TAQUENACA, Aquirax
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武蔵野人文資源研究所所長 明治賢人研究会会長 日本荒れ地学会員 廃寺巡礼講中
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『新編 西周全集』は第3巻からの刊行だが、「スター・ウォーズみたいだ」と言っている人がいてなるほどと思った。それぐらい長いサーガになりそうだが、版元がディズニーに買収されたりしないよう望む(いやむしろいいのか)
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『新編 西周全集』第3巻 x.gd/h7rQb を眺めているが、付録「西周の新造語一覧」に見る「位立」「陰表」「係慕」「所動」「渾体」「根質」「電論」などなど結局その後普及しなかった語が脳髄の何処かに届きそう届かずムズムズしっぱなしである。これはあり得たもうひとつの仮想日本語世界、言語スチームパンクSFが書けるだろう。
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それはさておき、『新編 西周全集』(全6巻、国書刊行会)の構成は以下の通りです。

第1巻:哲学・思想編(1)
第2巻:哲学・思想編(2)
第3巻:言語・教育編
第4巻:政治・経済・軍事編
第5巻:翻訳編
第6巻:日記・書簡・資料編

詳しくは国書刊行会のウェブサイトでどうぞ。
パンフレットのPDFも公開されています。

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www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784...
新編 西周全集 第三巻〈言語・教育編〉|国書刊行会
新編 西周全集 第三巻〈言語・教育編〉 ◆幕末・維新期における「知の巨人」の新たなる全貌── 津和野藩に生まれ、オランダ留学を経て近代日本の黎明期にさまざまな領域で活躍し、後世に大きな影響を与えた思想家・西周。
www.kokusho.co.jp
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西周が翻訳造語した言葉には、例えば次のようなものがあります。

哲学
心理学
生理学
定義
蓋然
概念
演繹法
帰納法
主観
焦点
反証
本能
感受性
具体的
抽象的

これらは、このたび刊行された『新編 西周全集』第三巻に収録された附録「西周の新造語一覧」から一部抜粋したものです。

漢語や漢文の素養があってこそ可能な翻訳の仕事ではあります。

(2/n)
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先ほど企画の立役者として石井雅巳さんに触れました。

他方で国書刊行会に、西周はもちろんのこと明治期の文物にも大変に通じた編集者の竹中朗さんがいたのも、21世紀にまさかの西周全集が刊行されるに至った逸せない契機であったことを付記したいと思います。

関連URL

「珍書・奇書を出し続ける出版社」(Daily Portal)
dailyportalz.jp/b/2010/12/14...

竹中朗+山本貴光+吉川浩満「特殊版元探訪――事例・国書刊行会のエコシステム」(『ユリイカ』2023年7月号「特集=奇書の世界」、青土社)
www.seidosha.co.jp/book/index.p...
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『新編 西周全集』(全6巻、国書刊行会)ついに刊行開始

西周(にしあまね、1829-1897)の著作、翻訳、日記、書簡を網羅する新たな全集の登場です。

いまでは必ずしもよく知られた人物ではありませんが、西周は幕末から明治にかけての日本において、西洋文化の移入とローカライズ、文化や体制の更新で指導的な役割を果たした人でした。

いまも私たちが使っている言葉のうち、特に学術方面で使われる語彙には、西が造語したものが多数含まれており、現代日本語の建設者の一人でもあります。

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国立国会図書館 > 近代日本人の肖像 > 西周
www.ndl.go.jp/portrait/dat...
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「彩度の高い世界を知ったみすず書房」の感がある。
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おもしろそう。2025/9/18 OUT!!!

スティーブ・スチュワート=ウィリアムズ『宇宙の広さを知ったサル――心と文化の進化論』加藤智子訳、みすず書房 amzn.to/4gdOsoy

高知能異星人が地球を調査したら、こう結論するだろう。ヒトという動物は奇妙すぎる、もはや「お手上げ」だ――こんな空想に始まる本書の主題は、そんな奇妙すぎる動物を理解する方法だ。進化心理学と文化進化論を導きに、性差、配偶行動、利他行動、文化という、かのダーウィンも頭を悩ませた難題に進化の論理で挑み、ヒトの本性と文化の裏にあるメカニズムを解き明かす。遊び心たっぷりな筆致も魅力の「まじめな」入門書。
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趣味が良いとは言い難い新潮社製のマスキングテープ。だが購入
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紀田順一郎先生が亡くなって、ぼつぼつと周辺のものを読み返していて笑ってしまったのが、紀田さんに教えられ洋書を英国から取り寄せることを覚えた荒俣宏氏のエピソード。取り寄せたある目録に『ゴールデン・ゴブリン(黄金の鬼)』という日本の小説の翻訳が載っており、コメントに「日本の古典怪奇小説」とある。これは珍本に違いないと注文した荒俣青年、ワクワクして数か月が過ぎ船便で到着した包みを開くと、それは『金色夜叉』の英訳本だった……
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また山本さんのポストを使って気が引けるが、永塚先生にご教示を受けて入手した『白行簡 大楽賦』(飯田吉郎編著、汲古書院)がなんとも言えず面白いので改めて紹介推挙しておこう。いわゆる房中術なのか艶書なのか、格調が高すぎて読むにつけ吹き出してしまう。念のため以下例を引く。

