#お花置いていきます
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Rちゃんは、老若男女の誰からも好かれる素直で良い子🍃

18歳で直ぐに車の免許を取得し、大学には一人住まいをせず実家から通うから中古車を買ってくれと両親に頼み、自分のバイト代を加えて買ったボロボロながらも可愛い海専用車を丁寧に手を掛け乗っています。

車内には必ず花があり、これを目当てに皆が乗せてと声が掛かるのでした🌿

水が毀れぬよう細工された瓶に花だけ切り取り水に浮かべた浮き花の花手水や一輪挿しの時もあり、ドリンクホルダーに置かれた揺れる花姿を眺めては誰も笑顔を浮かべて優しい気分になっていくのでした。

プルメリアの時は、甘い香りに車内が完全ハワイ～懐かしの地に行きたい衝動に駆られ捲りで😸
December 4, 2025 at 8:09 PM
naru-shima-88.bsky.social
新刊サンプル(3/3)

・「嘘の人生」…どうやら友だちっぽい（添＆練牙）／約3,700字
・「Feux follets」…潜＆生行／約5,800字
・「奈落の貉」…由蛇＆添＆潜／約7,300字
・「黒猫と晩酌」…クワイエット・ドライブ（添＆潜）／約1,400字
嘘の人生 （サンプルここから） 「あれ、練牙さんまだ起きてたの？」 シゴトを終えて寮の部屋に戻ると、いつもならとっくに寝ているはずの犬が起きていた。 ローテーブルに置かれたタブレット端末を睨みながら何やらうんうんと唸っていた犬は、扉が開いたことにも気づかなかったようだ。オレが声をかけると、ハッとした様子で顔を上げた。 「添！おかえり。ゼミの飲み会？だったんだろ？」「いや～。すっかり盛り上がっちゃって遅くなりました」 セミ飲みがあったのは本当。ただ、就活だの卒論だのバイトだので忙しい連中の集まりは、ハメを外しきらない無難な盛り上がりに留まり、健全な時間に解散した。それでも一部のヤツらは二次会の相談とかしてたみたいだけど、オレはテキトーに誘いを断った。大学近くの安さを売りにした居酒屋街にはうまい酒を出す店はない。それに、「叢雲添」を作るためだけの人間関係にそこまで付き合う必要もないからね。 帰るメンツに混ざって店を出て、連絡溜まってるし暇そうな女呼んでホテルでもいいかなーなんて思っていたところに、カラスがやってきた。なんでも、下っ端がヘマをやらかしたからオレが尻拭いに行けということらしい。 下っ端のヘマはしょーもない内容で、これオレが駆り出される必要ある？って感じだったけ（サンプルここまで） Feux follets （サンプルここから） 「ああ、やっぱりあなただったんですね」その人物を目にした時、ほとんど独り言のような呟きが漏れた。 先祖代々が眠る寺の墓苑。俺の視線の先には「北片家之墓」と刻まれた墓石がある。差し込む西日が、暮石の前に立つその人の影を長く伸ばしていた。 「お久しぶりです」 黒のロングコートに黒い、見えている限り全身黒尽くめの長身の男に近づいて、声をかける。この人はモノトーンの服を着ていることが多かったから、墓参のための服装という訳ではきっとないのだろう。 「……」 俺の呼びかけに振り返ったその人1百目鬼さんは、時間が巻き戻ったかと思うほどに、あの頃と変わらない見た目をしていた。 花立には萎れかけてきている画とりどりの花に混じって、瑞々しい白百合が一本だけ供えられている。この人が用意したものだろうことは一目でわかった。 「毎年ありがとうございます」 「……なんの話かな？」 （サンプルここまで） 奈落の貉 （サンプルここから） Side. Y ゆったりとしたジャズ調のBGMに混じって、窓を叩く雨の音がする。 夢十夜の営業終了までもうあと一時間を切った。怪しかった雲行きのせいか、マスターが不在なせいか、今日は客入りが少なかった。少し前まで残っていた常連客も、降り出した雨にそそくさと帰っていき、店内はすっかり静かになった。 雨音は次第に強くなっている。BGMを流してくれていた趙雲をスリープモードに切り替えて、オレはシンクに溜まったグラスを洗い始めた。きっと今夜はもうお客さんは来ないだろうから、これが終わったら早めに店を閉めてしまってもいいかもしれない。 グラスについた泡を洗い流し、ひとつひとつ、丁寧に布巾で拭っていく。 たとえ店の主がいなくても、オレはこの空間と静謐が好きだった。 ——カランコロン。 手作業ですべてのグラスを洗い終えたちょうどその時、入口のベルが鳴った。オレの予想は外れて、静謐は一時の終わりを迎える。 オレは接客モードに切り替え、営業用のスマイルで訪れた客を迎え入れた。 「いらっしゃいませ～」 （サンプルここまで） 黒猫と晩酌 （サンプルここから） 「あれ、潜さん」「おや、添じゃないか」 「うるさい人達が部屋使ってたんで、巻き込まれる前にバルコニーで晩酌でも……と思って来たんですけど、先客でしたか」 「今夜は月がよく見えるからね」 「ご一緒しても？」「好きにしたらいい」 「じゃ、失礼して......っと。潜さんはまたワインですか？」 「これは18年もののシャトー・マルゴーさ。僕の子羊が献上してくれたなかなかの上物だよ。 添も飲むかい？」 「やー、お誘いは嬉しいんですけど、遠慮させてもらいます」「君がワインを飲んでるところを見たことがないけれど、ワインは苦手？」「別に苦手じゃないですよ。ただ、あんまり好みじゃないってだけで」 「ふうん、まあいいけど。君はいつも期待外れでつまらないからね。いつか君が酒精に身を委ねて理性を狂わせる様を見てみたいところだ」 （サンプルここまで）
December 14, 2025 at 2:11 AM
bunpepapa.bsky.social
幸せ感を表現するため、試しに花を置いてみた。
忠実である必要がない花を描くのは楽しい。時間があっという間にすぎていくけれども…
December 2, 2025 at 2:02 PM
tane-uriya.bsky.social
🌿「🤒」

