佐藤竜一
banner
ihatovo.bsky.social
佐藤竜一
@ihatovo.bsky.social
岩手県陸前高田市生まれ。宮沢賢治学会副代表理事・岩手大学特命准教授歴任後岩手大学非常勤講師。主著に『高野長英と吉田松陰』『那珂通世と夏目漱石』『建築家・葛西萬司』『原敬と新渡戸稲造』「宮澤賢治 あるサラリーマンの生と死』『盛岡藩』『それぞれの戊辰戦争』『宮沢賢治 出会いの宇宙』『宮沢賢治の詩友・黄瀛の生涯』『国際外交の舞台で活躍した岩手の男たち』『海が消えた 陸前高田と東日本大震災』『石川啄木と宮沢賢治の人間学』『変わる中国、変わらぬ中国ー紀行・三国志異聞』など。
江戸時代に幕府領だった岡山県倉敷生まれの代表的な学者に三島中洲がいます。三島は1830年生まれで備中松山藩の儒学者山田方谷に学んだ後備中松山藩に仕官して江戸で遊学。明治維新後は司法省で働いた後1877年漢学塾二松学舎を開きました。「二松」の名は唐代の文学者韓愈の文「藍田県丞庁壁記」に由来し、「二本の松」は学問をする場所を意味します。
この塾は福沢諭吉の慶應義塾や中村敬宇の同人社と並び東京府下の三大塾と称されました。現在は二松学舎大学として存続しています。夏目漱石や嘉納治五郎等が二松学舎に学びました(写真は倉敷市美観地区)。 #倉敷 #三島中洲 #二松学舎 #山田方谷 #夏目漱石 #嘉納治五郎
December 20, 2025 at 7:32 AM
津本陽『叛骨(上)(下)陸奥宗光の生涯』(潮出版社)を読み終えました。幕末の紀州藩に生まれ、勝海舟の塾で坂本龍馬に出会い、長崎で海援隊や亀山社中に参加。明治維新後は外交官として不平等条約改正に尽力した陸奥宗光の生涯を活写しています。
原敬は陸奥宗光に才能を見出された人でした。陸奥の下で外交官としての手腕を磨きました。陸奥の死後は遺志である藩閥政治を打倒して、東北出身者としては初めての内閣総理大臣に就任しています(写真は盛岡大慈寺にある原敬の墓)。 #津本陽 #叛骨 #陸奥宗光の生涯 #潮出版社 #紀州藩 #不平等条約 #坂本龍馬 #勝海舟 #原敬 #盛岡 #大慈寺 #海援隊 #亀山社中 #長崎
December 19, 2025 at 10:28 PM
今日は「フォーラム盛岡」で吉田修一原作、李相日監督の映画「国宝」を観ました。6月の公開以来大ヒット中、今日も平日なのにかなり客が入っていました。極道の息子から15歳で歌舞伎俳優を志し、50年かけて人間国宝に登り詰める主人公を吉沢亮が熱演。共にしのぎを削るライバル役の横浜流星もなかなかで、渡辺謙、高畑充希、寺島しのぶら芸達者が多数出演し、とても見ごたえがありました。
中でもラストシーンが秀逸。大ヒットとなったのは、岩手出身奥寺佐渡子のていねいな脚本の力も大きいのではないか。改めてそう思いました。 #吉田修一 #国宝 #李相日 #吉沢亮 #横浜流星 #奥寺佐渡子 #渡辺謙 #高畑充希 #寺島しのぶ
December 19, 2025 at 6:27 AM
鶴見太郎『座談の思想』(新潮選書)を読み終えました。座談という空間がどのようにして生まれ、どのような変遷をたどって来たのか。座談家としての中江兆民に着目し、桑原武夫、柳田国男、中野重治、丸山眞男、竹内好らの座談を優れた座談として取り上げています。
特に関心を引いたのが、文藝春秋社の創設者・菊池寛に言及している点。菊池寛は小説家として優れているだけではなく、編集者としても有能で、徳富蘇峰、後藤新平らを雑誌の座談会に出席させました。日本に座談会を定着させた菊池寛の功績は大きい、と思いました。 #鶴見太郎 #座談の思想 #新潮選書 #菊池寛 #文藝春秋 #徳富蘇峰 #後藤新平 #中江兆民 #柳田国男
December 18, 2025 at 9:48 PM
岡山県倉敷市は江戸時代には幕府の直轄地で、代官所が置かれていました。倉敷の代官所跡地は倉敷アイビースクエアの中にありますが、隣接しているのが倉紡記念館(写真)です。
