ちゃぴちゃんが挨拶で現代の世界情勢を鑑みて言葉を添えたのむしろこの情勢でこういう作品やっていてそこに触れないの嘘だろと思っちゃうので安心したというか好きな舞台を作る人を信用していたいので…

ちえマタは特別すぎて自分の人生も特別になるかもと錯覚するような女性でマタハリとマルガレーテの境目も曖昧だけどちゃぴマタは等身大の女性で庇護欲も唆るしマタハリとマルガレーテをはっきり使い分けて生きてるように見えた

マタの人生は素晴らしいと思えた忘れないわのところで自分はこういう気持ちになりたくて舞台を観てるんだなあと思った　こういう舞台を観ることのできる世の中でずっとあってくれなきゃこまる

廣瀬加藤の二人の男廣瀬ラドゥーが途中でア゙ーーー！みたいに吠えてビクッてなった怖くて最高だった　加藤甲斐のときは加藤ラドゥーがアルマンの顔を掌でブニーッみたいに押したのが怒りのあまり殴るのをどうにか抑えてこうなったみたいでよかった　どちらもアルマン可哀想だけど

加藤ラドゥーは悪いことを半笑いでやりそうだけど廣瀬ラドゥーは真顔でやりそう

廣瀬さんラドゥーは体がでかいからパワハラの塊みたいな上司でひたすら怖い　根は真面目で勤続25年の企業戦士が会社のためにひたすら頑張ってるのに私欲が絡んできちゃってどうにもならなくなっちゃって可哀想ね…みたいな気分になった

加藤さんはアルマン初見だったけどやはりラドゥーの爬虫類のような厭らしさと自分は完璧だと思ってそうな男が思いがけず破滅していく様の哀れな滑稽さとか狂気とかがまあお得意分野ではあるんでしょうがやっぱり好きだった

カイショーマのフランス軍服の似合いっぷり歴代一じゃねとひっくり返った　気にしてなかったけどおフランスは軍服も洒落こいてんな　今回一番見たかったのがカイショーマのアルマンだったので普通の人生が素晴らしくて嬉しかった

再々演は円盤でしか見てないけどちゃぴマタは前回よりすごく良かったそこにいるだけで世界が色づくような鮮やかさ　ちえマタは人間社会に紛れ込んだ野獣のような異物感でやはりこの人は特別でカリスマなんだなと思った