ユイスマンス、ウォーホル、コクトーの評伝が買えたのがデカダン好きには嬉しいところ
ユイスマンス、ウォーホル、コクトーの評伝が買えたのがデカダン好きには嬉しいところ
ネットだとバカみたいな価格になってるので、買い直すのもできんし。うーむ
ネットだとバカみたいな価格になってるので、買い直すのもできんし。うーむ
ドーキーアーカイヴ、創刊から来年で10年経つし、さすがに来年にはエイクマンの自伝が出て欲しい。出自不明で50代なのに若々しい建築家の父親の話がはよ読みたい。
ドーキーアーカイヴ、創刊から来年で10年経つし、さすがに来年にはエイクマンの自伝が出て欲しい。出自不明で50代なのに若々しい建築家の父親の話がはよ読みたい。
改めて読むとジョージ、友達作らなすぎやろ。出てくるキャラクターほとんどジュリアンの友達やん。
政治家にも辛辣やし。というか政治自体に興味がなさそう。
回顧録という体裁の都合もあるんだろうけど、ジョージは最初から良い意味でも悪い意味でも文学ディレッタントとして完成していて、そんな彼が自分にとって小説を書く意味を発見するところがこの作品の面白さやと思った。
安っぽい書き方やと、陰キャの主人公がパートナーとの依存関係から解き放たれて、自分の生き方を肯定できるようになるまでの回復の話って感じ。
改めて読むとジョージ、友達作らなすぎやろ。出てくるキャラクターほとんどジュリアンの友達やん。
政治家にも辛辣やし。というか政治自体に興味がなさそう。
回顧録という体裁の都合もあるんだろうけど、ジョージは最初から良い意味でも悪い意味でも文学ディレッタントとして完成していて、そんな彼が自分にとって小説を書く意味を発見するところがこの作品の面白さやと思った。
安っぽい書き方やと、陰キャの主人公がパートナーとの依存関係から解き放たれて、自分の生き方を肯定できるようになるまでの回復の話って感じ。
傲慢な主人公が破滅して終わる系かなと思ったら、最後の最後は胸がすくような結末を迎えてかなり驚いた。
中盤からレストランの収入をリベンジポルノで稼ぐ双子が出てくるんだけど、このキャラクターが最高に良かった。ウッドハウスのジーヴスをより邪悪にしたような感じで。
傲慢な主人公が破滅して終わる系かなと思ったら、最後の最後は胸がすくような結末を迎えてかなり驚いた。
中盤からレストランの収入をリベンジポルノで稼ぐ双子が出てくるんだけど、このキャラクターが最高に良かった。ウッドハウスのジーヴスをより邪悪にしたような感じで。
傲慢で自分を芸術家だと疑わないシェフの語りの間に、そのシェフの精神鑑定の報告が挟まるというポストモダンな作品なんだけど、難解さを感じさせない軽妙さが最高。
主人公のシェフのエピソードがいちいち面白く、赤ん坊のときに母親の乳首を噛み切ろうとしたり、確執のある父親と喧嘩中にタマを握られると感じちゃったり。
食欲と性欲の両方が旺盛な超変態なんだけど、そこに恥いるどころか自信満々に語ってみせるところが良い。
師匠からsexを強制させられるなど、かなり危険なシーンもあるんだけど、それすら野望の糧にしてしまう主人公の強かさがすごい
傲慢で自分を芸術家だと疑わないシェフの語りの間に、そのシェフの精神鑑定の報告が挟まるというポストモダンな作品なんだけど、難解さを感じさせない軽妙さが最高。
主人公のシェフのエピソードがいちいち面白く、赤ん坊のときに母親の乳首を噛み切ろうとしたり、確執のある父親と喧嘩中にタマを握られると感じちゃったり。
食欲と性欲の両方が旺盛な超変態なんだけど、そこに恥いるどころか自信満々に語ってみせるところが良い。
師匠からsexを強制させられるなど、かなり危険なシーンもあるんだけど、それすら野望の糧にしてしまう主人公の強かさがすごい
月報を円城塔が書いててびっくり。贅沢やな
月報を円城塔が書いててびっくり。贅沢やな
文章は読みやすいし、この手の観念的な小説はむしろ好きなんだけど、テーマがテーマなんで、読んでてかなり疲れる。
文章は読みやすいし、この手の観念的な小説はむしろ好きなんだけど、テーマがテーマなんで、読んでてかなり疲れる。
ハニエル篇に繋がる要素、全部切ってるやん。
おもんないのに第二期匂わせるアニメとは、心構えからして作品としての次元が違うわ
ハニエル篇に繋がる要素、全部切ってるやん。
おもんないのに第二期匂わせるアニメとは、心構えからして作品としての次元が違うわ
原作読んでるから、退屈かなと思ってリアルタイムでは追ってなかっんだけど、アニメ版もかなり良かった。
特に23話。原作でもキャラクターの表情の変化がすごかったんだけど、アニメ版は前に過去回想を入れ込むことで、深みが増してグッときた。
見てて思ったのがやっぱり原作者の発想と技術がすごい。ホビーからの卒業が近い主人公と自認ホビーのヒロインとの恋愛ってなに食ったら思いつくんだろと思ってたけど、そこに人造人間を入れ込むことで、人間とホビーとの境界が揺らぎ始める感じをあくまでコメディとして書いてて、かなり技術力あるなと感じた。
原作読んでるから、退屈かなと思ってリアルタイムでは追ってなかっんだけど、アニメ版もかなり良かった。
特に23話。原作でもキャラクターの表情の変化がすごかったんだけど、アニメ版は前に過去回想を入れ込むことで、深みが増してグッときた。
見てて思ったのがやっぱり原作者の発想と技術がすごい。ホビーからの卒業が近い主人公と自認ホビーのヒロインとの恋愛ってなに食ったら思いつくんだろと思ってたけど、そこに人造人間を入れ込むことで、人間とホビーとの境界が揺らぎ始める感じをあくまでコメディとして書いてて、かなり技術力あるなと感じた。
目立ちたがりで金遣いが荒く、そのうえ飽き性で、ろくに作品も書かずにフランスの文壇に入り浸るって...