クラボウは明治21(1888)年代官所跡地に倉敷紡績所として創立されました。初代社長は大原孝四郎で、大原美術館を開いたのが二代目の孫三郎です。当時としては最も近代的な紡績工場でした。昭和44(1969)年、創立80周年記念事業として建設されたのが倉紡記念館です。倉紡記念館は当時の紡績機械や創業時の文書などが詳細に展示されていて、クラボウの現在までの歩みをたどることができます。 #岡山 #倉敷 #倉紡記念館 #クラボウ #大原孫三郎
December 18, 2025 at 7:34 AM
清水ともみ+楊海英『墓標なき草原 哀しみの記憶』(WAC)を読み終えました。楊海英『墓標なき草原 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録(上)(下)』(岩波書店)に基づき清水ともみが漫画化した作品。読み終えて戦慄が走りました。
中国共産党がウイグル人に対して弾圧を行っていることは知っていましたが、内モンゴルに住むモンゴル人に対して大虐殺を行ったことを本書で初めて知りました。モンゴル国(外モンゴル)と内モンゴルの歴史、中国やソ連との関係も簡潔に紹介。多くの人々にこのおぞましい事実を知ってほしいと思いました。 #清水ともみ #楊海英 #WAC #墓標なき草原 #モンゴル #中国共産党 #岩波書店
December 17, 2025 at 8:22 PM
小松江里子作の朝ドラ「どんど晴れ」(2007年)をDVDで久しぶりに観はじめました(VОL.1、第1週~第2週)が、やはりとても面白い。横浜のケーキ職人夫妻(大杉漣、森昌子)の娘(比嘉愛未)が紆余曲折の末、結婚相手(内田朝陽)の実家、盛岡の老舗旅館で女将になるため修業を始めますー。
ヒロイン(比嘉愛美)の弟を神木隆之介が務めているほか、大女将の草笛光子、仲居のあき竹城、南部鉄器職人の長門裕之、など芸達者が多数出ていて、楽しめるドラマだと改めて思いました。小田和正が歌う主題歌「ダイジョウブ」、心にしみるよい歌ですね。続編が楽しみ。 #小松江里子 #どんど晴れ #比嘉愛未 #小田和正 #草笛光子
December 17, 2025 at 6:12 AM
岸政彦『生活史の方法-人生を聞いて書く』(ちくま新書)を読み終えました。著者は社会学者として、沖縄戦を主なテーマとして多くの聞き書き本を出版してきました。
本書はそうした豊富な体験をもとに、他者の話を聞くとはどういうことか、をていねいに記しています。とても実践的な内容で、聞き書きを本業とする記者のほか、これから聞き書きをやってみよう、と思っている人にとってもとても役に立つ内容となっています。 #岸政彦 #生活史の方法 #人生を聞いて書く #ちくま新書 #沖縄戦
December 16, 2025 at 10:13 PM
岡山県倉敷市には歴史のある会社が多いのですが、そのひとつが株式会社エバルス。広島に本社をもつ薬品メーカですが、発祥は倉敷で歴史を伝える「林源十郎商店展示室」(写真)があります。建物は1934年に建てられ、現在でも使用されています。エバルスの前身林源十郎商店の創業は明暦3(1657)年、360年以上の歴史があります。当初の屋号は「紀伊國屋」。「大坂屋」を経て、林源十郎商店になったのは1892年のこと。
倉敷で唯一の薬屋として誕生した林源十郎商店ですが、第8代当主林孚一は幕末から明治維新にかけ勤王の志士を支援した他、頼山陽と交流がありました。 #倉敷 #広島 #エバルス #林源十郎商店 #頼山陽
December 16, 2025 at 3:48 AM
住田祐(さち)『白鷺(はくろ)立つ』(文藝春秋)。比叡山延暦寺で平安時代から行われて来た北嶺千日回修行。クリアすれば大阿闍梨という高僧の称号が与えられるそうです。「白鷺」とは比叡山の回峰行者を指す比喩で、本書はこの大修行に挑む僧たちを生き生きと描いた歴史小説です。
