80年前に考えるのを辞めた結果、田丸も吉敷も島田も泉も入来も小杉も日本から遠く離れた異国で人殺しをさせられる事になった。考えるのをやめないで欲しい…

二次創作をするのが悪、幸せ想像をするのが悪、ぬいぐるみ可愛い欲しいと思うのが悪、と言うのではなく、楽しんでいけないと言うのでもなく、考えるのをやめないでほしいと思う。

作品やキャラはフィクションだけど、本当に現実の日本軍や戦争、実際にあった本当に酷い殺し合いを扱った作品だと言うことを常に…心の片隅に置いてほしい…
タグでファン活動されてる方々を拝見していると本当にお若い方が多いみたいで、余計なお世話は承知でハラハラしてしまう…

田丸くんが言った「考えても仕方のないことは…」と言うセリフを盾にしないでちゃんと考えて…考えながら楽しくファン活動はできるはず…。否応無しにあの状況に置かれた田丸くんと違って、これは「考えても仕方のないこと」じゃないはず。考えるのをやめないで欲しい…

ペリリュー人気が変な方向に向かって日本軍コラボカフェ開催したりとか日本軍グッズとか発売されたりしたりとか若者に日本軍が大人気とか報道されやしないかと本当に恐怖を感じている。映画ペリリューのグッズは色々考えられたものなんだろうなと予想する。

正直、田丸と吉敷のぬいぐるみ欲しい！販売して！と言う発言を聞くだけで怖い。戦争や軍隊をエモにしてほしくない。

作品やキャラはフィクションだけど、本当に現実の日本軍や戦争、実際にあった本当に酷い殺し合いを扱った作品だと言うことを心の片隅に置いてほしい…

吉敷くんみたいに、人より頭の回転がかなり早くても周りが煽る「鬼畜米英」を信じてしまうし、あんなに家族や友達想いの優しい心を持っていても戦場では人を殺すことに慣れてしまう。
吉敷くんは帰還後に重度のPTSDを患ってそうな気がする…ああ、キャラ萌えの材料に使わないで。

そう言えば映画ペリリュー、「天皇陛下ばんざい」と言う言葉が使われるのが功績係の手紙中でしか無かった。原作では見開きの凄まじいページに書いてあるのに…

映画ペリリュー中で聞きたかったセリフ3選。

1「天皇陛下ばんざーーいっっ!!」

2「こんなのあんまりだ、みんなかわいそうだ」

3「もう俺たち、死んでいいのか」

アニメペリリュー完全版、観てみたい…

映画ペリリューで心に響いた場面は色々あるけど、束の間の安息を手に入れた日本兵士たちが各々の出身地や徴兵される前の職業を言い合うところが印象に残っている。原作でもあったシーンだけど声の演技がつくとまた…。

俺は床屋だった、俺は貧乏農家だ、子供の頃からの夢だった電車の運転手になれたんだ…。
個人の夢や未来を押しつぶして血まみれにしていく戦争。なんて醜くておぞましいんだろう。

父親が高級軍人だったら息子が後を継がないのはおかしいけど、下級軍人だったら「もう軍人じゃ食えない＆軍なんてリスク高すぎ」と言う事で、息子が別の職を選ぶのは別に不思議なことでは無かったそうな。
でもなんとなくキャプリスは親と不仲な気がするんだよね。

当たり前だけど、AIは瞬時に回答を出してくれるけどその内容が微妙に正誤混じっているので事実確認作業が大変だなあ。とは言え何から調べたらいいのかわからない状態を多少なりとも絞れるのはやっぱり役に立つかもしれない。

#セプテントリオン話
想像だけど、エイミーの母親は身分は高く無いけどすごい美人だったんじゃないかな。なので妻を亡くした軍人のキャプリス父が見染めた。で、キャプリスはやっぱり実家を家出したor勘当されたんじゃないかな。
理由は彼が生活困窮状態だから（介護疲れ＝他人に頼れない状態）

と思ってAIに相談したら「1921年代、軍人の息子が軍人以外の職に就くのは珍しいことでは無く、むしろ一般的だった」んだって。理由はちょうどその頃戦後不況が起き、軍縮が始まっていたから。むしろ軍人の息子が軍人になる方が珍しかったらしい…

#映画ペリリュー　
ちょっと惜しい部分はあったものの全体的には本当に素晴らしいので全国の学校の教材にしてほしい（原作本も）。そしてぜひぜひNHK辺りで原作を完全再現したアニメを作って欲しい。
素晴らしい映画だった。もう1回観たいなあ。

#映画ペリリュー
やっぱり気になったところ
・時間や構成の関係で場面を削るのは本当に仕方がない事だけど、やっぱりちょっと急ぎ足なので展開についていけない人がいるのでは…と思った。あと本当に尺の関係で仕方がないけど各キャラクターの葛藤場面が少ない…主役の田丸でさえ少ない。

・映画は完全に田丸視点で描いているからだとは思うけど、本部の最期の場面が削られたのは惜しかった…あの場面をアニメーションにして多くの人に見てほしかった。水飲み場の戦いが削られたのもとても残念。
・一番心でツッコんだ部分。「泉くんがいたのに泉くんがいる」😅

#映画ペリリュー
良かったところ
・美術、音楽、アニメーション全般、キャラの演技全て。美しいペリリュー島の描写と、それと対照的な生々しい米軍、日本軍の兵器や武器の描写。静かな波の音や鳥の声をかき消す軍用機のエンジンや爆弾の破裂音。そして両軍兵士の悲鳴や断末魔。

・原作に比べてだいぶマイルドになったあれやこれや。原作通りに描いたら間違いなくR15以上になるもんな。今の子供たちに、親と一緒に見てほしいと言う想いがあったんだろうな。
・わかりやすくなったエンディング。救いがあるとも言えるけど、曖昧にすると混乱する人も多いからかなと思った。

ただやっぱり　#映画ペリリュー　はこの作品を知るための入り口じゃないかと思うので、映画ペリリューが刺さった原作未読の方はぜひ原作を読んで頂きたい…!!（原作は映画と同じくかわいい絵柄ながら凄惨な描写や場面が多く、若干性的な描写もあるのでご注意）

田丸と吉敷を始めとする各キャラクターと声も合っていたし、本職が声優でないと言う主役2人の演技も問題無し。原作との改変を探すのも面白かったし、コミック11巻と言う作品をよく1本の映画にまとめてくれたと思った。まさか原作をほぼ全部映画化してくれるとは思わなかった！

（最初ペリリューが映画化すると聞いて、原作全部を映像化するのは絶対厳しいだろうから「俺たちの戦いはこれからだ！」みたいな終わり方になるのかなと心配していた。流石はプロの仕事…）