気になる方は #鑑賞 #読了 (長押し)から当方の短評・感想を遡ってみてください。
#RDG2レッドデータガールはじめてのお化粧
#読了
#青空読書部
1巻で挫けて2巻を後回しにしようかと思っていたが思い切って読んで良かった。
ああ……こう来ましたか……なるほどねぇ……。
途中から読むのが止まらんというか、ワクワクドキドキが止まらない。タイトルのRDGとは? と思っていたらまさかの叩き込みにびっくり。
この世界観なら確かに複数の巻が必要になるわけだ。
これは良い本を手に入れた。続きが楽しみである。
#RDG2レッドデータガールはじめてのお化粧
#読了
#青空読書部
1巻で挫けて2巻を後回しにしようかと思っていたが思い切って読んで良かった。
ああ……こう来ましたか……なるほどねぇ……。
途中から読むのが止まらんというか、ワクワクドキドキが止まらない。タイトルのRDGとは? と思っていたらまさかの叩き込みにびっくり。
この世界観なら確かに複数の巻が必要になるわけだ。
これは良い本を手に入れた。続きが楽しみである。
#SF飯宇宙港デルタ3の食料事情
#読了
#青空読書部
ファンタジーや日常のコージィミステリなんかで食事を扱ったものは見かけるがSFでは初めてだった。この世界観がなんとも楽しい。この時代、宇宙に出た人類は職業の選択もその人の特性に合わせて進んでいてとても興味を惹かれた。
食事に関してもSFにおいて必要なセンス・オブ・ワンダーがあって、それでいて美味しそうだった。SF、本作だとスペースオペラになるのだろうか、そういった冒険物の要素も含んでいて気楽に読めた。
#SF飯宇宙港デルタ3の食料事情
#読了
#青空読書部
ファンタジーや日常のコージィミステリなんかで食事を扱ったものは見かけるがSFでは初めてだった。この世界観がなんとも楽しい。この時代、宇宙に出た人類は職業の選択もその人の特性に合わせて進んでいてとても興味を惹かれた。
食事に関してもSFにおいて必要なセンス・オブ・ワンダーがあって、それでいて美味しそうだった。SF、本作だとスペースオペラになるのだろうか、そういった冒険物の要素も含んでいて気楽に読めた。
#真面目系クズくんと真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活
#読了
#青空読書部
いかにも青春のノリ、という感じでなんだかよく分からない話だけれど、勢いで楽しめるから面白い。だいたいそもそもこのタイトルなんなんだよ……と思いつつもその勢いを最後まで保ったまま進んでいくのが面白い。
単なる学園もの、コメディーだろ、と思いつつクライマックスにはスクールカーストを題材にした見せ場なんかもあったり、心理戦もあったりと目が離せない。普通に描くとめちゃくちゃになりそうだが上手い方なので安心して読める。
#真面目系クズくんと真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活
#読了
#青空読書部
いかにも青春のノリ、という感じでなんだかよく分からない話だけれど、勢いで楽しめるから面白い。だいたいそもそもこのタイトルなんなんだよ……と思いつつもその勢いを最後まで保ったまま進んでいくのが面白い。
単なる学園もの、コメディーだろ、と思いつつクライマックスにはスクールカーストを題材にした見せ場なんかもあったり、心理戦もあったりと目が離せない。普通に描くとめちゃくちゃになりそうだが上手い方なので安心して読める。
#シンデレラは探さない
#読了
#青空読書部
全編に漂う穏やかな雰囲気がいい。静寂とは違う、日常の脇道や寄り道のような静かさがある。もうちょっと騒々しい作品かと思っていたのでこれは意外だった。
主人公の行動も「何故?」という小さな謎をあちこちに配置するのが上手い。何かあるのだろうと思わせてくれるから頁をめくる手が止まらない。