🌹「🌿……せめて安らかに……」
（泣きながら枕元に花を置いていく）

🕯️「🌹さん、縁起でもないから止めようね。ただの風邪だからね」
tane-uriya.bsky.social 種 @tane-uriya.bsky.social · 12d
これ逆にじきゅさん風邪で、わたわたするふくちゃとか見たいかも知れない
tane-uriya.bsky.social 種 @tane-uriya.bsky.social · 12d
風邪引き実福🤧
December 3, 2025 at 4:41 AM
sa103-s.bsky.social
今日11/22は利便事屋の頭目、
碓水幽烟の誕生日です✨
REVENGER(2023冬アニメ)
ささやかながら㊗️SSを✨
ー藤袴ー参
いつも他人の為に東奔西走の幽烟さんに、ここは一つ繰馬さんから花束の差し入れを…
とか言いながら、対していつもと変わらない二人です。

タイトルだけでオチの見える話ですが、常なら幽烟さんとツーカーは徹破先生の処を、”花を介してなら雷蔵さんも幽烟さんとツーカーかもよ？”という最終頁を書きたいが為の12頁前振りでした✨キリリ！

読んで下さった方、本当にありがとうございます✨😭✨
　閉じた雨戸の隙間から、凍てた空気が猫の様に懐に忍び込む―その冷たさに雷蔵はハッと意識を戻された。右手に握った絵筆の墨はとおに乾き、手元を照らしていた筈の、灯りの油が切れている。目の前の画仙紙は未だ白く、紙に向かい眠っていたと、気が付いた。　剣を握っていた頃は、日暮れと共に寝ていたのだから昼夜逆転も甚だしい。 　幽烟の不可解な振舞いが、ずっと頭を離れない― 　一つ嘆息すると雷蔵は、戸板を外して外へ出た。 　庵を囲む木々を抜け幽かに薫る海風が、墨色をした山の端に白々と朝日を連れて来る。尾根筋を、橙色に染め上げて、柔らかな光が刻々と空を変えていく様を、雷蔵は魅入られた様に見つめていた。 　 　鶴がコウコウと鳴きながら、群を成して飛んで行く。 　 　目指す先が己の郷里と気付き、男は少し目を細めた。教えられたでも、問うたでもなく、ひたすら飛翔する姿を、羨ましく思ったのだ。 　 　見えぬ力に引かれた様に心が急（せ）いてザワついている。今は何を置いてでも幽烟に会い、問わねばならない― 　 　ふと、浮かんだ想いは雷蔵を戸惑わせたが、この手の感覚に逆らうべきでない事も経験則で知っていた。今迄の迷いを断ち切る様に、肺いっぱいに霜の匂いを吸い込んで、山を下りる決心をした。 　庵に戻った雷蔵は、床に散る〝唯〟を選びかけて、指を止めた。気に入った絵でもないのに雁木屋へ足を運ぶのは〝唯〟にも雁木屋にも不誠実と思ったからだ。 　〝幸い、約束には、まだ間がある―〟 　そう考えた雷蔵は、己が絵を口実に山を下りようとしていたと気付いて、一人、顔を歪ませた。 　”最初（はな）から俺は、幽烟殿が煙に捲くと踏んでいる” ”口実を捜す程、自分は彼の人を疑っている―” 　その考えは彼への己の信頼を穢すように思われて、雷蔵は酷く狼狽えて、視線を外に漂わせた。 　と― 　視界の先に飛来した一頭の蝶が、 　薄紅の花にふわりと留った。 　真っ直ぐ伸びた茎頂で、群れた小花が花頭を成し、秋風の中を揺れている。白く淡く烟（けぶる）ように見えるのは、花序から零れる長い花芯だと―教わったのは幼き日。 （嗚呼、この花は―） 　秋の七草に数えられるその花の、微かな、しかし、甘やかに香る茎を折り採って、雷蔵は抱き締める様に束にした。 　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 　 　思い詰めた表情で碓水庵を訪ねた雷蔵が裏へ回ると、包みを持った幽烟が枝折戸で待っていた様な顔をした。 「あゝ、丁度いい。今日あたり、来られる頃かと」 　驚いた風もなく、雷蔵を邸内へ招き入れた幽烟は、持っていた包を解くと中のたとう紙をその場に広げた。 　 「誂えていた貴方の冬の袷です」と、すらりと言う。 　 「これを、俺に？」 「故郷（おさと）と違い、長崎（ここ）の寒さは堪えるでしょう？」 　”着丈も帯も、貴方に合わせた筈ですが―” 　そう幽烟は、少し首を傾げて言う。 「では、其方は―俺の寸を調べるために…！」 　唖然とする雷蔵に、幽烟は一つ頭を下げた。 