オメガバで双子のマイ武
※年齢操作/マイ武が双子設定
(一章)
花垣家には双子の男の子がいた。兄の万/次郎と弟の武/道。二卵性で顔も性格も全然似てなかった。マは活発でヤンチャ、手のかかる子だった。武は比較的大人しめだけど拘りが強く頑固でこれまた手のかかる子だった。二人はとても仲が良く小さな頃から常に隣にいて時折この子たちは目で語り合っているんじゃないのかと思わせるほどお互いをよく見ていた。
そんな二人も小学校高学年になる頃から付き合う友人が変わるようになっていき中学を上がるとマは本格的に不良の道に進みチームなんかを作って夜な夜なバイクに喧嘩にと明け暮れていた
オメガバで双子のマイ武
※年齢操作/マイ武が双子設定
(一章)
花垣家には双子の男の子がいた。兄の万/次郎と弟の武/道。二卵性で顔も性格も全然似てなかった。マは活発でヤンチャ、手のかかる子だった。武は比較的大人しめだけど拘りが強く頑固でこれまた手のかかる子だった。二人はとても仲が良く小さな頃から常に隣にいて時折この子たちは目で語り合っているんじゃないのかと思わせるほどお互いをよく見ていた。
そんな二人も小学校高学年になる頃から付き合う友人が変わるようになっていき中学を上がるとマは本格的に不良の道に進みチームなんかを作って夜な夜なバイクに喧嘩にと明け暮れていた
(逢引き編)
ダチができた。
人魚の友達だ、溺れそうになっているところを助けてもらったマは武の事を気に入って暇があれば海のほとりに会いにいっていた。儀式の日の夜無事に帰ってきたマにエマは泣きながら良かった、良かったと安堵した。
「でもどうして助かったの?」
それは…と一瞬考え言うのをやめた。
「そんなんオレがすげーからに決まってンじゃん!」
咄嗟に出た言葉は武を隠すそれだった。
この村で人魚は危険生物とされている。人魚に気に入られたら命はない。村の人々に武の存在を知られればきっと武は殺されてしまう、だからマは武の存在を隠して時間を見繕って会いに行っていた。
(逢引き編)
ダチができた。
人魚の友達だ、溺れそうになっているところを助けてもらったマは武の事を気に入って暇があれば海のほとりに会いにいっていた。儀式の日の夜無事に帰ってきたマにエマは泣きながら良かった、良かったと安堵した。
「でもどうして助かったの?」
それは…と一瞬考え言うのをやめた。
「そんなんオレがすげーからに決まってンじゃん!」
咄嗟に出た言葉は武を隠すそれだった。
この村で人魚は危険生物とされている。人魚に気に入られたら命はない。村の人々に武の存在を知られればきっと武は殺されてしまう、だからマは武の存在を隠して時間を見繕って会いに行っていた。
(出会い編)
『海に魔物がいる』
マの村ではここのところ奇妙な噂で持ちきりだった。何でも海に出た漁師が何人も行方不明になって帰ってこなかったという。村人たちは怯え魚や貝は取れなくなり頭を抱えていた。そして考えた。そうだ村一番の美人を供物に魔物の怒りを鎮めてもらおうと。
満場一致で選ばれたのがマの妹エマだった。家族が必死に取り合ったが聞き入れてもらえずまだ成人もしていない若い彼女は村の犠牲になる事を涙ながらに決意した。
生贄を捧げる儀式の日。娘は美しいと評判の整った顔を布で覆いずっと俯きながら儀式の間も最後の言葉すらもなく海へ自らを投げ打った。
(出会い編)
『海に魔物がいる』
マの村ではここのところ奇妙な噂で持ちきりだった。何でも海に出た漁師が何人も行方不明になって帰ってこなかったという。村人たちは怯え魚や貝は取れなくなり頭を抱えていた。そして考えた。そうだ村一番の美人を供物に魔物の怒りを鎮めてもらおうと。
満場一致で選ばれたのがマの妹エマだった。家族が必死に取り合ったが聞き入れてもらえずまだ成人もしていない若い彼女は村の犠牲になる事を涙ながらに決意した。
生贄を捧げる儀式の日。娘は美しいと評判の整った顔を布で覆いずっと俯きながら儀式の間も最後の言葉すらもなく海へ自らを投げ打った。