「そうならなかった」サンじゃん、好きになるに決まってる

少なくとも本土のニュースは窮乏した技能実習生の窃盗や外国人観光客の悪マナーは盛んに「報道」するくせに、米軍関係者の犯罪なんか禄に出もしねえよ

そういうこと考えつつプレイしていた隣卓ではHegemonyが稼働していたが、登場する移民について「教育を受けてるんですよ〜、日本に来て暴れてる人たちと違って」とか何重にも勘違いしたテーブルトークが飛び交ったり、労働者アクションのデモを「おデモ」とかウエメセ冷笑系の呼び方されてたりとゲームショップ空間のキツさが！もう！
　階級闘争を（ある程度）描き、インタラクティブな体験の中で社会を再考する教育的な面から海外で評価の高い傑作ボードゲームも、日本という沼地で翻訳されたら芽が出る前に腐っちまうのか

面白いのは勝利条件で、たとえば1位が3位に大差をつけると、戦後に2位と3位が結託して新たな同盟を築き、その盟主たる2位が勝利する。前提として三国は連合国であり、自国ファーストを剝き出しにして利益を上げた先には、足蹴にした同盟国からそっぽ向かれるという極めて実際的な結末が待つ。聞いてるかトランプ？
　非常に面白い3人用ゲームではあるが、得点および終了条件として原爆研究が登場するのが、今この国でプレイするにあたって趣味が悪い。日本も核武装とか言いつのるバカ議員が増えてる状況では、批判的目線でプレイすることがますます重要だ。

写真は盗撮じゃなくて、自分の時の修学旅行にも付き物だった、カメラ係の生徒が撮った写真でしょう。写真ごとに希望者からお金を集めて焼き増してもらうやつ。いやでも被写体の許可を取ってないから盗撮か…？昭和感の残るモラル！
　武藤との高校時代の会話を思い出すシーンは、ろくな会話がなくて笑ってしまう。そういうのが積み重なって人を好きになるのであって、迷惑をかけられたから嫌いになる、とか良い目を見せてくれたから好きになる、とか損得でスカッと説明のつく「お話」ではないという。資本主義批判はますます重要だ