クリスマスイブ？だから何だと言うのですか（いきなりの暴言）。 　世間はイルミネーションだチキンだケーキだと賑わっていますけれど、それは少なくとも研究室の業務には関係の無い事です。所属各員がメリクリと言って回ったりサンタのコスプレをしてラボにやって来る分には自由だと思いますが。メリークルシミマス。 　昨日は色々あって疲労困憊、研究室を出た後は切符を買う為に湯田温泉駅に寄り、帰宅後は夕食も摂らず18時台に寝てしまいました。肉体的疲労もそうですが精神的疲労が強い。こればかりは寝ただけで取れませんからね。年末年始の一週間でリフレッシュしないと。　切符というのは博多のサマポケ展を見に行く為の切符の事です。学割の適用範囲内ではありましたが、片道四時間ほどは見る必要があるので事前に買っておく事にしました。小倉から博多まで快速に乗っても一時間ほどは掛かります。勿論湯田温泉駅から下関駅までの所要時間も無視出来ません。交通費が痛い。 　クリスマスイブとなる本日もNMRチャートと格闘していました。内部標準のピークが小さすぎる所為でベースラインのノイズの影響をもろに受けてしまい、積分曲線を真っ直ぐに引けない問題。こんなであれば重量が判った時点で追加投入しておくのでした。一応単離までは行ってますのでここを越えればアニュアルレポートに収率を記載出来るでしょうか。 　明日と明後日を越えればサマポケが待っていると思って耐える事にします。皆様のクリスマスに幸せがありますように。あと多くの子供が生まれますように。私はそれに貢献出来るような人間じゃないのでただ祈るとしましょう。それではおやすみなさいませ。メリークルシミマス（まだ言うか）。

文のお題 (日替わり) 生まれた年について知っていることを教えてください。 すべての回答を表示 　まず最初に浮かんだのがこれでした。 　郵便が国家から切り離され、民間の手に渡ったのが当年九月の事。以来二十年が経ちましたがあれが良かったんだか悪かったんだか。資金面の問題があったとは言え、民営化によって採算が付き纏うようになり、都市部はともかく地方においては公共性は低下したと考えます。結論を出すのにはまだ早いのかも知れません。 　愛知万博があったのもこの年でしたね。今年の大阪万博を見る限り、万博の齎す経済効果は相当に大きかったであろう事は想像に難くありません。当時の中部地方は相当賑わっていたであろうと思います。今調べて知ったのですが、モリゾーとキッコロというのは愛知万博のマスコットだったらしい。驚きです。 　私が生まれた年の事もそれ以前も良く知らない身ですが、一度調べてみるのも良いかも知れませんね。

文のお題 (日替わり) 人を見る目がありますか ? すべての回答を表示 　人間、誰しも他者に見せない一面があるものだと思います。私にはそれを推し量るだけの目がありません。誰かの言動に裏側だとか何か別の意図があったとして、それを見抜く事が出来ないのです。 　「この人は信頼出来そう」「この人は後で裏切ってきそう」等といった直感も持ち合わせない人間です。初対面で人となりを把握し、その後の対応を決めるだけの情報を集められないと言えます。とりあえず最初は友好的に挨拶しておいて、動き方を定められるくらいの情報を待つのが私のやり方ですかね。基本的には友好で通しますが（敵が多いよりも中立の人物や味方が多いほうが良いですよね）、関わる事で害が及びそうだと判断すればそれ相応の対応を取ります。

　昨日に続きホットミルクを飲みながら日記を書いています。蜂蜜を入れてレンジでチン。甘くていいんですねこれが。マグカップには赤や緑で縁取られた箱とそれにもたれかかるクマさんが。クリスマスのような色合いで、この時期にはよく合っていると思います。 　単離まで進められたのでNMRを取ろうと考えたのですが、先にクルードのNMR収率について議論する事になりました。積分曲線の取り方や収率算出の手がかりとするピークの選び方までもう一度見直しながら進めています。クルードなので不純物が混じっているのは当然なのですが、元々投入した化合物に無いピークも全て同定しなければなりません。ある程度当たりを付けているものの反応機構から言ってそこまで出来てこなさそうな気もする。　最終的に「NMR収率よりも単離収率のほうが多い」という訳の分からない状態が現出してきました。単離操作の途中でロスするのが当然なのですが、これは一体どういう事なのか。単離出来たと思っているモノの中に混じり物がある可能性もありますから、慎重に進める事にしましょう。 　明日は朝早く来て前回の実験のNMRを取り、その後で講義に出る予定です。モノが混ざっていればカラムする必要もあります。出来ればショートカラムで分かれてくれたほうが楽なのですが。無理そうであれば背の高いカラムを持ち出して来る他ありません。小柄な私にとってはカラム壁面を洗いこむのが割と辛い。それと単純に必要な溶媒の量が多い。そういう事情もあって、可能であればショートカラムでやってしまいたい気持ちがあります。 　ホットミルクも飲み切ったところですし、洗い物を済ませて寝るとしましょう。おやすみなさいませ。

