松本創
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松本創
@matsumotohajimu.bsky.social
登壇いただく神戸新聞の前川記者は、この記事3ページ目に出てくる、斎藤知事から「嘘八百」「公務員失格」という答弁を引き出した記者です。知事が気色ばんだあの瞬間から、告発文書問題と兵庫県政の混乱は始まった。1年半以上に及ぶ動きをあらためて振り返ります。
jbpress.ismedia.jp/articles/-/9...
【兵庫県知事選から1年】斎藤元彦知事の「質問に答えない答弁」「個人アピールのSNS」…加速する唯我独尊と馬耳東風 SNS選挙の成功体験で、はっきり使い分けるようになった「2つの顔」 | JBpress (ジェイビープレス)
「兵庫県の知事選挙の時になあなあにしてしまった結果、このようなことが起こってしまったと思います」 10月26日に行われた宮城県知事選で6選を果たした村井嘉浩は、SNSで「メガソーラー(3/7)
jbpress.ismedia.jp
November 11, 2025 at 12:12 AM
このチラシやサイトでは主催と開催場所がわかりにくいとご指摘を受けました…ほんまや、すみません。主催・場所とも大阪・九条のMoMoBooksという書店です。 大阪メトロ中央線「九条」駅の4番出口から北へ約10分。商店街を抜けた長屋の一角という、マニアックながら風情ある場所です。サイト末尾のお店情報貼っておきます。
November 5, 2025 at 1:21 AM
事実に基づく真っ当なマスコミ批判は大切だし、どんどんやればいいと思いますが、SNSにあふれる「マスゴミ」言説は、ありもしないイメージや憶測に基づき、マスコミの影響力を過大に見積もったり、気に入らない事実を報じると「偏向だ」と怒ったり、不満をなんでもマスコミにぶつけているように思えます。

そこから陰謀論も生まれます。「マスコミが報じない真実」や「新聞が書けない闇」といった類いの。まるで根拠のないデマや真偽不明の情報が次から次へと生まれ、拡散されると、民主主義の根幹である選挙がゆがめられます。だから、無闇なマスコミ批判は危うい。そうならないために「反マスコミ」言説の構造を知ろうという趣旨です。
November 2, 2025 at 5:14 PM
この10年の大阪・関西における「政治とメディア」の出来事といえば、コロナ禍での吉村人気爆上がり、二度目の都構想否決、兵庫県の文書問題と1年前の知事選、そして、維新が国政与党(閣外協力)に…。

津田先生には、兵庫県知事選を大きく動かした「反マスコミ」感情についてうかがいます。それはなぜ、どのように生まれ、これほどまでに高まるのか。『ネットはなぜいつも揉めているのか』(めっちゃ面白い)ほか、近年の研究を参照しながら、私自身の取材経験や実感も踏まえて対話できればと思います。
www.chikumashobo.co.jp/product/9784...
『ネットはなぜいつも揉めているのか』津田 正太郎|筑摩書房
筑摩書房『ネットはなぜいつも揉めているのか』の書誌情報
www.chikumashobo.co.jp
November 2, 2025 at 4:40 PM
で、告発文書問題が発覚した「嘘八百」「公務員失格」会見から1年となった27日には後編をアップし、以下のように投稿した。
jbpress.ismedia.jp/articles/-/8...

第三者委員会の調査報告書を読む後編。就任半年後には既に問題が指摘されていた「新県政推進室」の密室性と側近政治について、あらためて。「個人の資質」で済ませず、組織の問題を考えるのは重要ですが、昨日の会見のモンスターぶりを見てると、それも虚しく…
【問題発覚から1年】「ボトムアップの県政なんて大ウソ」、斎藤元彦知事肝煎りの新組織が兵庫県庁の分断を招いた 改革に向けた新組織のはずが、生んだのは「コミュニケーションの不足・ギャップ」だった | JBpress (ジェイビープレス)
「われわれは、知事の個人的な資質を問題にするつもりはございません。問題はむしろ、制度とか組織の問題として考えないといけないだろうと。その点で一番問題なのはコミュニケーションギャップ、(1/5)
jbpress.ismedia.jp
March 28, 2025 at 8:09 AM
この日の県議会本会議にも、斎藤「信者」のような応援団が大挙して膨張に来ていて、議場を出ると拍手と歓声に迎えられ、この満足げな表情。「引き続きご支援お願いします」と挨拶していた。声援に意を強くしたか、この後の会見で第三者委報告に真っ向対立。