「玉莖、振怒して頭を挙げ、金溝、顫懾して脣開く。屹として孤峰の如く、嵯峨として坎を撻つが如し」
「或いは急に抽き、或いは慢く突く。浅く挿せば、嬰児の乳を含むが如く、深く刺せば、凍虵窟に入るが如し」

一読三吟、晩夏の疲弊した心奥に染み入る。
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臨川書店といえば、こちらも続きを楽しみにしております。

武田時昌・平岡隆二責任編集「京大人文研科学史資料叢書」(全13巻)

既刊は、第1回配本の第10巻、永塚憲治編
『素女妙論』(養生思想Ⅱ 房中術、2023/07)

www.rinsen.com/linkbooks/IS...
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ほんとにそうですね。

在野、とは細分化と先鋭化と、悪しき「選択と集中」の嵐に揉まれるアカデミーから見れば、今まで以上に新たな意味が生まれてくるのかもしれません。

とは言え、熊楠を支えた岡秀雄みたいな志がこれからの出版人に生まれ得るのか、という問題なんかもあるのですが。あれやこれや、単純な二分的思考には馴染みませんねえ。
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著作集から溢れたこのような山田先生の著作を楽しく見ているが、一方でいわゆるポリマス、博識者としての学者、というありようは先生を以て終わりを迎えるのかな、という感慨もある。井筒先生が亡くなった折にも同じように感じたわけですが。山本さんに頑張ってもらおう。
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山田慶兒さんの著作は、編集グループSUREからも何冊か刊行されています。

そちらは全然チェックできていなかったので、少しずつ読んでみようと思います。

編集グループSUREのウェウサいと、久しぶりに訪れてみたら、以前より注文しやすくなっている印象です。

下記は同サイトのショップページを「山田慶兒」で検索した結果です。

stores.jp/hashtag/%E5%...
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漆黒の闇が見えます。
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やはりこれにしか……
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「投手兼指名打者」という語が記載されたニュースが流れてきたが、これもまたある種のレトロニム的な何かだな。
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現代新書創刊60周年記念サイトの最後の最後、一番下からダウンロードできる『新書へのとびら』小冊子をようやく読んだが、魚住昭氏が執筆した「現代新書はいかにして現代新書になったのか」が現代新書以外の話ばかりで異様に面白い。これもまた戦後出版畸人列伝の一である。文春の社員なのになぜか中公新書創刊の監修を行なう池島信平とか、0.1ミリの罫線に2色の掛け合わせという狂気指定をする杉浦康平とか、実に興趣尽きませんね。
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講談社 現代新書 創刊60周年
現代新書60周年記念特設サイト|講談社「現代新書」は、1964年に創刊された教養新書のシリーズです。政治・社会・ビジネスから哲学・思想・芸術まで、幅広いジャンルを取り扱っています。わかりやすく、楽しく、かつ深く学べるような1冊をお届けいたします。
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群馬から来た客の表情が逆にシベリア帰りのようだ。
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「雖云凡聖殊貫古今異時人之写憤何不言志」の部分はいつ見ても「凡人かっ」とツッコミの声が心中に響き、心洗われます。
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耕書堂の手代さんですね。
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歩みゆくものみな終末期の茜色
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和製Fury『西住戦車長伝』が野田高梧脚本・吉村公三郎監督という奇妙な大船調戦車映画で実におすすめです。御覧になっておられましたらすみません。
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『津田真道全集』編纂者のひとり川崎勝先生が先頃亡くなられまして、編纂委員として参画されていた新編西周全集初回配本をついにお目にかけることができませんでした。無念です。
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叩き上げキャリア岩瀬忠震にしても日米修好通商条約は交渉15回。そんなものだろう。結果的に経済混乱は招いたとはいえ、輸入関税は食料・建材以外の物品に20%かけてなかなかの高関税防衛である。しかしその生涯の最期は安政の大獄のとばっちり蟄居謹慎で気の毒だ。幕末からこちら、日本の高級官僚はアメリカと関税の交渉をしながら自らの政府が滅びるのを見つつ死ぬ。