　まだ記録を付けていなかった事に気が付いたので、ホットミルクを飲みながらこれを書いています。トリプトファンが効くのかどうかは分かりませんが、飲むにしても少し時間が遅すぎたでしょうか。 　結果的には研究室に行かない日の無い一週間となりました。日曜日ばかりは休みたかったのですが、単離収率を出すのにジクロロメタンが邪魔なのでコンビニエバポで念入りに飛ばす目的で研究室を訪ねております。ジクロロのピークが出ているとそのプロトン分はモノの重量が少なくなるので、本当に文字通りの意味で邪魔なのです。　およそ一時間半ほどはコンビニエバポに掛けてから外し、蓋を外した状態で薬包紙を被せて穴を開けます。穴は気化したジクロロメタンを空気中に逃がす為のもの。常温で壊れるような化合物では無い（はず）なので明日には全て飛んでいると思われます。今度こそジクロロメタンの混じりが無いNMRを取りたい。 　それと並行して友人の抄録会の準備に付き合ったり。反応機構の資料には頁数を入れたほうが良いとか（私の抄録会でも突っ込まれたところ）、化合物を指す番号が違うとか、そういう形式面での指摘をしました。この手の仕様は読み手に優しくするという意味でも重要です。資料に頁が付いているだけで「〇頁の機構についてですが」等の質問がしやすくなりますから。 　来週土曜は博多に行く予定で休んでいる場合では無いので、本音としては体力を温存しておきたかったですね。睡眠の質を高める事を狙ってホットミルクを飲んでいますが、果たして効くかどうか。丁度飲み終わったところですので洗い物を済ませて寝る事にしましょう。それでは、おやすみなさいませ。

文のお題 (日替わり) 遊びや楽しみのために何を最後にしましたか ? すべての回答を表示 　研究室に正式配属される以前の夏休みの事です。 　小倉の映画館まで『Summer Pockets』を観に行った夏。週ごとに放映内容が変わるので、八月の中頃から九月頭まで毎週のように電車で通っていました。鴎編、紬編、蒼編、しろは編の計四回。形としてはアニメで放送された箇所を編集したものではありましたが、映画館の大画面と音響設備で見て、聴いて、感じるサマポケは素晴らしかったです。最初に鴎編を観に行った時に流れた「アルカテイル」には鳥肌が立ちましたね。グランドルート編の劇場編集版が出るとか出ないとかいう話を聞いたのでそれも楽しみにしています。叶うものならば赤髪の彼女の物語を映画館で観てみたい。 　折角九州に上陸するのだから映画を観るだけに留まらず小倉城に観光に行ったり科学ミュージアムに行ってみたり、小倉の手前だからと下関でふぐを食べたりと色々楽しんだと思います。今月末には博多に出向く予定ですから、そちらでも何か知るものがあると良い。ラーメンくらいは食べたいところです。

文のお題 (日替わり) 一番幸せなのはどんなときですか ? すべての回答を表示 　惰眠を貪る、食べたいものを作って食べる、温泉に入りたいと思って浸かりに行く、或いは何もせずにただ只管ぼうっとする。私のやりたい事が出来ている時が最も幸せです。こう書くと思考が混沌寄りに見られるかも知れませんが、社会的ないし法的に許されない行為がある事は知っていますしそれに触れない範囲で自身の欲求を実現させているつもり。 　ここ最近で一番幸せなのは布団の中に閉じこもっている時ですね。何しろ睡眠時間を削っている事が多いもので。その原因の大部分は私の能率の悪さに帰着される訳ですが、ともあれ寝る時間は足りていません。土休日になって十時くらいまで寝ている事が私の幸せ。

　19日の記録が無かったのは書き留めておく気力も無かった為です。 　色々あって凹んでおりました。核磁気共鳴装置の事を全く理解していなかった所為ですが。一見すると当たり前のように思われる事であろうとも頭に叩き込んでおかなくてはなりません。クエンチやガス噴出の対策として設置されている酸素濃度計の正常濃度は幾らか、本体に付いているランプの色はそれぞれ何を表すのか、ロックとシムとは何なのか。それこそ隅から隅まで答えられるようにする必要があります。 　19日の18時から『anemoi』の体験版をプレイ出来るようになっていたので本当はそれをやりたかったのですが、そうしている訳にも行きません。水曜日のうちに掛けて止めて抽出まで済ませておいたクルードのNMRを取ってNMR収率を算出した後、NMRについて覚えておかなくてはならない事を書きだしたり来週の予定を確認したりして研究室を後にしました。 　進捗報告は来週の月曜日。単離収率を出して報告データに加える為にはそれまでにカラムと濃縮を終わらせてNMRを取り、目的物のみで構成されたサンプルを得なければなりません。月曜日だけでそれを終わらせる事は困難であると判断した為、今日も研究室に出動です。　カラムに使う溶媒はもう決まっていましたのでクルードを溶媒に溶かしてチャージしていざ単離。シリカ面が割れでもしたのかTLCと極性が逆転する等の謎現象もありましたが、一応目的物と思われるスポットを単離出来ました（私はそう判断しています）。収率はやや低いものの消費税率より低いという程では無く、マテリアルバランスも問題無し。上手くいった…のでしょうか？ 　その後は友人達とご飯に行く流れとなり、松屋で久しぶりのうまトマ定食を頂いてきました。ハンバーグとトマトは黄金の組み合わせなんじゃぁ。松屋は定食のご飯お代わりが無料なのが良いですよね。必要エネルギーが多い私のような人間からしてみればありがたい仕組み。 　さて部屋に戻ろうと思って住んでいる建物の近くまで来てみたらアラームのような音が聞こえる。まさかと思ってさらに近づいたら音がさらに大きくなる。火災報知器が誤作動していた模様。以前にもこんな事があったなと思いつつ、松屋に行っていなかったら心臓に悪い音を直に食らう羽目になっていた訳でそこは良かったなとも思います。今更ですが火災報知器が狼少年と化している…。　こんな状態では五月蠅すぎて建物内部に入れたものじゃありません。万が一本当の火災であれば大変な事になりますし。今日のカラムでやり残した事が無いか確認するついでに一旦総合研究棟へ退散し、確認の後に戻ってきたら音は止んでいました。火災報知器の更新に目を向けてみても良いんじゃなかろうか。 　そんなこんなで色々あった二日でした。単離収率を確認する為のNMRスペクトルにジクロロメタンが混じっていると正確な収率が出ないので、明日も研究室に行くだけ行ってサンプルをコンビニエバポに掛ける事にします。それと並行してやりたい事もありますし。休みは何処に行った…？