副知事はじめ県幹部は第三者委報告を受け入れて、告発文書は外部公益通報であることを認め、元県民局長の処分を取り消すよう必死で説得したというが、結局、斎藤氏が独断で違法性認めず。しかも個人の見解なのに「県の見解」と説明。法と良識、公職者の責任よりも、支持者やSNS世論を拠り所とする県政トップ。
March 28, 2025 at 8:04 AM
万博一カ月前の集まりに行ったら、建設遅れは問題ない、観客動員も心配ないと協会幹部が言い、参加者や企業は技術と経済が発展する夢と希望に満ちた未来社会を披露していて、あーなんか見てる世界が全然違うんや、決して交わらない並行世界やねんなーと痛感した。政治でも同じことが起きてるよな、と。

↑このへんのことを、今日のルポではこう書いた。↓

2時間の会合は、まるでSNS空間のようだった。見たくない情報は遮断する。同じような意見ばかりが飛び交い、共鳴する。情報を偏らせるフィルターバブルやエコーチェンバーが、そこに現出していた。
March 18, 2025 at 11:41 AM
記事冒頭に書いた万博の関連行事とは、「大阪・関西万博」ひょうご活性化推進協議会の第4回会合。ポートピアホテルで、立食パーティー形式で行われた。この協議会の会長が、万博にやたらと熱心な斎藤元彦氏。
会の模様は以下に動画がある。ちょうど1時間ぐらいから万博協会の副事務総長(経産官僚)が登壇し、「万博会場の楽しみ方」というプレゼンをする。このあたりとか出展企業の話を聞いて感じたことを、当日Xに書いたのが以下の投稿だった。
www.youtube.com/watch?v=EJ4c...
第4回「大阪・関西万博」ひょうご活性化推進協議会
YouTube video by 兵庫県万博推進課
www.youtube.com
March 18, 2025 at 11:38 AM
そんな社会でいいのだろうか。少なくとも私は、そんな社会で生きたいとは思わない。生きていけるとも思わない。
March 13, 2025 at 2:00 AM
国鉄民営化は中曽根政権と井手を筆頭とする「国鉄改革三人組」の、大阪都構想を掲げた「府市一体」改革は橋下・松井に始まる維新政治の、兵庫県庁の告発文書問題は、そこに学んだ斎藤と彼を担いだ側近政治の帰結と言えるが、その背景に「民意」があることも見逃せない。

どんな非常事態でも、人命がかかっていても、実際に人命が失われても、組織のルールを逸脱してはいけない、上意に背いてはならない、人命尊重という「感情的な」理由で動いてはいけない……そう考える人たちが数多くいる限り、事故や災害時の救援活動は「ルール違反」「税金の無駄遣い」と批判され、「改革」と称する強権的管理は支持され続けるだろう。
March 13, 2025 at 1:58 AM
規律やコスト管理や順法意識の緩んだ組織を立て直す「改革」が必要なのは理解できる。国鉄も、大阪市役所も、それゆえに「民意」の後押しを受けて強権的な「改革」が行われたのだろう。

だが、強権的な改革が「ちょうどいい」ところで止まることはない。改革者は改革を止めることができない。必ず止まれなくなって、組織を過剰に締め上げ、構成員を委縮させ、自主性や闊達な議論を奪う。いわゆる「風通しの悪い」組織にしてしまう。

いま社会を賑わせ、自分も取材している兵庫県庁の問題も然りだ。斎藤元彦知事と側近の強権的組織マネジメントを、望ましい「改革」と支持する人たちは今でも大勢いる。行き過ぎていると、彼らは考えない。
March 13, 2025 at 1:36 AM
JR西の「安全考動館」を取材した際、この報道写真が大きく引き伸ばされ、掲示されているのが目についた。安全推進部の社員はこう言った。

「なぜ私たちはこんなことになってしまったのか……。痛切に反省し、真剣に考えよう。そういう意味で、この写真を正面に展示しています」
『軌道』新潮文庫版p.355

経済合理性という名の「コスパ原理主義」と上意下達の「組織マネジメント原理主義」の奴隷となることで、組織は人間性を失う。事故や災害などの緊急事態においてすら、コスト管理や命令の有無が気になって自らの判断で動けなくなる。コスパや上意に背けば罰せられるからだ。
March 13, 2025 at 1:21 AM
その結果が、懲罰と苛烈な再教育を恐れて、列車の遅れを取り戻そうと、ノーブレーキでカーブに突っ込んで行ったとされる福知山線事故なのだが、事故直後のJR西社員らのふるまいにも、当時の組織風土がよく表れていた。

事故列車には出勤途中のJR西の運転士が2人乗っていたが、脱線直後に職場へ連絡すると、「遅れずに出勤するように」と言われ、救助活動に加わることなく現場を離れ、通常の運転業務に就いていた。

