加藤拓雅@月光堂
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月光堂楽器店主 仏教学(三論宗、真言宗)博士後期課程 (一社)エア寺理事 勧学院担当 リュート好きの真言行者です。 もっぱら仏教と歴史についてつぶやいてます。
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この世界は、過去の人々の思い描いて築き上げた理想の社会なんだと思う。

それが、現代の我々にとって不満なら、新たな理想を掲げて、地道に一歩を踏み出すしかないんだろう。
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ん?考えてみると
アビダルマ研究が聖徳太子から現代までって、単一の学問では、日本で一番長く続いている研究なのでは?
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日本におけるアビダルマ研究の歴史は、飛鳥時代の『成実論』以来、途切れる事なく続いている。

こういう研究史って、誰かまとめてくれないものなんだろうか?
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三論宗が基盤にしているアビダルマは何かと言うと、これは『成実論』になる。
『中観』や『法華経』などと同じく鳩摩羅什によって訳され、仏教の基礎として盛んに研究された。

なお、聖徳太子の時代に伝わったのは成実宗であると考えられている。
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三論宗は鳩摩羅什によって伝えられた初期の中観派だから、唯識思想の影響を受けていない。

後から眞諦(パラマールタ)の『摂大乗論』の影響は有るけど、基本は六識で考えてるというのは結構重要だと思う。
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日本の仏教において、三論宗・中観的な思想の位置づけが気になっている

1.例外的な存在→思想の伝統として存在しただけ
2.一定の影響→基礎学として様々な影響を与えたが、特に意識されていない

どっちだ?
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マスタードとケチャップをつけると、何でもアメリカ風の味になるな。
Reposted by 加藤拓雅@月光堂
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また今日も労働が始まる😇働きたい!!働きたい!!!死ぬほど働きたい!!!俺は働きたいんだ!!!(自己暗示)
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政治に期待しなくなってから随分になるのだが

これからの子どもたちのためにも、図書館や学校への予算を増やしてほしい
という事だけは希望してる。
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ようやく今回の研究で使う資料の訳文が完成!
あとは、資料の作成だな。
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吉蔵の「色即是空」解釈、興味深い。

これは、色(物質)が実在ではなく、空性(無自性、縁起生、相待因縁)であるという事だと言う。

つまり「色=空」同じものだよね、ではない。

『中論』で経典を読んでるんだから当然かもしれないけど…
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今取り組んでいる研究テーマ、めっちゃ良いのを選べたのでは!?と、思っている。

インド以来の大きな思想の、日本での展開を知れるのだから、本当に刺激的だ。
次の研究発表が本当に楽しみ!
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平井先生の「吉蔵『二諦章』の思想と構造」は勉強になる。
前に読んだ時は意味がわからなかったが、今読むと示唆に富んでいる。

あと、平井先生はしばしば珍海を引用されるし、それ以外の箇所も読み込んで居られるのが良くわかる。
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ところで、このうち観理と隆海の著作は、伊藤隆壽先生や小野嶋祥雄先生によって発見されたり、翻刻紹介されたので本当に最近の研究成果です。

逆に、真言宗の人で知っている人が少ないのですが、ものすごく偉大な貢献ですので、個人的には大変感謝しているところです。
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平安時代初期の仏教界に巨大な足跡を残した聖宝理源大師
真言宗小野流祖、三論宗中興、修験道中興、醍醐寺と東大寺東南院を開創と活動は多岐に渡っています。
しかし、残念ながら著作が現存しないため、その思想を知ることは難しい。

とは言え、その周辺の人物の著作によって間接的に知ることはできます。

つまり、聖宝の師匠である願暁『大乗法門章』
兄弟子の隆海『仏智常住記』
さらに、聖宝の法脈を受け継ぐ醍醐寺座主・東南院主の観理『無相大乗宗二諦義林章』『方言義私記』
これらの資料によって、聖宝さんの受け継がれた当時の三論宗思想を知ることができるのです。
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平安後期の珍海の二諦説について、インド仏教を研究されてる先輩に話すと
「インドの二諦説に近くなってる?」
との感想。

実は、私もそう思ってる。
ただ、これが熟慮の結果なのか?『中論』異訳との比較検討の結果なのか?
その辺はわからない。
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したがって、珍海を問題にするなら鳩摩羅什〜吉蔵あたりをおさえておく必要がある。

逆に言うと、梵語原典は伝来してないので、そういう影響は特に無い。

ただし、バーヴィヴェーカによる『中論』注釈は読まれてるので、そちらは考慮する必要は有ります。
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二諦説の変遷

龍樹『中論』
→鳩摩羅什の翻訳とその門下の理解
→吉蔵が理論として完成
→日本伝来
→平安時代の議論・珍海による整理

こんな感じ!
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平井俊榮先生によれば、吉蔵は当時の論争相手との議論の中で四重二諦を完成させたという。

つまり、これは言教に執着する者へ理解を促すための構造な訳です。

だから、論敵は別に他の思想でも構わなくて、二諦という構造が本体なのです。
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仏教の二諦説(世俗諦・勝義諦)を知ってる人は多いと思う。
ただ、日本三論宗の二諦説を理解するには、嘉祥大師吉蔵の四重二諦説を理解しないとわからない。

また、解説動画を作るか…
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チェコ良いよね!
まぁ、僕はチェコ音楽で一方的に好意を持ってるだけなんだけどね…