　朝早いうちにクルードのNMRを取ろうと思っていたのですが、色々と事情がありまして明日の昼以降に測定する事となりました。ピンチです。来週の報告会で言える事が殆どありません。一応明日のうちに前回の実験の単離収率を出す算段は付けてあるものの、それでも成果としては酷いものになります。鋼の心で乗り切る他ないのでしょうか…。 　IR測定が出来る程のサンプル量が無さそうであれこれ考えたり、IRに付属しているソフトで構造式を上手く描けないで苦しんだりしましたがそれでも午前は過ぎてゆきます。構造式の件はマニュアルを見ても上手く行かなかったのに、Gemini君に聞いたら一発で解決しました。スペクトルの解析を進めます。 　実験が進められないので今やっている実験のデータを整理していたら、計算の結果として試薬の量とクルードの量が合わない事が発覚。これは不味いという事で減圧濾過に使った綿を酢酸エチルで洗浄し、溶液をエバポレーターに掛けます。するとなんということでしょう、30.5 mgが回収されました。弁解のしようも無い大ポカです。ともあれ（？）これで全重量の90%以上を回収。NMRが取れ次第カラムに進む予定です。 　それとは別にアニュアルレポートの仮版を先生にお見せしたところ、形式を修正するようにとの指示が出ました。先輩方のレポートを参考にして修正に掛かります。提出期限までには間に合わせないといけません。死なないように最善を尽くすと致しましょう。

文のお題 (日替わり) あなたの人生にポジティブな影響を与えた人物についてお聞かせください。 すべての回答を表示 　お一人ではなく複数の方に、多くの事を教えて頂きました。 　二年生・三年生時代の担任の先生はただでさえ受験期の生徒の担当でお忙しくしていらっしゃるのに進路指導を兼任されており、何時でも多忙にしておられたと記憶しています。教科は国語で、学級全体で古典を担当しておられました。厳しいながらも気さくな方。今でも時々母校を訪ねては話をします。三年連続で三担（三年生担当の事）が回って来ながらも進路指導を続けておられる模様。お身体にお気を付けて過ごしておられればと思わずにはいられません。 　有機化学を志したのは新書がきっかけだった訳ですが、実際に志望してからここに辿り着くまでで化学の先生に助力を頂きました。よく質問しに行ったのを覚えています。当初は九州大学志望という今から見れば阿呆か何かかと思えるような思考回路をしていましたが、過去問を自分で解いて解説して頂いたのが懐かしい。化学科を出られた方だとお伺いしておりましたが、最近になって教職に就くまでに重ねてきた努力量の一端を知る事となりました。多分これからさらに実感する事になるでしょう。 　高校に入るまでは歴史にあまり興味の無い人間でした。それが今のように変わったのは世界史担当の先生の影響が大であります。青年海外協力隊に参加された方で、たまに海外におられた頃の写真を見せて頂きもしました。過去の歴史も現在も含めて、日本の外にまで視野が広がったのは間違いありません。 　海外を政治面で、割と多角的に見るようになったのは現代社会の先生の薫陶によるものです。高校在学時代の三年間も世界は激動の時代であり続けました。遠いようである意味近い場所の出来事を見る力はある程度養えたかと思います。現社の授業があったのは二年生期の一年間だけでしたがその後もちょくちょく話をしていましたね。 　その視点を補強するのが地理的な知識。特に資源や産業の知識が物事を捉える力になりました。相当の頻度で質問を投げてしまい、先生に大変ご迷惑をお掛けしたと思っております。先生が私たちに聞こうとしていた事を先回りしてしまった時は本当に申し訳なく思ったものです。授業外では然程関わりの無い方でこそあったものの、今の知識の基礎を頂いた方ではありました。 　人に恵まれたな、と思います。

