戦々
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本と犬とパンと珈琲とF1が大好きです
最近読んだ本
女王さまの休日/古内一絵

夜食カフェ「マカン・マラン」シリーズ最新作
本作の舞台は台湾 口に入れるものを通して彼の地の文化、歴史、多様性を描きつつ日本人から見た台湾・日本人の求める台湾像に一石を投じる
このシリーズは働くことや食べること、日常の些細なことを見つめなおす機会をくれるのでとてもいい
あとは毎度いかに自分が惰性で生きているかがわかって反省にもなる…
今回の学びは“都合の良い見方ばかりしていると、見えるものも見えなくなる”ということ
とにかく出てくる食べ物がおいしそうで唾を飲み飲み読了

#読書メモ
December 14, 2025 at 7:06 AM
眠れない夜に読む本の常連はこんな感じ
 君がいない夜のごはん/穂村弘
 金曜日の本/吉田篤弘
 よるのえ・アジャラ/キューライス
若いときは聖☆おにいさんの一巻もよく読んでた
「君がいない夜のごはん」は好きすぎてボロボロに…
「金曜日の本」も好きすぎてハードと文庫両方持ってる
キューライスさんの二冊はぜひ読んでほしい
「よるのえ」は水彩画一枚一枚に数行の物語が付属していて、すごく素敵な世界観
December 13, 2025 at 12:14 PM
いま枕元にある本たち
特に今週は地震の不安と師走の忙しさからくる不眠でSAN値ダダ下がりだったので、その夜その夜で好きな本を好きに読み散らかしweek
「アメリカの鱒釣り」は呪文でも唱えられてるみたいに眠くなる
December 13, 2025 at 12:07 PM
最近読んだ本
蠅の王/ウィリアム・ゴールディング(黒原敏行 訳)

無人島に漂着した少年たちが創り上げる獣の楽園

温かな海、熟した果実、大人はいないという堕落要素の数々に淫猥さを感じる
話は文明社会に戻らんとする者と目の前の食欲と愉悦に突き動かされる者、どちらにも属せない者の対比で構成される
始めからどこか不穏でいつ発火してしまうのか背が冷やり、そしてとうとう火が点いて物語が火達磨になって転がりゆく様は圧巻
非常にシンプルな筋書きなのに受け取れる“意味”が二重三重の奥行き
この小説が残酷なのに目が離せない、惹かれることで自分の中にも獣性がある証拠を突きつけられる

#読書メモ
December 9, 2025 at 12:02 PM
最近読んだ本
10の奇妙な話/ミック・ジャクソン(田内志文 訳)

蝶を修理する少年、嘘から始まる子どもたちの暴動、荒波を渡る葬儀屋一家…どうしてこうなった?でも進まなきゃ、奇異に魅入られた人々の物語

各話デイヴィッド・ロバーツによる扉絵があり、1話目のピアース姉妹がかなりブラックなのでその系統か…?と思いきや、系統なんてどこ吹く風
自由で軽妙、楽しい話も不気味な話も哲学的な話も何でもござれ、明暗を自在に楽しめる一冊
大人でも子どもでも楽しめるちょっとシニカルで夢があって憎めない話たちにイギリス文学ってやっぱりいいわぁ、とうれしくなる

#読書メモ
December 7, 2025 at 3:44 AM
ミスド、いつの間にかココナッツ系のドーナッツがいなくなっていてびっくり
期間限定で出ていたニューホームカットというシリーズが件のブツに近そうなのでシナモンを購入

色川さん曰く“ココナツ”は、
・ホームメイド式で固め(確かに オールドファッション好きな人は好きな食感)
・噛みつくとむッと乳の匂い(失敗 ほぼシナモンの匂いしかしない…乳というかバニラかな?)
・さして甘くないし、油っぽくもない(分かる わりにあっさり、ただし食べ応えずっしり)

これがドーナツ屋に行列する若者たちを見て「近未来の生活の味気なさを眼のあたりに」したと感じていたおじさんを中毒させた魔のドーナッツか…
December 6, 2025 at 9:51 AM
最近読んだ本
台所から北京が見える/長澤信子

