ついち
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🍶🐼が好き
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翻訳アプリに頼りきりだし、時代背景に対する知識も全く無いけれど、どきどきしながらじっくり読ませていただきました…‼
花嫁さんがすごくかわいい🎀のと、うれしさがあふれてる花婿さんの対比が印象的でした
気になって背中をつついちゃうシーンが、その後の🍶さんの反応も含めて特に好きです🥰
それに赤いモチーフにあふれた結婚式の描写が鮮やかで、どんな感じか想像するのも楽しかったです！もしかして以前描かれてたイラストの第二年のイメージかな？と思っています
大作ありがとうございました🙇
May 18, 2025 at 2:47 PM
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[🌟🥊/ルクエド] 分けて与えて奪う話(2/2)
がってしまった。こちらが提案を受け入れなかったのがよほど予想外だったのか、頭を抱えて蹲るようにして丸まっている。こんな、寝起きの全裸で言うことでもなかった、なんてデカい身体を縮こまらせてぶつぶつ何かを吐き出すその後ろ姿は、明るい部屋で見るとわりと滑稽だ。パンツくらいはけよ。 　そもそも、こんな正規の身分証も持ってない人間を家族として引き取るなんて判断、こんな、その場の勢いでかんたんにしていいものでもないだろう。ルークはひとしきり頭を抱えたあと、ようやく整理がついたのかゆっくりとこっちを向いた。 「んー……じゃあ血液型の検査にでも行くか？」 　どうやらまだタグに記載できる項目を作ろうとしてくれているらしい。でもそれに対する答えは最初から決まっていた。 「注射されるくらいなら別にわかりたくねえや」 　オレの返事を聞いたルークはさらに勢いを失って、じゃあもうあげられるものがねえな、と天井を見上げて動かなくなってしまった。やる気はどこかに行ってしまったらしい。 　上掛けのバリケードの解けた寝室は、日差しが差し込んで、ただただ明るくて眩しい。カーテンを開け放っていても気にしてさえいないルークが、なぜか気落ちしたように呆 けている。タグに書けることを、そんなにオレに与えたかったのか？　その気持ちはありがたいといえばありがたいが、オレがこいつにあげられるものなんて特にないのに、物好きというしかない。それじゃなくても貰ってばかりだってのに。 「……あんたは人にあげるの好きだよな」 　恵まれてるから言えることだぜ、と皮肉ったつもりだったが、天井を見上げていたはずのルークの視線はこちらに戻ってきていた。 　ゆっくりと、それでいて力強くこちらに伸びてきた手は明確な意図をもっていた。――捕食される。一瞬の危険予知を感じ取って、身を捩って逃れようとしたところで捕まってしまった。キスなんてあまい響きじゃない動作で口を塞がれて、さっきまでとろけるようなあまい色をしていたはずの至近距離にあるその両眼は、一転したつよい色でこちらを見据えていた。 「そんなの、ギブよりテイクのほうが好きに決まってるだろ？」 　諭されるように言われ、そうかよ、と返すほかない。それはたしかにそうかもしれない。ただ与えるのが好きなのだとしたら、ファイトなんて奪うだけでしかない行為、無益以外のなにものでもない。つよい色をしたルークのその目は、こちらを捉えて離さないという意思を滲ませている。 「俺は欲しいものを手に入れるためのコストなら惜しみなく払う！　……それだけ」 　そう言い放った男の不敵な笑みは太陽みたいに眩しくて、目を細めるだけじゃ足りなくて顔ごと逸らしてやり過ごすしかない。逃げたつもりが顔じゅうに降ってくるキスの雨に目をギュッと閉じると、頭を抱かれて、耳元でチュッと濡れた音がする。 「……逃がさねぇよ」 　耳元に吹き込まれたあまい熱。――あれ、結局やるのか？　ルークにあげられるものなんてないオレが、唯一差し出せて、かつあいつから奪えるもの。結局差し引きとしては採算が合わなくても、ルークはこれが欲しいらしい。 　肌を合わせると、自分のからだがこいつと同じ温度になろうと馴染みはじめる。いつも体温の高いルークが暑苦しくてうざったいときもあるけど、からだの奥までこの熱が馴染んでくると、頭がすっかりばかになってわりとどうでも良くなってしまう。それが不思議と心地よくて、今のところ離れたいとは思わないのだからオレの頭も相当イカれてる。 　欲しいなら奪ってでも手に入れろ、そう教わってきたけど、目の前のこの熱い塊は、欲しがらなくても与えてくれて、そのあまい蜜みたいな施しで人をすっかりダメにしち まう。 　――たしかに、これは。与えられているようでいて、実は奪われているのかもしれない。 「あのさぁ、エド」 「ん？」 「……勃っちゃった」 「…………」 　わざわざ言われなくても知ってたし。嫌じゃねぇから、別にいいけど。くれるって言うから、全部全部貰っとく。ただし、オレが欲しいものだけでいい。
April 29, 2025 at 12:17 PM