公平さは欠いてはいないものの、ほとんどの犯罪において加害者の多くが男性で占められている点にも触れられており、今後はこの点が社会課題になるであろうと思われる。
ただ一部気になった点があり、それは「女性の犯罪は(マスコミ等に)寛容に迎えられるため男性の犯罪率が高くなる」との言及である。前後の文の論理的整合性が合っていないのみならず、昨今(加害者複数の場合に男性が圧倒的に多くとも少数の女性の方がピックアップされるという)報道の「男消し」が話題になっているので如何なものであろうか。
公平さは欠いてはいないものの、ほとんどの犯罪において加害者の多くが男性で占められている点にも触れられており、今後はこの点が社会課題になるであろうと思われる。
ただ一部気になった点があり、それは「女性の犯罪は(マスコミ等に)寛容に迎えられるため男性の犯罪率が高くなる」との言及である。前後の文の論理的整合性が合っていないのみならず、昨今(加害者複数の場合に男性が圧倒的に多くとも少数の女性の方がピックアップされるという)報道の「男消し」が話題になっているので如何なものであろうか。
また私は現在比較的自由に時間を使える立場にあり、当作品を読みながら自らの幸福さを再確認させられたが、一方時間に追い立てられている人々も生活のためという部分が大きいであろうから、どう
また私は現在比較的自由に時間を使える立場にあり、当作品を読みながら自らの幸福さを再確認させられたが、一方時間に追い立てられている人々も生活のためという部分が大きいであろうから、どう
対談の中で筆者は「哲学者は易しい言葉で話すべき」とした持論も展開しており、そのせいであろうか、本書は徹頭徹尾読みやすくわかりやすかった。
対談の中で筆者は「哲学者は易しい言葉で話すべき」とした持論も展開しており、そのせいであろうか、本書は徹頭徹尾読みやすくわかりやすかった。
一方、
・人間にはヘビを警戒する機構がある
・カマキリにおけるハリガネムシと同様、人間の行動(心理)をあやつる寄生虫も存在する
・鉄分を過剰に吸収させる(結果として循環器の不調をきたし早死させる)遺伝子が存在する
などの知識と、人間にはなぜ思い込みが存在するのか(なぜ思い込んでしまうのか)に関しての知見が得られたのは収穫であったと感じる。
著者は本書を書いている現在学長に推されているとのことでもあり、本書を鑑みても文章能力を磨いてほしいと切に願う。
一方、
・人間にはヘビを警戒する機構がある
・カマキリにおけるハリガネムシと同様、人間の行動(心理)をあやつる寄生虫も存在する
・鉄分を過剰に吸収させる(結果として循環器の不調をきたし早死させる)遺伝子が存在する
などの知識と、人間にはなぜ思い込みが存在するのか(なぜ思い込んでしまうのか)に関しての知見が得られたのは収穫であったと感じる。
著者は本書を書いている現在学長に推されているとのことでもあり、本書を鑑みても文章能力を磨いてほしいと切に願う。
筆者が「認知の歪みを取り払った後に触れるべき思想(作品)の条件」として挙げるものから本書は外れてはいるものの、充分に合理的かつ日々への警句を含むものであり、将来(の自身の精神や立ち居振る舞い)を案じる者、また逆に全く不安を感じていない者にも読まれるべき良書であると感じる。
筆者が「認知の歪みを取り払った後に触れるべき思想(作品)の条件」として挙げるものから本書は外れてはいるものの、充分に合理的かつ日々への警句を含むものであり、将来(の自身の精神や立ち居振る舞い)を案じる者、また逆に全く不安を感じていない者にも読まれるべき良書であると感じる。
全体としては読みやすくわかりやすく親しみやすく、民俗学に興味を持っているが取っ掛りが掴めない人、日本の神々に興味のある人、民俗学を学んでいたがブランクのある人にもオススメの1冊である。
全体としては読みやすくわかりやすく親しみやすく、民俗学に興味を持っているが取っ掛りが掴めない人、日本の神々に興味のある人、民俗学を学んでいたがブランクのある人にもオススメの1冊である。
一点だけ批判するならば、筆者は「憲法九条は自衛権についての言及がなくわかりにくいので、自衛権の有無、有るならばその発動条件についてしっかり書くべきであり、その意味で改憲が必要である」と書いているが、改憲となれば現行憲法では都合の悪い部分を政治家に取って都合の良いように変えられる可能性が非常に高く、危険であると思われ賛同できない。
全体として難しい単語やわかりにくい言い回しや文構造などがなく、読みやすくわかりやすかった。
一点だけ批判するならば、筆者は「憲法九条は自衛権についての言及がなくわかりにくいので、自衛権の有無、有るならばその発動条件についてしっかり書くべきであり、その意味で改憲が必要である」と書いているが、改憲となれば現行憲法では都合の悪い部分を政治家に取って都合の良いように変えられる可能性が非常に高く、危険であると思われ賛同できない。
全体として難しい単語やわかりにくい言い回しや文構造などがなく、読みやすくわかりやすかった。