ベンジャミン・クリッツァー
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哲学者・書評家/会社員(記者・編集者) 読んでいる本、街と自然の写真、ときたま映画やテレビの感想なんかを呟いていきます。 著書:『モヤモヤする正義:感情と理性の公共哲学』(2024/9/25 発売しました!) https://x.gd/BvKrY 『21世紀の道徳:学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える 』(現在4刷) https://x.gd/veSGl 連絡先:[email protected]
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最近のアメリカや兵庫での選挙結果を受けて、インターネット・SNSと政治がつながることの危険性や「うんざり」を感じた方、良いものとされているはずの「公共性」が安直で愚かなかたちで発揮されることを問題に思っている方、あるいはデモクラシーの意義そのものに疑問を抱いている方、よければ考えるきっかけや気持ちと施行を整理するために拙著『モヤモヤする正義 感情と理性の公共哲学』を手に取って読んでみてください。

とくに終章の「これからの『公共性』のために」で、インターネットと政治との問題についてあれこれと論じております。

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レインボーの1本目と元祖いちごちゃんのネタが面白くて(レインボーは2本目も1本目との差異を意識している点もよくて面白かった)、ファイヤーサンダーと青色一号はネタの方向性は好みだな、という感じ。

しずるのネタは面白いけど、おれ含めたみんながクセスゴや動画経由でもう見たことある、というのがデカい敗因だろうね。審査員とのやり取りは素晴らしかったけど?

審査員らは総合点数はまったく同意できないのが続いたけど、個々のコメントを聞いたら納得できちゃうのが不思議。

審査員評価タイムが浜田のおかげでゆるかったりひと笑いふた笑いあったりする点は、M-1に対するキングオブコントの明確な長所だと思う。
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優勝者ニュースを目にした時点でやってたこと自体を今朝知ったキングオブコメントをTverでいらん部分飛ばしながら試聴中。なんやかんや、賞レースってこれくらい緩い気持ちで観るのがいいんだと思う。
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優勝者ニュースを目にした時点でやってたこと自体を今朝知ったキングオブコメントをTverでいらん部分飛ばしながら試聴中。なんやかんや、賞レースってこれくらい緩い気持ちで観るのがいいんだと思う。
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妻と義母の旅行に付いて行き日帰り葉山。同じ観光地に短期間で二度いくと、あっという間に馴染んだ感がでるね。
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1日経って思い出したけど、終盤の嵐の中の船のシーンはウルフ・オブ・ウォールストリートにも引き継がれていましたね。
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冬の某が出たらPC買い直して(3月か4月にワイン溢して壊して以来ずっと無いまま)執筆再開と洒落込むぞ、と思っていたら某事態でまた遅れが生じそう……まあPCが無い生活自体は軽さがあるしインプットと睡眠時間が明らかに増しているので、良いものではあるんだけど
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我が部屋の脱構築された【本棚】(脱構築されているので棚らしい棚はない)を一念発起して久しぶりの大整理、せめて哲学・倫理学・法哲学・心理学・歴史・経済・政治・芸術くらいのカテゴリに分けてそれぞれの棚=山に仕分けなおすぞと頑張ったが、脱構築と増殖が過ぎて棚や山というよりもはや迷宮に迷い込んだかのような錯覚を抱き…
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昨日の朝に一か月半ぶりに再会して、8章「功利主義」を読みました。

6章「エゴイズム」と7章「社会契約論」も8月くらいに読んでいるんだけど、メモを取り忘れていた…。そのうちまとめて書きます。
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An Introduction to Moral Philosophy Second Edition
by Jonathan Wolff

wwnorton.com/books/978039...

