シモーヌ
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shimozawa.bsky.social
シモーヌ
@shimozawa.bsky.social
SCOT『新装改編版 世界の果てからこんにちはII』を観に吉祥寺シアターへ。今回は東京もチケット代が随意に。御大自身が「ストーリーもないヘンな芝居」とか「参政党が拾いそう」とかブチ込んでたが、○○っぽい的な寸評が不可能な不可解で見たことがない文字通り比類なき表現手法の舞台。素晴らしい!
 
何人も反論の余地のない日本演劇界の最高峰にしてかの鈴木メソッドの鈴木忠志のトークタイムもついてきてお代は客が決めて払うシステム。昨日が初日で12月21日までやっていて当日券もまだあるそうよ。要事前電話予約。出鼻から何をみせられているのか呆気に取られるのとか体験したい向きにはおすすめである。
December 13, 2025 at 1:54 PM
『果てしなきスカーレット』追記。原作では中盤にある「祈るクローディアス王」の場面が終盤に配置。これは原作の核心を成すエピソード(王は構造的に悔い改めることができずハムレットも王を倒すことができない)でありこの辺りについてはもはやオチとかカタルシスとかいう平場の話ではないのだな。
December 9, 2025 at 5:50 AM
『爆弾』観た。ほぼ取調室のワンシット。終盤とっ散らかってよくわからないうちに終わるんだけどそれが悪くない。こういうのは綺麗サッパリ説明すりゃあ良いっていうものでもない。あんな杜撰なタネ明かしでも出しさえすれば客は納得それがエンタメ。そこを冷徹に見切ってるのが犯人並みにクール。
 
ぜんぜん余談だが、後半のペットボトルのくだり。米軍のMK3なら同様サイズでTNT使用で440gだけども量販店のカリウム肥料が主原料で頑丈な自販機の鉄板破ってあの破壊力出るやつを時限装置込みで500mlサイズで作るのはかなり困難では?とか気になってそれ以降話が全然入ってこなかった。ごめんのし。
December 7, 2025 at 8:40 AM
先週みて素晴らしかった『果てしなきスカーレット』。また観に来てしまいました。関係性で画風(演出?)が秒単位でグリグリ変化するのとか改めてアニメでないとやれない技法だと思った。あと「亡霊」と「毒杯」の序盤終盤の位置関係がハムレットと反転してあり都合、因果律も逆になっていた。むむむ。
 
何も無い広い空間に2〜3人が突っ立って話をする構図がほとんど。シーン替わりは後ろに掛かっている「書割り幕」が替わるだけ。つまりこれ舞台演劇だよね。『DUNE』もこれと全く同じだった。その分演者への重心が強くて捲し立てて圧倒する長台詞が多用されてる。この辺が「アニメっぽくない演出」だね。
December 6, 2025 at 10:27 AM
『果てしなきスカーレット』観た。もうこれ文句なし。脚本も良かった。もう一回観てもいい。中抜きカクカクとか粗いフォトバッシュとかCGモデルとかアリ物アセット風とかがカットアップでこま切れに入り組んでコラージュアート風や悪夢っぽさが出てる。現代美術っぽくてアニメ原理主義派が嫌うヤツね。
 