当初とっつきにくい印象がありましたが、端正で流麗な文章にたちまち引き込まれ、一気に読み終えました。第32回松本清張賞受賞作で、第174回直木賞候補作でもあります。著者は1983年生まれ。本書で直木賞をも受賞し、一気に文壇の寵児になるのではないか。そんな予感がする傑作です。 #住田祐 #白鷺立つ #比叡山延暦寺 #松本清張賞 #直木賞
December 15, 2025 at 10:09 PM
巴亮介原作、盛岡生まれ大友啓史監督の「ミュージアム」(2016年)を観ました。雨の日だけに起きる猟奇殺人事件を追う沢村刑事(小栗旬)は犯行現場に残されたメモなどからカエルのマスクをつけた犯人像をイメージし、事件の真相に近づきます。犯人を追い詰めてゆくなかで逆に罠にはまり、妻子がカエル男に捕らえられな絶望的な状況に追い込まれます。
手に汗握る展開の連続で、ホラーミステリーとしてよくできています。主役の小栗旬の熱演が光りますが、妻役の尾野真千子もなかなか。何よりも、カエル男を演じた妻夫木聡の演技に迫力がありました。 #巴亮介 #大友啓史 #盛岡 #ミュージアム #尾野真千子 #小栗旬 #妻夫木聡
December 15, 2025 at 7:25 AM
辻原登『陥穽 陸奥宗光の青春』(日本経済新聞出版)を読み終えました。幕末期紀州藩の重役の家に生まれ、不平等条約の改正に尽力した外交官陸奥宗光の青春時代を活写した歴史小説です。
若い頃陸奥は海援隊や亀山社中に参加、坂本龍馬から大きな影響を受けました。第二次伊藤博文内閣で外相を務めますが、陸奥の片腕となったのが後に東北出身者で初めての内閣総理大臣に就任した原敬でした(写真は盛岡にある原敬生家)。 #辻原登 #陥穽 #陸奥宗光の青春 #日本経済新聞出版 #紀州藩 #不平等条約 #坂本龍馬 #海援隊 #坂本龍馬 #原敬 #盛岡 #伊藤博文
December 14, 2025 at 10:03 PM
元禄15年12月14日(旧暦、新暦では1703年1月30日)、大石内蔵助などの赤穂浪士が両国にあった吉良邸に討ち入り、主君浅野長矩の仇を討ちました。「忠臣蔵」で知られる事件です。港区高輪にある泉岳寺(写真)には赤穂浪士の墓があり、「赤穂義士祭」が行われているほか、赤穂義士記念館があり、忠臣蔵の背景について詳しく知ることができます。 #大石内蔵助
#忠臣蔵 #赤穂浪士 #赤穂義士 #高輪 #泉岳寺 #赤穂義士祭 #赤穂義士記念館 #浅野長矩
December 14, 2025 at 5:31 AM
稲塚秀孝監督の『ǸОRIN ТEǸ 稲塚権次郎物語』(2015年)を観ました。『ǸОRIN ТEǸ」とは「小麦農林10号」のこと。「農の神」と呼ばれた育種家稲塚権次郎が昭和10年(1935)に育種した小麦で、世界の小麦の約そ80パーセントの基になっているそうです。
稲塚は宮沢賢治が注目した稲「陸羽132号」の育種を成功させた人でもあります。この映画で日本の食糧事情をよくしようと尽力した稲塚権次郎の生涯がよくわかりました。仲代達矢が稲塚の晩年を熱演している他、妻役の野村真美の演技が光りました。 #稲塚秀孝 #稲塚損次郎物語 #農林10号 #陸羽132号 #宮沢賢治 #仲代達矢 #野村真美 #億種
December 13, 2025 at 10:40 PM
海音寺潮五郎『寺田屋騒動』(文春文庫)を読み終えました。文久2年(1862)、京都伏見にある船宿寺田屋で薩摩藩の勢力争いにより尊攘志士が殺害された事件(寺田屋騒動)を克明に解説していて、とても面白かった。
鹿児島出身の著者は幕末維新史に詳しく、本書で西郷隆盛や大久保利通の動静や島津久光との関係など薩摩藩内の確執、寺田屋騒動の背景がよくわかりました。名著だと思います(写真は京都伏見に現存する寺田屋)。 #海音寺潮五郎 #寺田屋騒動 #文春文庫 #京都 #伏見 #鹿児島 #薩摩藩 #西郷隆盛 #大久保利通 #島津久光 #幕末維新史