こういった構成は上手いなあと思わせつつ、山場がないのが痛い。何か一つ、主人公とヒロインの間に関係性が進展する出来事があると物語として引き締まったと思う。つまらなくはないので二巻も読んでいきたい。
#シンデレラは探さない
#読了
#青空読書部
全編に漂う穏やかな雰囲気がいい。静寂とは違う、日常の脇道や寄り道のような静かさがある。もうちょっと騒々しい作品かと思っていたのでこれは意外だった。
主人公の行動も「何故?」という小さな謎をあちこちに配置するのが上手い。何かあるのだろうと思わせてくれるから頁をめくる手が止まらない。
こういった構成は上手いなあと思わせつつ、山場がないのが痛い。何か一つ、主人公とヒロインの間に関係性が進展する出来事があると物語として引き締まったと思う。つまらなくはないので二巻も読んでいきたい。
蠅の王/ウィリアム・ゴールディング(黒原敏行 訳)
無人島に漂着した少年たちが創り上げる獣の楽園
温かな海、熟した果実、大人はいないという堕落要素の数々に淫猥さを感じる
話は文明社会に戻らんとする者と目の前の食欲と愉悦に突き動かされる者、どちらにも属せない者の対比で構成される
始めからどこか不穏でいつ発火してしまうのか背が冷やり、そしてとうとう火が点いて物語が火達磨になって転がりゆく様は圧巻
非常にシンプルな筋書きなのに受け取れる“意味”が二重三重の奥行き
この小説が残酷なのに目が離せない、惹かれることで自分の中にも獣性がある証拠を突きつけられる
#読書メモ
蠅の王/ウィリアム・ゴールディング(黒原敏行 訳)
無人島に漂着した少年たちが創り上げる獣の楽園
温かな海、熟した果実、大人はいないという堕落要素の数々に淫猥さを感じる
話は文明社会に戻らんとする者と目の前の食欲と愉悦に突き動かされる者、どちらにも属せない者の対比で構成される
始めからどこか不穏でいつ発火してしまうのか背が冷やり、そしてとうとう火が点いて物語が火達磨になって転がりゆく様は圧巻
非常にシンプルな筋書きなのに受け取れる“意味”が二重三重の奥行き
この小説が残酷なのに目が離せない、惹かれることで自分の中にも獣性がある証拠を突きつけられる
#読書メモ
#文学少女と繋がれた愚者 (フール)
#読了
#青空読書部
人生において、圧倒的で完膚なきまでに負ける事は何度もある。そんな時、人はどうなるのか。膝をつき、涙を流すのか。多分自分の場合がそうで、みっともなく泣いたあとしばらく病んでその内ノロノロと立ち上がって負けた事を認めつつ立ち上がるのだろう。
本作は直球である。もう恥ずかしくなるぐらいだが、それが恥ずかしくない。文学の力を借りているからだろうか、あるいはそもそも物語の持つ力か。絶望の中でないと希望の光が見えないように、闇の中を進んだ先にしか未来はないのだ。
#文学少女と繋がれた愚者 (フール)
#読了
#青空読書部
人生において、圧倒的で完膚なきまでに負ける事は何度もある。そんな時、人はどうなるのか。膝をつき、涙を流すのか。多分自分の場合がそうで、みっともなく泣いたあとしばらく病んでその内ノロノロと立ち上がって負けた事を認めつつ立ち上がるのだろう。
本作は直球である。もう恥ずかしくなるぐらいだが、それが恥ずかしくない。文学の力を借りているからだろうか、あるいはそもそも物語の持つ力か。絶望の中でないと希望の光が見えないように、闇の中を進んだ先にしか未来はないのだ。
#RDGレッドデータガールはじめてのお使い
#読了
#青空読書部
1巻という事もあって、まだ序章という扱いなのだろう。風呂敷を広げるだけ広げて終わるので肩透かしを受けた気持ちが強い。物語の全体像がぼんやりとすら見えてこない。3巻まで購入済みなのでこれから面白くなる事を期待しつつ。
しかし、主人公がいくらなんでも根暗で行動力なさすぎではないだろうか。受け身すぎて読んでいても物語がなかなか走り出さない。バーッとどこかで逆転して来るのだろうが、もうちょっと面白くなるような工夫が欲しかった。
