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十二国記と李斎(+驍李)を追って飛んできました。他にももくもく言っているかも…
ありがとうございます!🤗
December 15, 2025 at 1:58 PM
続く →

黄朱の民達は言う。
満月の晩、黄海で、月を横切る二頭の騶虞の影を見ることがある。たまに、影の間に羽根が見えると言う者がいる。その者達の耳には、影の向こうから男と少年、そして女の笑い声が微かに聞こえると。

 何もかも 遠い 古語りである。

終わり
December 14, 2025 at 3:51 AM
続く →
己の犯した罪故に失道せぬまま寿命を終えた黒き麒麟。彼の仕えた王は、残りの時間を、次王が現れるまで民の暮らしが立ち行くために捧げ、いよいよ自分の足で歩けなくなる間際で、己の騎獣である二頭の騶虞を故郷へ戻すと言い置き、黄海へ飛び去った。そして間もなく、白雉が二声を告げ、落ちた。遺体を見た者はいない。

 更に黄朱の民は伝える。北の王が黄海へ去った後、それを追った将軍が一人いた。不思議なことに、その将軍が黄海へ飛び立つ時に乗騎したのが、当の昔に亡くした彼女の騎獣だった、と。その後、将軍の姿を見た者も、いない。
 → 続く
December 14, 2025 at 3:49 AM
続く →
騶虞達は目も見えぬ速さで動き回り、彼らの去った後には妖魔の死体が残る。その死体を見ると、獣の爪痕や歯痕は全く無く、まるで剣で切り落としたように、きれいに両断されているそうな。

 二頭の騶虞の噂を聞き、捕らえようとする不届き者も現れた。餌を撒き、罠を仕掛けて待つこと暫し、鈴が鳴る。しかし鳴ったのは自分達の罠ではない。見ると、黒白の騶虞の後ろに、淡い人影が佇んでいる。
 白く光る靡く髪、紅玉のような瞳に射られ、不届き者達は腰を抜かして動けない。騶虞を率いて淡い光に消えるお姿からは、微かな鈴の音が聞えたという。

黄朱の民は伝える。そのお方は遥か北の国の王ではないか、と。
 → 続く
December 14, 2025 at 3:47 AM
なるほど。
でもその分、尚隆が現在居る場所と蓬莱は、既に別世界だという感じがありますね🥲
December 12, 2025 at 2:37 PM
Reposted by ネム
どうぞお納めください☺️🙏
December 11, 2025 at 4:09 PM
そう言えば、十二国記で、これだけ食べ物が細かく描写されている場面って、あっただろうか?(何だか、とても楽しそうに書いておられる気がする🙄)
December 12, 2025 at 2:01 PM
きゃあー❣ おめでとうございます!!
😶!
いえ、ありがとうございます😆🥰
December 12, 2025 at 1:26 PM
ところで、二人はおいくつに?
December 4, 2025 at 1:46 PM