　反応を掛けて、止めて、クルード（粗生成物）を回収して、カラムの溶媒を決めてとそれなりの進捗を生んだ一日でした。反応掛けたのは随分久しぶりですね。おかげで操作を度忘れしかけていて復習しながらの進行となりましたが、反応の進行に致命的な影響を及ぼすような間違いはしていないはず。 　有機化学系の研究室においては、化学反応を起こす事を俗に「掛ける」や「回す」などと呼称します。「反応を掛ける」「原料合成を回す」といった使われ方をされまして、俗語ながら有機系の中では一般的な言葉です。　最初に固体試薬を量り取って試験管に入れ、セプタムで蓋をしてからアルゴン置換。シリンジを用いて溶媒を加えようとしたところで、溶媒が凍っていた事が判明しました。DMSOや酢酸の凍る季節とは言いますが凍り付くのは何もそれだけでは無いのです。エバポの湯浴を点けて溶媒を溶かし、シリンジで規定量を吸い出して試験管内に導入しました。　前回の実験時は今ほど寒さが厳しくなかったので凍っていなかったようです。冬の研究室の何たるかを体感した気分。今頃はまた凍り付いているでしょう。 　小さいながら穴の開いたセプタムにセロテープを貼り付けて反応開始。反応完結に三時間少々は掛かるのではないかと思っていましたが、実際のところは一時間ほどで終わっていました。当量加えた試薬が無くなった事を確認し、以て反応完結と判断しています。まあ早く終わったならそれで良いです。　水と有機溶媒を用いた抽出で極性の高いものを除き、有機層に残った水を硫酸ナトリウムに吸わせてから綿を詰めた漏斗を通して濾過します。事前に重量を量ったナスフラスコで濾液を受け、ここから溶媒を飛ばすのがエバポレーターの仕事です。溶媒が多かった所為か時間が掛かってしまいましたが、暫く待ったところ白色のクルードが得られました。濾液が入る前後のナスフラスコの重量差かクルードの重量を算出。抽出で水層に落ちた分を引き去れば妥当な重さです。 　カラムに入る前にNMRを取りたいところだった（NMR収率を確認する為）のですが時間帯の問題もあってすぐの測定は困難であり、測定それ自体は明日に回す事を決定。目的物をカラムで単離する算段を付ける事とします。　これ自体は前回の実験の掛け直しである為同じ溶媒でカラムすれば単離可能なはずです。ただRf値の近さから混ざってしまう可能性もあり、さらに良い分離の得られる溶媒を探していました。結局のところカラム全長を長くしてフラクションに取る溶液の量を少なくすれば行けるとの判断になりましたが。 　カラムの溶媒を確定したのでコンビニエバポでクルードを溶かしていた溶媒を飛ばします。クルードの入ったサンプル管にはアルゴンを吹き付けておき、蓋をした上で冷蔵庫で保存。これで多少は壊れにくくなるはずです。一連の後片付けを終わらせてから帰路につきました。 　明日はNMRを取った後にカラムを行う予定。カラムとスペクトルの解析を並行して進めた上で講義前に溶媒を流し終え、当日中に濃縮を済ませて単離収率を計算するまでが理想。サンプルを溶液のまま放置するのが良くない事は解っていますので、そこまでを一日で片付けるつもりです。忙しくなるでしょうが、来週頭に控える報告会で何か成果を報告する為には実験を効率的に進めなければなりません。なんとか頑張ります…。

文のお題 (日替わり) 今の生活は1年前に描いたものと同じですか ? すべての回答を表示 　アキネイターかよと思われるかも知れませんが、実際こういう感覚でいます。 　一年前というと有機反応解析の講義を受けていた頃ですね。あの頃は有機化学系の研究室（現在在籍している研究室とは別のラボ）に入って合成をやるのだろうと思っていました。結果的には「有機系ラボに所属する」事にはなったものの実際の研究室が異なり、そうなれば想像とはかなり違った未来になってきます。　そもそも研究室レベルの実験で何をするのか、何が必要なのか、その時の私には理解出来ていませんでした。学生実験で禁水反応をやった事はあれどアルゴン置換を要する反応は行っていませんしエバポレーターや真空ラインといった各種設備も学生実験室には置いてありません。それが今ではセプタムの上からアルゴン風船を刺して置換するのが当たり前のようになっています。反応溶液からクルードを抽出して乾燥させてエバポレーターで溶媒を飛ばす一連の操作も一人で実行出来るようになりました。 　今この時に一年後の生活を思い浮かべたとして、実際のそれは想起するものとは大幅に異なっているでしょう。私の想像する以上に卒論に追われているはずです。余裕を持った執筆が出来るように今から頑張りたいところ。そうやって努力したとしても最終的には終われる羽目になるのが目に見えていますがね…。

　師走も折り返し。何時もの事ながら本当に早いものですね。 　単離出来たモノのプロトンNMRを取ってみたところ目的物だと分かりました。研究室に入って二か月あまりで漸く目的物の単離に成功です。あまりにも遅すぎる。ただ成功体験としては十分なものがあります。今まで抽出やカラムを問題無く済ませた事はあれど目的物の精製に成功した例はありませんでしたから…。　カーボンNMRとIRを取る事になりましたのでそれは今週中の何処かで取る事としまして、単離収率が終わっていた為明日から反応を掛け直す予定です。終わっているというのは収率が消費税以下で少なすぎるという意味。明日のうちに反応を止めて抽出まで終わらせてカラムの溶媒を決め、明後日にカラムを終わらせるつもりでいます。少しは進捗を生まないといけません。 　反応を掛けている間はTLCで進行度を確かめないといけないので弁当を作るよりも買っておいた冷凍パスタで済ませるのが合理的と判断しました。よって明日の弁当は無し。とは言え反応時間が想定よりも伸びる事も考えられますから早いうちに研究室に行く必要があるでしょう。反応を掛けている間にゼミ資料の訂正をしたりアニュアルにデータを書き加えたりする予定。 　今日は研究室生活の中では大きなマイルストーンになると思います。目的物を単離するという、一つの実験の中で最大にして最後の目的を達成出来たのですから。これからも成功体験を積み上げ、自信に変えていけるように努力する所存。

