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@patrick-orouet.bsky.social
だいたい考え事をしながら脳の中がぐるぐるしてます。男性です。映画にまつわるあれやこれやをしています。仕事にまつわったりまつわらなかったりすることを呟きます。x @patrick_oruet
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#2024年映画ベスト10
#2024年映画ベスト

#ビクトル・エリセ 「瞳をとじて」
#ギヨーム・ブラック 「宝島」「リンダとイリナ」
#黒沢清 「chime」
#ホン・サンス 「スユチョン」
#ホナス・トルエバ 「ジ・アザー・ウェイ・アラウンド」
#ラウラ・シタレラ 「トレンケ・ラウケン」
#マルティカ・ラミレス・エスコバル 「レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)」
#アルベルト・セラ 「孤独の午後」
#ティム・バートン 「ビートルジュース ビートルジュース」
#スカンダル・コプティ 「ハッピー・ホリデーズ」
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メーサーロシュ・マールタ監督特集第2章、『日記』三部作を一気見する。
November 15, 2025 at 12:44 AM
#アドルフォ・アリエッタ 「炎」。知る限り最高に美しい引きこもりお屋敷映画。キャロリーヌ・ローブ演じるバラバラを支配しようとする父権も結局機能せず(閉鎖域を作ったことで結果的に彼女の妄想の熱を高めたと言うのはあったと思う)、社会と折り合いをつけさせようとするあらゆるものも受け付けず、煮ても焼いても食えない、が、妄想と思しきものに徹底的に自燃する、その潔さに打たれる。私は私の欲望を生きるのだ、ということ。人はきっとこんなふうに生きていいし、こんなふうに生きた方が良いが、最後、(ネタバレかも)
November 14, 2025 at 12:43 PM
#ホン・サンス 「旅人の必需品」の2つ目の石碑はこちらか。つまり舞台はソウルなんだ。見る人が見るとすぐわかるのかもだけど、無知で調べるまでわからなかったのです。
k-book.org/publishing/2...
ゆかりの地に建つ「尹東柱文学館」(韓国通信)
詩集『空と風と星と詩』などで知られ、日本でも人気の詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ/1917~45)の文学館がソ […]
k-book.org
November 9, 2025 at 1:08 PM
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【告知】野球映画好きとしては書かないわけにはいかない。10月17日公開、昨年のカンヌでも話題をさらった『さよならはスローボールで』について書きました。意外なかたちでワイズマンも出演。
www.gqjapan.jp/article/2025...
映画『さよならはスローボールで』──草野球に興じる男たちから滲み出る悲哀と終わらない試合が表すものを解説!
第77回カンヌ国際映画祭・監督週間部門に正式出品されるなど、多くの映画祭で注目を集めた『さよならはスローボールで』。監督は本作が長編デビューとなるカーソン・ランドで、LAを拠点とする映画コレクティブ、オムネス・フィルムズの創設メンバーでもある。取り壊しの決まった野球場で繰り広げられる最後の試合を描く本作をレビューする。
www.gqjapan.jp
November 9, 2025 at 8:13 AM
#三宅唱 「旅と日々」。どんな関係とも名付けられない繋げられた2つの映画の2組の人間関係は、その何でもないけれども何だか変に繋がってしまったことと、どこか一つ間違えば死ぬと言う感触とで繋がっている。その2つの映画の間に唐突に死が描かれ、でも唐突な死は双子の生き残りのためにまるで確からしさを失ったものになる。南の島の夏と北国の冬はまるで違うのに、けれど1つの映画が終わる寂しさに対してまだ続く映画もあって、季節が巡るように映画も続くのかもとかも思う。実際、次回作は絶えず準備されていて、でもそうそううまくも行かない、しかしきっとあるだろうとは思うのだ。
November 9, 2025 at 1:00 PM
#ラヴ・ディアス 「マゼラン」。本当の意味で、初の世界一周を果たしたのはフィリピン人の奴隷だった、という話を初めて知ったのは #キドラッド・タヒミック 「500年の航海」でだが、同じ話といえば同じ話でも、ラヴ・ディアスが撮るとだいぶ趣が変わる。もともとラヴ・ディアスはリアルタイムな世界の状況やフィリピン社会を踏まえた映画を撮る人と思っているのだけれど、この歴史大作も、いま、植民地主義とマゼランをやることのアクチュアリティってことを考えてたのではないかなとか思う。冒頭30分くらいかな、マゼランを演じるガエル・ガルシア・ベルナルの姿は、スクリーンには映ってはいるのだけど、
November 4, 2025 at 2:57 PM
#アレックス・プキン 「キカ」。偶然の出会いからパートナーも娘もいるのにどうしようもなく惹かれあってしまい…というのをデートのシーン、キスシーンなどで、わずかな時間で芳醇に描き出す冒頭からちょっとの(問題はあっても)幸福な時間の演出がとても秀逸なのだけど、恋愛映画かと思ったら全然違う方向に向かう。身も心も全て解放して繋がりたい相手との関係のあと、それが困難になった後どう生きるか。拒絶含みで他者と距離を置きながらしかやっていけない、そうしないと自分を保てないのだろうけど、でもだからこそ、再び自分を解放できるのか、そのためにはどういうケアが必要なのか…なんてことを考えさせる良作と思いました。
November 4, 2025 at 2:22 PM
Reposted by Wanda
普段飲んでいる薬ばかりでびっくりした…私は咳喘息で咳が止まらなくなることが頻繁にあるため、これは困る。人並みの時間働くと咳が止まらなくなる虚弱体質だけど自分なりに対処して毎日頑張っている。薬の値段が上がったら困る。虚弱だけど虚弱なりに頑張って生きている人間を切り捨てないでほしい。これは署名しなきゃ…
日本アトピー協会の署名

