りなっこ(イグアナリナコ)
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りなっこ(イグアナリナコ)
@rinakko.bsky.social
寒がり変温動物。にょろにょろしている。本を読む。
アイコンは、以前お迎えした “わたくしは誰でもない。あなたは誰?” のエミリー。
シェイクスピア/松岡和子訳『アントニーとクレオパトラ』を再読した。

英雄が好きで、悪びれずに不倫の恋に賭ける女王クレオパトラは、シェイクスピア劇では異色のヒロインだ。アントニーの臣下イノバーバス曰く、「あの女は無限の変化をみせるので一緒にいて飽きることがなく」「神官たちは、あの人が淫らな振る舞いをしても祝福する」と。…おお。
#海外文学 @libro.bsky.social
December 17, 2025 at 4:32 AM
お昼ごめん。「麺と酒 蔵一」にて、塩角煮ラーメン。角煮がごろりで、むまかった。
#青空ごはん部 #ラーメン部
December 13, 2025 at 4:28 AM
シェイクスピア/松岡和子訳『マクベス』を再々読した。

マクベスの苦悩が痛ましくて、自分でも意外だった。抱いてはいけない野望に憑かれたマクベスとマクベス夫人(シェイクスピア作品の主要な登場人物中、名前がないのはマクベス夫人ただ一人)、まだ迷いのあった弱気な夫を焚きつけたのは妻なのに、次第に良心の呵責に苛まれていく妻を置き去りにする夫…という立場の逆転は、距離感の近過ぎる夫婦ならではのように思える。
片翼を失ったマクベスは悲痛を誰にも見せないけれど、その先には失墜しかない。
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December 12, 2025 at 4:35 AM
皆川博子『昨日の肉は今日の豆』を読んだ。

首を長くして待っていたけれど、これだけ纏まった作品集として手にすることが出来、本当に嬉しいし有難い。既読の作品も多い中、ただ美しいのではなく底知れぬ怖ろしさの滲む幻想、ますます凄みを増す老いの描写、戦争許すまじ…の筆致に、畏敬と感嘆が胸に溢れる。

とりわけお気に入りは、「壜の中」や「夏を病む」「ララバイ」「『希望』」、表題作(タイトルが秀逸)など…。「人形の家」に出てくる人形の写真が『ゆめこ縮緬』の表紙に使われたものにそっくりで、とても好きな忘れがたい話になった。
#読了 @libro.bsky.social
December 11, 2025 at 10:10 AM
セース・ノーテボーム/𠮷用宣二訳『サンティアゴへの回り道』を再読した。

素晴らしい読み応え。オランダの作家の旅行記。旅人曰く、私はスペインに身を捧げた——よかれ悪しかれ。
10年前から何度もサンティアゴへ赴きながら、それについて書かなかった故にそこにいなかったという“私”の旅は、スペインの魂のうちへ入りこもうとして、横道の横道…へと誘われては内省を深めていく長い旅路となる。すべての風景、憧れに対する回答。

イスラム王朝の支配、レコンキスタの結果(どのようなイスラムがスペインに留まったのか)、スペイン・ハプスブルクの没落、(続く)
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December 9, 2025 at 8:18 AM
お昼ごはん。「天麩羅 あぶらや」にて、天盛りと天むすのテイクアウト。ビールと、ロゼワインで。
3年ぶりに頼んでみたら、とても美味しかったけれどヴォリュームが全然違って驚いた(随分少なくなっていた…)。
#青空ごはん部
December 6, 2025 at 4:57 AM
サラ・ピンスカー/市田泉訳『いつかどこかにあった場所』を読んだ。

素晴らしい短編集だった。やはりサラ・ピンスカーいいなぁ。失われた時代の空気が確かにあったこと、不当な力に抗い守ろうとする其々の居場所、記憶にしまわれた愛おしい時間や場所のこと。

この先あり得そうでぞっとした「ケアリング・シーズンズからの脱走」は、ゾラの反骨心と気概に惚れ惚れした。「オークの心臓集まるところ」は、ピンスカーの歌を聴いて不穏さが増し、民謡の歌詞を研究サイトで検証する展開が凄く面白かった(ラストの余韻、想像の余地があって好き)。
(続く)
#海外文学 @libro.bsky.social
December 4, 2025 at 1:09 AM
December 1, 2025 at 5:13 AM
お昼ごめん。「手打ちそば 草戸庵」にて、鴨せいろ。
お蕎麦の美味しいこともさることながら、鴨が肉厚で柔らかく葱は香ばしくお汁が甘過ぎなく、いい塩梅の鴨せいろだった。
#青空ごはん部
November 29, 2025 at 4:31 AM
シェイクスピア/松岡和子訳『アテネのタイモン』を再読した。

富を目当てに群がる追従者たちを、信の置ける友人であると勘違いしていた慈善家タイモンが、お人好しから一転、極端な人間嫌いとなり世を捨て人を恨む。そも友情などはどこにもなかった、故にそこには裏切りすらない…という悲劇であり風刺劇。