事故現場では懸命の救助作業が行われたが、当のJR社員たちはそこに加わらなかった。青い作業着に黄色いヘルメットの数十人が、指示を待つのか、とどまれと命じられたのか、付近で佇む模様が報道写真に残っている。
March 13, 2025 at 1:10 AM
税金の使途が厳しく問われるのはその通りだが、それが行き過ぎて、コスパ原理主義に陥っている。公務員は「経済合理性」に奉仕する非人間的な奴隷であるべきと言っている。災害であろうが何であろうが、上意者の命令なく動くのは規律違反であり、組織マネジメントや経済合理性に背くことだと考えている…ように見える。

ここで思い出したのが『軌道』で書いたJR福知山線事故、ちょうど20年前のJR西日本という組織の風土だ。国鉄の放漫経営、労組の専横に手を焼き、これを排除するために民営化したJR、とりわけその先導役だった井手正敬が君臨したJR西では、上意下達の組織体制を徹底し、コスト管理と売上増を至上命題とした。
March 13, 2025 at 12:50 AM
ここに見られるのは、公務員という「既得権益」への反感、「コスパ原理主義」とも言うべき経済合理性の信奉、それらに基づいた維新前の旧体制への不信・不満である。もちろん、2000年代半ば頃に発覚した市職員の厚遇や不正は事実であり、だからこそ、「市職員や労組に問題がなかったとは言わない」と4つ目の投稿に書いたわけだが、彼らの中には、橋下氏が首長時代に喧伝した「公務員は税金にたかるシロアリ」といった負のイメージが拭い難く根を張っている。

それが、大災害という不測の事態においてすら、自治体間の支援・協力や現場職員の臨機応変な判断、救援物資になったペットボトル水事業の冗長性を認めない根拠になっている。
March 13, 2025 at 12:14 AM
投稿は以上だが、ここに付いたいくつかのリプライが、案の定というか、いかにもというか、維新支持者…かどうかわからないが、維新が一定支持される(私の立場から言えば、支持されてしまう)心理と論理をよく表しているように見えた。

「自主性や闊達って響きはいいが、負託を受けてない人間が税金を勝手に使ったらあかんでしょ」
「当時、公務員には文句言えない雰囲気があった。市職員はめちゃくちゃ裏金作ってたのに」
「黙っていても税収の入る自治体だからできたこと。民間企業なら業績は下がり潰れている」
「ほんまやは高コストの赤字事業だった。それを続ける方が異常」

代表的なのはこんな感じ。
March 12, 2025 at 11:52 PM
〈ほんまやは市水道局が水質向上をPRするため2007年から販売していたが、橋下市長は同日報道陣に、「世の中にミネラルウオーターはごまんと出回っている。市が税金で水道水を売る必要もPRする必要もない」と話した〉日経新聞2012年1月25日
www.nikkei.com/article/DGXN...
橋下市長、大阪の水道水「ほんまや」製造中止の意向 - 日本経済新聞
大阪市の橋下徹市長は25日、市が水道水をペットボトルに詰めて販売している「ほんまや」の製造を中止する意向を明らかにした。ほんまやは市水道局が水質向上をPRするため2007年から販売していたが、橋下市長は同日報道陣に、「世の中にミネラルウオーターはごまんと出回っている。市が税金で水道水を売る必要もPRする必要もない」と話した。平松邦夫前市長は市が水ビジネスを国際展開する狙いでほんまやを海外でもP
www.nikkei.com
March 12, 2025 at 11:25 PM
その後、大阪市は岩手県の釜石市を主な拠点に支援活動を展開した。そこへも後に話を聞きに行った。平松氏の仙台訪問とともに、『ふたつの震災』第5章の取材記録には記したと思う。

(2本目投稿の引用で)こういう職員の自主性や闊達な空気を「組織マネジメント原理主義」の橋下市長をはじめ維新の首長・議員らは、条例や人事により潰していった。市職員や労組に問題がなかったとは言わない。だが、公務員バッシングを過剰に煽り、委縮させた。「ほんまや」も橋下氏が製造をやめさせた。
March 12, 2025 at 11:24 PM
前RT>デマで歴史改竄する維新支持者がいるようなので、当時の被災地取材の写真を。2011年4月19日、仙台で平松邦夫・大阪市長の避難所視察と市役所訪問に同行した。平松氏は市職員や被災住民、それに奥山市長から直接話を聞き、大阪からの支援を約束した。維新は一切関係ない。政令市のつながり。

雪の中を走る大阪市バスの有名な写真は、当時の交通局職員が金曜夜に支援要請を受け、独自判断で救援物資を積んで出動したもの。「帰ったら一緒に怒られましょか」と。そういう職員の自主性を平松市長は高く評価していた。ちなみに、平松氏が訪ねた避難所には市水道局の水「ほんまや」が積んであった。
March 12, 2025 at 11:22 PM