岡田一実
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岡田一実
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俳人・岡田一実。句集に『境界ーborderー』(2014)、『新装丁版 小鳥』(2015)、『記憶における沼とその他の在処』(2018) 、『光聴』(2021)、『醒睡』(2024) 単著に『篠原梵の百句』(2024)HAIKU,for its own sake.
写生俳句を読んで「意味はわかったのに、何かが残る」のはなぜか。認知科学の〈ベイジアンサプライズ〉から、写生俳句が世界を少しずらす仕組みを考えてみました!4章まで無料です。

写生俳句の魅力を支える「ベイジアンサプライズ」|岡田一実
note.com/suisei13/n/n...
写生俳句の魅力を支える「ベイジアンサプライズ」|岡田一実
1. はじめに──なぜ俳句は「わかった」で終わらないのか 俳句を読んでいて、「意味がわかった」というより、「世界の見え方が少し変わった」と感じる瞬間がある。その変化は劇的ではないが、後になってじわじわ効いてくる。ここでは、その感覚を認知科学の概念である「ベイジアンサプライズ」を手がかりに整理し、具体的な一句を通して考えてみたい。 2. ベイジアンサプライズ──驚きではなく、更新の量 認知科...
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February 2, 2026 at 4:18 PM
認知科学の本をわくわく読んで書いたので、楽しんで欲しいな……。
参考文献はこちら。
とは言え、本文では、専門用語を噛み砕き、「写生」との接合のみを論じています。
「写生」、面白くね?!と。
認知科学講座4 心をとらえるフレームワークの展開 - 東京大学出版会
www.utp.or.jp/book/b609203...
February 1, 2026 at 12:36 PM
阿波野青畝『紅葉の賀』、再読、読了。
青畝は当たると大ホームランの人。独特のユーモアがあり、句が厚い。良くない句もそれなりに味わいがあり、さすがだな、と思う。読んでいて、なんだが勇気が出る。今回は前回読んだときより多めに採れた。
以下、やや多め。

風花の大きく白く一つ来る
海暮れて日脚のびたる陸(くが)残る
氷魚(ひを)捕の焜炉の炎よこなびき
開帳や大きな頬の観世音
ケビンいまカーネーシヨンがびびびびと
昼寝せずしてデツサンをしつづけて
♨(ゆじるし)のたくさんなこと山眠る
花樗(あふち)西湖(せいこ)の浪のまのあたり
さみどりはすぐこみどりに海女潜り
額の花其他は額の花に似て

#読書
January 31, 2026 at 1:52 PM
Reposted by 岡田一実
まだまだ寒いですが、春の訪れを感じることも多くなりましたね。
岡田一実最新12句です。
楽しんでいただけると嬉しいです。

【俳句作品】銀の雲|岡田一実 note.com/suisei13/n/n...
【俳句作品】銀の雲|岡田一実
煤逃の三人(みたり)が寄つて貶しあふ おのづから闇が降り圧(お)し晦日蕎麦 読初が泣初となる眼かな 濡れてゐる緋なる落葉や昼冥み 漣を光走れば鴨の陣 業スーに褻(け)のもの買へる三日かな 山茶花や鳩が漏れ日を踏み歩き 藻と泡ともろとも動く寒九かな 凍蝶と書きたき蝶がぱつと飛ぶ 探梅の影が鉄路にうち届く 海に差す日が凍てながら漣(さざなみ)に 大寒や昼一切を銀の雲
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January 29, 2026 at 5:53 AM
Reposted by 岡田一実
「いぶき」31号で『鄙の色』の特集をしていただきました。執筆の、滝川直広さん、三島広志さん、岡田一実さん、ありがとうございました。岡田さんの文中の、総ルビの功罪についての指摘のひとつは、今まで私の中になかったものだったので、視野が広がりました。
January 30, 2026 at 12:18 PM
村山達也『ベルクソン入門』(青土社、2025)、読了。