December 13, 2025 at 10:26 PM
岡山県倉敷市の人口は約48万人。美観地区(写真は美観地区の白鳥)は岡山県随一の観光地で、多くの人々がひしめいていました。名壁の蔵が軒を並べる街並みがとても美しい。古くから営業している店が多く、人力車が行き交っていました。
美観地区の中心的な存在が大原美術館です。昭和5(1930)年に設立。地元の実業家である大原孫三郎の依頼により、洋画家の児島虎次郎が収集した西洋の名画などが展示されています。孫三郎は倉敷紡績の二代目で、企業を経営するかたわら病院や研究所など公益性の高い事業を推進したほか、虎次郎などの画家を支援しました。 #岡山県 #倉敷市 #美観地区 #大原美術館 #大原孫三郎 #児島虎次郎
December 13, 2025 at 5:49 AM
小山聡子『もののけの日本史 死霊、幽霊、妖怪の1000年』(中公新書)を読み終えました。「もののけ」といえば、宮崎駿監督のアニメ「もののけ姫」を思い出しますが、本書は古代から現代までのもののけについて、歴史学の視点で記した通史です。
古代から中世にかけては病や死をもたらす死霊でありますが、近世になると幽霊や妖怪と混淆するなど、もののけの性質は時代により変遷します。著者はもののけは、その時代に生きた人間の精神世界を映し出す鏡である、と指摘しています。とても興味深い論考でした。 #小山聡子 #もののけの日本史 #中公新書 #死霊 #幽霊 #妖怪 #宮崎駿 #もののけ姫
December 12, 2025 at 9:29 PM
鹿児島市。島津斉彬が作り上げた西洋式工場群集成館の近くに砲台跡(写真)が残っています。薩摩藩は当時日本で最も防衛体制が整っていた藩でした。1862年8月薩摩藩主が島津久光に代わった時横浜近郊の生麦村で、4人のイギリス人が島津久光の行列に乗り入れたあげく激高した薩摩藩士に殺傷される事件がありました(生麦事件)。
イギリス政府は犯人処刑と賠償金の支払いを薩摩藩に求めましたが、薩摩藩が要求を突っぱね、薩英戦争に発展。近代兵器を備えたイギリス軍が薩摩の城下町や集成館を炎上させたことで薩摩藩は日英の技術力の違いを思い知らされ、イギリスに学ぶ姿勢に転じました。 #鹿児島 #薩摩藩 #薩英戦争 #生麦事件
December 12, 2025 at 7:08 AM
門井慶喜『東京の謎 この街をつくった先駆者たち』(文春新書)を読み終えました。「東京以前」から戦後まで、なぜ後藤新平は震災復興に失敗したのかなど東京にまつわる21の謎に迫っていて、とても面白かった。
白眉は「なぜ寅さんは葛飾柴又に帰ってきたのか」。山田洋次監督の『男はつらいよ」は菊池寛の戯曲「父帰る」を意識してつくられたのではないか、と推理した上で葛飾柴又が東京の人には地方じみて見え、地方の人には東京らしく見える絶妙な距離感にあると指摘。なるほどと思いました(写真は奥州市水沢公園にある後藤新平像)。 #門井慶喜 #東京の謎 #文春新書 #山田洋次 #男はつらいよ #葛飾柴又 #菊池寛 #父帰る
December 11, 2025 at 10:42 PM
明治維新の原動力となった薩摩藩。鹿児島の街には今も幕末期の名君島津斉彬の遺産が息づいています。斉彬は江戸時代11代の藩主、在位期間は嘉永4(1851)年から安政5(1858)年と短かったが、藩内の産業育成に努めました。斉彬が産業育成に努めたことは集成館(尚古集成館、写真)を見学すれば、一目瞭然です。
集成館は斉彬が藩主に就任してまもなく西洋式の工場群として建造。薩摩藩では27代藩主斉興の時代からガラス製造に着手しましたが、斉彬は本格的なガラス製造に乗り出しました。ここで研究開発を繰り返しながら、製造されたのが薩摩切子と呼ばれる工芸品です。 #薩摩藩 #島津斉彬 #鹿児島 #集成館 #薩摩切子
