#みかんの読書記録2025
綿矢りさ『パッキパキ北京』
「綿矢りさといえば、この本」っていうのを何度か見かけて、手に取った。

面白かったー!ファンキー!めくるめく北京の旅。食事シーンがとにかく美味しそう。

でもきっと主人公と私は合わないのだろうな。その生命力にやられそう。生き方は違うが、そちらはそちらの道を貫いてゆけ!と清々しく別れる気持ちで読んだ。
#みかんの読書記録2025
October 29, 2025 at 1:07 PM
August 4, 2025 at 9:36 AM
万城目学『あの子とQ』
万城目ワールド全開!という感じの、明るくて清々しいファンタジー?でした。主人公とその友人の吉岡氏がキュートでおかしくて、そのキャラクターだけで楽しく読めちゃった。ああ、面白かった!
#みかんの読書記録2025
August 8, 2025 at 12:58 AM
葉山博子『南洋標本館』
戦時中の激動の時代の中で生きた2人の植物学者の話。日本支配時代の台湾のことなんて全然知らなかったし、インドネシア統治のことも、資料や教科書で読むのと、小説で読むのとでは大違い。その時代をリアルに感じられるのが小説の役割だよな…と考えさせられました。陳の激動の人生、最後は幸せだと思えたのか…。植物への情熱が生きる原動力となり得たのか。生まれた場所が、時代が違えば、彼はもっと簡単に優秀な学者として世界的に活躍できただろうに。他国を支配する、侵略する、戦争する、その行為の末にどれくらいの人の人生が壊れるのか、思いを巡らせた作品。
#みかんの読書記録2025
September 20, 2025 at 1:31 PM
エミリア・ハート『ウェイワードの魔女たち』外文はまだ初心者なので、たいてい誰かの感想や書評を見て読む本を選ぶのだけど、こちらは久々のジャケ読み。なんとなく惹かれて読み始めたら、3人のウェイワードの女性たちが歩んできた(歩んでいる)人生が気になりすぎて、一気に読んでしまった。

女性同士の連帯の物語が、日本でも海外でもヒットしているのを見ると、世界と繋がっている気持ちになる。1人じゃないと信じられる。そう思わせてくれる物語がたくさんあることが嬉しい。
#みかんの読書記録2025
August 18, 2025 at 3:06 PM
町田そのこ『蛍たちの祈り』
連作短編集。最近は私の中で何読んでも間違いない作家さんの一人の町田さん。美しくて読みやすい文章と、人の心の小さな動きを上手に表現されるところがいいな。今回の連作は親が選べないことで苦しむ子どもが主題だっただろうが、地方のコミュニティの人の好奇心や無関心が子供を左右するというのに、すごく心が揺れてしまった。

#みかんの読書記録2025
August 19, 2025 at 7:40 AM
August 4, 2025 at 9:32 AM
あと、最後の、サラリーマンがお守りのようにもっていたビタミン剤が、個人的には怖かった。あれはあれで、違法薬物っていう別の地獄の入り口では?なんて想像してドキドキした。
#みかんの読書記録2025
November 11, 2025 at 1:12 PM
August 4, 2025 at 9:33 AM
August 4, 2025 at 9:41 AM
アガサ・クリスティ オマージュだらけのミステリー。コロラド州のスキーリゾート地に立つ本屋さん。経営を受け継いだばかりの姉妹が主人公。ゴンドラで亡くなった謎の男。男の死を予想した読書会。男が残した本の謎。雪山での殺人事件だけど、主人公の一家が仲良しで暖かくて、三毛猫ホームズみたいな看板猫もいて、楽しくほっこり読める作品でした。アガサ・クリスティをほとんど知らないので、順番に読んでいきたくなった!
#みかんの読書記録2025
September 23, 2025 at 2:39 AM
2025年276冊目。
『#スマホの奴隷をやめたくて』(忍足みかん/著)
★★★★