基本、大筋はハムレットなので設定・人物名・キメフレーズ・お約束(留学→R&G登場→退場とか)もまんまそれ。不満の方々は本作がハムレット(の翻案)と思ってないからかもな。こういう「国内客のお気持ちに全振りしないアニメ」が急増するだろうね来年以降。教養の国際競争力で打ち負けんなよお前ら。
November 30, 2025 at 5:57 AM
鷲神社の二の酉の見物にきたので吉原弁財天にお参りしたのし。
November 24, 2025 at 8:36 AM
所在地表示でウソ松が大いに晒され爆笑ですが、この先は発信するにあたり個人名/団体名の明示義務は不可避なのかなと。旧メディアも未だにキリトリ・予断をやりまくりだから発信主体を明示しても完全解決は無理だろうけどだいぶマシにはなるよね。この「マシになる」ってのが行政側には大事なのよね。
November 24, 2025 at 2:28 AM
November 24, 2025 at 1:08 AM
November 24, 2025 at 1:07 AM
November 24, 2025 at 1:04 AM
マニラ空港に着陸するときに窓からブラックホークが高度10mくらいでホバリングしていてラペリングの訓練をやってるのが見えた。滑走路の真横である。でもあとで調べたらフィリピン空軍のヘリはUH-60系じゃなくてポーランド製のライセンス生産機シコルスキーS-70iだそうな。
November 18, 2025 at 11:20 PM
納骨してきた。生前縁のあった各所において故人の気配がほとんど消えかけているような感じ。やっぱり亡くなると消滅しちゃうのだなと。いずれは人の記憶からも消えてゆく。そしてそれくらいで丁度いいと思う。亡くなった人をあまり現世に縛りつけるのはよくないもんね。自分が亡者だったらそう思う。
October 18, 2025 at 2:33 AM
『ワン・バトル・アフター・アナザー』観た。超面白かった!下品でエロくてキモい映画。特に前半の映像だけで詩情的にみせる演出とかはさすがP・T・アンダーソン。S・ペンを始め性的嗜好ベースの行動原理のキモさとその正直さ、米国民族主義カルトの怖さなどをポップにエンタメ寄せで前に出してくる。
 
原作はピンチョンの『ヴァインランド』なんだけどかなり翻案されていてピンチョン風味は『ドライブ〜』の村上春樹くらい薄味。そこも悪くない。普段は見せちゃいけない性的嗜好や政治的にダメな本音や外で言っちゃダメなことを正直に直球でマジメに扱えば扱うほどギャグになるという演出の加減が絶妙。
October 13, 2025 at 3:40 AM
たいへん贔屓にしてるぎょうざの満州。しかしながら酒類を頼むのは初めてでありこれについてはお恥ずかしい限りである。スーパーチューハイ税込400円を一杯だけ頼んだ。これがべらぼうにうまい。なんというか大元にきっちり設計されたレシピがありそれを現場が正確に実行して再現しているという印象。
これ試してないひとは決して大袈裟ではないので試されよ。

この話は酒呑みにはわかると思うが、飲み屋というのはしばしば主力製品であるはずの酒の出し方が雑だったりするのである。でもみんな目くじらを立てたりしない。何故なら酔客は味がわからないからだ。そうでなれば店もリソースを割かなくなる。構造的な問題なのだ。
October 5, 2025 at 6:22 AM
中野ザ・ポケットにてsitcomLabの『いえないアメイジングファミリー』観た。レッドTで鑑賞。演者其々に見せ場が設けられキャラや話の運びも十分練り込まれていて舞台エンタメとして完成度高し。その分演者の技量や個々の解釈がもろに前面に出ると感じた。そのメタ的な鬩ぎ合いもまたエンタメなのかも。とか思ったが、ごめん気のせいかもしれない。
October 4, 2025 at 9:52 AM
そんなこんなでiPhone新しいの買ったもちろんSE3。発売開始3年超でリースアップ中古が潤沢。でもみなさんには17ProとかMaxとかを追っかけ続けて教団本部への寄進を担って頂きたい。
September 20, 2025 at 10:54 AM
王子にてmétroの第15回公演『REAL』観た。大絶賛!文学の芸能化+キリスト教的ルサンチマンを乗り越えるニーチェの超人思想と個人としてのニーチェの弱さ+宮沢賢治の詩+チェーホフの三人姉妹+パレスチナの馬+演者の個人的経験が3倍速再生の高密度で押し寄せる。凄すぎて恐怖すら感じた。芝居って凄い。
September 13, 2025 at 1:40 PM
最近の渋谷駅らしい面をたいへんよく表しているJR西口のエントランス。
September 6, 2025 at 6:14 AM
たいへん世話になった叔父との別れの杯。病床にありながらも、数日前まで運転免許の更新や普通に仕事へ行こうとして家族に止められるなどしていたらしいが、臨終の直前に叔母に「もうあの世にゆく」「若い頃貧乏だった自分に嫁いでくれて感謝する」などときっちり語って去っていったという。
August 29, 2025 at 10:28 PM
周りの人が誰も観ていない『クレイブン・ザ・ハンター』観た。まあまあ面白かった。引き続いての陰鬱路線は好みに合うが、要所でリアリティラインが激ブレするしアクションはつくりが雑。どうにも不安定な映画。最低記録も更新でSSUにとどめを刺したか。DbDのハントレスの歌が流れるのはよかった。
 
