斉藤正美
@msmsaito.bsky.social
1.1K followers 130 following 150 posts
社会学・フェミニズム研究・メディア研究
Posts Media Videos Starter Packs
Reposted by 斉藤正美
yutorispiel.bsky.social
【拡散お願いします】
アドバイザーを務めているトランスジェンダーの当事者団体「Tネット」から、朝日新聞で報じられた札幌家裁の違憲決定を受けての声明が出ています。

性同一性障害特例法の意義、5号要件の位置づけ、公衆浴場をめぐる誤った言説への注意関係など、非常に充実しています。
このスピードで声明を書いてくださったことにも感謝しつつ、ぜひ広めていただければと思います。
tnet-japan.com/20250923-2/
【声明】性同一性障害特例法5号要件違憲決定を受けて - Tnet (Tネット)
今月19日、札幌家庭裁判所が、「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」(以下、性同一性障害特例法)において定められた性別変更のいくつかの要件のうち、「その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似す […]
tnet-japan.com
msmsaito.bsky.social
・「ジェンダーギャップ指数は、適切な指標か」への若干の補足
webfemi.wordpress.com/2016/10/03/gen…

ただし、ジェンダーギャプ指数という数値が問題だからといって、日本の性差別状況に問題がないと言っているわけでは全くない
https://webfemi.wordpress.com/2016/10/03/gen…
msmsaito.bsky.social
高市総裁の話題にからめて、ジェンダーギャプ指数について山口智美さんらと運営しているサイトにあげた記事を紹介しておきたい。

・ジェンダーギャップ指数は、適切な指標か
webfemi.wordpress.com/2016/10/03/gen…

>女性の政治参画の割合や、出生率や健康寿命など異質な指標を加算し単純に平均を出したものであり、
それゆえに、平等度を示す指標として適切ではない

>算出された各国の男女不平等状況についての妥当性も担保されていない
https://webfemi.wordpress.com/2016/10/03/gen…
Reposted by 斉藤正美
plumpot.bsky.social
"宗教右派とフェミニズム"(山口智美, 斉藤正美, 津田大介, ポリタスTV 著) www.seikyusha.co.jp/bd/isbn...
フェミニズム/ジェンダーに関心ある人は皆読むべき本。

1990年代からの、男女平等やジェンダーに関するバックラッシュ、保守的な団体がどういう言葉でどういう反対運動をしてきたか学べる。
旧Twitterで話題になっていたことについてもまとめられていて、どういう背景でどういう流れだったか改めて俯瞰して理解できる。
宗教右派とフェミニズム | - ポリタスTV(編)…他3名
1990年代から2000年代初頭のバックラッシュから、安倍晋三政権以後の家族や女性、LGBTQ+をめぐる政策と右派・宗教との関係までを、具体的な政策や運動、テーマにフォーカスして解説し、フェミニズムの立場・視点から問題点を検証して論点を提起する。
www.seikyusha.co.jp
msmsaito.bsky.social
ご紹介ありがとうございます😊
Reposted by 斉藤正美
kakuri.bsky.social
"「女性を守る」という大義名分を立てて、あるいは右派にとって望ましい特定の「女性」だけを「守る」という前提のもとにトランスジェンダー差別をおこなう右派陣営に、性別二元論に足をすくわれたフェミニストがなだれ込むという事態に陥っている。

宗教右派とフェミニズム/山口智美・斉藤正美"
https://x.com/YU91542199/status/1702654459833430410?t=kfbyPSqEMKV9b7Bg10X54w&s=19
「女性を守る」という大義名分を立てて、あるいは右派にとって望ましい特定の「女性」だけを「守る」という前提のもとにトランスジェンダー差別をおこなう右派陣営に、性別二元論に足をすくわれたフェミニストがなだれ込むという事態に陥っている。 宗教右派とフェミニズム/山口智美・斉藤正美 #読了
x.com
Reposted by 斉藤正美
ishii00141.mastodon-japan.net.ap.brid.gy
#ニュース #政治 #プレコン
"政府の少子化対策を盛り込んだ「こども未来戦略」でも、プレコンは掲げられている。こども家庭庁の検討会は5月、若い世代を中心に認知度を上げることをめざし、5カ年計画をとりまとめた。プレコンに詳しい富山大学非常勤講師の斉藤正美さん(社会学)は、「自己決定の視点、性の多様性の視点が乏しいまま、国が少子化対策にプレコンを位置づけて旗を振っている」と指摘。「さまざまな自治体で同時進行的に事業が進んでいくと、問題点が見えにくく、広く共有されにくくなる」と斉藤さんは懸念を示し、事業や施策の妥当性を監視していくことが必要だと強調する。
"
卵子の量測定、「老化」意識させ […]
Original post on mastodon-japan.net
mastodon-japan.net
Reposted by 斉藤正美
baddiebeagle.bsky.social
"「妊娠の適齢期は34歳まで」 「熟女キラー」……。人を生殖の道具と見るような価値観が、国や自治体による結婚支援策の中でまかり通っている。公共政策としての「官製婚活」は、2013年以降急速に拡大してきた。官製婚活は何を目的に、どう進められてきたのか。その問題点を、現場への取材とともに検証する"