ワイルドあんたほんまに『サロメ』と『ドリアン・グレイの肖像』と『真面目が肝心』をかけて良かったな。じゃなかったら絶対歴史の波に揉まれて、忘れられた作家になってたと思う。
目立ちたがりで金遣いが荒く、そのうえ飽き性で、ろくに作品も書かずにフランスの文壇に入り浸るって...
ワイルドあんたほんまに『サロメ』と『ドリアン・グレイの肖像』と『真面目が肝心』をかけて良かったな。じゃなかったら絶対歴史の波に揉まれて、忘れられた作家になってたと思う。
序文に「本書中でわたしは、アメリカン・ドリームに隠された論理がいつの日か、ラスヴェガスで核のルーレット遊びをするマンソン
大統領のような人物を生み出すかもしれないと示唆している。」と書かれており、トランプ大統領の誕生を30年も前に予見していて、本篇がとても楽しみになった。
序文に「本書中でわたしは、アメリカン・ドリームに隠された論理がいつの日か、ラスヴェガスで核のルーレット遊びをするマンソン
大統領のような人物を生み出すかもしれないと示唆している。」と書かれており、トランプ大統領の誕生を30年も前に予見していて、本篇がとても楽しみになった。
タイトルの再訪(revisite)の部分、なんか見覚えあるなと思ったらイーヴリン・ウォーの『ブライズヘッドふたたび』だ。意識してつけたのかな。
タイトルの再訪(revisite)の部分、なんか見覚えあるなと思ったらイーヴリン・ウォーの『ブライズヘッドふたたび』だ。意識してつけたのかな。
やっぱ会話文がめちゃくちゃいい。
やっぱ会話文がめちゃくちゃいい。
元ロマン主義詩人の地主が、新しい役人が来たり、その役人に嫉妬したり、親戚が革命を起こそうとしたり、村の因習で死人の首を切る場面を見てショックを受けちゃったりしながら、最終的に形は少し違えど、ロマン主義詩人の目的の一つである祖国のための殉教を果たすっていう話で、なんというかこの皮肉な構造はやっぱりこの作者にしか書けんよなと思った。
強烈なキャラが多くてめちゃくちゃ面白いんだけど、個人的にはヤレクとマチェクの父親が最高に良かった。
元ロマン主義詩人の地主が、新しい役人が来たり、その役人に嫉妬したり、親戚が革命を起こそうとしたり、村の因習で死人の首を切る場面を見てショックを受けちゃったりしながら、最終的に形は少し違えど、ロマン主義詩人の目的の一つである祖国のための殉教を果たすっていう話で、なんというかこの皮肉な構造はやっぱりこの作者にしか書けんよなと思った。
強烈なキャラが多くてめちゃくちゃ面白いんだけど、個人的にはヤレクとマチェクの父親が最高に良かった。
儀式として死人の首を切るっていう、日本だと穢多の階級がやっていたような仕事をしているキャラなんだけど、作中だと卑しさとか可哀相さみたいな存在として描かずに、やり手の個人事業主のように強かな存在として描いていて、めちゃくちゃ良い。
儀式として死人の首を切るっていう、日本だと穢多の階級がやっていたような仕事をしているキャラなんだけど、作中だと卑しさとか可哀相さみたいな存在として描かずに、やり手の個人事業主のように強かな存在として描いていて、めちゃくちゃ良い。
どうやって田舎の村を建て直すのかっていう課題がはっきりしてるんで、佐藤亜紀作品の中では一番読みやすいかも。
どうやって田舎の村を建て直すのかっていう課題がはっきりしてるんで、佐藤亜紀作品の中では一番読みやすいかも。
かなり大掛かりにやり直さねば
かなり大掛かりにやり直さねば