文のお題 (日替わり) 最近学んだスキルや教訓は何ですか ? すべての回答を表示 　ここ二か月で実験有機化学の基礎となる技術を体得しつつあると思います。反応の掛け方や抽出・エバポレーター・カラムといった各操作の進め方ですね。技術にはそれを必要とする理由や問題を避ける為の方法論を伴うものですが、勿論そのような知識面も共に身に着けているつもり。カラムに使う展開溶媒の選び方やサンプルの保存法もその一つです。 　教訓は「分からない事があれば理解出来るまで調べる、若しくは人に聞く」。分からないままで操作すると碌な事が無いので、「それは何を指して仰っておられるのか」「私はこういう事だと理解したがその認識で間違い無いか」等色々確かめてから進むべきだと感じています。何せそれをやらなかったがばかりに手酷い間違いを犯した事もありましたので…。

文のお題 (日替わり) 行ってみたい都市はどこですか ? すべての回答を表示 　台湾には以前から行きたいと思っていました。故宮博物館の白菜と角煮を拝んだり士林夜市でご飯を食べたり、中正紀念堂で日本とも関わりの深い台湾（中華民国）の歴史に触れたりしてみたい。　台湾は全体主義的北京政府に対峙する民主主義国家であり、台湾海峡を通過する我が国の貿易ルートを保障する友好国でもあります。応援したいと思うのも道理。直接行く事が出来なくとも台湾パインを買うなどして支援したいものです。

　NMRを取る為の証拠集めで終わった一日でした。 　カラムしたものが単離されている事、出発物とは極性が異なる事を十分に確かめるべくTLCを上げる一日。同一のTLCプレートで6回上げないと分かれてくれないばかりかUVやヨウ素にも反応してくれないので時間が掛かります。私の極性の選び方が悪いと言われればそれまでなのですが。漸く先に進めそう。 　抄録会の都合で帰るのが遅くなる為、学内のファミマでおむすびを買って夕食とする予定でいました。クーポンを使い切ってしまったので、先輩に「クーポンが残っていて使う予定が無ければ譲って頂けないか」とお願いしてみたところ頂く事が出来ました。使用期限が今日までであるとは言え有難い事です。　こんな事を書くと好みが渋いなどと言われそうですが、おむすびの具は梅、昆布、鮭、あとは高菜や「ゆかり」に明太子あたりを好みます。逆にツナマヨやしぐれ煮などはあまり買いません。先輩曰く「腕白じゃないやつだ（私ではなくておむすびを指して）」。広島菜のおむすびがあれば喜んで買うんですけどね。全体的に漬物が好きなところもあるので、福神漬けとか沢庵とかがあれば目を輝かせると思います。 　閉店時間が近くなったファミマは商品の割引を行う事があります。一つ30円引きのところにクーポンが乗ってさらに30円引き。クーポンが2枚あるので合計で120円引き。合計350円のところが230円になりました。割引(ﾟдﾟ)ｳﾏｰ。　因みに今回買ったのが鮭と高菜でした。この二つが凡そ税抜150～160円台なのに対してエビマヨが190円、明太子が220円。高い。米の値段も上がっていますし仕方の無いところではあります。 　明日からまた新しいクーポンを使えるようになるのでまた暫くはお世話になりましょう。12月もあと2週間。月末のアニュアルに備えて踏ん張りどころです。

　土曜と日曜を両方含めて、久しぶりに週末らしい週末を過ごせたと思います。五日間は研究を進めて二日間は休むというのが制度上可能な限界ですから。休日が短いと思うのは相変わらずですが。 　特に何かした訳でも無いので書ける事が何もありません。ただ、アマゾンに文句を言いたい事は出来ました。ゲームを買おうとしたら当該頁にリンクとそれぞれの値段一覧が表示してあって、通常版より特装版のほうが安かったのです。首を傾げながらもそう表示してあるものをクレカで買った後にリンク先を見てみたらその商品には特典が付いていませんでした。　アマゾン側が表記を間違えています。取り敢えずカスタマーサポートか何処かに連絡して対応を求める予定。良く確認しないと駄目ですね。

文のお題 (日替わり) 自分について人から言われたくないことを1つ挙げてください。 すべての回答を表示 　耳に痛い事とかでは無くて、単純に事実として間違っているものを指しているのだと思います。その意味で言うと考え付くものが無い。周囲の人が私を評して言う事は凡そ合っていて、ここが違うと思うものがありません。実際に投げかけられた事が無い以上、これは止めて欲しいというものも無いのです。 　あ、「君って純粋だね」という評価をされると「私の何処が純粋なんだろう」とは思います。自他ともに大変捻くれた変人と認められている以上、純粋という言葉からは遠すぎる。変人だと言われたらそのまま受け入れられますけどね。

