Aya Furuta/古田彩
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科学でメシ食ってますが研究してません。日経サイエンスの記者/編集者。量子情報と量子の基礎論が好き。
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いつもありがとうございます。励みになります。
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どうもありがとうございます。この時代のことを聞くと,みんなとても楽しそうにどんどん話してくれます。必ず記録を残します。
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@ayafuruta.bsky.social さんの速報解説記事、いつもありがたい。
そして、日本人以外だけの受賞のとき、NHK科学文化部ですら速報を出さない中で日経電子版は(日経サイエンスが控えていてすぐに記事を書けるので)ちゃんとレポートしてくれるのもありがたい。

2025年ノーベル物理学賞:巨視的な量子現象の実験で3氏に
www.nikkei-science.com?p=77049
2025年ノーベル物理学賞:巨視的な量子現象の実験で3氏に|日経サイエンス
2025年のノーベル物理学賞は「超電導回路における巨視的量子トンネル効果とエネルギー量子化の発見」の功績により,米カリフォルニア大学バークレー校教授のジョン・クラーク(John Clarke)氏,米エール大学と米カリフォ … 続きを読む →
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ノーベル物理学賞の速報解説を書きました。超電導回路における巨視的量子トンネル効果とエネルギー量子化の実験観測でクラーク,デヴォレ,マルティニスの3氏に授与。後の中村・蔡による世界初の超電導量子ビットにつながる成果で,マルティニスはグーグルの量子超越の実験を率いた人でもある。
www.nikkei-science.com?p=77049
2025年ノーベル物理学賞:巨視的な量子現象の実験で3氏に|日経サイエンス
2025年のノーベル物理学賞は「超電導回路における巨視的量子トンネル効果とエネルギー量子化の発見」の功績により,米カリフォルニア大学バークレー校教授のジョン・クラーク(John Clarke)氏,米エール大学と米カリフォ … 続きを読む →
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西周がどれほど学術用語の漢字訳に貢献したかを教えていたただいて汗顔の至りでした。
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J1先生でしょうか? 先日お会いしたときに西周について話をされて,びっくりしていたら「日本の量子の研究者の方に聞いた」と仰っていました。学術用語の移入に関して調べ続けているご様子。
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ですです! あの一言を聞いてこの取材旅を始めたと言っても過言ではないです(笑
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量子マネーに興味を持っていた人が可逆計算の研究をされたということに,歴史の妙を感じています。計算の物理学が量子チューリングマシンの構築につながったわけので。
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どうもありがとうございます! 量子コンピューターも量子暗号も全然知られていなかった時代ですが,研究がめっちゃ楽しそうなんですよね。
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物理学会誌を読んでいらっしゃる方には,2024年10月号の表紙にして頂いた量子の歴史話の詳細版です,というとわかりやすいかも
www.jps.or.jp/books/gakkai...
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というわけで,まず9月25発売の日経サイエンス11月号で,量子情報理論の始まりについて書いた。ウィーズナーの量子マネーから,量子暗号の発明,量子コンピューター理論の提唱,テレポーテーション考案,ショアのアルゴリズムと1995年のエラー訂正まで,最初の四半世紀の物語だ。
www.nikkei-science.com/202511_030.h...
特集:量子情報創世記|日経サイエンス
量子コンピューター,量子暗号,そして量子テレポーテーション。これらの技術は今からおよそ半世紀前に研究が始まり,1980年代から1990年代にかけて基礎理論が確立した。計算や通信といった情報処理が実は19世紀までの古典物 … 続きを読む →
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だが,やっぱり書いておこうと思い直した。量子情報技術は今ではすっかりエンジニアリングのマターになっているが,この分野を開いてきたのは量子や情報の基礎科学の研究者たちだ。彼らは物理と情報の関係を追究する中で量子コンピューターや量子暗号に行き着いた。研究者が自らの興味に導かれて研究し,出口なんて考えていなくても,というかそれだからこそ,革新的な技術が生まれることもある。そのことを記録しておきたい。
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かつては,書いてくるならまあいいか,という感じで新聞に記事を載せてもらっていたが,一面にどんどん記事が出るようになった。いや,量子コンピューターまだ全然できてないっしょ,早すぎるよ,とひやひやしたが,盛り上がったまま今に至る。記事の需要は増したが,皆が知りたいのは量子コンピューターがいつ完成して,何ができるかだ。それは私にはわからない。今さら歴史の話を読みたいだろうか,とか悩んでいるうちにさらに10年たった。
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よし,量子情報という分野を作った人たちを全員を訪ねてみようと思い立った。ショアのアルゴリズム(超高速素因数分解)が見つかるより前から研究していた人は50人いないだろうから,数年でいけるだろうと思った。結局10年くらいかかったが,あと2人くらいかな,と思っていたが,事情があって数年この分野から離れた。するとその間に,突如として量子コンピューターがブームになった。
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重ね合わせが存在しようがしまいが,物理的に操作ができて,その結果が観測結果に現れるなら計算に使える。と,後から納得することはギリできる。だがそんなことをゼロから思いつくなんて尋常ではない。少なくとも,ただ物理がよくできるからって思いつくようなことでは絶対ない。一体,ドイチュ先生はどうやってこんな変なことを思いついたのか。私はどうしてもそれを知りたくなり,次の正月休みに再びオックスフォードを訪ねた。彼と話をするうちに,量子情報という発想そのものが革命的だということがわかってきた。
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先生方がこれまた辛抱強く教えてくれた。ここで初めて私は量子コンピューターがどんなもので,どんな計算をやっているのかを理解し始めた。そして熱が出そうなほど興奮した。今では想像もつかないだろうと思うが,当時,量子力学で計算過程が変わるなんて,まったく想像の外にあった。大体,量子の重ね合わせ状態にデータをコードして並行計算するって何?そんなもの物理的に存在しないだろ,と。(実は研究者も最初は似たような反応だったということを,後の取材で知った。)
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ドイチュ先生に「量子コンピューターはどうして速いんですか」と聞くと,「真面目な話ですが」と前置きし,「並行して存在する多数の宇宙で計算を分担しているからです」と仰り,ますます混乱した。ただ話ぶりから,この人がトンデモさんではなく,めちゃくちゃ明晰な人だということだけはわかった(失礼にもほどがある)。帰国してから彼の話を文字起こしして,井元信之,細谷曉夫,西野哲朗先生ら量子情報の研究者に「これは何を言っているんでしょうか」と聞いて回った。