#RDGレッドデータガールはじめてのお使い
#読了
#青空読書部
1巻という事もあって、まだ序章という扱いなのだろう。風呂敷を広げるだけ広げて終わるので肩透かしを受けた気持ちが強い。物語の全体像がぼんやりとすら見えてこない。3巻まで購入済みなのでこれから面白くなる事を期待しつつ。
しかし、主人公がいくらなんでも根暗で行動力なさすぎではないだろうか。受け身すぎて読んでいても物語がなかなか走り出さない。バーッとどこかで逆転して来るのだろうが、もうちょっと面白くなるような工夫が欲しかった。
#鑑賞
#青空映画部
『ウルトラQ』のような物語なのかと思いきやヒューマンドラマに振り切ったシナリオがなかなかによかった。怪獣の出現シーンをグッと短くしたのは意図があっての事なのだろうが、せめて回想とか、被害予想とかでもいいからもうちょっと出してあげて欲しかった。低予算ながらにSF的な映像に関するこだわりなんかはよく、悪くない。
だから余計にシナリオの甘さが気にかかる。導入部の隕石のシーンと儀式が重なるシーンは偶然なのか必然なのかわからないし、村のその後の変遷などは踏み込んで描いて欲しかった。ラストは愛が溢れる作品だけに惜しいと思えた。
#鑑賞
#青空映画部
『ウルトラQ』のような物語なのかと思いきやヒューマンドラマに振り切ったシナリオがなかなかによかった。怪獣の出現シーンをグッと短くしたのは意図があっての事なのだろうが、せめて回想とか、被害予想とかでもいいからもうちょっと出してあげて欲しかった。低予算ながらにSF的な映像に関するこだわりなんかはよく、悪くない。
だから余計にシナリオの甘さが気にかかる。導入部の隕石のシーンと儀式が重なるシーンは偶然なのか必然なのかわからないし、村のその後の変遷などは踏み込んで描いて欲しかった。ラストは愛が溢れる作品だけに惜しいと思えた。
#インフォーマーズ
#読了
#青空読書部
きっとこういう作風や作品が好きな人はいるだろうし、自分も『アメリカン・サイコ』の原作は震えた一人ではあるが、この本はひたすら陰鬱な気持ちにさせられる。この人から観た時代や社会はこういう風に見えるのだろう。
満たされている、だが過激な刺激ですら一方的で、右から左に流されていく。嫌な気持ちとは違う。右にも左にも、もちろん前後にも逃げ場がなくてどこにも行けない。事件は起きずに乾きとも冷たいとも違う陰鬱さを背負わされる苦行があった。
#インフォーマーズ
#読了
#青空読書部
きっとこういう作風や作品が好きな人はいるだろうし、自分も『アメリカン・サイコ』の原作は震えた一人ではあるが、この本はひたすら陰鬱な気持ちにさせられる。この人から観た時代や社会はこういう風に見えるのだろう。
満たされている、だが過激な刺激ですら一方的で、右から左に流されていく。嫌な気持ちとは違う。右にも左にも、もちろん前後にも逃げ場がなくてどこにも行けない。事件は起きずに乾きとも冷たいとも違う陰鬱さを背負わされる苦行があった。
#マーク・レーン
#ダラスの熱い日
#読了
#青空読書部
なるほど、政府がいっそウォーレン報告書で事実を隠蔽するのであれば全てを小説にしてやる、というわけか。
陰謀論に肉付けしてあるのは面白いし、硬派な文体と描写にも惹かれるものの史実としての結末はわかりきっている事なので、着地点としてはそこまでではない。
暗殺の実行犯側からの視点で描くのであればもうひと工夫、踏み込みが足りない印象が強い。イマイチ。
#マーク・レーン
#ダラスの熱い日
#読了
#青空読書部
なるほど、政府がいっそウォーレン報告書で事実を隠蔽するのであれば全てを小説にしてやる、というわけか。
陰謀論に肉付けしてあるのは面白いし、硬派な文体と描写にも惹かれるものの史実としての結末はわかりきっている事なので、着地点としてはそこまでではない。