田舎マフィアくらいの財力があれば誰でも動物超人になれる!みたいな世界観。三流ヴィランがウロウロしていて超人の価値がインフレしてる。そうなると超人設定は刺青とかライフスタイルとかに近くなりスーパーヒーロー物とするには軸が弱い。そういう構造的なところを組む人とかが制作にいないのかな。
August 16, 2025 at 6:04 AM
『F4:ファースト・ステップ』観た。人物造形はスカスカでドラマ性は皆無。アクションも展開もとにかく素人臭くてやる気の無さに溢れてる。家族モノというより同族零細企業モノみたい。モブ含め全員がお行儀も物分かりもよくて洗脳されてるみたいなディストピア感。それが60年代風SFヴィジュアルにマッチしていて楽しめた。
 
独裁国家のプロパガンダ映画みたいな感じなので、たまにはそういうのが観たいなって人にはオススメだ。興業大惨敗記録更新中のMCUの巻き返し新フェーズ1作目なので期待したが先行きには不安しか感じられない。それでも「これはこれで面白い」という向きもあるだろう。でも商売としては先がない印象。
August 3, 2025 at 11:31 AM
LLMの実際の使用感としてショートコントの生成がいちばん向いてると思う。ポチョムキン理解を前提にこれを逆手に取ると超くだらない話が生成できる。そしてよく考えるとLLM登場以前の昔から我々はポチョムキン理解を逆手に業務をしてきた気がする。これら一連の実態を可視化した点はとても重要である。
August 2, 2025 at 3:37 AM
確か1986年だと思うが、インドネシアへ行った。当時の現地はTシャツとショートパンツの白人ばかりで日本人はサーファーとかを筆頭にいわゆるその筋の不良ばかりだった。時は流れて2025年は「7月5日滅亡ミーム」に感染しなかった白人に溢れている。結果なんとなく当時と似たような風景になっているみたいな。
July 27, 2025 at 7:18 AM
金沢21世紀美術館。『ブルー・プラネット・スカイ』も『スイミング・プール』も『L'Origine du monde』も生でみられて感無量。特に『ブルー〜』は公式サイトにも画像がない。切り取り写真では誤解を招くためだろう。「肉眼で見る」「会って話す」などの意味を体験として突きつけてくる印象を受けた。
 
建物は円形で外壁は全てガラスで採光されている。半屋外の展示スペースも多く、出入り口が多いので順路は無視して自由に見られるし、触れる展示や会話してよい風の椅子も多数ある。これらが現代美術の表現上の「硬質な拒絶性」「意図された非人間性」みたいなものを上手く相殺している。
July 27, 2025 at 7:17 AM
悲願であった21世紀美術館にやっと来ることができた。Fusion21でマシマシの昼ごはんを頼んで有名なインスタレーションの数々を堪能。現代美術のエッジを微妙に丸めて展示してあり建物自体の居心地も良くてつい長居しがち。清澄MoTとはまた違うホスピタリティ。屋根のない展示室も多いので日傘は必須。
July 27, 2025 at 7:15 AM