December 11, 2025 at 6:12 AM
ラフカディオ・ハーン、池田雅之訳『新編 日本の面影』(角川ソフィア文庫)。私はǸHKの朝ドラ「ばけばけ」のモデル小泉八雲の文章が好きで愛読していますが、本書には日本への愛憎の深さがにじみ出ていて、洞察の鋭さを感じます。訳文がこなれていて、読みやすい。
たとえば、「日本人の微笑」に関して。「日本人の微笑は、念入りに仕上げられ、長年育まれてきた作法なのである。それはまた、沈黙の言語でもある」と。優れた日本論になっている、と改めて思いました(写真は松江にある小泉八雲旧居)。 #ラフカディオ・ハーン #小泉八雲 #池田雅之 #角川ソフィア文庫 #日本の面影 #朝ドラ #ばけばけ #松江 #日本人の微笑
December 10, 2025 at 9:43 PM
今日は盛岡中央劇場での「午前十時の映画祭」。ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「ニュー・シネマ・パラダイス」(1988年)を観ました。幼少年期をシチリアの小さな村で過ごした映画監督のサツヴァトーレ(サルヴァトーレ・カシオ)はかつて世話になった映写技師アルフレード(フィリップ・ノワレ)の訃報を知り、30年ぶりに帰郷。映画を愛した日々が鮮やかによみがえるー。
観たいと思いながら観ていなかった映画、期待を裏切りませんでした。画面がみずみずしくアルフレード役のフィリップ・ノワレの味のある演技が心に残りました。映画好きには見逃せない名画です。 #盛岡中央劇場 #午前十時の映画祭 #ニュー・シネマ・パラダイス
December 10, 2025 at 8:46 AM
河童といえば遠野が有名ですが、熊本県八代にも河童伝説があり、本町商店街の前川橋のたもとには「河童九千坊音頭の碑」(写真)があります。
伝説によると、仁徳天皇時代(313―399)に中国から九千匹の河童が揚子江を下り黄海を経て八代に到着したといいます。かつては子供たちがよく川遊びをしましたが、八代では河童に引き込まれないようにと、水難よけの川祭りが集落ごとに行われていて、地域によっては河童祭りとも呼ばれていたということです。 #河童 #八代 #河童九千坊音頭 #河童祭り #揚子江
December 10, 2025 at 8:22 AM
井上亮『新左翼と天皇ー炎と爆弾の時代』(ちくま新書)を読み終えました。著者は元日本経済新聞記者として、公安を担当。著者が記者となったのは昭和から平成へと天皇が代替わりする時期で、新左翼によるゲリラ闘争が盛んだった時代です。
1955年日本共産党は極左冒険主義を自己批判し、幅広い層から支持を得る路線に転換しました。そのことがきっかけとなって新左翼が生まれましたが、本書は暴力化していった末に大衆の支持を失っていった新左翼の歴史を天皇制と絡めながら克明に描いています。読みごたえがありました。 #井上亮 #新左翼と天皇 #ちくま新書 #日本経済新聞 #日本共産党 #極左冒険主義 #天皇制 #ゲリラ闘争
December 9, 2025 at 9:50 PM
鹿児島といえば西郷隆盛。「西郷洞窟」(写真)は西南戦争末期西郷隆盛が立てこもった洞窟です。1873年征韓論争に敗れた西郷は下野しました。西郷を慕う鹿児島出身者約6千名も東京を離れ、故郷鹿児島に帰郷。1876年になると、政府と鹿児島との間は修復できない状態にまで達し、1877年2月17日、西郷隆盛をリーダーとする軍隊が熊本城に向けて出発。半年以上に及ぶ西南戦争が勃発したのです。
西郷軍は結果的に政府に制圧され、西郷は亡くなりました。鹿児島の人々は西郷隆盛を顕彰するために、西郷南洲顕彰館を建立。すぐ近くには西南戦争の死者が葬られた南洲墓地があります。 #鹿児島 #西郷隆盛 #西南戦争 #西郷洞窟
December 9, 2025 at 5:52 AM