目だけでなく全てが死に切った顔や、クッソ固い愛想笑いなど、いろんな表情のイ・ビョンホンが堪能できるよ。
長年勤めていた製紙会社を「仕方ない」という理由で解雇された主人公マンスが、再就職のライバル候補者を始末しようとする話。
こういう事は思い付きこそすれど、本当に実行する人は多分いないし、それはマンスも同じ。
しかし「自分の家族や人生を守るためなら仕方ない」という理屈が成立したら話は別で、色々葛藤したり七転八倒しながらも目的を果たそうとする姿は笑えるし、時に嫌な共感も覚える。
目だけでなく全てが死に切った顔や、クッソ固い愛想笑いなど、いろんな表情のイ・ビョンホンが堪能できるよ。
長年勤めていた製紙会社を「仕方ない」という理由で解雇された主人公マンスが、再就職のライバル候補者を始末しようとする話。
こういう事は思い付きこそすれど、本当に実行する人は多分いないし、それはマンスも同じ。
しかし「自分の家族や人生を守るためなら仕方ない」という理屈が成立したら話は別で、色々葛藤したり七転八倒しながらも目的を果たそうとする姿は笑えるし、時に嫌な共感も覚える。
ルイス・クーが若々しいと思ったら撮影は2017年か。そりゃ若いわ。
ただ金城武のイケメンっぷりは変わらない。
ビジュアルや雰囲気への力の入れ方は相当なもので、終始雪が降る香港の景色やノワール感漂う独特の世界観は首尾一貫している。
そしてどこを切り取っても絵になる美しさがあり、冒頭の大惨事や猫と戯れるルイス・クー、酷い目に合うリッチー・レンなど印象的な場面は結構多い。
一方話の語り口はそれ程キレがなく、映像はカッコ良さは抜群なものの、ストーリーを語るにはパワーが足りない。
「撮ったけど本編に入れる所がなかったからオマケでつけました感」が強い最後のワンショットは完全に蛇足
ルイス・クーが若々しいと思ったら撮影は2017年か。そりゃ若いわ。
ただ金城武のイケメンっぷりは変わらない。
ビジュアルや雰囲気への力の入れ方は相当なもので、終始雪が降る香港の景色やノワール感漂う独特の世界観は首尾一貫している。
そしてどこを切り取っても絵になる美しさがあり、冒頭の大惨事や猫と戯れるルイス・クー、酷い目に合うリッチー・レンなど印象的な場面は結構多い。
一方話の語り口はそれ程キレがなく、映像はカッコ良さは抜群なものの、ストーリーを語るにはパワーが足りない。
「撮ったけど本編に入れる所がなかったからオマケでつけました感」が強い最後のワンショットは完全に蛇足
舞台となる惑星が文字通りバッドランドで笑った。生物も植物も殺る気マンマン過ぎる。
前作「プレデター:ザ・プレイ」は人間VSプレデターという構造上、どうしても過去作との比較を逃れられなかったけど、今回はプレデターという種族の特徴や文化くらいしか共通点がないお陰で、今までのものと切り離して見る事が出来た。
舞台となる惑星が文字通りバッドランドで笑った。生物も植物も殺る気マンマン過ぎる。
前作「プレデター:ザ・プレイ」は人間VSプレデターという構造上、どうしても過去作との比較を逃れられなかったけど、今回はプレデターという種族の特徴や文化くらいしか共通点がないお陰で、今までのものと切り離して見る事が出来た。
音楽がナイン・インチ・ネイルズだからか、終始重低音がドゥンドゥンしてた。
ストーリーは「ピノキオ」や「A.I.」みたいなシンプルさで、登場人物の思考や掘り下げも超シンプル(特にジュリアン)。
だけどデジタル世界が現実世界を侵食してきた時の違和感しかない光景と、ナイン・インチ・ネイルズの音楽との相性はとても良く、光と重低音の洪水を浴びるだけでも充分気持ち良かった。あとデジタル世界の描写も純粋にカッコいい。
なのでこういうディズニーのアトラクションと思えば、これはこれでいいんじゃないの?
音楽がナイン・インチ・ネイルズだからか、終始重低音がドゥンドゥンしてた。
ストーリーは「ピノキオ」や「A.I.」みたいなシンプルさで、登場人物の思考や掘り下げも超シンプル(特にジュリアン)。
だけどデジタル世界が現実世界を侵食してきた時の違和感しかない光景と、ナイン・インチ・ネイルズの音楽との相性はとても良く、光と重低音の洪水を浴びるだけでも充分気持ち良かった。あとデジタル世界の描写も純粋にカッコいい。
なのでこういうディズニーのアトラクションと思えば、これはこれでいいんじゃないの?