いつか終わる子育てをよすがにするのではなく、ひとりの人間としての生きがいが欲しい、いつか大きな夢へ繋がる生きがいが…36歳で中国語の勉強を始めた著者が、通訳になるまでの猛勉強の日々
理路整然とした少し武骨でまっすぐな文章が気持ちいい
勉強を始めた頃は日中国交正常化前、やがて身に着けた語学を本当に役立てる日が来た件は胸が熱い
重要なのは、ただ言葉だけを手に入れても意味がない、語学はその言語を生んだ文化・背景を理解してこそということ
いまの日中間を見て長澤さんならどう思うだろう
いまだからこそ読みたかった本

#読書メモ
November 29, 2025 at 9:14 AM
最近読んだ本
いずれ我が身も/色川武大

病気の苦しみ、夫婦関係、家に出入りする若い子たちや作家との屈託ない付き合い、死んでいく友だち…
晩年のエッセイ集と謳っているが、もちろんご本人はもうじき死ぬなんて思っていない
長生きはしないだろうなと思いつつ、70代、80代の自分に思いを馳せる(実際には60歳で亡くなった)
普段の生活を語る地の文が好きすぎて読んでしまったけど、これは色川作品を一通り読んでからの方が深く味わえるはず
人知れず自殺を考え、反面で老後の自分も想像する
飄々としてみせても実は苦しい、だからせめておいしいものでも食べようよ、そんな声が聴こえてきそうな一冊

#読書メモ
November 29, 2025 at 3:06 AM
復刻時は検印制度廃止後なので、さすがに奥付はこんな感じ
どんな検印だったか気になるな
November 22, 2025 at 4:36 PM
眠れない夜に本の話しちゃう

三重吉さんとのファーストコンタクトは漱石の弟子とか全く知らず、古書店で買ったぽるぷ出版の復刻シリーズ(漫画「本なら売るほど」でジョージさんが熱弁していた、明治~大正ごろの名著を発行時のデザインそのままに1970年代に復刻したもの)
すごいのが、変体仮名や崩し字もそのままだし「當世少年氣質」に至っては和綴じなのです…小川未明は飾ってもかわいいと思う
書籍オタクをターゲットにした何ともバブリーな本たち、古本としては年若いので廉価で手に入りやすい
November 22, 2025 at 4:30 PM
けっこう前に古書店で買って積んでおいた鈴木三重吉を読書中
「おっ三重吉さんじゃーん」って軽いテンションで買ってしまったけど、よく見たら我が家の本の中で一番古い大正元年生まれでらっしゃった(手持ちの古書は昭和二十~三十年くらいの発行がほとんど)
検印が直押しだ!けど、霞んでる…
November 22, 2025 at 4:15 PM
いただきものしちゃったのでありがたく今月の読書のお供にしやす
豊島屋の鳩サブレ―とキーホルダー(鎌倉本店行ったんだね)、泉屋東京店のクッキー缶
きょうびアンゼリカの載ったクッキー珍しいね!?昔からのお菓子らしい強く甘い匂いだけど、ひとつつまんだ感じでは意外に素朴で焼き菓子らしい香ばしさと歯ごたえ

#読書のお供
November 22, 2025 at 9:02 AM
最近読んだ本
野火/大岡昇平
海と毒薬/遠藤周作

神は我々が信じてやらなければ存在し得ないほど弱い存在である(野火より)

「野火」はレイテ島を彷徨った日本兵の、「海と毒薬」は捕虜の生体解剖に立ち会ったある医師の生き地獄
成す術ない人間が縋りつく対象として作り上げたもの、人間らしく生きるための原始の法律こそが「神」なのだと思う
いずれの主人公も意思をへし折られ尊厳を踏み潰され、それでも一線を越えないよう自分の中の「神」を守ろうとする
現実がそれを許さなかった時、ふたりは二度と戻れないほど壊れてしまう
人間性を守る最後の砦は脆い虚構にすぎないのか、神の存在と人間の在り方を問う二冊

#読書メモ
November 22, 2025 at 1:00 AM
最近読んだ本
日々の泡/ボリス・ヴィアン(曾根元吉 訳)