「直接与件」とは「直接的に得られた認識」。私たちが自由なのは、行為が個性の全体から発するときであり、行為が個性を表現しているときであり、行為と個性とのあいだに、作品と芸術家とのあいだにときとして見出される定義不可能な類似性があるときである。
時間内での変化を経験するとは、それまでの状態と新しい状態とが浸透しあうことで生まれる、絶えざる質的変化を経験することだ(「持続」)。
#読書
January 30, 2026 at 9:17 AM
Reposted by 岡田一実
書かれているのは何気ない景なのですが、「昼冥み」「うち届く」「昼一切を」というような言葉をフックにして、新鮮な景を立ち上がらせるようなところがとても良いと思いました。
January 29, 2026 at 6:57 AM
まだまだ寒いですが、春の訪れを感じることも多くなりましたね。
岡田一実最新12句です。
楽しんでいただけると嬉しいです。

【俳句作品】銀の雲|岡田一実 note.com/suisei13/n/n...
【俳句作品】銀の雲|岡田一実
煤逃の三人(みたり)が寄つて貶しあふ おのづから闇が降り圧(お)し晦日蕎麦 読初が泣初となる眼かな 濡れてゐる緋なる落葉や昼冥み 漣を光走れば鴨の陣 業スーに褻(け)のもの買へる三日かな 山茶花や鳩が漏れ日を踏み歩き 藻と泡ともろとも動く寒九かな 凍蝶と書きたき蝶がぱつと飛ぶ 探梅の影が鉄路にうち届く 海に差す日が凍てながら漣(さざなみ)に 大寒や昼一切を銀の雲
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January 29, 2026 at 5:53 AM
Reposted by 岡田一実
現代俳句協会の「ウエブ現代俳句」に、武良竜彦さんとの5句「競詠」と、その相互鑑賞を寄稿しています(短文も)。武良竜彦さんは来月、『石牟礼道子 たましいを浄化する文学』を上梓されるそうです。

この「相互鑑賞」のために、年末年始に石牟礼道子『苦海浄土』三部作(藤原書店)を読んだのですが、ほんとうにこのようなすばらしい本を読む機会をもらってありがたいことと思いました。 gendaihaiku.gr.jp/page-19542/
January 27, 2026 at 7:20 AM
津田清子『礼拝』、読了。
橋本多佳子に師事、のちに第二回天狼賞を受賞している。もともと短歌を習っていたらしく、叙情は濃い。前半は力みが感じられるが、その力みが読み応えがある。段々自在さが増すが、それは少し採りづらかった。

木をゆさぶる子がゐて夏の家となる
虹二重神も恋愛したまへり
交響曲の最後は梅雨が降りつつむ
木洩れ日の斑(ふ)を総身に怠けをり
木の実木にぎつしり汽車がぬけとほる
礼拝に落葉踏む音遅れて着く
火星に異変あるとも餅をたべて寝る
父に匿れて泳ぐ流れの底冷たし
うろこ雲うろこ粗しや眠り足る
屋上より樹頭見下ろすクリスマス
いくだびも刃が通る聖菓の中心

#読書
January 21, 2026 at 3:42 PM
Reposted by 岡田一実
俳句は短いのに、読むと、なぜ「見えた気がする」のでしょうか。
世界がひらく句と、像の前に立ち尽くす句。
読むという時間の内側で起きていることを書きました。

俳句を読むとき、内側で起きていること|岡田一実 note.com/suisei13/n/n...
俳句を読むとき、内側で起きていること|岡田一実
1. はじめに 俳句を読むとき、私たちはわずか十七音の言葉から、思いのほか豊かな景色や気配を立ち上げている。 そこに描かれている世界は、最初から完成したかたちで存在しているわけではない。読むという行為のなかで、少しずつ、読者の内部から組み立てられてくる。 俳句を読んでいて、「なぜこんなに見えた気がするのだろう」と感じたことはないだろうか。 この不思議な感覚を考える手がかりとして、本稿では、人が...
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January 17, 2026 at 2:24 AM
認知科学講座4 横澤一彦編『心をとらえるフレームワークの展開』(東京大学出版会、2022)、読了。