　土曜日にしては珍しく研究室に行かずに過ごしました。 　先週は私が座長を務めた抄録会の打ち合わせ、先々週は私自身が発表者となった抄録会の打ち合わせで総合研究棟に出掛けていたのです。土曜日をゆっくり過ごせたのはかなり久し振りだと言えます。　学内の銀行でお金を下ろしてコスモスに行き、食材を買い足してきました。塩を切らしてしまったので、他のものを調達する序でに買いに行く必要があったのです。今でこそ工業的に大量生産されている塩ですが古代から中世にかけては貴重品であり、兵の給料を塩で支払ったり塩の交易ルートを遮断したりしていました。日本でいうと「敵に塩を送る」の故事が有名。　私にとって見慣れた形は上白糖と同じような袋に入ったあれですが、コスモスには瓶に入った形状の商品も売られていました。よく見ると"Salz"（ドイツ語で塩）と書いてあり、確かにドイツ産だと書いてある。アルプス山脈の岩塩から採っているそうです。日本においては瀬戸内海等の沿岸で産出されるのが一般的であるが故に、岩塩というのが馴染みの無い概念だったり。 　研究室の事を考えずに終わった一日。アニュアルレポートの修正も昨日のうちに終わらせてありましたし、来月の論文紹介の資料もそこまで急ぐものではありません。などと書いている途中で物理化学の課題を片付けていない事に気付く訳ですが。明日にでも始末してしまいましょう。

文のお題 (日替わり) 何かに初めて参加した日 (学校、会社、親としてなど) のことを教えてください。 すべての回答を表示 　大方そういうものですが、研究室というものはゼミと一緒に付いてきます。上條研においてもそれは例外では無く、今年の8月に仮配属されてからはゼミに参加する事になりました。飽くまでも仮であって正式所属では無いので参加の義務はありませんでしたが、何か得られるものがあればと思って行ってきた時の事。 　発表者の皆さんが何を仰っておられるのかさっぱり解りませんでした。研究室で扱うような専門事項なのですから、まだ正式配属すらされていない新入りに理解出来る訳もありませんし、それは当然と言える事なのですが。　発表の形式については大変勉強になったと感じています。上條研へ配属されてから最初の発表をするに当たってプレゼン資料を作る事になったのですが、その中に「先輩方のスライドはこうなっていたし、私もこうしよう」と思ったものを取り入れていました。それでも形式に不備があり過ぎて山ほどご指摘を頂いたものの、今では一応あるべき形式に則って進める事が出来ています。

　書き始める前に日付を回ってしまいました。今は12月13日です。 　起きる時間が遅くなって朝食を摂る時間が無かった為、学内のファミマでおむすびを購入。現在はクーポンを配布しているようで合計100円引きになりました。そのまま研究室に直行しておむすびを食べ、仕事開始です。 　昨日のカラムで目的物と思われるモノを単離したのでNMRを取りたかったのですが諸事情あって取れませんでした。その為今日の進捗はゼロです。モノの構造が判っていないので先に進もうに進めません。　それで本当に何もしないでは建設的では無いので、赤外吸収スペクトルを見て構造決定をしたり合同ゼミの資料を作ったりしていました。特に後者は重要な仕事です。報告の度にイントロダクションを作り変えれば、卒論や修論を書く時にエッセンスを盛り込んで楽が出来るというのがその理由。一度目は上條研の研究内容の利点、二度目は導入された官能基の変換反応を主に扱いました。三度目となる今回は全合成に組み込まれた例について述べる予定。後々役立つような仕事をしていかないといけません。 　昼頃に学内へ出たら何事か騒がしくなっていました。学生のデモがあったようです。ビラを配っていたというより最早押し付けていたようで、近くに居た友人にそれを見せて貰いました。見事に乗っ取られています。社会主義者連盟や人民新聞社といった如何にもな団体が名を連ねており、穏健派の名前は殆どありません。当初はある程度期待もしていたのですが、彼らに目を付けられてしまった時点で終わりだったか。　学費値上げ反対の一点だけを主張していれば今少し支持を集める事も出来たでしょうが、大学自治と絡めて政治化してしまった時点で一昔の全共闘と同じなのです。碌な説明もせずに値上げを強行した学務も学務ですが、デモ側にしたって擁護出来るようなものではありません。 　それだけならばまだしも、ビラに載せられていた賛同メッセージに陰謀論を書き連ねるものがありました。それを掲載するという事は陰謀論をそのまま通してしまう事と同義。人を見る目が無いのかそれすらしていないのか…。　挙句「大学のファシズム化反対」などというメッセージまで載っています。所属機関が侮辱されたようで我慢なりません。ファシズムがレッテル貼りの道具に留まらない事は歴史を紐解けば明らかであるはずなのに。日本は民主主義国家です。旧ソ連や中華人民共和国のような全体主義国家ではありません。それをファシズムのレッテル貼りだけで叩こうとするのは賢明からは程遠いと言えます。　先述の社会主義者連盟にはリバタリアンの枕詞が付いていましたが、自由主義の意味を勘違いしていやしないでしょうか。自由主義とは経済的・権利的な個人の自由を求める思想であって、社会主義や共産主義と同じものではありません。こと日本においてはリベラルが左派と同じ意味で使われますが、少なくとも広義のリベラルは古典的自由主義も含む概念です。なんというか、うん。 　最終的には共通教育棟で大学側の担当者と話をしていましたが、デモ側の中に敬語を使わずに話している者が居たのが最も評価を下げた点です。「～だろ」などといった高圧的な態度で正常な対話を望めるでしょうか。対話とは互いに敬意を以て為すものです。あのような口調でするものは対話とは呼べません。 　穏健派が過激派に取って代わられるのは、何時だって悲しいものですね…。 　それからは総合研究所に引っ込んで資料作成を進めておりましたが、暫くして保健管理センターへ向かいます。体組成計が無いのを忘れて出向いたので職員の方と少し話しただけで終わりました。来週からはまた使えるようです。　帰りにまた学内のファミマに寄ったらおむすびが割引になっていました。「助けてください」の文言とおむすびのキャラクターとともに貼ってあるあれですね。これも環境の為だとか言い訳をしておむすびを手に取り、ついでに以前から気になっていた森永のミルクキャラメルを購入。 　おむすびはとりあえず置いておき、ミルクキャラメルを食べてみました。外は固いのですが、噛むうちにキャラメルの味がしてきます。私の好きな味です。ミルクキャラメルが好きなんだとか言ったら渋い趣味だと思われそう。まあそうした事を気にする人間でも無いので、無くなったらまた買いに行きましょう。 　コアタイムが終わった後も資料をファイリングしたり元素手帳に予定を書き込んだりアニュアルレポートの手直しをしたりとやっているとあっという間に19時半。偶には良いかと思い、友人と一緒に学食へ行きました。カレーピラフ、美味しかったですね。　それから研究室に戻ってまた資料作成。アニュアルレポートの修正は大方終わったので来月分の論文紹介の資料を作っていました。スキームが割と大きいので配置に苦労しておりますが、凡そは仕上がっていますから後は完成させるだけ。今のうちに労力を割いて後々を楽にしようという心算です。　当該論文の先行研究を読もうと思ったらドイツ語で書いてあって発狂した事もありました。Duolingoで200日ほど齧っただけで専門論文が読めるはずもありません。1900年に発行された論文で、著者は全員イタリア人。英語ではなくてドイツ語で記述されているのが時代を感じさせます。ドイツ人が当時の化学を牽引していたのは確かな事ですから。それはそれとして読めないのでGemini君に投げて全訳して貰いました。ドイツ語なのですし流石に許されますよね？ 　部屋に戻ったのは23時過ぎ。ここ数日は深夜に帰る生活を続けています。同期たちと話しながら仕事するのは楽しいものです。　帰り掛けに私が変人だという話になって、何処が変人と呼ばれる要素なのかと聞いたら敬語を使っているところだと返ってきました。敬語を使い始めたのは大学に入った時なのにと零したらとても驚かれましたね。そう言えば話した事がありませんでした。私が敬語を常用しているのはここ2年半の間だけなのです。　彼らと初めて出会った時には既に敬語へ切り替えていましたが、どうやらその所為で「長らく敬語を使っている人」という印象を与えてしまっていたらしい。そういう生活環境に居たのか、とかいう話です。友人の曰く、喋り方が使い慣れている人間のそれだったとの事。私も常体を使っていた時期があったんですけどね。12月になって今年最大の衝撃を受けたとの事で、貴方がたをしてそこまで言わしめるかと私も驚いています。 　今度同期たちに会ったら聞いてみましょう。私が敬語を使い出したのは何時の事かと。友人が知らないのですから、彼ら彼女らもきっと知らないはずです。

