LuLi
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LuLi
@libra1983h.bsky.social
舞台好き。
観劇の中心は井上芳雄さん、礼真琴さん、仁左衛門丈。
ミュージカル、ストレートプレイ、オペラ、クラシックなど。
近々の目標はコロナ禍で途絶えていた海外観劇再開。
観劇以外についても呟きます。魂はナイツテイル のアテネへ。
https://note.com/libra1983
とりあえず、6月ごろからスタックしている各種観劇の感想をきちんとアップしたい。
ある種のお祭りが終わったので、元のモードに戻りたいと思います。
August 17, 2025 at 6:18 PM
Xに投稿した件に関連して、様々な反応を目にしたのだけれども、宝塚を観たいという気持ちがスッと消えていく音を聞いた。

30年ほど付かず離れず宝塚観劇を続けてきた。ただ、宝塚ファンの掲げる常識は私には理解できぬものも多く。適度な距離で楽しむべき娯楽と思って付き合ってきた。
礼さんがトップになったことで、近づき過ぎたのだろうなと思っている。

最後まできちんと観たいの一心であったが、それだけでは済まない難しい世界なのだなと再認識。

礼さんが退団したら改革の進捗を確認しながら興味ある作品は観劇するスタイルに移行するのだろうと思っていた。
ただ、今はそれさえも…もういいかなという気持ちになっている。
August 17, 2025 at 6:01 PM
星組「阿修羅城の瞳」
最後の平日夜公演コンバーストウキョウの貸切に行けなかった。
理由は津波警報でありとあらゆる交通手段ー最終手段のタクシーまで動かなくなったためだ。

心配した友人達が「絶対に平気」「開演まで〇時間あるから」と沢山励ましの連絡をくれていたが、私もそれから刀剣乱舞の公演を見に行く予定だった近所の友人も9:40に津波警報に切り替わった時点で、今日はおそらく無理だと覚悟ができていた。

マグニチュードと警報に切り替わったタイミング、津波の到達予想時刻…ハワイなど海外の状況を見るにつけ、6時間で警報が解除されることはないことも、電車復旧が早くて深夜なのも…
July 30, 2025 at 4:50 PM
はぐらかしたり、もてなしたり
(トラム/iaku/2025.6)

横山拓也作品を集中的に観ている。日常の中にあるドラマが平易な台詞で淡々と表現される点が気になっているからだ。
元教え子の歳の離れた妻が常日頃作ってくれていたオムライスにソーセージが入っていなかった。そんなシーンから始まる夫婦の物語りは小さなリアリティの集合体であり。特別なことは何一つないのに、そこはかとなく面白い。

トラムという決して広くない会場に用意された最低限の階段のセットは観客をありとあらゆる世界に連れて行ってくれる。
iakuはワンシチュエーションなどセットが作り込まれている印象が強いので新鮮だった。
July 15, 2025 at 12:34 PM
阿修羅城の瞳
(星組/新人公演/2025.7)

自分たちの芝居を突き詰めるー
未熟さはあれど徹頭徹尾貫かれた自分自身が考えた芝居が圧巻だった星組新人公演。
前評判は聞いていたものの、噂にたがわぬ素晴らしいクオリティ。

本公演において、何故このシーンの間にわずかな静寂やタメがないのかというところが綺麗に解消されており、演出家・熊倉飛鳥への期待値が高まる公演だった。
何れの役も本役の踏襲ではなく、自ら考えた役として、演じられていた点、芝居として大変魅力的。

主演・稀惺さんの芸達者ぶりに始まり、彩紋さんの南北や大希さんの邪空、圧倒的支配力の乙華さんの桜姫等、記録すべきことは数多あるが。
July 10, 2025 at 5:13 PM
ケネス・ブラナーが主演監督を務めたハムレットという映画があった。
4時間を超える大作で、時代設定こそ異なれど、RSCのシェイクスピアのエッセンスが詰め込まれた作品は中学生の私にとってとても魅力的な作品だった。

上映終了後、手を洗い待ち合わせ場所に戻ったら、ニヤニヤしながら彼らがこちらを見てくる。「こんなつまんない作品、楽しいっていうの貴女しかいないよね」と同級生に言われた。

確かに、映像作品として長いのは事実だったが、シェイクスピア劇として削ることができるシーンはほぼなかった。
そう反論する私が、帰路の電車の中で誰かと話すことはなかった。今思い出しても不快な経験である。
July 7, 2025 at 6:09 AM
宝塚歌劇座席料金改定

