大林宣彦の映画がわりと好き(CM並みの秒速カット割りを全編通しでやってる+横溢するフェティッシュ)で、とはいえ原作もこんな奇妙な話なのかしら? とずっと気になっていたのだが、ようやく丸谷才一の原作を読んだ。
大丈夫。原作はより豊穣で深遠、なおかつユニークな完成度の高い長編でした。これはちょっと無類の面白さ。
深遠、というよりは周密に構築された混沌とでも言うべきか。贈与論から政治批評、痴話喧嘩から天皇まで俎上に上げているにも関わらず一貫して保たれている軽みにも舌を巻く。
飽きることなく一気に読了。久しぶりに「小説」を読む喜びに耽溺した。
大林宣彦の映画がわりと好き(CM並みの秒速カット割りを全編通しでやってる+横溢するフェティッシュ)で、とはいえ原作もこんな奇妙な話なのかしら? とずっと気になっていたのだが、ようやく丸谷才一の原作を読んだ。
大丈夫。原作はより豊穣で深遠、なおかつユニークな完成度の高い長編でした。これはちょっと無類の面白さ。
深遠、というよりは周密に構築された混沌とでも言うべきか。贈与論から政治批評、痴話喧嘩から天皇まで俎上に上げているにも関わらず一貫して保たれている軽みにも舌を巻く。
飽きることなく一気に読了。久しぶりに「小説」を読む喜びに耽溺した。
西陽からのマジックアワーを背景に。
白眉は「Heart of Gold」と「ドライフラワー」
Sadeの「By Your Side」のカバーも絶品でした。
西陽からのマジックアワーを背景に。
白眉は「Heart of Gold」と「ドライフラワー」
Sadeの「By Your Side」のカバーも絶品でした。
エレジーの潮流をたゆたっているうちに、どこか遠くの惑星の渚に漂着したかのような。
日常にもうひとつのレイヤーが秘めやかに挿し込まれ、いつのまにか見慣れた光景が変容していく。そんな倦んだ恍惚感に浸る。
ときどき楽器と声の区別がつかなくなった。これははじめての体験かもしれない。
エレジーの潮流をたゆたっているうちに、どこか遠くの惑星の渚に漂着したかのような。
日常にもうひとつのレイヤーが秘めやかに挿し込まれ、いつのまにか見慣れた光景が変容していく。そんな倦んだ恍惚感に浸る。
ときどき楽器と声の区別がつかなくなった。これははじめての体験かもしれない。