「このたび、政府はアトピー治療に欠かすことのできない外用薬や保湿剤を保険適用から除外する検討方針を示しました。

除外が検討されている「OTC類似薬」には、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など、皆さんがクリニックで処方してもらわれているアレジオン錠、ムコダイン錠、ザジデン、アレグラ錠、クラリチン錠、タリオン錠など多くのお薬が対象となっています」

アトピー治療に必要な薬をこれからも保険適用にしてください。
www.change.org/p/%E3%82%A2%...
*名乗りたい名前で賛同可能
*寄付は署名主へではなくchangのプロモーションのための寄付
あなたの声がチカラになります
アトピー治療に必要な薬をこれからも保険適用にしてください。
www.change.org
November 2, 2025 at 10:34 PM
#永井聡 「爆弾」。佐藤二朗がハマり役で見事な演技。日本におけるあるロスジェネ世代(に限らないかもだが、代表はされるだろう)、置き去りにされ切り捨てられた世代の、強烈な社会への絶望を感じさせる。それが非常に若い世代にまで、量的な違いや質的な違いはあれど、広がっている感覚も織り込まれている(他方でロスジェネ世代は、その世代からも奪われているのかも知れないとも思った。佐藤二朗演じる鈴木は、若者の絶望に別段シンパシーを感じているわけではなさそうだ)。見ようによってはアニメなどでいうざまぁ系になるのかもだが、現実に近すぎて、快楽として消費しづらくなっているところが作品の美点と言えるだろう。
November 3, 2025 at 9:10 PM
#ルイーズ・クルヴォワジエ 「ホーリー・カウ」。コンテチーズ好きとしては見ないではいられない作品でした。父親の不慮の死で幼い妹を抱え現実と向き合うことになる青年トトンヌは、チーズ作りで一攫千金を目指すが、当然ながらそんな甘くはなく…という話を、ロケ地であるジェラ地方の素人の人々を俳優として登用し描く青春劇。

登場する俳優の相貌、身体がとても個性的で、良い意味で洗練に程遠く、しかし素人俳優とは思えないほど感情表現が細やかで、どう演出したのだろうと感心してしまう。特にトトンヌと関係を結ぶ牧場で働くマリー=リーズの演技、キスシーンに至るアクションとか、トトンヌを追い出すシーンの震えとか、
November 3, 2025 at 3:29 PM
#チャン・リュル #张律 「春の木」。四川峨眉撮影所の古いスタジオが取り壊されると聞いた監督が、取り壊しを待ってもらって慌てて撮影した、なので脚本とかもちゃんと事前準備が出来ていない中での撮影だった、と東京国際映画祭のQ&Aで仰っていた。女優として成功するため深圳訛りを封印しいまや喋ることができなくなっている女優は、それが理由でせっかくの主演のチャンスを自ら放棄することになり、逃げるように深圳に戻ってくる。そこで認知症になっている昔の演技の先生と、その息子との交流が始まる。撮影所の廃墟のような空間を互いが互いの猫かのように、探したり探されたり、迷ったり見つけられたりしながら、
November 3, 2025 at 10:44 AM
#ジン・イー #景一 「ボタニスト 植物学家」。カザフスタン国境から僅か5キロの中国の辺境に住むカザフ族の少年と漢族の少女の淡い初恋の物語。水や土に接し、日を浴びながら生きている少年と少女のイメージ、生きている感じがとても好ましい。とはいえ少年と少女はたぶん強い存在じゃなく、それは自分の意思で移動が出来る年齢ではないからだろう。そこに自生する植物のように生きていて、他者の手で植え替えられることもあり得る、そんな存在なのだろう。そこに淡さがあり、それ故の儚い美しさも感じる。

