全11話のドラマのダイジェスト版と7~9話を併せて見せられたような気分。敵対する両党首の握手は記録映像のみ。ライブのシーンも少ない。見たかったものが映画で何も描かれず消化不良。
全11話のドラマのダイジェスト版と7~9話を併せて見せられたような気分。敵対する両党首の握手は記録映像のみ。ライブのシーンも少ない。見たかったものが映画で何も描かれず消化不良。
自然と共生する人々と開発を望む人々との対立。唐突に途切れる音楽が不穏さを醸しだすが話運びは淡々としており後半まで事件らしい事件は起こらない。日本だけじゃなく世界中どこでも繰り広げられる、悪とも呼べない人間の欲望と営み。しかし、その予断は終盤で一気に覆される。そして誰もがこのタイトルの意味について考えずにはいられなくなるのだ。
自然と共生する人々と開発を望む人々との対立。唐突に途切れる音楽が不穏さを醸しだすが話運びは淡々としており後半まで事件らしい事件は起こらない。日本だけじゃなく世界中どこでも繰り広げられる、悪とも呼べない人間の欲望と営み。しかし、その予断は終盤で一気に覆される。そして誰もがこのタイトルの意味について考えずにはいられなくなるのだ。
原作は未読。鑑賞中いろんな先行作品のタイトルが頭に浮かぶがいちいち挙げない。評判どおり幾田りらとあのの声優が素晴らしい。前後編あるので単体では評価できないが後章を絶対に観にいこうと思えるぐらい楽しめた。
原作は未読。鑑賞中いろんな先行作品のタイトルが頭に浮かぶがいちいち挙げない。評判どおり幾田りらとあのの声優が素晴らしい。前後編あるので単体では評価できないが後章を絶対に観にいこうと思えるぐらい楽しめた。
ラッパーが自らのレーベルを作るためにコカインを売る。金塊を強奪する。こう書くとサグな生き様を想像するが実際やってることは間が抜けていて笑ってしまう。生い立ちのシリアスパートと犯行のコメディパートのギャップに面食らうが起きた出来事をドラマティックに脚色せずにそのまま描く姿勢はリアル。曲もいい。
ラッパーが自らのレーベルを作るためにコカインを売る。金塊を強奪する。こう書くとサグな生き様を想像するが実際やってることは間が抜けていて笑ってしまう。生い立ちのシリアスパートと犯行のコメディパートのギャップに面食らうが起きた出来事をドラマティックに脚色せずにそのまま描く姿勢はリアル。曲もいい。
邦画で近年よく見かけるようになったループもの。残虐な事件が起こるとネットにはすぐに犯人の極刑を望む声が溢れかえる。被害者遺族の心痛は計り知れない。だがたとえ復讐の機会が法的に認められたとして喜んで殺人に手を染められる人間は意外と少ないのではないか?ネットの無責任な殺せコールや脳内で繰り広げられる殺人衝動よりも主人公がループの果てに負う痛みのほうがよっぽどリアルだ。
邦画で近年よく見かけるようになったループもの。残虐な事件が起こるとネットにはすぐに犯人の極刑を望む声が溢れかえる。被害者遺族の心痛は計り知れない。だがたとえ復讐の機会が法的に認められたとして喜んで殺人に手を染められる人間は意外と少ないのではないか?ネットの無責任な殺せコールや脳内で繰り広げられる殺人衝動よりも主人公がループの果てに負う痛みのほうがよっぽどリアルだ。
冒頭で本件は未解決事件であると予告される。容疑者は誰もが怪しく見える。謎解き要素はどこにもない。ならばこの映画は何を主眼において観るべきか。社会における女性の立場の低さか。刑事それぞれの人生か。未解決案件を心に抱えたまま生きねばならないことか。死者への追悼と祈りか。堂々巡りの思考の輪から抜け出すことか。どれもあと一歩掴みきれないまま終わってしまった。
冒頭で本件は未解決事件であると予告される。容疑者は誰もが怪しく見える。謎解き要素はどこにもない。ならばこの映画は何を主眼において観るべきか。社会における女性の立場の低さか。刑事それぞれの人生か。未解決案件を心に抱えたまま生きねばならないことか。死者への追悼と祈りか。堂々巡りの思考の輪から抜け出すことか。どれもあと一歩掴みきれないまま終わってしまった。
最後の展開に唖然。しかし終盤のテンポが悪くて肝心のラストの衝撃が薄れてしまっている。盲目の大学教授の目論見は伏線を張りすぎていて誰にでも予想がつく。逆にスンナムは描写が足りず先生の正体には唐突感しかない。この二連続の悲劇を巧みに描いて観客の意表を突いたうえであの最悪の結末を迎えていれば紛れもない傑作が生まれていただろう。じつに惜しい。