今回は生き延びた人だけでなく、彼らの子孫も対象なので、死神はさぞ大変だったことでしょう。
そして主人公一家に辿り着くまで大分時間がかかったので、多分死神はワンオペ。
「死を回避した人々に死が訪れる」という軸は従来通りだけど、そこに「家族」要素を加える事で今までにない各々の関係性と厄介さが生じ、そのお陰で新鮮さを感じられた。
特に見た目のチャラさと家族思いな内面のギャップが激しい兄貴エリックが良かったし、トニー・トッド最期の雄姿は切なくも素敵だった。あとあの序盤のガキ。
今回は生き延びた人だけでなく、彼らの子孫も対象なので、死神はさぞ大変だったことでしょう。
そして主人公一家に辿り着くまで大分時間がかかったので、多分死神はワンオペ。
「死を回避した人々に死が訪れる」という軸は従来通りだけど、そこに「家族」要素を加える事で今までにない各々の関係性と厄介さが生じ、そのお陰で新鮮さを感じられた。
特に見た目のチャラさと家族思いな内面のギャップが激しい兄貴エリックが良かったし、トニー・トッド最期の雄姿は切なくも素敵だった。あとあの序盤のガキ。
フランシス・ンの印象は「エグザイル/絆」のままだったから、良いナイスミドルになってて驚いた。でも目つきの鋭さは変わらず。
何がビックリって、失礼な話だけど法廷ドラマとしてちゃんとしてた所。
こういう題材の場合「俺が法律じゃ」的な法廷が舞台の痛快アクションを期待しちゃうけど、法曹ではちゃんと基本原則に則って対応し、そうでない所で大暴れしたりと区別している。
だからアクションの合間も結構スリリングな展開が多く、お陰で最後までハラハラしたし楽しかった。
もちろんアクションはとんでもねぇやつばっかりで、そっちも見所満点。
フランシス・ンの印象は「エグザイル/絆」のままだったから、良いナイスミドルになってて驚いた。でも目つきの鋭さは変わらず。
何がビックリって、失礼な話だけど法廷ドラマとしてちゃんとしてた所。
こういう題材の場合「俺が法律じゃ」的な法廷が舞台の痛快アクションを期待しちゃうけど、法曹ではちゃんと基本原則に則って対応し、そうでない所で大暴れしたりと区別している。
だからアクションの合間も結構スリリングな展開が多く、お陰で最後までハラハラしたし楽しかった。
もちろんアクションはとんでもねぇやつばっかりで、そっちも見所満点。
「ジュラシック・ワールド/復活の大地」みたいな超大作から今作のような小粒なものまで取り扱える、デヴィッド・コープの幅広さよ。
どこかフワフワした長回しは、幽霊の目線としてしっかり機能している。
また幽霊の正体を考えると、娘クロエに執着する事が多い反面、両親の不仲っぷりや母・子供間のアンバランスな関係性をそこまで取り上げないのも理解出来る。
そしてゴーストストーリーのまま進めるのかと思いきや、話はちょっと違う方向に進んで行く。
あっさり方向転換するのでビックリしたけど、お陰で幽霊の存在感が強くなるし、ラストのショックも際立つ。
「ジュラシック・ワールド/復活の大地」みたいな超大作から今作のような小粒なものまで取り扱える、デヴィッド・コープの幅広さよ。
どこかフワフワした長回しは、幽霊の目線としてしっかり機能している。
また幽霊の正体を考えると、娘クロエに執着する事が多い反面、両親の不仲っぷりや母・子供間のアンバランスな関係性をそこまで取り上げないのも理解出来る。
そしてゴーストストーリーのまま進めるのかと思いきや、話はちょっと違う方向に進んで行く。
あっさり方向転換するのでビックリしたけど、お陰で幽霊の存在感が強くなるし、ラストのショックも際立つ。
「死霊のはらわた ライジング」といい今作といい、チーズおろし金の活躍の場が徐々に増えている気が。
声と聴覚を失った主人公の心の声を昔遊んだゲームのナレーターが代弁しているという設定など、全体的にテレビゲームの影響が強く、それに合わせてアクションも敵の死にっぷりも派手め。ハイテンションなドローン撮影とも相性良し。
「死霊のはらわた ライジング」といい今作といい、チーズおろし金の活躍の場が徐々に増えている気が。
声と聴覚を失った主人公の心の声を昔遊んだゲームのナレーターが代弁しているという設定など、全体的にテレビゲームの影響が強く、それに合わせてアクションも敵の死にっぷりも派手め。ハイテンションなドローン撮影とも相性良し。
台詞もなく、アップダウンのある一直線を突っ走ってるだけで、何でこんなに面白いんだ。
「マグノリア」のオープニング並にキレッキレな序盤の語り口がもう最高。
様々な混乱と脅威の中、クスリでラリパッパ状態な父親ディカプリオが、娘を取り戻すために頑張る。
で頑張ってるのはわかるんだけど、特に賢く立ち回ったりする事はなく、常にワンテンポ遅れて失敗ばかりなディカプリオが終始ダメダメで愛らしい。