今朝から読み始め…とはいえ仕事、執筆とそのための参考文献和書の読書の必要もあるので、余裕があるタイミングでちびちび読み進めるしかないのですが。

ジョナサン・ウルフは『政治哲学入門』も『 「正しい政策」がないならどうすべきか: 政策のための哲学』もおもしろかったけど、 こちらは書かれた時代がより現在に近いというのもあってか、のっけから洗練や現代味を感じられてよいです。
An Introduction to Moral Philosophy
The most contemporary and applicable introduction to moral philosophy, An Introduction to Moral Philosophy, Jonathan Wolff, 9780393428179
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崩壊しつつある家庭が、降って湧いた理不尽を乗り越えることで再生する、というのは(周りの家庭外の人々が巻き込まれて死んでいく点も含めて)すごくアメリカ映画の王道的な内容だと思った。

自分と同じ名前の犬が出てきて、「絶対に殺されるだろうなやだなあ」と思っていたらかなり序盤に殺されて、まあどうせ殺されるなら早いに越したことはないな、と思いました。

ゲスト出演のグレゴリー・ペック、そしてジョー・ドン・ベイカー演じる私立探偵がセリフも活躍の塩梅もちょうどよくて魅力的だった。『ノーカントリー』のウディ・ハレルソンよりかは頼りになる探偵でした。ところどころ、カゲヤマの益田康平と似ているタイミングがあった
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悪役(ロバート・デ・ニーロ)をニーチェを持ち出すシーンがあったり「超人」を思わせるようなセリフを吐くところが多々あって、まあニーチェなんて映画で持ち出される率ナンバーワンな哲学者なんだからあまり真に受ける必要がないかとも思う反面、もしかしたらちゃんと哲学的なテーマもあるのかもしれないと思わされる半面もあってと、多少考えさせられたのが楽しかった。また悪役が『ヨブ記』を持ち出すシーンもあって、まあヨブ記なんて映画で持ち出される率ナンバーワンな聖書の箇所なんだからあまり真に受ける必要がないかとも思う反面…(以下略)
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昨日は仕事終わりに下北沢に直行して、羽根木公園に行ったり近くの梅ヶ丘や東松原に行ったりして、その後は下北沢駅前で終電までダラダラしていました。酔っていて後半はどこ行ったかとか何していたとかもあんまり覚えていないけど、終電までダラダラするのは久しぶりだったので楽しかった。

今日は朝はさすがに疲れてグロッキーだったが、かなり久しぶりに家で配信サイトで映画を観た。スコセッシの『ケープ・フィアー』。初視聴だったけど、『クリーピー 偽りの隣人』や『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を思い起こさせるところもあれば、昔の映画らしい杜撰さや鈍感さを感じさせるところもあったりして、総じて楽しかったです。
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著者も指摘している通りカントは「認識」にこだわり過ぎたり自分の哲学を体系化させることに熱心過ぎるせいで議論が歪になっており「共通感覚」 「認識能力の調和」 「自然合目的性」という三つの原理を「正当化」する段になると、ついていけないというか、カントの議論を真に受ける必要が感じられなくなってくる。一方で美的な判断の微妙さを「範例性」という言葉で表したりとか、「共通感覚」そのものの存在についてはしっくり来たりある程度までは同意できたするところもあり……まあ今後も他の本を通じてカント(とその他哲学者)の美学には付き合っていきたいな、とは思いました。
あと人工美より自然美に軍配を上げるのには同意します。
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「「美しさ←美しさを言明する趣味判断←趣味判断の根拠である快の感情←快の感情の源泉である調和」(p.71)

「目的のない合目的性は、こころの調和を形成する原因性でした。そうであれば、調和が快として感じられる理由も、そうした原因性の、快を生み出す構造に求めることができます。こころの調和は、目的のない合目的性に従って成立するからこそ、合目的性に由来する快を感じさせることになるわけです」(p.91)

目的のない合目的性とか、調和に関する議論、感覚としては同意できなくもないけど「美ってそれらだけじゃないでしょ」とも強く思わされてしまいますね。
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「概念ではなく感情に基づくにもかかわらず、統一を失うことなく他者に共有・伝達されてる不思議な判断、これが趣味判断の特徴と言えます」(p.31)

