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人生における偶然を信じるなら、
偶然なるものはほんとうに存在する。
In rehabilitation
このアンソロジーに収録されている「反対方向行き」という短編から始まってるんだよな。多分。「ビバノンノン」でこの短編のエピソードが別の視点から語られるところ、完全に痺れてにっこりした。
『鉄道小説』 乗代雄介、 温又柔 www.reads.jp/posts/438163 #Reads
DN/HP "鉄道小説" on 2025年8月27日 - Reads
鉄道小説 "同じ市内の図書館に蔵書があれば最寄りの図書館に取り寄せても貰えるわけだけど、そこはやっぱり所蔵してい...
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December 10, 2025 at 9:45 PM
「阿部は一九六六年夏、最果てをめざして礼文島に旅行した。十七歳のときである。聞くところでは、北海道へは川崎から貨物船に乗って渡ったそうだ。そのとき小説を書くといって、原稿用紙を何百枚か持っていた。」

これはなかなか重要なエピソードでは。
December 10, 2025 at 12:20 PM
「『B面の越境史』とは、『日韓』という言葉の下にある、無数の個々の『人間』が生きた確かな証しにこそ目を向ける試みでもあるのだ。
そうした血の通った過去が語りかけてくる声に耳を傾けるとき、困難な現実と憎しみを乗り越え、ナショナルな政治や対立の在り様に翻弄されない未来の共生への糸口を見出す、一筋の知恵が現われてくるのではないだろうか。」

その「地域=ローカル」というのは「国家=ナショナルなもの」が引いた境界線とは関係なく、「無数の個々の『人間』が生きた確かな証」「個人=パーソナル」が重なり合い繋がることで時間をかけて形成されてきた「場所」だということもやはり強く意識しておきたい。
December 10, 2025 at 10:47 AM
December 9, 2025 at 1:56 PM
と言いつつ、原作小説は最初の章ばかり読み返してしまうから、通読したのは最初の一回だけで記憶も曖昧なんだけど。そのうち全編読み返して、また感動したり考えたりしたいところ。いやでも、この小説の最初の章「シューレス・ジョー・ジャクスン、アイオワにきたる」は最高なんですよ。悲しい気持ちのときに読むと少し元気になる。

『シューレス・ジョー』 W.P.キンセラ、 永井淳 www.reads.jp/posts/635351 #Reads #Archive
DN/HP "シューレス・ジョー" on 2025年11月30日 - Reads
シューレス・ジョー "散歩の途中に寄った古本屋で読み直したかった小説をピックアップして、また少し歩いたところにある遊歩道の...
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December 9, 2025 at 1:33 PM
横溝正史の文体というか語り口は意外とキャッチーだし、キャラクタたちにも思いの外ポップだと思える部分がある。そして何しろ金田一耕助はなかなかにチャーミングである。そう考えると、この表紙もなかなか良いのではないか、と思えてきた。
December 9, 2025 at 9:00 AM
あめも入ってる。
December 9, 2025 at 8:55 AM
本を忘れた日にブックオフで買った本としては、表題作が思いがけずめちゃくちゃ怖い話で震えてしまったこの本が印象に残っている。

『みちのくの人形たち改版』 深沢七郎 www.reads.jp/posts/509315 #Reads
DN/HP "みちのくの人形たち改版" on 2025年9月28日 - Reads
みちのくの人形たち改版 "例によってバッグに読みかけの本が入っていなかったある日の午後、移動中に読む本を買おうと駅まで...
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December 8, 2025 at 1:14 PM
安岡章太郎の「犬」を読んでこれに収録されている滝口悠生さんの「犬の尻のあたり」という一編も思い出した。犬との別れを経験したあと、もう会えない彼らと、一緒に過ごした日々、散歩を思う話。そして、この小説を読んだときも幼い頃に一緒に歩いたことのある犬のことを思い出したのだった。

「俺たちは二足と四足でそれぞれに歩いていたのではなくて、合わせて六つの足を使って、一緒に歩いていたようなものだったのか。」

『GRANTA JAPAN with 早稲田文学 03』 イーユン・リー、 オルハン・パムク www.reads.jp/posts/463162 #Reads
DN/HP "GRANTA JAPAN with 早稲田文学 03" on 2025年9月7日 - Reads
GRANTA JAPAN with 早稲田文学 03 "古本屋でみつけたこの文芸誌載っていた滝口悠生さんの「犬の尻のあたり」という短編。一旦立ち読みでいける...
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December 8, 2025 at 1:02 PM
「いまも私は、散歩にだけは毎日のように出掛けるが、犬のいない散歩は間の抜けたものだ。最初のうちは裸で歩いているような心持になった。現在はそれにも慣れて、一人で歩くのもいいものだと思ったりもする。ただ、どうかすると私は無意識のうちに立ちどまり、後ろを振りかえる。勿論、そこには何もいない。しかし私は、ことさら口の中で呼びかけてみる。(おーい、何処へ行った、早くこいよ……)」

わたしも散歩の途中に立ち止まり、口の中で彼の名前を呼びかけながら、気を取られていた道端の草から顔をあげて、少し太めの身体を揺らしながら短い足で懸命に追いかけてくる「アルフレッド」のことを、愛おしさと敬意を持って思い出したい。
December 8, 2025 at 11:57 AM
夏に聞いたこのPodcastで紹介されていた「飽満の種子」という短編が読みたかったのだ。ジャン・コクトオとグレアム・グリーンの書いた阿片体験に惹かれ導かれ訪れた三度目のサイゴン、二度目の阿片体験を求めて街を巡り人に会い、その国、街の状況も伝えながら、阿片を食べ(「吸うのではありません」「食べるのです」)束の間の「冴え切った無」に至る体験記。冬に読んでも良かった。
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#190 お盆が過ぎてもまだ暑い、夏に読みたい本の話
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December 8, 2025 at 11:22 AM
Reposted by DN/HP
読んでいる間はイアホンからEVISBEATSとNagipanのアルバム『萃点』をリピートで流していて。このアルバムも耳に「柔らかくて優し」くて、とてもしっくりきていたのだった。帰り道でそういえば、とこのアルバムのタイトルの由来「南方熊楠が遺した造語『萃点(すいてん)』に由来し、『さまざまな物や事柄が集まり、影響し合う場所』を意味する」を思い出して、ああ、これは、家族や友人、未だ知らない人に死んでいない者たちがバラバラに集まり温泉につかる、かれらの記憶や思索、今までに書かれたエピソードが影響しあい重なり溶け合っていくような小説の内容とも重なり合っていたのだな、と納得してまた嬉しくなってきた。
December 6, 2025 at 10:32 AM