どんな辺境でも、スマホで都市の情報と接してもいる。が、生きている場所の辺境としか言いようがない風景が、
November 3, 2025 at 10:13 AM
#アンマリー・ジャシル 「パレスチナ36」を東京国際映画祭で鑑賞。

1936年パレスチナ、ユダヤ人入植者に土地を奪われ、占領者であるイギリスには弾圧され、不当な扱いを受け続け、武力闘争しか選択肢がなくなるまでの状況を、反乱軍に身を投じる青年や青年の出身村の人々、シオニズムに与してしまうアラブ人の地主、その妻で政治的には真逆な留学経験もある新聞記者、少しでも地元の人々の損害を減らすために立ち回ろうとする英国高等弁務官秘書、シオニズムに同調しアラブ人たちを迫害するイギリス軍大尉などが交錯する歴史群像劇。
November 3, 2025 at 7:36 AM
#ファブリス・アラーニョ 「ル・ラック」、美しい喪の仕事の映画だと思った。
スクリーンとしての帆、帆を触る手、その手と結び合わされる手、帆をたなびかせる激しい風、時に凪いだ風、そして光…みたいなものを全て湖(レマン湖かどうかは調べてないです)のヨットレースに詰め込む。まさに映画=スポーツの登場人物たる、最高の選手としてゴダール追悼がここに結実しているのかもなぁと。過酷なヨットレースは、映画づくりを乗り越えていくチーム(男女の登場人物だけでなく、カメラマンも乗っている…そして撮影は監督自身も担当)を思わせる。狭く危ういヨットの上を猛スピードで動き、舵を取り、コントロールしつつ、世界の中で
October 29, 2025 at 1:25 AM
私の周りでは意外に #ヒラル・バイダロフ 「虚空への説教」への評判が良かったのだけれども、そして実際、以前見た「クレーン・ランタン」と比べて、おそらく言葉数の差なのだろう、いろいろ説得されてしまうのだけれど、じゃあどんな映画だったのかと聞かれると、ブッダマシーンのような映画と答えてしまいたくなる、そんな詩人の想いがひたすら反復される映画だったと思う。
「虚空への説教」予告
youtu.be/azx-iHxqr_Q?...
ブッダマシーンとは…こんなの。
youtube.com/shorts/J8cu8...
映画『虚空への説教』予告編
YouTube video by シネマトゥデイ
youtu.be
October 27, 2025 at 9:13 PM
東京国際映画祭初日で観た中では、 #ベン・リヴァース 「メアーズ・ネスト」が、反時代的なのではと思うほど今年見た中でトップクラスの美しい映画で、でもその美しさが何もかも終わっている感じの美しさでもあって、希望のない世界での希望(子ども?)の映画ってこういうのかもとは思いつつ、でも大人の不在にやはり不快絶望も感じて。この子どもたちは全員死んでいるのでは?って思ってしまうのは、ウクライナとガザ、それから現在とこれからの無数の子どもたちの死と不幸を考えてしまうからでもある。ほどけて溶けて無くなってしまいそうな映画でもあった。黄色いレインコートは不吉で、それは私の中でシャブロルの記憶と結びついている
October 27, 2025 at 9:04 PM
#カーソン・ランド 「さよならはスローボールで」。東京国際映画祭前で新作を一本でも多く見なければ、というタイミングなのに、思わず2回見てしまったという今年のベスト1候補作。
一言でいえば全くブルジョワ的じゃないけど、でもブニュエル「皆殺しの天使」的、なぜか野球場を出られない草野球映画?まあ、そんなに厳密に出られないわけじゃないのだけども…あるいは結晶としてのソルジャー・フォールド(野球場名)に乱反射するアメリカの風景の映画?いや、それもまた、その乱反射がなんとも意図的に鈍く、どこまでもただ草野球をやってるだけの、主に中年から初老の男性たちの映画ということになるのだけど。
October 27, 2025 at 8:48 PM
最近見た映画

