ノグチリカ
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ノグチリカ
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声とことばと物語が好き
翻訳もの、児童書多め
Xと併用
twitter.com/@r1cac1r
『パープル・ハイビスカス』(アディーチェ、訳:くぼた のぞみさん)#読了
絶対君主のような父の下で教育されてきた娘が、叔母を通し“自由”を知っていく。父に怯えながらも父を愛する娘の姿が印象的。
訳者あとがきにあった、著者が最愛の父を亡くした後に書いたというエッセイ『Notes on Grief』が是非読みたい。
November 30, 2025 at 12:39 PM
『月曜日は最悪だとみんなは言うけれど』(村上春樹さん)
『拳闘士の休息』がよかったので、トム・ジョーンズについて知りたくなり。はたして期待を裏切らないエピソード。
村上さんの「翻訳は数学パズルを解くのに似ているし、創作は数学パズルを考案するのに似ている」という話も興味深し。
November 28, 2025 at 2:13 PM
『戦争みたいな味がする』(グレイス・M・チョー、訳:石山徳子さん)

壮絶な時代を生き抜き、統合失調症を発症し逝った母。娘は、母の存在を取り戻すため、自身の歩みをたどるために執筆を始める。過去に束縛もし、解放もする「食」。著者が同世代であることに愕然とした。

「『オンマ』こそ、わたしの身体の奥底から出てきた慟哭だった」
November 28, 2025 at 8:15 AM
年末年始に読む本を考えています。
 2022は『統合失調症の一族』
 2023は『宗教の起源』
 2024は『夜と霧』
 …気付くと全部ノンフィクション。

Xとbsで流れてくる最新情報に加え、この冊子も参考になりそう。
November 26, 2025 at 3:50 AM
今夜は思い立ってビーフシチュー
November 26, 2025 at 3:33 AM
『なにかが首のまわりに』(チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ、訳:くぼた のぞみさん)#読了
都甲幸治さんが「人が切なくなる瞬間を言葉で掴まえるのがうまい」と評した作家。とても納得。
アフリカという未知の土地なのに、この登場人物は自分だと感じる。どこかジュンパ・ラヒリに通じるところがあるかも。
「きみは、わかるなんてことはない、ただそうだってことで、それだけ」
November 25, 2025 at 10:47 AM
『漂流物・武蔵丸』(車谷長吉さん)#読了

『人生の救い』解説で万城目学さんが言及していた「抜髪」が読みたくて。
母親が息子にむけて「ええことおせちゃる」と始める凄まじい愚痴と説教。父と恩師の話「狂」もよかった。車谷さんの源流をみる思い。

「ほめられるいうことは耳の穴に毒流し込まれることや」
November 19, 2025 at 7:35 AM
初めて見つけた!こしあんバー!
November 18, 2025 at 9:07 AM
『拳闘士の休息』(トム・ジョーンズ、訳:岸本佐知子さん)#読了

粗暴なのに繊細な11編。
死と隣り合わせの身体、狂気一歩手前の精神、なのにそこには静かな救い。表題作と「黒い光」が好き。 

「怖がらせてくれてありがとう。死ぬほど殴ってくれてありがとう」
November 17, 2025 at 1:14 PM
大好きなNINAさんの個展へ。眼福✨
November 16, 2025 at 11:21 AM
『21世紀の世界文学30冊を読む』(都甲幸治さん)

この本は、読者と外国作品との出会いの場。著者が、執筆時に日本語訳がなかった作品を選び、その魅力を熱くプレゼン。気になったのはアディーチェ。

「隣の人より、地球の裏側の友達のほうが自分のことをよくわかってくれるかもしれない」というあとがきに深く頷く。
November 16, 2025 at 2:47 AM
『きっとあなたはあの本が好き。』(都甲幸治さん他)

作家や翻訳家たちが、ある作家を取り上げ、「この作家が好きならこれも!」とオススメを語り合う。
起点となる作家は8人(村上春樹、ルイス・キャロル、大島弓子、谷崎、ドイル、トールキン、伊坂幸太郎、太宰)。

大島弓子さん大好きなので、積読してたミランダ・ジュライが俄然読みたくなっている。
November 14, 2025 at 1:05 PM
『人生の救い』(車谷長吉さん)#読了

