Sekiguchi
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Sekiguchi
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Life is very precious, even right now....

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「アンソロジー・フィルムアーカイブス」特集の詳細出た!
長短100本超のインディペンデントな映画たちを、今、国立映画アーカイブで上映すること…見ること…とても重要な催し/抗いに思える。
マーコポウロス『ふたたび男が』が!ロン・ライスが!クッチャー兄弟が!遂に見られる!

www.nfaj.go.jp/film-program...

国アカでこんなとんでもない企画初めてじゃないか!…これら映画たちの"精神"を今この先に繋いでいけるかどうか…
"映画"を問い直し、拡張し、あるいはそこからはみ出しながら諦めなかった若き先人たちが…不寛容な社会と経済的抑圧に抗って獲得した"血の色をした映画"たちだ!
アンソロジー・フィルムアーカイブス – 国立映画アーカイブ
www.nfaj.go.jp
December 20, 2025 at 2:03 PM
ホセ・エステバン・ムニョスは《Smith's camp was not good-humored goofing. It insisted on social critique.》と書いていて、それはジャック・スミス作品への大切な観点だと思える。

ムニョスはシュテファン・ブレヒト Stefan Brecht『クィア・シアター Queer Theatre』を参照しつつ主にスミスのパフォーマンス作品について語るが…ぼくには遠く憧れの見ることの叶わぬ"ジャック・スミス"だ!…スミスの映画作品にも"social critique"な側面はある。センセーショナルな側面が強調されるのも仕方ないと思うが。
December 8, 2025 at 3:24 AM
時局ヲ收拾セムト欲シと告げたとて何ひとつ収拾はせずあの夏は引き延ばされてあなたがたをとおくに見棄てる。見棄て続けて今もかりそめの繁栄にチンチンしてみせる畜生制丸投げ主義。あなたがたの終わりはあなたがただけのもの。わたし(たち)の終わらせ方を見守る義理も無く。蝉がじんじん鳴いている。

顔も声も思い出せずその名すら忘れてしまっているのに虚空にまばゆくまぼろしのなみだをながしてみせても何が届くというのか。あなたがたの飢えとかなしみと渇きとくるしみと。恐怖と。恥辱と。軽蔑と。怒りと。むなしさ。宙づりにされたまま繰り返すあの夏の時の今。思い及ばず言葉に溺れるばかりのわたし。

鳴き声のほかなにもなく。
August 15, 2025 at 3:00 AM
雲の切れ間から僅かに覗くあしたを二つに切裂く火球。ひとのかたちを奪われたあなたがたとひとであることを忘れたわたしたちと。水をくれ。振り絞って発せられし末期の声がわたしのあしたに残響する。ひとであれ。鳴り響く二つの鐘の音のあわいの沈黙であなたがたが見つめるあした。忘れることなかれ。

どうしても水が欲しくて。真夏を背負って鳴く蝉のかなしみ。渇き。叫び。光。今は安らぎに転じ解き放たれていてくれたなら。わたしの身勝手な願いではあっても。
歩み止めるわけにもいかず、わたしは焼けた大地の灼熱をこの足の裏でもって想像しなくてはならない。
瞑ったままでいられるのは死者の特権で生者は目をあけなくてはならない。
August 9, 2025 at 2:02 AM
その瞬間。閃光が熱線が爆風がその衝撃波と爆音そして黒煙と粉塵ときのこの雲に放射能。直径数百メートルの火球が喰らう、その瞬間。と、あなたがた、十数万のひとびとのひとつひとつの生。と、ひとのかたち。八十年の時を経て今なおその瞬間は終わらせることもできず、ぼくに迫る。黙するな直視せよ。
August 5, 2025 at 11:15 PM
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1月7日発売の『新潮』2月号に
【特集 生誕一〇〇周年 よみがえる三島由紀夫】に
◆特別企画1:三島由紀夫への手紙
川本直「拝啓、三島由紀夫」
タイトルからわかるとおりコレがエピグラフに。
www.youtube.com/watch?v=QxRK...
三島への逆説的讃歌にして、三島が最後に最も評価したとある詩人へのラブレターです。

ゴア・ヴィダル「三島の死」(翻訳)
全米図書賞ノンフィクション部門受賞したエッセイ集成「ユナイテッド・ステイツ」から本邦初訳です。ヴィダルの新訳は26年ぶり!