それでも娘への愛に揺らぎはなく、何があっても娘のために奮闘する姿は、途中で判明するある事実によって尚更輝きを増す。
台詞もなく、アップダウンのある一直線を突っ走ってるだけで、何でこんなに面白いんだ。
「マグノリア」のオープニング並にキレッキレな序盤の語り口がもう最高。
様々な混乱と脅威の中、クスリでラリパッパ状態な父親ディカプリオが、娘を取り戻すために頑張る。
で頑張ってるのはわかるんだけど、特に賢く立ち回ったりする事はなく、常にワンテンポ遅れて失敗ばかりなディカプリオが終始ダメダメで愛らしい。
それでも娘への愛に揺らぎはなく、何があっても娘のために奮闘する姿は、途中で判明するある事実によって尚更輝きを増す。
何より猿のおもちゃがビックリするほど可愛くなくて良い。そして扱いに困る微妙な大きさも素敵。
劇中母親が兄弟に言う「私たちは皆、死ぬ」の一言に尽きる内容で、猿のおもちゃ(=死)から逃げたり支配しようとしたりするが、結局どうする事も出来ず諦めてただ受け入れるしかない。
ただ諦めというより開き直りみたいな所があり、終末観漂う惨状を目の当たりにするラストも、どこか清々しさが感じられる。
何より猿のおもちゃがビックリするほど可愛くなくて良い。そして扱いに困る微妙な大きさも素敵。
劇中母親が兄弟に言う「私たちは皆、死ぬ」の一言に尽きる内容で、猿のおもちゃ(=死)から逃げたり支配しようとしたりするが、結局どうする事も出来ず諦めてただ受け入れるしかない。
ただ諦めというより開き直りみたいな所があり、終末観漂う惨状を目の当たりにするラストも、どこか清々しさが感じられる。
今回のベネディクト・ウォンはチャンス大城に過去一似てた気がする。
ある学校の子供たちの一斉消失から始まるストーリーで、章ごとに話の中心人物が変わり、徐々に事件の真実が明らかになる。
監督の前作「バーバリアン」ほどダイナミックではないものの、章によってはホラーのジャンルが大きく変わる事も。
そしてラストはカオスっぷりが大爆発し、何とも言えない後味が残る。
なおグロいシーンもなくはないが、想像できる範疇の痛そうな描写が多く、そっちの方がキツい。
今回のベネディクト・ウォンはチャンス大城に過去一似てた気がする。
ある学校の子供たちの一斉消失から始まるストーリーで、章ごとに話の中心人物が変わり、徐々に事件の真実が明らかになる。
監督の前作「バーバリアン」ほどダイナミックではないものの、章によってはホラーのジャンルが大きく変わる事も。
そしてラストはカオスっぷりが大爆発し、何とも言えない後味が残る。
なおグロいシーンもなくはないが、想像できる範疇の痛そうな描写が多く、そっちの方がキツい。
休まず歩かないといけないルール上、排泄したい時はどうするんだろうと思ったら、ものすごく直接的な描写を見せられて納得。
ひたすら時速3マイル(約4.8km)で歩き続けるというゲームの中、参加者の若者たちがダベりながら歩く姿が延々と続き、他愛もない雑談から喧嘩したり友情が生まれたりと微笑ましい場面もある。
しかし「規定速度以下になると脱落=死ぬ」というルールのため、身体や精神をやられ脱落する参加者の叫びや銃声が聞こえるたび、嫌でも死の存在を実感させられてしまう。
また脱落描写もただグロいだけでなく、素性も表情もないモブ兵士に処理されるだけの淡白さも心に来る。
休まず歩かないといけないルール上、排泄したい時はどうするんだろうと思ったら、ものすごく直接的な描写を見せられて納得。
ひたすら時速3マイル(約4.8km)で歩き続けるというゲームの中、参加者の若者たちがダベりながら歩く姿が延々と続き、他愛もない雑談から喧嘩したり友情が生まれたりと微笑ましい場面もある。
しかし「規定速度以下になると脱落=死ぬ」というルールのため、身体や精神をやられ脱落する参加者の叫びや銃声が聞こえるたび、嫌でも死の存在を実感させられてしまう。
また脱落描写もただグロいだけでなく、素性も表情もないモブ兵士に処理されるだけの淡白さも心に来る。
ジェイコブ・トレンブレイ君が超絶イケメンになっててビックリした。そしてダンスが上手い。
人体破壊グロ描写はてんこ盛り、(いい意味で)しょーもないギャグはエンドクレジット後までギッシリ、もちろんオッパイもチンコもケツも出てくる。
その上敵役のケヴィン・ベーコンは上半身裸率が異様に高く、「バットマン リターンズ」のペンギンみたいな風貌のイライジャ・ウッドは不憫で味わいがある。
ジェイコブ・トレンブレイ君が超絶イケメンになっててビックリした。そしてダンスが上手い。
人体破壊グロ描写はてんこ盛り、(いい意味で)しょーもないギャグはエンドクレジット後までギッシリ、もちろんオッパイもチンコもケツも出てくる。
その上敵役のケヴィン・ベーコンは上半身裸率が異様に高く、「バットマン リターンズ」のペンギンみたいな風貌のイライジャ・ウッドは不憫で味わいがある。