「私たちは、美しいものについて、相手に賛同することもあれば、賛同しないこともあるからです。名画は、どんな人に対しても美しくあることができる一方、その美しさをすべての人に問答無用に強制したりはしません。主観的な普遍性は、一致を強制しないからこそ、こうした美のあり方をうまく表現してくれます。強い普遍性(=客観的普遍性)にはこれができません」(p.59)

カントの美学、「美」の「特徴」や「不思議」を抑えるまでの段階なら啓発的で有意義だとは思った。
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『カント「判断力批判」入門 美しさとジェンダー』高木駿 

yorunoyohaku.com/items/60e2ef...

金曜日の午後に読み始め、土曜日の午後に読み終わり。タイトル通り延々と『判断力批判』の話をしている本なんだけど、各章末に挿入されるジェンダーの議論が気分転換になるのと、約150ページと短いおかげで、飽きる前に読み終えることができました……いや実は後半はちょっと退屈さが増してきたが、著者のせいではなくカントの議論そのもののせいであると思う。
【2刷】『カント『判断力批判』入門 美しさとジェンダー』高木駿 nyx叢書007 #よはく舎刊行本
今までになかった『判断力批判』入門! 近年の再検討事項でもあるジェンダーの視点を取り入れつつ、「難解」と評判のカント美学を理解しやすいように解説。 目次 はじめに 第一章 無関心性:快の感情の分析(その一) 第二章 主観的な普遍性:快の感情の分析(その二) 第三章 目的のない合目的性:快の感情の分析(その三) 第四章 範例的な必然性:快の感情の分析(その四) 第五章 三つの原理と正当化:快の感情...
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「時間の哲学」と同じくらい「時間経験の哲学」(あるいは「時間の現象学」 )も面白い題材だと思うので、このテーマに関して書かれた入門書が他にも読みたくはあるけれど、もうちょっと冷めている俯瞰的な観点からベルクソンの思想を紹介したり、彼と他の哲学者を対等に並べて比較したりするとか、そういうタイプの入門書があればいいなと思います。

そう考えると、英語圏の哲学入門書って単独の哲学者を題材にしたものを含めて本当に「冷めている」ことが多く、やっぱそちらの方が私の性に合うな、と改めて思った。

経験の方は扱われないだろうけど、先日発売された『物理学の哲学入門:空間と時間』(ティム・モードリン)は楽しみです
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でもまあ、後半は難しくなって(というより読者である私の側が力尽きてしまって)よくわからなくなってきたけど、前半の議論、とくにマルチスケール構造や凝縮説に記憶のニュアンスや想起に関する議論は、理解しやすいだけでなく、「しっくりくる」とも感じました。

現象学や美学など、我々の認識または知覚や経験を扱うタイプの哲学の本を読んでいる最中や読んだ直後には、今現在の自分自身が行っている認識や知覚や経験をじっくりと味わいながら捉えなおして「こういうことか」と確かめる、というのがベストな理解の仕方…なんだけど、俗世に生きて常に仕事や家事や低気圧に苛まれる身ではそれすらもままならない、というのが世知辛いですね
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…のだが、段々「ずっとベルクソンの話しかしてないな」と思わされるというか、コラムでは他学者の時間論も触れられるのだがそれとベルクソンの時間論との比較検証はあまりベルクソンの特別性を強調する形でしかされておらず、ベルクソンが哲学・学問全体においてどのように位置付けられるかとか彼の時間論の正確性なり有効性なりが示されるわけではないので、後ろの章になってどんどん内容が複雑になるにつれて「そもそもここまで苦労して『ベルクソンの時間哲学という峰』を登る必要あるのか?」という思いが強くなってしまいました。