最後の展開に唖然。しかし終盤のテンポが悪くて肝心のラストの衝撃が薄れてしまっている。盲目の大学教授の目論見は伏線を張りすぎていて誰にでも予想がつく。逆にスンナムは描写が足りず先生の正体には唐突感しかない。この二連続の悲劇を巧みに描いて観客の意表を突いたうえであの最悪の結末を迎えていれば紛れもない傑作が生まれていただろう。じつに惜しい。
何を書いてもネタバレになる作品。序盤のモノローグからすでに仕掛けが施されている。興を削ぎたくないのでとにかく観てくれとしか言えない。中だるみもあるが最後までどう展開するか予測できず楽しませてくれる。
何を書いてもネタバレになる作品。序盤のモノローグからすでに仕掛けが施されている。興を削ぎたくないのでとにかく観てくれとしか言えない。中だるみもあるが最後までどう展開するか予測できず楽しませてくれる。
映画を撮る映画や映画を観る映画はたいてい面白い。本作は中断した映画を観る映画である。写真=映画に失われた記憶を取り戻すほどの力はないかもしれない。だが希望はある。映画館で映画を観ることは祈りを共有することなのだ。
映画を撮る映画や映画を観る映画はたいてい面白い。本作は中断した映画を観る映画である。写真=映画に失われた記憶を取り戻すほどの力はないかもしれない。だが希望はある。映画館で映画を観ることは祈りを共有することなのだ。
ミステリではなく法廷劇。最後に意外な真相が判明したりはしない。わかりやすい真実を求めて他者に疑いの目を向ける我々の感性は下衆で醜い。フィクションならともかく現実でも同じことを繰り返してしまう。だが作品の意義と面白さは別だと言わざるを得ない。
ミステリではなく法廷劇。最後に意外な真相が判明したりはしない。わかりやすい真実を求めて他者に疑いの目を向ける我々の感性は下衆で醜い。フィクションならともかく現実でも同じことを繰り返してしまう。だが作品の意義と面白さは別だと言わざるを得ない。
タイトルに偽りあり。ほとんど『SKaRD THE MOVIE』。もしくは劇場版アースガロン。ブレーザーはサブキャラ扱いで都合よくパワーアップしたりしない。でもそれが良い。子どもがどう思うかはわからないがテレビでは結局ブレーザーに頼るしかなかったSKaRDが主体となって怪獣を倒す姿を見られて満足。
タイトルに偽りあり。ほとんど『SKaRD THE MOVIE』。もしくは劇場版アースガロン。ブレーザーはサブキャラ扱いで都合よくパワーアップしたりしない。でもそれが良い。子どもがどう思うかはわからないがテレビでは結局ブレーザーに頼るしかなかったSKaRDが主体となって怪獣を倒す姿を見られて満足。
このシリーズで過去いちばん笑いが起きていた。青木崇高の出番は思ったよりも多かったがマブリー相手にまったく歯が立たず欲求不満。あんな狭い部屋で長物を振り回してどうする。一作目の面白さをなかなか超えられないとかチュ・ソンチョルの行動が行きあたりばったりすぎるとか細かいことは考えずにマ・ドンソクの豪腕アクションを気軽に楽しむが吉。
このシリーズで過去いちばん笑いが起きていた。青木崇高の出番は思ったよりも多かったがマブリー相手にまったく歯が立たず欲求不満。あんな狭い部屋で長物を振り回してどうする。一作目の面白さをなかなか超えられないとかチュ・ソンチョルの行動が行きあたりばったりすぎるとか細かいことは考えずにマ・ドンソクの豪腕アクションを気軽に楽しむが吉。
起きてほしくないことがきちんと起きる前半はそこそこ楽しめるが「ユダヤ教徒あるある」以上のものが何もないので後半はどんどん退屈になってくる。この内容に3時間も必要だったのか疑問。
起きてほしくないことがきちんと起きる前半はそこそこ楽しめるが「ユダヤ教徒あるある」以上のものが何もないので後半はどんどん退屈になってくる。この内容に3時間も必要だったのか疑問。
セカイ系ゴジラ。作中のゴジラは敷島浩一の罪の象徴であり逃げれば逃げるほど肥大化して敷島を追いかけてくる。遠ざけてきた過去=ゴジラが復興した東京を踏みつぶして憎からず思っていた典子を吹き飛ばし黒い雨を降らせる。ここまでの流れは完璧。傑作の誕生を予感させてくれた。
セカイ系ゴジラ。作中のゴジラは敷島浩一の罪の象徴であり逃げれば逃げるほど肥大化して敷島を追いかけてくる。遠ざけてきた過去=ゴジラが復興した東京を踏みつぶして憎からず思っていた典子を吹き飛ばし黒い雨を降らせる。ここまでの流れは完璧。傑作の誕生を予感させてくれた。