Wanda
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Wanda
@patrick-orouet.bsky.social
だいたい考え事をしながら脳の中がぐるぐるしてます。男性です。映画にまつわるあれやこれやをしています。仕事にまつわったりまつわらなかったりすることを呟きます。x @patrick_oruet
飛行機で飛び立つ彼女は天使に連れられ、火事の煙の中空に舞い上がるように見え、映画の途中のセリフにあるように、パーティーを開いた一家はあえなく皆、焼死したのかもな、とも思う。気を突然失う女性も、火事の煙で巻き込まれただけなのではないか?とかも思う。そんな想像も決まりに決まったお屋敷の中のショットの一つ一つが受け止めていく。ショットの説得力がすごいのだ。
November 14, 2025 at 12:44 PM
物語が見つからなくとも、映画は何だかちゃんとある。波のうねりに、雪の舞ういてついた空気に、眼差しがうまく機能せずに、見出せるものと言ったらろくでもない結果だけで相手なんて消失してしまうかもなのに、人が生きていて、世界がある。それだけで良いのだろうけど、それがちゃんと映画として見えてくるって恐ろしくすごいことなんだろう。 #2025年映画ベスト
November 9, 2025 at 1:00 PM
破壊し、燃やし、排除する。空っぽで単調だ。神と王と国を理由にすれば、何をしても許されると思っているかのようだ。その不快さに対して映画はどう対抗するのか。スローシネマ、という言葉を東京国際映画祭の作品紹介では使っていたけれど、どちらかというと、時間をやり過ごすこと、ひたすら過ぎるのを待つことしか出来ないのかも、と思う。そういう時間の使い方しか、このろくでもなさを描かないし、その先にはいけない。けれど、それはこの地獄が続いてしまうってことでもある。ガザのこととか考えながら、そう思い、けれどその先にある自由についても考える。マラッカのエンリケとしてどう生き延びるかということ。
#2025年映画ベスト
November 4, 2025 at 2:58 PM
冒頭のシーンからして、フィリピンにいる時のマゼランの姿は原則ちゃんと映さない。彼が顔をはっきり見せるのはリスボンに帰ってからで、そこはまさに彼の場所だからだろう。そこから長い船旅となるが、船の上もまた彼の場所ではある。しかし終盤、再びフィリピンに舞台が戻ると、彼の存在は徐々に画面のごく一部という感じになっていく。その代わりに、世界一周を成し遂げた奴隷が、その存在を大きくしていく。

結局、マゼランがもたらしたのは、疫病と、疫病のような暴力と宗教の押し付け、侵略と支配、それらによる無数の人々な死だったといえよう。彼は世界を欲望しながら船は船で支配し、行き着いた地でもまた支配し、都合の悪いものは
November 4, 2025 at 2:58 PM
ネタバレ回避をしたくてわかりづらいことを書いているかもだけどお許しを…いずれにしても中盤以降の展開、とても好きです。

#2025年映画ベスト
November 4, 2025 at 2:22 PM
そうそう、#ビー・ガン 監督が参加しているそうです。アドバイザーとかかな?
November 3, 2025 at 10:45 PM
途中で、押すと大金が手に入るが世界のどこかでロケットが落ちた人が死ぬ(そして押さなくてもロケットは落ちる)として、ボタンを押すか?という話を鈴木が取り調べの刑事に振るのだけど、これに #リチャード・ケリー 「運命のボタン」を思い起こさせられた。これも世界の絶望の仕組みの話だったように思う。原作はリチャード・マシスン。リチャード・ケリーは「ドニー・ダーコ」が有名で、陰鬱な絶望をめぐる映画作家だが、新作は撮らないのだろうか。

出演陣では、染谷将太も素晴らしいと思った。びっくりするくらい美しい顔に見える瞬間があり、ちょっと驚いたところもある。
November 3, 2025 at 9:11 PM
#アンマリー・ジャシル 「パレスチナ36」
#ジン・イー 「ボタニスト 植物学家」

#ルイーズ・クルヴォワジエ 「ホーリー・カウ」
#永井聡 「爆弾」
#ティモ・ジャヤント 「Mr.ノーバディ2」
November 3, 2025 at 4:29 PM
最近見た映画・東京国際映画祭

#ジュリエット・ビノシュ 「イン・アイ・イン・モーション」
#セバスティアン・レリオ 「波」
#アモス・ギタイ 「ポンペイのゴーレム」
#ファブリス・アラーニョ 「ル・ラック」
#チャン・リュル 「春の木」
#パールフィ・ジョルジ 「雌鶏」
#ケリー・ライカート 「マスターマインド」
#ルシアーノ・ヴィジガル 「カザ・ブランカ」
#リティ・パン 「私たちは森の果実」
#サラ・ゴーヘル 「ハッピー・バースデー」
#アレッシオ・リゴ・デ・リーギ #マッテオ・ゾッピス 「裏か表か?」
#ヘイリー・ゲイツ 「アトロピア」
#アラシュ・アニシー 「遥か東の中心で」
November 3, 2025 at 4:23 PM
あと見事なラストもだけど、本当に素晴らしいと思う。

あと、牛の出産シーン!いろいろな動物の出産シーンを見たと思うけど、とにかく手慣れている感が素晴らしくて、鮮やかだと思った。
November 3, 2025 at 3:29 PM
都市の隙間のような撮影所の中で不思議な関係を構築していく。実にチャン・リュルの映画だ、と思う。その場所であっちこっち動き回ることが、土地の記憶や、深圳訛りと上海語と標準語が交錯による多様さを浮かび上がるわけだけど、欲望されているのはその多様さではなくて逃げていくことだと思われ、けれど絡み合うように人との関係もできていく。その絡み合いに生があると言えるけど、逃げられるわけでも、何か成し遂げられるわけでもなくて、それが人生といえば言えるけど、苦くもある。でもその苦味含めて軽やかに緩やかに繋ぎ止めて、豊かに広がってくれるから美しい映画だ!とも感じる。今年最良の映画の一本と思う #2025年映画ベスト
November 3, 2025 at 10:44 AM
ちゃんと記憶しておきたい映画となっていると思う。そしてこういう風景を原体験として持っている若い監督を羨ましいとも思ってしまう。
#2025年映画ベスト
November 3, 2025 at 10:14 AM
そして都市との物理的距離が、その接続をも淡くする。都市への思いもあるだろう。けれどそれがどこか遠く、リアリティがない。生きている感触、リアルはこの風景にしかない。だから美しいとも言えるし、美しすぎるとも言えそうな気がする。

隠れて見えなくなるというイメージが多用される。これは辺境から都市への移動も、国境の向こうへの移動も、死も、挫折による敗走も、全て含んでいるのだろう。広大な風景の中にある少年と少女はどこか切り離された、油断すると見失ってしまいそうなところがある。やはり淡いということだろう。しかし淡いからこそ、生きている個々が植物学者となって、とどめる努力をしないといけないのかも、と思う。
November 3, 2025 at 10:14 AM