文のお題 (日替わり) ステージでパフォーマンスしたりスピーチしたりしたことはありますか ? すべての回答を表示 　高校3年生の文化祭で劇をやって、役柄を務めた事がありました。怪盗と神父の一人二役。立ち方から走り方まで指導を受けたのを覚えています。今思えば柄でも無かったのですが楽しかったな。 　今はセミナー室がステージに当たるのでしょうか。研究報告や抄録会の出番が来る度に学生や教員の皆さんの前で発表をする事になります。質疑応答で突かれて当然と思っていたところを突かれる事もあれば思いもしなかった方向から質問が飛んできて、下手な回答をしたがばかりに突っ込まれる事だってあります。その意味においては昔も今もやり続けていると言えるでしょう。

　昨日に続いて研究室でこれを書いています。 　実母から保険証を送るように要請が来ていたので、研究室に行く時間を少し遅らせて学内の郵便局に寄り、書留速達で配達を依頼してきました。今の私にとってはマイナンバーカードに置き換わってしまったとは言え保険証も身分証明書の一つです。万が一にも郵送の途中で紛失されたなどという事があっては困りますので居場所を追跡出来る書留を選んだという訳。明日には届くらしい。　保険証は私が残していった図書館利用証の更新手続きに使うつもりのようです。貸借記録を見たら知らない本の書名がずらりと並んでいるに違いありません。とりあえず送り返した上で郵送代を負担してくれれば問題なしとします。 　昨日のうちにカラムの溶媒を決めておいたので到着後にカラムを立ててサンプルをチャージ、カラムを開始しました。何度か同じ極性の溶媒を流して漸く分かれるため、カラム全長を長くして分離を向上させております。昼過ぎの講義が近づいてきたのでポンプで流出を加速させ、どうにか講義前にカラムを終わらせました。溶液を放置するのが良くない事は解っています。ですが今日は試験の結果（中間試験単体での成績が良以上か否か）が発表される日でして、どうしても外す訳には行かなかったのです。 　分析化学の試験においては素点自体は発表されませんが、素点が60点以上だった者は名前を呼ばれるようになっています。さてどうだろうかと思いながら待っていると「松浦直輝君」との声が。中間試験は無事突破出来たようです。後は期末試験で60点以上を獲得出来れば単位が出るという事になります。 　講義後は研究室に戻り、すぐさまカラムした溶液の濃縮を開始しました。幸いな事に元サンプルのスポットがすぐに見つかり、複数のフラクションをまとめて濃縮して時間短縮を図る機会に恵まれています。マテリアルバランスも問題無し。収率は少ないものの目的物と思われるモノも回収出来ています。 　17時からの文献講読に出て、18時から濃縮を続行。とは言えその時には残りのフラクションが半数程度まで減っており、終わりも見えていたのですが。最終的に全フラクションの処理が終わったのが20時半過ぎの事。10時頃にカラムを立ててから10時間半（講義と文献講読の時間を差し引けば8時間）で一連の作業を終わらせた計算になります。カラムを流した当日に濃縮まで全て終わらせたのは今日が初めてです。いやはやどうにか終わって良かった。 　で、今何をしているかというと、村藤研にお邪魔してこれを書いています。先輩方はもう殆ど帰られており、3年生で机を並べて作業に勤しんでいる状態。私は先ほどまでFTPサーバーに研究室の各種データをアップロードしておりました。合同ゼミ・抄録会・グループミーティングに加えてNMRのデータなど諸々をサーバーへ放り込んでいきます。今はまだ少ないから良いのですが、アップロードしないまま放っておくとデータが雪だるま式に増えて時間が掛かり過ぎるという地獄に。それを避けるべく、また年の瀬という事もあってデータ整理に入っております。 　明日は（先生の許可が出たら）NMRを取ってデータを解析して、目的物だったならそれで良し、目的物で無ければ探す算段を付けなければなりません。それとは別にIRのデータも解析して構造を確定し、先生から読むように言われた論文も読む必要があります。まあ今週のこれまでに比べれば楽なほうか。平日もあと一日、頑張ってきます。