斉藤正美 『押し付けられる結婚 「官製婚活」とは何か』
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
押し付けられる結婚 斉藤正美(著) - 新日本出版社
「妊娠の適齢期は34歳まで」「熟女キラー」……。人を生殖の道具と見るような価値観が、国や自治体による結婚支援策の中でまかり通っている。公共政策としての「官製婚活」は、2013年以降急速に拡大し… - 引用:版元ドットコム
www.hanmoto.com
msmsaito.bsky.social
こうした事例から、ロレッタが指摘している、女性を従属させ、それを保証するために、「女性のセクシュアリティと妊娠能力を利用する」という現在の種々の体制の男性優位的な体制のありようについて、日頃意識していなかった点だと気付き、その重要性について深く考えさせれた。

つまり、RJはそうした体制を揺るがすために必要とされる概念であることを、ロレッタの人生、ならびに私の祖母と私のこれまでの歩みを振り返ることで、強く納得できたということだ。
msmsaito.bsky.social
加えて、明治期に高等女学校に進学し良妻賢母教育を受けた私の祖母は軍事国家下での強力な賢母教育のために、子どもを持てなかったことに自責の念を感じるようになり、晩年までトラウマで苦しんでいたことを話した。そうした祖母の体験を身近に見て育った私は自身の人生の歩みを振り返り、

日頃から可愛がってもらっていた祖母の影響がつよかったので。母性主義に押しつぶされそうになっていた祖母の影響を潜在的にかなり受けたように思っていると話した。
msmsaito.bsky.social
その後入った大学で無償提供されていた避妊器具のダルコンシールドが欠陥商品であったため、昏睡状態に陥った上で、無断で子宮全摘手術を受けさせられるという体験をした。ロレッタはこれが有色女性への避妊具の提供や不妊手術は白人以外の人種への人口抑制の一形態であると考えるようになった

つまり、有色女性にとっては、子どもを産む権利が十分に保証されなかったと指摘する。女性のセクシュアリティと妊娠能力を利用し、有色女性や有色人種の増加を抑制しているとロレッタは指摘する。ロレッタの人生を通してリプロダクティブ・ジャスティスという概念を生み出したことにすごく納得できた。
msmsaito.bsky.social
私の報告だが、参加者の幅が広いということを伺っていたので、なぜリプロダクティブジャスティスが重要なのかということを伝えるために、有色女性である著者ロレッタ・ロスの生きてきた歩みを振り返った。

ロレッタは、何度もレイプ被害を受け、中絶が合法化されていないためにレイプにより妊娠した結果、15歳で出産をせざるを得なかった。その上、子どもを産んだことを理由に約束されていた大学進学の奨学金を取り消しされるという罰を受けた。
msmsaito.bsky.social
一方で私は「少子化対策」として実施されている「官製婚活」について批判している。これをRJという観点から見ると、リプロダクティブ・ライツを侵害していることに加え、妊娠に関する知識を授けたり、家庭・子どもはいいねという機運を醸成することに熱心な一方で、子どもを産んだ後への支援については「安全で健康な環境で子どもを育てる権利」という面では満たされていないということになる
私は、プレコンセプションケアなどの施策には、これまで指摘してきたリプロダクティブ・ライツが保証されていないという問題のほかにRJという観点からの提起も必要と思った
msmsaito.bsky.social
RJの中では、子どもを産む権利、産まない権利の他に、この「安全で健康な環境で子どもを育てる権利」も重要だというのだ。私の中からはすっぽり抜け落ちていた。