「貴方の留守中に、勝手に上がり込んで伝えもせず…着物を借りて申し訳ありませんでした」 　雷蔵は毒気を抜かれた様に、ただ幽烟を見返した。この数週間の悩みが、こうもアッサリ紐解かれるとは、それも自分の為だったとは、思いもしなかったのだ。 余りに隙だらけの表情を見せる雷蔵を見返しつつ、幽烟は心中で、あの雨の日を思い出していた― 　着物を中へ放り込み、上がった庵（さき）で、床一面に散る〝唯〟を見た幽烟は、雷蔵が彼女に〝攫われまいか〟と懼れたのだ。それほど女は物憂げに、画仙紙の此方側に座す絵師の視線を避け俯いている。幽烟の脳裏に、絵に向かう雷蔵の、真直ぐな眼差しが浮かんだ瞬間―怒りとも嫉妬ともつかぬ想いに、咄嗟に着物を、己が躰に巻き付けたのだ。それだけが絵師を現世に留める呪（まじな）いであり、ほんの一瞬〝唯〟を消し去る術（すべ）に思えた。 　 　…現に雷蔵は、絵を携えることなく、此処へ来た。 　その事実（こと）に、安堵している心の中を表層（かお）に出さぬ様、幽烟は強いて穏やかに訊ねた。 　 「ところで繰馬さん。あちらの花は、模写の題材に？」 　見遣る先には、雷蔵が持参した花を挿した桶がある。 　〝あゝ〟と頷いた雷蔵が、気不味い顔で赤面した。 「……否…嘘だ。あれは俺が山を下りる口実だ。俺は、其方が本当の事は申すまいと―その時に素描の画題と偽って、それを渡して帰る気だった」 　〝すまぬ―〟頭を下げる雷蔵に、幽烟は薄く微笑み、〝謝らないで下さい”と言うと”貴方に嘘を吐くなと、実は徹破に叱られました〟と小さく続けた。 　 「本当に、私がサッサと言えばよかったのです。 貴方には、とんだ御足労を…こんなに沢山の花…… 此方へ運ぶだけでも大変でしたでしょうに」 　 「それは―確かに、そうだな…」 　言われて初めて気づいたように、雷蔵は桶に入った一抱えはある花の束を見返した。今更の様に、此処へ至る迄に、幾人もの視線を浴びていた事を思い出し、苦笑する。 「…だが…それもまた、済んだ話だ」 　と言うと、珍しく白い歯を見せて笑った。 　心の奥がツンとする冬の青空のような笑顔だった。 　邸の主の凝視に気付かぬまま、雷蔵は、姿勢と表情を改めると、両手を膝に置き深く頭を下げた。 　 「今日は、其方の生辰と聞いた。 　男（おのこ）に花など―笑止だろうが、貰ってくれぬか」 　 　一瞬、驚きに見開かれた幽烟の瞳が、次の瞬間に、莞爾と笑みを満たして返した。 「ええ、勿論。 　それにしても…藤袴とは、実朝ですか？」 　 「…問へど　こたへず　野辺の秋風… 　昔、散々仕込まれた。論語と和歌は骨で覚えろと」 　はにかんだ雷蔵の目が、昔を懐かしんで細められる。 　それを見守る幽烟の胸の内に温かいモノが込上げる。 　この――繰馬雷蔵という男の、遠回しで不器用な、それでいて真っ直ぐ過ぎる問掛けに、応えようとする自分自身を、幽烟は既に見つけている。 　 　高く青い秋空に、モズの高鳴きが遠く聞こえる。　玄冬に向かう澄んだ日差しが、浮世から切り取られた縁側に、穏やかな時間と共に満ちていく。 　 　 　”それはそうと―”改まった口調で雷蔵が、問うた。 「其方―なぜ俺が、今日来ると解かった？」 　雷蔵の心底訝しげな瞳に、 「だって、鶴が南へ飛んだでしょう？」 　そう答えた幽烟は、花が綻ぶように、微笑んだ。 　 　……藤袴　きて脱ぎかけし　主や誰　？　
November 21, 2025 at 3:09 PM
harunuevo2.bsky.social
昨日は仕事後、開館時間延長の金曜狙いで神戸市立博物館で開催中の大ゴッホ展へ
画家ゴッホの歩みの前半を、ゆかりの画家と並べて
初期の作品の描かれた『モノ』の存在感、黒を使って描かれた光、印象派、新印象派から学んだ色の置き方の複雑さ
ゴッホが我々の知っているゴッホになっていく様をじっくり追体験
ゴッホの描いた肖像画を、持参したギャラリースコープで拡大して見ると、厚塗りの絵の具がまるでニスを塗った木彫のように見える不思議
本当は人物を描きたかったけどモデルに払う金が無かったので花を描いた、という逸話も印象的
展覧会グッズであれほどお金突っ込んだのは初めてだった
しかし絵葉書200円て、厳しいよな
November 8, 2025 at 12:33 AM
n-nihongo.bsky.social
本日の収穫　11/5