文のお題 (日替わり) 好きな活動や運動は何ですか ? すべての回答を表示 　恐らく、活動というのは余暇を使って野外で行うもの（ハイキングやレクリエーションなど）を指しているのだとだと思われます。この推測が間違っていなければこの中で好きなものは無いという回答しか出来ません。 　そもそも運動は嫌いなのです。そんな時間があるのなら部屋の中でゆっくりしていたい。惰眠を貪るでも本を読むでも、私のホームグラウンドは何時だって私の部屋の中です。毎日の研究活動で疲れていてそのような事に割く体力は無いとも言います。休日にすべき事は休む事であるはずが研究室にやって来て資料を作ったり打ち合わせをしたりと忙しくしている人間にそんな余裕がある訳ありません。

　今、研究室でこれを書いています。 　先生に出された指示は一応達成しました。クルードのTLCスポットとうちカラム後のフラクションの対応関係を割り出して、発色試薬を使った時のプレートもお見せして。単離したと思っていたフラクションが混ざり物である事が判明したのでそれらをカラムで単離せよとの指示が新たに出されました。 　しかしながらこれが難しい。TLC上で分かれるのは確認済みなのですが、分かれた時のRf値が0.6から0.7と高く、そのまま流せばスポットどうしが混ざってしまい無意味な操作となってしまいます。よって極性を下げた溶媒で繰り返し上げてみるのですが、そうすると今度は分かれて来ない。…溶媒系をとっかえひっかえして分かれる溶媒を探すという泥沼の始まりです。 　ここからは自室での記述となります。だから何だという話ですが。 　ヘキサン、ジクロロメタン、ジメチルエーテル、酢酸エチル、アセトンの瓶に駒込ピペットを突っ込んでおきます。ピペットで溶媒を吸い上げてフラスコに加える事を繰り返し、比率の決まった溶媒系を調製してからサンプル管を展開槽代わりにして使うという訳。分離が上手く行かないと分かった場合はサンプル管の溶媒をフラスコへ戻し、極性が低い側の溶媒を規定量足してより低極性の溶媒を作ります。溶媒ごとの極性の大小くらいは把握しておくべきだったと思う一日でした。結局のところジクロロメタン/酢酸エチル系で分離出来そうだったので良かった。トルエンなんて使いたくありませんからね。　それと同時並行でゼミ・抄録会・文献講読その他諸々の資料にパンチで穴を開け、ファイリングしていきます。受け取る度に私がファイリングしないがばかりに毎週のように恐ろしい速度で積み上がっていく紙を収容していくのです。基本的にはゼミの資料を学年・氏名（あいうえお順）・日付の順で収め、抄録会の資料に関しては単純な日付順で収容していきます。他にも色々あり過ぎるので近いうちに新しくファイルを買って種類ごとで大別する事になるでしょう。 　カラムに使う溶媒系が決まったあたりで村藤研の方がやって来られて、可塑剤の極性はどれくらいかと尋ねて来られました。ははあこれは誰かが可塑剤を混ぜたなと思っていたら私の友人だった。曰く、昨日上條研で発色試薬を使って染まったあのスポットが可塑剤であると。可塑剤混ざった事件は上條研では頻発する事なのですが、村藤研は上條研とクランプの素材が違うのか溶出してきません。可塑剤をよく混ぜる側の人間としては羨ましい限りではあったものの、村藤研にあっても混ざるときは混ざるらしい。多分、友人は上條研にいる学生の気持ちを理解したと思います。フタル酸エステル、大嫌い。 　そんなこんなでひと段落付いたので研究室を後にしました。明日は昼頃から講義があるのですぐにカラムするとも行かないでしょうが、進捗がゼロで無いのは確かです。今週中に単離を終わらせてNMRを取ってしまいたいところ。