先日に書いたような、これは日本語圏で出される単独哲学者の入門本にありがちな傾向が本書にもあったかな
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客観的な時間と個々人が体験する時間を混同しないように注意すべきという議論、クオリア(感覚質)・流れ(持続)・体験質(記憶)・想起や観念や注意・人格質(心・私)という「マルチスケール構造」の概要、感覚で入力したデータに対し適切な運動を選択することを可能にする「意識の遅延」、生物によって時間をどれだけ細かく捉えられるかは異なり私たちの感覚(クオリア)や意識は一定の時間をギュッと縮めて粗雑にしたものだという「凝縮説」など、序章~1章の内容は理解しやすく面白さも感じられる

2章は『現象学入門』で読んだ内容をたびたび思い出した。記憶と人格・自我の関係や記憶の「ニュアンス」について論じた3章も興味深い…
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『時間をめぐる哲学の冒険』は時間の物理学的な性質や存在論に関するたいへん面白い議論がなされいた一方で、「時間は物理的には流れていないはずなのになぜ私たちは時間が流れるかのように認識するのか」という問いについては進化論的暴露論証に基づくつまらない回答しかなされていなかったのだけど、翻って本書はまさに時間についての私たちの「認識」や「経験」を掘り下げて論じられているところがポイントかな。
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『世界は時間でできている ベルクソン時間哲学入門』平井靖史

www.seidosha.co.jp/book/index.p...

火曜日に序章を読んで、水曜日の早朝読書や通勤読書で前半を読み、後半は木曜日に流し読み。

タイトル通りベルクソンの時間哲学をずっと論じる内容であり、ベルクソンに関する知識はいらないけど哲学史の知識は必要とされます。英米系の分析哲学における時間論がよく登場してくるのだが、有益なはずのベルクソンの議論が分析系ではなかなか参照されてこなかった経緯があり(最近は変わってきているとも書かれているが)、そこら辺も著者の問題意識として重要なのかなと思った。
青土社 ||哲学/思想/言語:世界は時間でできている
www.seidosha.co.jp
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『ワン・バトル・アフター・アナザー』からの流れで見ると、『ブラックバッグ』には「このご時世にアンモラルでニヒリスティックで金持ちエリートな登場人物たちが高いメシや酒を飲食しながら洒落ていて小粋な皮肉の応酬を繰り広げる様を(特に批評的な意図もなく)魅せてくる映画ってどうなんだろう」と一瞬思ったりしたが、映画って昔からそういうところあるし、こんなこと言い出すのもちょっとご時世に影響され過ぎてはいる。

とはいえ、映画館が邦画やアニメに占領されている現状は退行・劣化でありダメだと断定はしますが、英語圏の映画が体力落ちてるだけでなく「まだこんなことやっているの?」感を抱かされる場合がある点は否めない…
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『ブラックバッグ』も『ワン・バトル・アフター・アナザー』とはまた違った意味で王道の「映画」であり、洗練されていて90分まるまる楽しめて後味もおおむねスッキリしている、( 「こんなもんでいいだろ」感が否めないところまで含めて)いつものソダーバーグの職人芸が味わえる作品でした。

ソダーバーグのなかでも『サイド・エフェクト』と同じくミステリー作品であり、そして今回も(真の巨悪が作品で描かれた範囲内では失墜することはなく、倒されるのは鉄砲玉に過ぎないのがちょっとモヤモヤするんだけど)おおむねハッピーエンドというのが、とくに映画だとミステリーやホラーってハッピーに終わることが少ない分、好ましいです。
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土曜日は鴨居で『ワン・バトル・アフター・アナザー』と『ブラックバッグ』を観ました。

『ワン・バトル・アフター・アナザー』、ポール・トマス・アンダーソンの映画のなかではシンプルかつエンタメ的な構成だけど、終盤のカーマックスのシーンはIMAXで観た甲斐がありました。

主人公でありながら終始いいとこなしなディカプリオの使い方が実に贅沢だし、もうひとりの主人公であるチェイス・インフィニティは魅力的でsた。そして敵役であるショーンペンも演技が圧倒的。
『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』からの流れでべニチオ・デル・トロも堪能。『コブラ会』を思い出しちゃうけど、めっちゃ「扱いのいいキャラ」でしたね。