しかし日本の人口が減少しているのは、これが満たされていないからという面も大きいと気づいた。
陣痛については無痛(和痛)分娩への補助、新生児期については、ナニーやベビーシッターなどのサービスが生まれており、行政の支援も少しは制度化され始めているが、広く普及はしていないように思う。
msmsaito.bsky.social
陣痛で痛くて眠れない2日を過ごしなんとか生まれるとすぐに3時間おきの授乳が待っている。哺乳瓶の洗浄や赤ちゃんのゲップなど授乳の前後に多くのto do listも付き纏う。それが最低1ヶ月も続くと。だれも代わってくれず、母親がやることが前提になっている。確かに非人道的な境遇に置かれているのだ。しかし、それしか選択肢はない、仕方がないことだと私は思っていたので大室さんの指摘にはっと目を開かされた。

大室さんは、ロレッタ・ロスらのRJ本の中では、「安全で健康な環境で子どもを育てる権利」の侵害に該当すると述べた。
msmsaito.bsky.social
富山市で開催されたリプロダクティブ・ジャスティス(RJ)読書会の報告をする。

訳者のお一人大室恵美さんは、リプロダクティブ・ジャスティス(RJ)が他のリプロダクティブ・〇〇いう用語とどう違うのかを説明。ジャスティス(正義)が確保されてこなかったことについて、これまで政治権力がリプロをコントロールしてきた日本の「産めよ殖やせよ」などの例を話された。

大室さんの報告の中で、私が強い刺激を受けたのは、母親になったらなにもかも母親に押し付けることを人権侵害に等しいと指摘されたこと。
msmsaito.bsky.social
『リプロダクティブ・ジャスティス』(人文書院)読書会(9.23富山市)のご報告 。
訳者のお一人である大室恵美さんと2人の対談形式。
子どもさんが2人も参加というユニークな読書会になりました。

リプロダクティブ・ジャスティスってわかりにくいと思う方はぜひ覗いてみてください。

とても身近な考え方だと私は思い、著者のロレッタさんの経験がいかにこの概念に結びついたかを考察。

また自分の祖母や祖母から私に伝わったことなどについても話しました。

discour.hatenablog.com/entry/2025/0...
セクシュアリティと妊娠能力:リプロダクティブ・ジャスティス---------『リプロダクティブ・ジャスティス』(人文書院)読書会(9.23富山市)のご報告 - ジェンダーとメディア・ブログ
遅れましたが、 www.jimbunshoin.co.jp の読書会(9.23富山市)の報告です。 富山市の呉羽公民館で開催、 主催はSocial Bookcafe Puenteさんの主催。 すでに以下の動画があがっています。 https://www.instagram.com/p/DO7u_xtgfz8/ JICAの活動で知り合った女性二人で創立されたPuente。「社会のことを気軽に話せる場所...
discour.hatenablog.com
msmsaito.bsky.social
龍谷大学でのクィア仏教学研究会でコメント報告をさせていただいたことが同大学サイトに掲載されました。
そこで、私が伝えたかったことは以下です。

「(トランスジェンダーへの攻撃や選択的夫婦別姓反対などの右派政治家・運動家等による)反ジェンダー運動を等閑視していては、マイノリティへの差別にとどまらず、民主主義そのものが破壊される危険性がある」

chsr.ryukoku.ac.jp/news/news-71....
【報告】クィア仏教学研究会「トランスジェンダー当事者住職からみた仏教」 | 人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター
2025年8月29日(金)14:00より本学大宮学舎黎明館3階会議室においてクィア仏教学研究会「トランスジェンダー当事者住職からみた仏教」が開催された。 那須英勝氏(本学教授)・宇治和貴氏(筑紫女学園大学教授)による挨拶 […]
chsr.ryukoku.ac.jp
Reposted by 斉藤正美
ajwrc.org
🍀また、今回のパブコメは公表から締切までが20日あまりと、「原則30日以上」と定める法令に反して期間が大幅に短く、市民参加をないがしろにする点でも問題があります(※)。
※ ただし行政手続法に基づかない「任意の意見募集」として設定されているため法令上の問題は回避している形

センターでは、計画案についてのアラートを今後も発信予定です。
これを参考に、ぜひパブリックコメントを出しましょう!

