書誌メモ。
世界文學全集, 十九世紀続篇（資料映像推定・河出書房版）
ci.nii.ac.jp/ncid/BN08630...

トルストイ作品集（野上照代推定・創元社版）
ci.nii.ac.jp/ncid/BN05653...

「創作ノート」の記述から、【野上照代は米川訳の創元社版と推定している】とある論文も。映像にあった「文學全集」が黒澤の私物かどうかにもよるが、米川訳の蓋然性が高いのだな～。

「世界文學全集」なら米川正夫訳かも知れない。発行年数が古く、多数の訳者が入りまじっているため、大学系のデータベースでも書籍画像がないと特定が困難。結局、自分で手に入れて確かめるしかないのであった……

木竜麻生が「新珠三千代」の一本として『洲崎パラダイス 赤信号』を語っていて、「やるなブライト」感が。川島雄三は『幕末太陽傳』が有名すぎるせいか、すこし勿体ないポジションかもなあと。

あれだけ黒澤組に傾倒していた今 敏監督がこのアーカイブに触れたらどんな感想を抱いたのか。隅から隅まで、わずかなメモ書きまでチェックしてNOTEに残していたのではないか。何故だかそんな確信がある。

センスある特集号は読みたくなりますね。たまにバックナンバーを探したりもしますし、カジュアルとマニアックの境目に位置している感じが好きです。

今監督の珍しい（？）日本酒記録。｢黒龍｣の｢二左右衛門｣｢石田屋｣が出てくるあたりが当時っぽい。
＞しかし、どんなものであれ自分にとっての｢リファレンス｣を持つのは大事なことではないかと思っている。無論、値段が張るからといって必ずしもリファレンスとなるわけではないが、世の中には金をかけないと良くならないものは数多い。

konstone.s-kon.net/modules/note...

元々『＋MAD HOUSE 1 今 敏』の取材で、「黒澤映画は私にとっては特別ですね。黒澤組に関する本とかシナリオ集とか随分読みましたけど、一人の映画作家についてあれこれ読んだのは黒澤明だけです」と語られているのだけど、継続してずっと「深度」を保ち、常にそれを活かす術を考えていた所に尊敬がある。映像も文章も、「残っている」意義よなー。