礼さんが退団をしたら。
宝塚に関して私は限られた舞台しか見なくなるだろう―
漠然とそう思っていた。

私の宝塚観劇歴は、大きく4期に分けられる。
・中学~高校時代
・新専科~96期事件
・映像のみ(劇団への抗議期)
・礼さんトップ時代

事件後、劇団に対する怒り・抗議で長らく映像でしか見ていない時期があったのが、劇場に定期的に足を運ぶようになったのは礼さんの存在だった。
それに伴い、精神的ハードルが少し下がったこともあり、他組についても演目に興味があったり、B席が取れたなら観るようになっていった(なお、23年秋以降は礼さん以外は相対的に観劇数を減らしている)。
July 7, 2025 at 12:54 AM
これまでで一番きつかったのは国際フォーラムAでのライブ。

1階後方席、傾斜がきついエリアで新聞紙をひいて靴を脱いで見ていたが、「前の奴、でかくて邪魔」「マジ、ウザい」と曲のと曲と間になるたびに言われた。
気が付いた隣の人が「気にしちゃだめですよ、前見て楽しみましょう」と声をかけてくれたのだが、インターバル間もそれが続き、回復不能になった。

耐えかねて係員の人に、最後列でいいから立見させてもらえないかとお願いしたが、結局どうにもならず。
折れてしまった心がどうにもならず、そのまま帰った。

以来、そのアーティストのライブは行っていない。
June 18, 2025 at 4:27 AM
悪魔城ドラキュラの観劇について悩んでいる原作ファン(特に男性)に対して「観に行きましょう!」と勧誘している人を多数見かける。
それ自体、全く悪いことではないが男性=高身長という可能性が高くなるからか「腰をずらして座高を低くするなどのマナーを守って頂ければ問題ありません」といったリプライ散見されて、高身長の生き辛さを再認識している。

私は女性だが173cm。いつも椅子に深く腰掛け背中を座面に付けて観劇している。
それでも上演中に後ろから椅子を蹴られたり、腰をずらしてくれと言われることがままある。これは単独での観劇時によく起きる。
また、余談だが、男性の友人との観劇では一度も起きたことがない。
June 18, 2025 at 4:12 AM
溜まりに溜まっている感想を順番に文章として整理して書くべきか。
とりあえず直近の観劇をきちんと文字にするべにかー

それが問題だ。

地獄の出張等により、チケットを手放したり感想がスタックしたりしている。

以下、スタック分。備忘。

・ボニー&クライド
・夜の道づれ
・阿修羅城の瞳/エスペラント(東京終了後)
・Back to the Future
・おどる夫婦
・二都物語
・大歌舞伎(音羽屋襲名5,6月)
・芳雄のミューFes
・Robin the Hero/Overture

etc...
June 8, 2025 at 4:20 PM
礼さん退団に向けて白服を探す過程でご縁のできたブランドの店員さん、お若いがtheプロフェッショナル。
店舗には2回しか行ってないが、さもない会話から私の好みをしっかり把握し、体形の特徴、服の素材や色など考慮し、的確なアドバイスとコンサル、FBがある。
気になる商品を問い合わせたところPos/Negを整理し、理由を明確にした上で買わなくていいのではとまで言ってくれた。

かっちりとしたスーツやワンピースはそれぞれ好きなハイブランドがあるのだが、新卒からお世話になっていた担当者が退職したのだが、いずれも似合うか否かではなく、とにかく売れればいいという担当に変わり、ショッピングが楽しくなくなった。
May 9, 2025 at 6:31 AM
頭空っぽで楽しめる演目も悪くないけれど、基本が湧き上がった感情を整理していくと物語の骨子に伏線などが張り巡らされているタイプの作品が好き。
そんな作品に今、猛烈にれ飢えている。

GW最終日、子供の頃から相入れない腐れ縁より「教養がないと楽しめない作品なんてとエンタメとして欠陥品」と言われたのだが。

知識・教養関係なく楽しめて。
でも、+αのそれがあると二重三重に魅力的になる作品が世の中にはあるのだよ…
と言いたいのをグッと我慢。

人ってそう簡単に変わらないのだなと思った出来事。
May 7, 2025 at 5:17 PM
Les Misérablesの来日版を観ようとはならない理由はアリーナ想定演出のスペクタキュラー版を通常の劇場(シアターオーブ)で観ることの意味を見出せないから。

昨今、関東圏に新しいアリーナがたくさん建設されていたのに、オーブか…となってしまったのが最大の要因。

きっと、ワールドツアー用に演出が調整=縮小されているのだろうし(それから候補キャストに苦手な人がいる)。

ロンドン25周年コンサートで、あまりに綺麗に、美しくファンを卒業したので…あんなにも満ち足りた思いを抱き、もう観なくていいわと思えたのは凄いことだったのだなと改めて思う。
April 26, 2025 at 5:40 PM
3月分の感想をまだ上げきれていないのだけれど、取り急ぎ。