★HPにも掲載中
ぜひ広めてください-`📢
www.ajwrc.org/7848
付箋のイラストの上に次のテキストが書かれている。
「日本型」ウェルビーイングの危うさ
例えば2023年に閣議決定された「第4期教育振興基本計画」では、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が掲げられ、「我が国においては、ウェルビーイングの獲得的要素と協調的要素を調和的・一体的に育む日本発のウェルビーイングの実現を目指すことが求められる」としています。 個人の権利や自由より、集団のための協調的幸福を強調するものです。とりわけ女性にとっては「協調性」「利他性」を強調する「日本社会に根差したウェルビーイング」が家庭や地域、国への貢献の押し付けになる危険が高いのではないでしょうか。 付箋のイラストの上に次のテキストが書かれている。
平等を置き去りにしたウェルビーイング
「経済財政運営と改革の基本方針2024」(骨太方針2024)には「Well-being指標」も登場し、デジタル庁は「地域幸福度(Well-Being)指標」の活用を進めています。また、「ウェルビーイング推進課」のもと「協調的要素」を強調した政策を進める富山県など、 地方自治体でも「日本社会に根差したウェルビーイング」や「ウェルビーイング指標」の導入が進行しています。こうした動きは、 行政が幸福を数値化・管理するのではという懸念を高めます。ジェンダー平等とは整合し得ないのではないでしょうか。 付箋のイラストの上に次のテキストが書かれている。
男女共同参画基本計画は、ジェンダーに基づく差別や不平等を撤廃するという目的を再確認すべきです。「多様な幸せ」としてのウェルビーイングという曖昧な概念によって、差別と不平等をなくす国の責任を曖昧にすべきではありません。
その下に「引き続き「第6次男女共同参画基本計画」の問題点について発信しますのでぜひフォロー・ご拡散ください!」というテキストとアジア女性資料センターのロゴがある。背景に雨雲がある。
Reposted by 斉藤正美
ajwrc.org
🚨第6次男女共同参画基本計画 パブコメを出そう!📣

アラート1 なぜ「ウェルビーイング」?

#第6次男女共同参画基本計画 】のパブリックコメント(意見募集)が、8/26(火)~9/15(月)まで内閣府で実施中です。
5年ごとに定められ、今後のジェンダー政策の方向を決める重要な計画案です。

✍️センターでは計画案についての内部勉強会を行い、計画案の問題点を話し合いました。

📊今回の投稿は、計画案のなかでもとくに「ウェルビーイング」概念の扱いについて、警鐘を鳴らすものです。
「第6次男女共同参画基本計画」「何が問題か?」をテーマにした投稿画像。画像の上部に「アジア女性資料センター」「2025.09.05」のテキストがある。その下、紫のテキストボックスに「なぜ「ウェルビーイング」?」「アラート1」と書かれている。画像は雨雲、前傾に拡声器のイメージがある。 付箋のイラストの上に次のテキストが書かれている。
「ell-beingとは?
基本方針ではなぜか「女性も男性も暮らしやすい多様な幸せ(Well-being)」という概念が基本理念として掲げられています。しかし、ウェルビーイングをそもそも「多様な幸せ」と理解することには、大きな問題があります。「福祉」とも訳されるウェルビーイングは多様な要素から成り、単に個人の主観ではなく、物質的な条件が大きく作用します。
画像の下に「参考:「なぜWell-beingを「幸せ」と訳すのでは足りないか?」とQRコードがある。(リンクはこちら:https://www.jil.go.jp/researcheye/bn/079_231129.html) 付箋のイラストの上に次のテキストが書かれている。
差別の是正でなく「多様な幸せ」
政府がウェルビーイングを単なる個人の主観に基づく「多様な幸せ」かのように男女共同参画基本計画の基本理念に掲げることは、ウェルビーイングを損なっているジェンダーやその他の要因による差別や物質的不平等を見えなくさせるだけでなく、そうした差別や不平等をなくすという政府の責任から注意をそらしてしまうことになります。「多様な幸せ」とされるウェルビーイング概念を、ジェンダーにもとづく差別撤廃のためであるべき計画の基本理念の軸にしてよいのでしょうか。 付箋のイラストの上に次のテキストが書かれている。
ウェルビーイングの登場
さらに、ウェルビーイング概念が、すでに政府や自治体の政策の中で使われていることに注意が必要です。たとえば菅政権下、下村博文政調会長時代に発足した自民党「日本Well-being計画推進特命委員会」(上野通子座長)ですが、参加した有識者は男性ばかりでした。この特命委が、さまざまな基本計画のメインテーマとして「ウェルビーイング」を位置付ける取り組みを行ってきました。
背景にグラフのような紫の線がある。
msmsaito.bsky.social
いろいろおかしいことばかりのウェルビーイングに関する指標や政策だが、さまざまな国家の計画や地方自治体の行動計画などに盛り込まれまくっている。
いつのまにかWHOなど国際的な機関が提唱している指標とは乖離した、なんでもありの日本型ウェルビーイングがまかり通っているのかも。