章が進むにつれ、数学的で専門的で難しくなったが、なんとか飛ばし飛ばし用で読み切った。
良いアイディアも頂けたので、俳論的に発展できそうな気がしている。
AIの最前線が垣間見られたのも収穫だった。

#読書
January 17, 2026 at 10:04 AM
俳句は短いのに、読むと、なぜ「見えた気がする」のでしょうか。
世界がひらく句と、像の前に立ち尽くす句。
読むという時間の内側で起きていることを書きました。

俳句を読むとき、内側で起きていること|岡田一実 note.com/suisei13/n/n...
俳句を読むとき、内側で起きていること|岡田一実
1. はじめに 俳句を読むとき、私たちはわずか十七音の言葉から、思いのほか豊かな景色や気配を立ち上げている。 そこに描かれている世界は、最初から完成したかたちで存在しているわけではない。読むという行為のなかで、少しずつ、読者の内部から組み立てられてくる。 俳句を読んでいて、「なぜこんなに見えた気がするのだろう」と感じたことはないだろうか。 この不思議な感覚を考える手がかりとして、本稿では、人が...
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January 17, 2026 at 2:24 AM
Reposted by 岡田一実
俳句、季語の辺りを少しだけお手伝いしました!
「ホメロス」と色彩の関係、次回も楽しみです!

#ゆる言語学ラジオ
「古代人は色が見えなかった」という衝撃の説
youtu.be/srb5HwiC3gg
「古代人は色が見えなかった」という衝撃の説
YouTube video by ゆる言語学ラジオ
youtu.be
January 13, 2026 at 11:55 AM
俳句、季語の辺りを少しだけお手伝いしました!
「ホメロス」と色彩の関係、次回も楽しみです!

#ゆる言語学ラジオ
「古代人は色が見えなかった」という衝撃の説
youtu.be/srb5HwiC3gg
「古代人は色が見えなかった」という衝撃の説
YouTube video by ゆる言語学ラジオ
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January 13, 2026 at 11:55 AM
久保(川合)南海子『「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か』(集英社、2022)、『イマジナリー・ネガティブ
認知科学で読み解く「こころ」の闇』(集英社、2024)、読了。

「プロジェクション」の具体的な例が豊富。
「プロジェクション」の明と暗は2書セットでつかめる。

#読書
January 7, 2026 at 9:57 AM
「すばる」2月号、「空耳放浪記 35」で小津夜景さんが拙句集『醒睡』を取り上げたエッセイを書いてくださっています。
「ちっちゃい宇宙」はそこここに。
お手に取って頂けると幸いです。

#読書
January 7, 2026 at 5:58 AM
右城暮石『声と声』、読了。
「倦鳥」で下地を作り「天狼」で磨いた作風は、「根源俳句」の風味もありつつ、独特の諧謔がある。思いのほかキラリと光る佳句があった。

さしかゝる日も田の上の寒さかな
山吹の葉の色したり雨蛙
蜆蝶秋日の土に落ちつかず
焚火消すうす暗がりに鴨の列
燃えやすく消えやすく野焼昼ごゝろ
打水の土凹ませて炭運ぶ
夏帯に夏が過ぎ去り易きかな
灯明きに水菜と鰤の血を置きて
子の写生昼寝の眼鏡濃く描く
しんと静まり返り忘年会終る
温室の内外暗き夜になる
少年等蝸牛のうすき殻囃す
風邪の熱さがりてもとのみじめさに
駅前の寒さ貧しさ映画ビラ
二階より手届く桜夜の旅館