東京国際映画祭初日
#ラウ・ケクフアット 「人生は海のように」
#ベン・リヴァース 「メアーズ・ネスト」
今年見た中でトップクラスの美しい映画だった
#ジョエル・アルフォンソ・ヴァルガス 「マッド・ビルズ・トゥ・ペイ」
#ペドロ・アルモドバル 「マタドール」
#ヒラル・バイダロフ 「虚空への説教」

✳︎

#クロード・シャブロル 「主婦マリーがしたこと」
#マルセル・オフュルス 「悲しみと哀れみ —占領下にあったとあるフランスの街の記録」

✳︎

#三隅研次 「座頭市血煙街道」
#マキノ雅弘 「やくざ囃子」

#ベルトラン・マンディコ 「ワイルド・ボーイズ」
October 27, 2025 at 4:19 PM
#吉原達矢 「チェインソーマン レゼ篇」を見ながら、原作に由来すると思われるある種の貧しさが、今のリアルなのだろうということを考える。
欲望の貧しさをそのまま提示して、その貧しさと超常的な力(とそれが引き起こす映像)が組み合わされ、強化されるのだけど、複雑さにだけは向かわない。そこで温存されるのが男性にとって不明の存在としての女性や、構造的な権力というイメージで、ただそれを批判するよりも、それしか選べないことのリアルを指摘すべきなのだろうな。共感も貧しさという共通項でだけ起こる。

何かとても空っぽなのだけど、そしてどこか無自覚的に見えてしまうのだけど、でもそこに見えて来るリアルを軽視しても
October 10, 2025 at 3:24 PM
#ヨルゴ・ボアギス 「くすぶりの年代の記録」。第二次世界大戦中から、アルジェリア独立の苦難の前史をひとりの男の半生と、それと寄り添うように時に残酷なまでに現実を言葉にしていく墓掘り人の2人をおおよその中心にして描く。アルジェリア戦争そのもの以上に、その以前の歴史から描くことで、どういう抑圧と暴力があったのか、なぜアルジェリア戦争が起こったのかを紐解く意図もあったのだと思うが、今日の目で見ると、パレスチナ問題に通じるところが多々あるとも思う。対話が全くの無駄で、権力構造は強固でかつ非人道的、何も出来ず目の前で死んでいく人々を見続ける日々の中で、武力による抵抗を全否定出来るのかということ。
October 5, 2025 at 7:44 AM
最近見た映画メモ
#ウェス・アンダーソン 「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」
#ダーグ・ヨハン・ハウゲルード 「DREAMS」「LOVE」「SEX」
#ジョン・スー 「鬼才の道」
#石川慶 「遠い山なみの光」
#内田吐夢 「暴れん坊街道」
#澤井信一郎 「野菊の墓」
September 28, 2025 at 11:06 AM
#ウェス・アンダーソン 「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」を見ながら、イスラエルの成り立ちと企業リバタニアニズムの両方を同時に考えるわけだけど、加えてウェス・アンダーソンには上、そこを本当に神の領域と見るかは疑問だが…なぜならそこで出会うのは死者たち含む家族だから、がある。空の上はたえず死に近く、生き延びるとは絶えず降りることだ(終盤のエレベーター、決定的な決定は、下りでなされてはいないか。そして運命を隔てるのも上位と下位のポジションのズレだ。最後の最後に、電球を下すアクションがあるのは偶然ではないだろう。上に行くのでもなく、下に行くのでもない、ちょこっと上から下ろす。多分大事なものは、
September 28, 2025 at 7:50 AM
#溝口健二 「残菊物語」、「国宝」の吉沢亮や横浜流星を通して芸道ものという日本映画群に興味を持った方々には是非見てほしい一本ですね。舞台も美しいけれども、舞台の外側に続いていく、全身全霊をひとりの男とその芸に捧げるお徳の姿に慄く作品。まさに抜け殻になるまで捧げ尽くす。一途で美しいと言えば言えるけど、むしろ、そう決め、そうやり尽くす姿、共感とかを安易に寄せ付けない、強さというと少し違う、でも狂気でも、愛だけでもない、何か犯罪じみた共犯的な熱に焼かれる、そこに迷いのない姿に打たれるというか。意地と言えば良いかもだけど、それを貫く恐ろしさに震える。そして泣く。
September 23, 2025 at 5:13 AM
「ロングレッグス」 も素晴らしかった #オズグッド・パーキンス の「ザ・モンキー」が最高でした。死は平等に無意味に続いていく。運命も呪いも何もない。映画として抽出されているから確率と方法が歪んでいるだけで。そんな世界でどう生きるか?気にし過ぎないことしかできないよね #2025年映画ベスト
September 22, 2025 at 2:49 PM