若き恋人たちの幸福と悲愴溢れる唯一無二の幻想小説

山口小夜子さんが好きな本に挙げていて気になった一冊
愛の形を具現化したらきっとこんな世界
前半はとてもポップでキュート、中盤は浮かれつつも現実が顔をのぞかせ、そして後半、不幸がふたりを襲いまさかの結末を迎える
コミカルさと文学然とした夢幻が混ざりあうまさに泡のような日々に、しれっと残酷さが注がれ暗転してから夢中で読み終えてしまった
希望に満ちた無敵の明るさからの強烈なビンタ、びっくりだよ

#読書メモ
November 16, 2025 at 9:52 AM
雨みたいな勢いで雪降ってる
根雪になりそうだな
November 11, 2025 at 9:54 AM
最近読んだ本
幽霊の脳科学/古谷博和

※本書は幽霊を科学的に解明して駆逐してしまうことが目的ではありません

丸善公式さんが紹介していて面白そうだったので
脳神経科医の視点から、実在するかのような幻=幽霊を見ることは誰しも余裕であるぜという解説本
今野圓輔が「日本怪談集」で怪談を蒐集した際に感じた共通点の指摘がすでに鋭い
特に幽霊を見る人は何度でも見る、という点について所謂「親も自分も霊感がある」ことが脳の機能と関連する遺伝と考えれば、腑に落ちる
現代では大多数ができることをできない人は病気と定義されるけど、もっとうんと遡ればできないことが普通だったんだよ、という話も良かった

#読書メモ
November 10, 2025 at 11:15 AM
最近読んだ本
氷/アンナ・カヴァン(山田和子 訳)

氷がすべてを飲み込もうとする中、愛する少女を追って「私」は暴力と退廃に満ちた世界を渡ってゆく

極力前情報なく読みたかったので序文はすっ飛ばし
物語は「私」とアルビノの少女、権力者・長官の三人の近づいたり遠ざかったりする不思議な関係によって進む
本筋と主人公の妄想に境界がなく、目まぐるしく世界そのものが変身し続けていくような展開が幻想的
こちらの目を回させたまま押し流していく勢いがあって、立ち止まる暇なく自分でも意外なほど早く読了
殺伐として不穏なのに、荒廃していく風景の描写とすべてをあきらめた真っ白な静けさが美しい終末世界

#読書メモ
November 8, 2025 at 11:12 AM
足元びしゃびしゃ
こんな寒い日にぴったりの本を読み終えたので後ほど
November 8, 2025 at 4:04 AM
朝起きたら積もってた
November 7, 2025 at 11:44 PM
気圧なのか何なのか、ちょっと心が落ち着かない、そういう時は百閒先生を読む
ちくま版と岩波版は収録の話が微妙に違うので双方持っている
観念して旺文社版集めようかな
遊就館と件はホラーのアンソロジーにもちょこちょこ入ってるからもう何回読んだだろう
November 2, 2025 at 11:57 AM
今日は大雨
一日書を捨てて町へ出、たらふくお寿司を食べたりスンスンのグッズを買ったりモモチャ買ったり読書のお供買ったり本買ったり結局本です本

本屋で手に入れた今年のポチ袋がこちらです
待ってろよ甥っ子 かわいいおまえにせかいのはんぶんをやろう
November 1, 2025 at 9:34 AM
今月の読書のお供は東京のあかサンド
注文したのを忘れた頃に届いてそして賞味期限がめっちゃ短い
和三盆で後味あっさり、女峰を使ったいちごジャムが濃厚な甘酸っぱさで一度に2枚も食べれば大満足
連休中に本読みながら食べるんだ…へへ…

#読書のお供
October 29, 2025 at 3:53 AM
外は雨
来るはずの荷物を待ちながら一日こたつでのんびり読書
今日が賞味期限のアップルパイ with 珈琲と蕎麦茶と焙じ茶のローテーション
こんな日はとっておきにしておいた小川洋子さんでしょう
あんまり新刊の感想は上げないようにしているけど、相変わらず小川さんの書く一緒にいても寂しいような恋愛模様、好きだなぁ
もう一冊何か読みたいけれど余韻の静けさにどっぷりで今日はおしまい
October 26, 2025 at 6:11 AM
自分にとって積読は残りHPだし
マルメロの木はセーブポイントです
October 25, 2025 at 4:03 AM
今夜も君は美しい

今日のマルメロと一月前のマルメロ
急に寒くなったから腐らないか心配だったけど、いよいよ熟していい香り
October 23, 2025 at 12:08 PM