を寄稿しました。読んでね!

www.amazon.co.jp/dp/B00QSDJGLW/
真心ブラザーズ 『拝啓、ジョンレノン』
YouTube video by magokorobrothersSMEJ
www.youtube.com
December 27, 2024 at 7:06 AM
エクスペリメンタル映画作家で米国在住の西川智也さんの癌治療のための募金のようだ。10月8日に緊急搬送されステージ4の癌と診断され現在アップステート大学病院がんセンターで治療を受けているそう。今後数か月に渡る治療のため家族の通院代や医療費の一部としてご家族と大学有志が支援を求めている。

西川智也さんは2000年頃~映像作家、キュレーター、教育者として活動、現在はニューヨーク州立大学ビンガムトン校映画学部の学部長を務めている。映像作家としても重要な作品を発表し続けながら、近年は毎年帰国して米国最新エクスペリメンタル映画アヴァンガルド映画を紹介する活動もしている。

来年も新作と上映会を期待する。
November 12, 2024 at 6:59 PM
Reposted by Sekiguchi
Help support one of our community’s most generous and unique filmmakers. Tomonari Nishikawa was diagnosed recently with Stage 4 cancer and there is a gofundme to support his family: gofund.me/824134ea
Donate to Help Support Tomonari Nishikawa & His Family, organized by Friends of Tomonari Nishikawa
Dear Community, We are starting this fundraiser to suppor… Friends of Tomonari Nishikawa needs your support for Help Support Tomonari Nishikawa & His Family
gofund.me
November 12, 2024 at 4:55 PM
ころころと玉の音はもういないあなたがたを素通りして転がり落ちると。わたしの足元に絡みつき蝉骸に転ずる。踏みつけないよう気を付けていたのに結局は平衡を失して。わたしはすべてを台無しにする。あなたがたが終わりに見たのはどんな眺めだったろう。とおくに広がるその空の青はあなたがたのもの。
蝉噪の止むことなき世界を赦しもせず諦めもせず黙したままあなたがたは見つめている。飢えも渇きも知らないわたしは献杯の一滴がこぼれたとて気づきもせず耳を傾けることもまっすぐに目を開くことも忘れただ闇雲に旗遊びに淫している。黙祷しているのか微睡んでいるのかわたし自身わからなくなってしまった。
鳴いているのは蝉なのだろうか。
August 15, 2024 at 3:00 AM
真昼の暗闇にバラバラ降って来てはまなこ突き刺すガラスの破片にあなたがたはどんな光景を見たろうか。息絶えるための時さえ奪われてやがて野にさらされし白骨に燃える燐の見せる光景。あなたがたの終わりに見る光景。それは右手の先の虚空であってはならない。左手の先を照らす光で満たされんことを。
国家の名のもとに殺し、国家の名のもとに殺され、国家の名のもとに追悼される。けれど死者はどこにも属さないから死者なのだ。死者はパスポートを待たない。死者にはきっと名も必要なく。あなたがたよ、自由にとんでいけ。死んだ者の名を記憶せんと願うはわたしの責任逃れ。どうかその傲慢は赦して欲しい。
空の青がまなこうるおさんことを。
August 9, 2024 at 2:03 AM
すさまじい閃光に光を奪われ、とてつもない轟音に声を奪われ、帰らなかった者たちの嘆きが繰り返し見棄てられる。忘失の時代に黙祷のふりして顔を伏せても、なお。視界の先にあなたがたの影がのびる。履行せよ、黙するときではなく声を上げるときだと繰り返し告げる。この静けさの焼けただれた臭いが。
わたしを揺り起こす。約束したじゃないか。眠りはわれらのもの。約束を果たすためおまえは朝を迎えなくてはならない。
かなしみとくるしみといたみといかりとが見分けがつかなくなって呻きに塗りつぶされる。
焼けただれた苦悶からせめて解き放たれたはずのあなたがたの影に今もまだ縋っているわたしと縛りつけるこの国の背信。
履行せよ。
August 5, 2024 at 11:15 PM
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ゴア・ヴィダルの忌日ですが、彼のアメリカ史を建国から2000年まで描いた7部作「Narrative of Empire(帝国の物語)」の最終作にして最後の小説「The Golden Age」はヴィダル本人が登場して、幕を閉じます。アメリカの帝国主義に徹底して批判的だったヴィダルですが、彼は建国の父たちの末裔であり、上院議員の孫にしてルーズヴェルトの幕僚の息子であり、自身議員への立候補を繰り返し、ケネディ政権のスタッフも務め、本気で大統領を目指したこともあり、「自分こそがアメリカだ」と言いたかったのでしょう。しかし自己愛が強すぎて失敗作と言わざるを得ません。その後書いた回想録後編は良いのですが。
July 31, 2024 at 7:36 PM
ゴア・ヴィダルの忌日だそう。