朝日新聞の人生相談「悩みのるつぼ」の記録。あの車谷さんが、どんな回答をしていたのか興味津々で手に取る。

案の定、「人生には救いがないということです」「生が破綻した時に、はじめて人生が始まるのです」「あなたは小利口な人です」とバサリバサリと斬りまくり。過激だが滋味深い。
November 14, 2025 at 8:21 AM
November 12, 2025 at 12:06 PM
November 12, 2025 at 11:50 AM
『下着の捨てどき』(平松 洋子さん)#読了
タイトルの他にも身につまされる話がいろいろ。
「捨てどきがむずかしいのは、自分を問われているからである」

今日は、平松さんが娘さんからオススメされたという「塩豆腐」を作ってみました。確かに、この食感はクセになりそう✨
November 12, 2025 at 10:39 AM
今日はカール・ブッセの誕生日。
なぜか、演劇部の発声練習は上田敏訳の「山のあなた」でした。顧問の趣味だったのかも。
おかげさまでいまだに暗唱できます。
November 12, 2025 at 7:03 AM
『わゴムはどのくらいのびるかしら?』(マイク・サーラー、絵:ジェリー・ジョイナー、訳:岸田衿子さん)#読了

ぼうやのわゴム伸ばし実験。一見、科学絵本かと思いきや。
このままポストカードになりそうな絵も素敵。
November 12, 2025 at 1:04 AM
『うろおぼえ一家のおかいもの』(出口かずみさん)#読了

父・母・兄・弟・妹の5人の一家。みんなで早起きしたものの、何をするつもりだったか、うろおぼえ。みんなで考えて、ようやく「そうだった そうだった」と動きだす。一事が万事この調子。絵もツッコミどころ満載。

「おかいもの」「パーティ」「きゅうじつ」「おみせや」のシリーズ既刊4冊。「きゅうじつ」のゆるさが良き。
November 11, 2025 at 9:36 PM
『破獄』で、巣鴨拘置所の跡地に「平和の碑」があると知り、探してみた。「永久平和を願って」に今も花が手向けられる。
ちなみにここは、毎週のようにコスプレイヤーたちが集う東池袋中央公園。

ここを舞台にした、吉村昭さんの『プリズンの満月』も読んでみたい。
November 8, 2025 at 7:02 AM
『ダンシング・ガールズ』(マーガレット・アトウッド、訳:岸本佐知子さん)#読了

あとがきにて、岸本さん曰く「釈然としない感じ、漠然としたなにか不安のようなものが残る」作品が6篇。
一気に読んでしまうのになんだか居心地が悪い。でもやたら身に覚えがある感覚。「キッチン・ドア」が好み。

最近、復刊されたものがこちらで試し読みできます。
www.hakusuisha.co.jp/smp/book/b66...
November 7, 2025 at 2:54 AM
『ロサンゼルスへの道』(ジョン・ファンテ、訳:栗原俊秀さん)#読了

バンディーニ・サーガの1作目。
なかなか仕事が続かない18歳のアルトゥーロ。肥大した自尊心、とめどない誇大妄想、過剰な攻撃性、激しく入れ替わる思慕と憎しみ。
思春期というか、厨二というか、痛々しさが突き抜けていっそ清々しい。
少し押見修造さんを思い出したり。
November 6, 2025 at 5:53 AM
『破獄』(吉村 昭さん)#読了

実在した「昭和の脱獄王」がモデル。
人の心裡を突く才、機転と緻密さ、桁外れの身体能力。彼と看守らとの攻防戦も見どころだが、戦時下での刑務所の実態が大変興味深い。
やはり記録文学の第一人者。

「君たちは佐久間に負けたのだ。人間として屈服してしまったのだ」
November 1, 2025 at 2:48 AM
『美食三昧 ロートレックの料理書』

NHKのフランス語講座で登場したレシピ本。
料理を再現していたシェフが「レシピの書き方が面白い」と言っていたので読みたくなり。
分量はざっくりだが、まるで一品一品が一つの物語のよう。そして随所に散りばめられているクロッキーがとても素晴らしい。

ちなみに、再現されていた料理はモリーユ(あみがさたけ)の料理でした。食べてみたい♫
October 29, 2025 at 4:36 AM
『17歳のサリーダ』(実石沙枝子さん)#読了

高校をやめた新菜。
自分でいられない環境で自分を見失っても、次に進むために、そして永遠に引きずらないために、それを終わらせる強さ。何より、その強さを引き出してくれる人たちとの幸福な出会い。
リアル不登校の親には、少し眩しすぎました。

「今を生きるだれもが、自分自身しか理解できない」
October 28, 2025 at 10:27 AM