#読書
January 3, 2026 at 2:48 PM
宇井十間『俳句以後の世界』(ふらんす堂、2024)、読了。

私は宇井さんほど人間の「想像力」に期待していないんですよね……。といって、「写生」が「見たものをあるがままに」なんて私もちっとも思ってなくて……。
宇井さんが評価する草田男の俳句が、私には「重くれ」に感じるんです……。「意義深さ」みたいな志向って、そこまで深くなれないのが不幸だな、と思うのです……。
宇井さんが持っている「現代」の感覚には幾分か同意しますが、決定的に出口が違っており……。
参考になるところもあったけれど、私が俳句に持っている興味の範囲とは違ったな、という感じです……。

#読書
January 3, 2026 at 1:17 PM
Reposted by 岡田一実
【新年企画】
🎍明けましておめでとうございます🎍
後藤比奈夫の俳句を読むのには、お正月がピッタリ!大好きな比奈夫俳句をさまざまな側面から読んでみました。
【無料です!】

【新年企画】「年玉を妻に包まうかと思ふ」後藤比奈夫小論|岡田一実 note.com/suisei13/n/n...
【新年企画】「年玉を妻に包まうかと思ふ」後藤比奈夫小論|岡田一実
後藤比奈夫(一九一七〜二〇二〇)は、虚子系の写生に連なりながら、生活の気分・言葉の手触り・視線の動きを俳句の内部に取り込んだ俳人である。 その作品を大きく支えるのは、軽み・観察の精度・画角の転換という三つの要素であろう。 以下、その独自性を掘り下げる。 1. 生活の揺らぎをそのまま受けとる感覚 比奈夫の俳句では、生活の細部が重く扱われない。 人生の節目も日々の気分も、同じ地平で受けとめられる...
note.com
January 1, 2026 at 2:02 AM
鈴木宏昭+川合伸幸『心と現実 私と世界をつなぐプロジェクションの認知科学 』 (幻冬舎、2024)、読了。
世界を見る時、私たちは心で生成されるイメージを無意識のうちに現実の存在に投射し、重ね合わせて見ている。この心と現実の世界をつなげる概念を「プロジェクション」と呼び、人間の心をめぐる数々の謎を解き明かそうとする。
実在の対象がソースとなり、ターゲットがソースと同じ対象の「投射」(通常の感覚・知覚)。実在の対象がソースとなり、ターゲットがソースと異なる対象となる「異投射」(ラバーハンド錯覚、腹話術)、曖昧な(ある対象がソースとなり、ターゲットが曖昧な対象となる「虚投射」。

#読書
January 1, 2026 at 10:49 AM
【新年企画】
🎍明けましておめでとうございます🎍
後藤比奈夫の俳句を読むのには、お正月がピッタリ!大好きな比奈夫俳句をさまざまな側面から読んでみました。
【無料です!】

【新年企画】「年玉を妻に包まうかと思ふ」後藤比奈夫小論|岡田一実 note.com/suisei13/n/n...
【新年企画】「年玉を妻に包まうかと思ふ」後藤比奈夫小論|岡田一実
後藤比奈夫(一九一七〜二〇二〇)は、虚子系の写生に連なりながら、生活の気分・言葉の手触り・視線の動きを俳句の内部に取り込んだ俳人である。 その作品を大きく支えるのは、軽み・観察の精度・画角の転換という三つの要素であろう。 以下、その独自性を掘り下げる。 1. 生活の揺らぎをそのまま受けとる感覚 比奈夫の俳句では、生活の細部が重く扱われない。 人生の節目も日々の気分も、同じ地平で受けとめられる...
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January 1, 2026 at 2:02 AM
読初はマイケル・ポランニー/高橋勇夫訳『暗黙知の次元』(筑摩書房、2003)
#読書
December 31, 2025 at 3:34 PM
Reposted by 岡田一実
冬至ですね。明日からは日が長くなってきます。
一陽来復。

岡田一実最新12句をお届けします。
本年も残すところ僅かになってきましたね。
俳句作品の公開は、これが今年の最後です。
また来年も楽しく俳句と付き合っていきたいです。
#読書
December 22, 2025 at 12:10 PM