引用先で知ったが相続で揉めていたらしい。新しい翻訳は今しばらく難しいかしら。帝国の物語の…特に最終巻「The Golden Age」が気になる。
ウェンデル・L・ウィルキーに関する物語らしく…すると、ぼくとしては、ジャック・スミス『No President』が妄想的に連想される。
取替っ子伝説もモチーフで…未来の大統領候補であるウィルキー少年を愛の海賊たちが誘拐しクィア紳士として目覚めさせる…みたいな…これはぼくの妄想に基づく筋。
その抜粋
www.youtube.com/watch?v=90fI...
ところで。ゴア・ヴィダルはジャック・スミスを見ていたろうか?
July 31, 2024 at 1:57 PM
シンシア・カー Cynthia Carr によるキャンディ・ダーリング Candy Darling の評伝が出ていた。英文。kindleも。
us.macmillan.com/books/978125...
キャンディは今年3月21日で没後50年だった。
評伝にはゴア・ヴィダルの名も出て来る。キャンディは『マイラ』に夢中だった様。自らの半生と重なることもあったのか。映画化されることを知るとマイラを演じたく八方手を尽くしたらしい。ウォーホルの本にもそんな記述があった気がする。ヴィダルはキャンディがオーディションを受けたらよいと思っていたみたいだが彼自身プロジェクトから外れるから実現はしなかった。
April 7, 2024 at 5:22 PM
ロサンゼルスのアカデミー映画博物館 TED MANN THEATER でPT時間4/7の15時~ジョン・ウォーターズ John Waters の最初期8mm作品「黒の革ジャケットの女 Hag in a Black Leather Jacket」(1964)と「ローマン・キャンドルズ Roman Candles」(1966)が上映されるらしい。それもウォーターズ自身の解説付きで。
www.academymuseum.org/en/programs/...
アカデミー映画アーカイブで復元しDCP化したらしい。こうした8mmも修復保存する姿勢が素晴らしい。
日本でもなんとか上映の機会を作って欲しい。
Hag in a Black Leather Jacket and Roman Candles with live commentary by John Waters
The Academy Museum welcomes back John Waters for a live, in-person commentary presentation of his first two short films.
www.academymuseum.org
April 7, 2024 at 7:29 AM
これがおそらくゴア・ヴィダル『マイロン』に出て来る映画『サイレン・オブ・バビロン』のモデルじゃないかと思うのだが…グレッグ・C・タラス『魅惑の魔女 Siren of Atlantis』(1949)がUPされていた…時々CM挟まるが自動翻訳でいちおうの日本語字幕は参照可。
www.youtube.com/watch?v=2eRc...
主演はマリア・モンテス!
ピエール・ブノア『アトランティード』を基にした1949年作。同原作の映画化はパブストによる1932年作が有名だが、こちらの企画最初期の脚本には一時期ダグラス・サークも関わったそう。監督も打診されたがパブスト版を再公開すべきと断ったらしい。
October 15, 2023 at 7:35 PM
『アル中女の肖像』は、同行二人、ふたりぼっちの一人の物語だ。見棄てられたもの、追いやられたもの、抑圧されたもの…"女たち"の精神の内に確かに宿り…オーランドーの如き転生を繰り返しては抗いつづける魂…"Geist"としてのタベア・ブルーメンシャイン演ずる名無しの彼女が…"ベルリン"の現実においては…アルコールとオレンジの契約の儀式を経て…ルッツェ演じる「動物園の酔っ払い女」に宿る。映画のあらすじでは…観客の目には二人に見えても…映画の感情では…一つの"人生"の革命と挫折が描かれる。挫折で終わるとしても"Geist"は決してハイヒールを脱ぎ捨てはしない。
x.com/tsekiguchi/s...
September 22, 2023 at 1:04 PM
ジョン・ウォーターズ John Waters のハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの式典!
日本時間だとこのあとすぐ9月19日の明け方の午前3時30分くらいから?
たぶん↓でライブ配信されるのか?

www.youtube.com/watch?v=mmXx...
September 18, 2023 at 6:08 PM
『燃え上がる生物 Flaming Creatures』(1963)で出演者は度々カメラにポージングするみたく演じていて意識的に目線をカメラに向ける瞬間さえある。『勝手にしやがれ À bout de souffle』(1960)のカメラ目線ともそれは様子が違う。ある種の記念撮影のようでもあるのだけれど写真館の固定されたスチールカメラと違ってジャック・スミスの手持ちカメラは演者のパフォーマンスを"記録"しているわけではなく共に戯れようとしているかのようだ。すると見ているぼくはスミスのカメラを通じ"映画"と踊りだしてしまう。ジャック・スミス Jack Smith は1989年9月18日に亡くなった。
September 17, 2023 at 6:44 PM