暗殺の実行犯側からの視点で描くのであればもうひと工夫、踏み込みが足りない印象が強い。イマイチ。
#鑑賞
#青空映画部
軍隊を描いた映画としては異色だし、地味で華もないけれどなんだか不思議と引き込まれてしまった。ただ、感動できる話ではない。胸糞が悪いし、ホモソーシャルの醜いところ、組織の嫌なところがこれでもかこれでもかと山盛りになっている。
主人公の辿る運命は悲惨としか言いようがない。仕事として言いつけられた事をきっちりやった。撃ち殺す、心を病んでしまったのはそれが原因なのに組織は彼に背を向ける。事件に関してはもっと深い調査をするべきなのにされる事なく無念だけが残る。
きっとこういう結末なのだろう、という予想を一つも外さなかったが人の世の無情さ、→
「労働問題なんて、どこでも同じではないか?」結局、資本家が欲するのは死なないだけの奴隷労働者で、それはいま現在も変化していない。世界はどっちがどっちか見分けのつかない者たちで溢れている。記録と記憶は大切だな。オーウェルの本は背筋が冷える。とてもよかった。
「労働問題なんて、どこでも同じではないか?」結局、資本家が欲するのは死なないだけの奴隷労働者で、それはいま現在も変化していない。世界はどっちがどっちか見分けのつかない者たちで溢れている。記録と記憶は大切だな。オーウェルの本は背筋が冷える。とてもよかった。
#月の裏側
#読了
#青空読書部
お手本のようなSFモダンホラーだ。間違いない。未読の方は幸せだ。情報を仕入れずに本書を手に取り、頁を開け。夢か現かわからない悪夢にうなされる事は間違いない。保証する。
20年振りに再読してもなお、本書は新鮮だ。奇妙な出来事に直面した登場人物たち、彼らが追っていく事件の一つ一つ、そして明らかになっていく真実と事件の姿……この様に静かに悲鳴をあげたくなった。大口を開けて悲鳴をあげるのではない。息を押し殺して心の中で叫ぶのだ。このねっとりとした、まとわりつくような恐怖は詩的で、郷愁を誘い、魅力的だからタチが悪い。一度取り込まれたら最期だ。もう引き返せない。
#冬にそむく
#読了
#青空読書部
これが信じられないレベルで良かった。冬という大嫌いな文字が入ったタイトルだが、これがいい。いいや、これでなければダメだ。
終わらない冬、という世界観を除けばあるのは少年と少女の恋物語だ。これが淡々と進むのに、いや……だからこそなのか目が離せない。
世界滅亡の話でもなく、巨大な変化が起きてそれでもありふれた毎日を送る人々、その姿の一つ一つが浮かんでは消えていく。どこまでも無情なのに、どこまでも暖かい。時には息が詰まりそうになる展開も、騒がしくならずに冬の静けさ、この一点に絞っている点は高く高く評価できる。
#ノルウェイの森
#読了
#青空読書部
これはこうではないか、とか、ああではないか? と深読みを抜きに入り込みたい。この物語はその方がいい。
二十年程前に読んだ時、これが何なのかさっぱり分からなかった。一方的に様々な女にモテる若者の物語としか見えなかったのだ。
本書に登場する彼らや彼女ら、全員が言葉にできない何かの苦悩を抱えていたのはわかるが、それをあえて何かの病気だとか、こうだと決めずに進む。この物語は苦悩の形そのものだ。一生解決できず、それでもそれと共に歩いていくしかない──あちこちの余白や行間はそう物語っているようだった。この物語の良さは子供の自分には早かったのだろう。
めちゃくちゃ面白かった…!! 何も思い出せないシチュエーションから始まるので、予備知識なしで読んだ方がいいかも。私はなんか話題になってたということしかわからず読んでよかった。翻訳も素晴らしいので、海外SFとは思えないほど読みやすい。
めちゃくちゃ面白かった…!! 何も思い出せないシチュエーションから始まるので、予備知識なしで読んだ方がいいかも。私はなんか話題になってたということしかわからず読んでよかった。翻訳も素晴らしいので、海外SFとは思えないほど読みやすい。