SNS・スマホ中毒の20代女子が葛藤しながらもスマホ卒業に成功した体験が書かれた本。

本書を読むことで、私たちがいかにSNSやスマホの奴隷になっているかが客観的に理解できます。

#読了 #読書記録
April 28, 2025 at 11:38 AM
逢坂冬馬『歌われなかった海賊へ』
素晴らしかった。ナチスドイツの支配下にあり、強制収容所が近くにあった街に生きた少年少女の抵抗と、その記録。主題は、ナチスへの抵抗ではなく、人としての誇り、そして見て見ぬふりをする大人の態度についての話。見事に現代と繋げていて、ラストははらはらと泣いてしまった。

#みかんの読書記録2025
August 12, 2025 at 2:15 AM
August 4, 2025 at 9:33 AM
ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』
うわーん!面白かったーーー!殺人事件のミステリーでもあるし、捨てられた少女の成長譚でもあるし、裁判モノでもあるし、最後の最後まで読むのを止められなかった。動物学者でもある著者の作品だけあって、湿原の自然の描写が美しく、動物や生き物の姿も生き生きとしていて、湿原の少女の生活が貧しくも、とても豊かに感じられた。ラストは悲しくもあり、嬉しくもあり。あっぱれ!とでも言いたい。
#みかんの読書記録2025
August 12, 2025 at 2:32 AM
August 4, 2025 at 9:38 AM
東野圭吾『流星の絆』
ネトフリでドラマ版を見てたら、こんなにコメディだったっけ!?と気になり、結局原作も読む(多分20年ぶりの再読)。セリフや展開も意外と原作に忠実だったが、クドカンフィルターを通すとこんなコメディに変わるんだとびっくりしちゃった。

やっぱり東野圭吾の文章自体は好きではないが、ドラマの3人の初々しい演技の声を脳内再生して読んだら、合っていてよかった。
#みかんの読書記録2025
August 19, 2025 at 12:40 AM
August 4, 2025 at 9:33 AM
川上弘美『天頂より少し下って』
高校生くらいの時にどハマりし、文学少女の気分で読み漁っていたのだけれど、恋愛ものが多くなってきてから随分と離れていた。久々の再会のような気持ちで読む。

どれも好きだったが、私はちょっとSFっぽい奇妙な世界の川上弘美が好みなので、最初のクローンの話が1番刺さった。
#みかんの読書記録2025
October 27, 2025 at 11:40 AM
レベッカ・ヤロス『フォース・ウィング2』

ロマンタジー(ロマンス+ファンタジー)という新ジャンルとなっているが、2巻はちょっとロマンスの部分が多すぎて、辛かった。お腹いっぱい。話の筋を進めて…と飛ばしながら読む。戦いの描写もなかなか分かりづらく、これは映像化を待つ方がよいかもな?と心が折れたが、とりあえず最後まで目を通した。3は読まないかも。
#みかんの読書記録2025
September 3, 2025 at 1:53 PM
August 4, 2025 at 9:37 AM
August 4, 2025 at 9:34 AM
綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』
皮肉ーー!
洒脱ーー!
いや、面白かった。文章のリズムがテンポ良く、でも表現方法が面白くてひっかかる。短編集。中3長女が先に表題作を読んで「クズしかでてこない」と言っていた。ほんとそう。私たちはみんなクズ。クズが愛おしくなる。ブラックコメディだな。
#みかんの読書記録2025
September 13, 2025 at 2:57 PM
村山由佳『星屑』
友人の勧めで読む。これは最高のエンタメ!一気読み。2人の少女の成長譚でもあるし、2人をプロデュースする大人の奮闘記でもある。昭和50年代の芸能界、2人の少女…ガラスの仮面を思い出して熱くなってしまう。演歌の女王の城田万里子様がカッコ良すぎて最高。王道の物語だけど、最後まですごい熱量で走っていく感じ。さすがでした。
#みかんの読書記録2025
September 5, 2025 at 12:59 PM
三浦しをん『ゆびさきに魔法』
しをんさんのお仕事小説。ネイルアートときたかー!とびっくり。正直、今までみたいな「全然知らない世界!」とわくわくする感じは少なくて、読み応えはちょっと劣る気もするけれど、それでも最後まで面白く読まされちゃうんだから、さすがしをんさん。日常っぽいのが、良かった。地域に根ざして地道に商売する感じ。地味だけど、これこそが生活だし、仕事だよな…と思わされた。
#みかんの読書記録2025
November 11, 2025 at 1:11 PM