4月のラストマチソワは劇団四季「Back to the Future」とMilanoざ-Za「おどる夫婦」

一年に…いや、何年にそう幾度とないマチソワ共に満足度の高い観劇だった。

ただ、共に席が素晴らしく、世界観に没入できたのも事実なので、頭の中で整理が多少なりとも必要になっている。

感想戦の楽しい夜だった。
April 26, 2025 at 5:18 PM
イリュージョニスト
(梅芸/2025.3-4)

マーケティングの失敗例と書いたイリュージョニストのネタバレ禁止の件。

公式Xより「大千穐楽終了ネタバレ解禁!“あのこと”も含め感想・考察を語り合ってください!」との発信。

勿論、感想は自分用に書き残しているがSNSで呟いたり、人と話したいと感じた内容や感情は忘れてしまったというのが本音だ。
作品は楽しんだが、生憎、時間が経過しても語りたいと思えるほど魅力的な作品ではなく。

人の感想は観劇後の高揚感の中で見るから楽しいし、考察は観劇が得難いものであったか、観劇直後にハッとさせられる感想を見かけたりしたときに欲するものなので、時すでに遅しだ。
なお、残念なことにキャストに対して言及できるものがあまりない舞台であった。
カリスマが必要なわけではないが、スピード感があり淡々とした演出をこなすにはーあの日生劇場の漆黒の闇を味方にし、演技で闇の濃さを変えられる役者が複数必要と感じた。

なお、主催の梅芸がネタバレ禁止キャンペーンを打ち出していたが、正直禁止の理由がいまだにわからない。
結果、SNSでは「面白い」「歌上手い」程度の感想しか流れてこず。

「結末はネタバレ禁止」とでも言えばよかっただろうに。
口コミで広がったかもしれない舞台の評判を主催自身の手でつぶすというマーケティングの失敗事例を見ることになったのは大いなる皮肉である。
April 21, 2025 at 4:17 AM
自分がどうして劇場での観劇が好きなのかー
何故、同じ演目を複数回見るのかー

観劇に、劇場に、舞台を構成するありとあらゆる要素に対しー
(適切な言葉ではないが)何を期待しているのかといったことを、それこそ30年来ずっと考えてきた。

これまでも、観劇を通じ、自分の思考や嗜好について認識するという経験はしてきたが。
今回の宝塚遠征は新たな答えを、気が付いていなかった価値観をひとつ導き出し、私に見せてくれたように思う。
April 20, 2025 at 6:12 PM
宝塚を観るようになって30年を前に、宝塚大劇場を訪問。
理由は礼さんの退団公演だったからだ。

観劇が趣味の私にとって、宝塚歌劇は演劇の一ジャンルに過ぎず。
現在、宝塚を観ている最大の理由が礼さんにある以上、今を逃せば私が宝塚の地を訪れることは生涯ないだろうとの確信があったからだ。

約30年近く「本拠地、広くて大きくてとにかく楽しい」と数多の人から言われていたが、期待過大だったかなという結果になっている。

宝塚大劇場は宝塚歌劇を観るための場所として適切な場所であることはよく分かった。
ゆったりとした座席通路やオーケストラのレベルの高さなど、劇場としての魅力は十分に実感できた。
April 20, 2025 at 5:52 PM
トップ退団作は駄作という真偽不明の説が宝塚にはある。
多くの人にチケットが行き渡るよう駄作を作るという半ば都市伝説のような話だ。
ただ、あながち間違ってもいないかなと感じてしまうほどには「1回しか観ないのにキツイ」と感じる作品が多いのもまた事実であったりする。

そんな伝説に怯えていた礼真琴の退団公演ー

演劇として楽しめるだけの脚本が仕上がっていたこと、演出・装置・照明も見事であった「阿修羅城の瞳」

ただ、新感線好きからするとパフォーマンスはもうひと声の進化と深化に期待したい。

礼出門筆頭に晴明ひろ香、小桜美惨、詩桜姫、瑠璃笑死が出色。
また、脚色によって生まれた茉莉那少女が素晴らしい。
April 19, 2025 at 3:14 PM
小池修一郎案件に苦言を呈しても何も起きないが、エリザベートについて少しでもネガティブなことを書くとXのフォロワーが減る現象を最早、面白いとさえ思い始めている。

本件に限らず、主催者が小池修一郎の性加害報道に、明確なコメントを出したなら、少なくとも私が声を上げる要因のひとつはなくなる。
これは、あくまでも主催者matterの話。

