ちひろ美術館では、書籍『装いの翼』を基点とした展覧会を開催中です。ちひろの『オーケストラの少女』のワンピースやルネのコート、茨木のり子愛用のミシン、『歳月』のもととなる原稿が収められたYの箱、岡上淑子のオリジナル作品や瀧口修造からの書簡等、見ごたえ充分! chihiro.jp/tokyo/exhibi...
ちひろ美術館では、書籍『装いの翼』を基点とした展覧会を開催中です。ちひろの『オーケストラの少女』のワンピースやルネのコート、茨木のり子愛用のミシン、『歳月』のもととなる原稿が収められたYの箱、岡上淑子のオリジナル作品や瀧口修造からの書簡等、見ごたえ充分! chihiro.jp/tokyo/exhibi...
岡上さんから、行司さんはご自身のおしゃれや作品についての貴重なお話をうかがい、この『装いの翼』に記しています。
表現者としては三人三様ですが、戦前のモダンな文化、戦時下の過酷な状況、戦後の文化の興隆を経験し、洋服を自分でつくった世代、そして、美と平和を求める強い意志は、共通です。
岡上さんから、行司さんはご自身のおしゃれや作品についての貴重なお話をうかがい、この『装いの翼』に記しています。
表現者としては三人三様ですが、戦前のモダンな文化、戦時下の過酷な状況、戦後の文化の興隆を経験し、洋服を自分でつくった世代、そして、美と平和を求める強い意志は、共通です。
恵まれた幼少期をすごしたちひろですが、その大きな出来事の後は、時代状況もあり多くの苦労を重ね、戦後になり自らの強い意志で画家への道を切り拓きます。
行司さんは残されたちひろの遺品やその由来から、ちひろの人物像に迫ります。たとえば、ちひろだけでなく向田邦子も贔屓にしていたことでも知られる銀座の洋装店ルネが、どんな店であったか。『装いの翼』には服飾史においても貴重な記述が折り込まれています。
恵まれた幼少期をすごしたちひろですが、その大きな出来事の後は、時代状況もあり多くの苦労を重ね、戦後になり自らの強い意志で画家への道を切り拓きます。
行司さんは残されたちひろの遺品やその由来から、ちひろの人物像に迫ります。たとえば、ちひろだけでなく向田邦子も贔屓にしていたことでも知られる銀座の洋装店ルネが、どんな店であったか。『装いの翼』には服飾史においても貴重な記述が折り込まれています。
ビアスリーの文化的に豊かであっても貧しい生活。エログロさと高貴さ、そして若い尊大さがあいまった稀有な表現。
子どもの頃から好きだったビアズリーだったけど、今回の展覧会では、自分自身の関心に寄せて、印刷技術や出版の活況あってこその彼の表現活動であったことが、印象深かった。
ラインブロック印刷で激変した出版。ケルムスコット・プレスに倣いつつ廉価なものを出したいというので目をつけられた無名の青年ビアズリー(そしてモリスに反感もたれる)。次々に出てくる新しい叢書や雑誌での仕事。新しいメディアが若い才能に機会を与えることの大切さ。
ビアスリーの文化的に豊かであっても貧しい生活。エログロさと高貴さ、そして若い尊大さがあいまった稀有な表現。
子どもの頃から好きだったビアズリーだったけど、今回の展覧会では、自分自身の関心に寄せて、印刷技術や出版の活況あってこその彼の表現活動であったことが、印象深かった。
ラインブロック印刷で激変した出版。ケルムスコット・プレスに倣いつつ廉価なものを出したいというので目をつけられた無名の青年ビアズリー(そしてモリスに反感もたれる)。次々に出てくる新しい叢書や雑誌での仕事。新しいメディアが若い才能に機会を与えることの大切さ。