 “ああ、良き友人たちよ、いずれ神々の思し召しにより、私が諸君に助けを求める時がきっと来る―—でなければ、どうして諸君を私の友と言えるだろう”
#海外文学 @libro.bsky.social
November 28, 2025 at 6:01 AM
ハン・ガン/斎藤真理子訳『すべての、白いものたちの』を読んだ。
ハン・ガンを読むのは三冊目。河出文庫のフェアで手に取った。翻訳が素晴らしい…。
絶賛されているのに苦手な作家なので、薄い硝子に隔たれたような感覚で読んでいたら、それはそれで散文詩を味わうのにはよかったかも知れない。
#海外文学 @libro.bsky.social
November 27, 2025 at 2:19 AM
おはすこ。冷食の焼きおにぎり。
#青空ごはん部 #OnigiriAction
November 26, 2025 at 11:53 PM
王谷晶『ババヤガの夜』を読んだ。

河出文庫のフェアで手に取ってみたら、面白かった。暴力への強い嗜好、その暴力を振るうために必要な力を天稟として持つ、新道依子の造形がよい(暴力が唯一の趣味とは難儀な)。そして名付けられない感情で結びついた依子と尚子、なれるものなら鬼婆に…と。
型に嵌った生き方などは出来るはずもなく、どうしても当たり前からはみ出していくクィアの物語だ。受賞時のスピーチと対談を併せて読んでよかった。
#読了 @libro.bsky.social
November 25, 2025 at 10:38 AM
今日は、「3びきのこぶた」にてワインの試飲会でした。色々美味しかった。同席の方々とお喋りもして、酔ったよう。
#青空ごはん部 #昼酔い部
November 24, 2025 at 6:37 AM
森山恵『むらさき野ゆき』を読んだ。
アーサー・ウェイリー英訳『源氏物語』の訳し戻し(らせん訳)と、パレスチナへの巡礼の旅。取り合わせの妙が稀な螺旋となる、素敵な詩集だ。

“(いづれの御ときにか)/レディ・ムラサキの/わたしの/はじまりの/ことば——/かがり火のさなかより”
@libro.bsky.social
November 22, 2025 at 10:12 AM
お昼ごはん。紅屋食堂にて、親子丼ご飯小。
#青空ごはん部
November 22, 2025 at 4:54 AM
おはすこ。冷食の焼きおにぎり。
#青空ごはん部 #OnigiriAction
November 19, 2025 at 12:11 AM
アン・クイン/西野方子訳『スリー』を読んだ

戦後イギリスの実験文学。行方不明になった少女Sの残した音声テープと日記、Sと共同生活を送っていた夫婦RとLのその後の暮らしが交互に語られる。音声テープの内容などは、断片的でわかり難くて偶然のように並ぶ言葉のところどころが美しい
Sの不在を抱え込んだRとL、欺瞞と妥協で互いを繋ぎとめていた2人の不協和音がじわじわと高まる。いつも受け身だったRと、どこか皮肉に夫婦を観察していたS。ルースがSを羨みつつ憐れんだように、Sもルースを救いたかったのだろうか。(その波紋をなかったことにしてこの先もRとLは…)
#海外文学 @libro.bsky.social
November 18, 2025 at 10:23 AM
お昼ごぱん。キリン グッドエール、発売以来からすっかりお気に入り。ぐびぐびもぎゅもぎゅ🍺🥖
#青空ごはん部
November 16, 2025 at 4:24 AM
お昼ごめん。蔵出し味噌ラーメン。寒くなると味噌ラーおいじい。
#青空ごはん部 #ラーメン部
November 15, 2025 at 3:49 AM
シェイクスピア/松岡和子訳『リア王』を再々読した。

幾度読んでも凄まじさに愕然とする。冒頭におけるリア王の誤りに対して、彼の身に降りかかる惨劇の重みがいくら何でも不均衡で不条理だ。そして苦しんだ先の再会の喜びすら、一瞬の救いで終わってしまう無情さ。

解説によると、同様に死屍累々な『ハムレット』よりも、昨今では高く評価されることが多いとのこと(なるほど…)。フェミニスト的な読みをすれば、リア王がゴネリルに浴びせる呪詛は完全にアウトなので、すでに歪な親子関係があったのだろうとは思う。
#海外文学 @libro.bsky.social
November 14, 2025 at 3:03 AM
おはすこ。冷食の焼きおにぎり。
#青空ごはん部 #OnigiriAction
November 14, 2025 at 12:02 AM
秦邦生、小川公代編『ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』を読む——パンデミックからディープタイムまで』を読んだ。

『ダロウェイ夫人』についての十篇もの論考(二篇は翻訳)とインタヴュー、ウルフの作品二篇が収められている。刊行百周年でありながら前衛文学として古びることのない理由を、あらためて教えられる一冊だった。
二つのインタヴュー(斎藤真理子、松田青子、聞き手・小川公代)は、韓国文学にみられるウルフの影響や韓国でのウルフ受容の話、戦争とトラウマというテーマ、松田さんの作品とウルフに共通するあわいの世界や多孔的な自己の描かれ方の話…などなどが頗る面白かった。
#海外文学
November 12, 2025 at 10:19 AM
おはすこ。枝豆チーズおにぎり。
#青空ごはん部 #OnigiriAction
November 12, 2025 at 12:00 AM
昼ビール部です。夫のお疲れ休み。ビール、先に一口呑んじまったw
#青空ごはん部
November 10, 2025 at 3:08 AM