ただ、海外プロダクトのキャスティングが「小池修一郎のコレクション」で占められる現状については疑問を呈さずにはいられない。

以前、あれだけ大量のドレスを着替えながら涼やかな顔で舞台に立てるのは宝塚出身者しか思い浮かばないと東宝の役員がインタビューに答えていたが。
April 14, 2025 at 2:36 AM
ナイツテイルの世界に相まみえることに歓喜し。
ジャージーボーイズのNew Generation Teamにここから新たなミュージカル界のムーブが生まれたらと期待し。
昨年好評だったWriting Programが今年もあることもとても喜ばしく思います。

ですが、ありとあらゆる意味でエリザベートにはモヤモヤしてしまいます。

宝塚出身者以外のシシィや新たなトート、何より小池修一郎の手を離れたエリザベートが観たかったです。
これ以上の、心の声は文字に出来ません。
言外、お察し下さい。

芳雄さんのトートは好きですが、他にもっと出演して欲しい作品があるので、東京だけだった点には安堵しています。
April 13, 2025 at 9:40 AM
鎌塚氏、震えあがる
(世田谷/M&Oplays/2025.3)

鎌塚氏シリーズにともさかりえカムバック、主演に天海祐希と言われたら観劇しないわけにいかない本作だったが、初日においては期待外れだった。
元々が突飛なキャラクターとそれを演じる役者の実力で楽しませるタイプの作品だ。台詞を噛む者が多発、個々の役者の魅力は存分に活かされているものの、カンパニー感が薄く。コメディとしてイマイチ乗り切っていないとの印象だ。

舞台を3分割する屋敷のセットは手慣れたもので、よくできている。ただ、ストーリーそのものが読み切れる内容のところにきて、装置の仕掛けでなんとなく展開が読めてしまう点は残念でもある。
April 6, 2025 at 4:51 AM
イリュージョニスト
(日生/梅芸/2025.3)

トム・サザーランド演出の新作ミュージカル。コロナ禍で世界初演はコンサート版で上演されている。

限られたセットを人力でハンドリングし、シンプルな照明で構成する舞台はトムの色彩が強く、心が躍った。
他方、このセット転換はあまりにも忙しなく、芝居から抑揚も緩急ともに奪っていた。
前方の観客にはイリュージョンとして目に映ったのか気になるところだ。

題材は舞台向きであるにもかかわらず、淡々とこなすことに終始されているように感じるのは何故かと考えているが、イリュージョンが芝居の中で効果的に用いられていないからではないかとの結論に至っている。
April 2, 2025 at 5:21 PM
やなぎにツバメは
(紀伊國屋/SIS/2025.3)

寺十演出は得手不得手がはっきり分かれるも、横山拓也新作、そして寺十演出でお気に入りの風博士に近い空気感を感じ観劇。

演者の実力は流石、ワンセットの舞台としても実によくできていた。
リアリティのある台詞の応酬も横山作品らしく、観劇後は一定の満足を得るも引き込まれる感覚はなく。
友人と感想を語らうなかで、なんとなく消化不良だった点を言葉にすると脚本のアラが次々とみえてくるタイプだった。
ただ、それらが観劇中に気になることはなく、リアルを演じられる役者の圧倒的力量に感嘆するに至った。

映画を観に行くくらい軽い気持ちで観劇したい作品だった。
April 2, 2025 at 4:36 PM
手紙2025
(Brillia/2025.3)

東野圭吾で数少ない未読作「手紙」をミュージカルで「読了」。
殺人犯の家族の苦悩を描いた物語はどうしても背景説明が多くなり、説明歌唱が増える点はビジーと言わざるを得ない。他方、心情の吐露の観点で、ミュージカルは最適なフォーマットだった。
主役の殺人犯の弟・武島直貴は村井良太さん。劇所の空間に合わせ自然に演じる事に秀でた村井さんの芝居はここでも圧巻だった。罵りそしりを受けながらも人を信じ、何かに縋ったり、心を閉ざしたりー想像しがたい犯罪者家族の苦悩が淡々とつづられる。
殺人犯・剛志のspiは人として欠落した部分の表現が良かった。
April 2, 2025 at 4:29 PM
Lovely wife
(本多/青年座/2025.3)

根本宗子の新作は青年座への書き下ろし。
本多劇場に大きなセットが入り、盆回しで物語が進んでいく。

舞台セットと主人公(高畑淳子)の娘の衣装が全て黒の太いラインでパイピングされているところが実に秀逸で、主人公から見える世界と家族関係の歪さを雄弁に語ってくる。
彼女の演出する舞台の「走馬灯」はどの作品においても実に切り取り方も舞台上の表現も魅力的である。

冷え切った夫婦関係の物語そのものはよくあるが根本作品らしく過去と現在を自在に行き来しながらストーリーが展開される。
ただ、宝飾時計に完成形をみてしまい、物足りなさをおぼえてしまった。
April 2, 2025 at 4:23 PM