期待してなかったのでいいのだけど、大根はもっとフカフカに耕した畑に植えないと下に下に育っていかないのかな。

こぼれ種から生えてきたリーフレタス
もう少し大きくなったら、間引いてそれもどこかに植えよう。

区画の外にも野菜以外なら植えてもいいことになったので、お花と木(楓、牡丹、薔薇、芍薬)を植え替えた。
今度鉢に植えてある柚子(今年はツボミ四つ、花二つ、実が一つなったのだけど、随分前に落っこちてしまった🥲)とブルーベリーも引越しする予定

#家庭菜園　#potager
流しに置いた大根が２本 こぼれ種から芽が出たリーフレタス 区画の外に植え替えた左から楓、牡丹、薔薇、芍薬
November 5, 2025 at 7:06 PM
elliemylove.bsky.social
雨降ってきました。ベランダの手すりに、パタ、パタ、パタ、と雨音。自動車が水を跳ねる音も。
真っ赤な百日草置いていきますね。すてきな土曜の夜をお過ごしください。✨❤️
#TLを花でいっぱいにしよう
#花
#百日草
October 25, 2025 at 10:20 AM
fragrance.co.jp
木曜日の朝のTLに秋の風景を置いていきますね。
まずは三大（四大）香木の一つ、 #キンモクセイ　（金木犀）。国分寺市では二度咲して5日目ですがまだオシベが白いままであと2,3日は咲きそうです。
キンモクセイの花のアップ 満開が続くキンモクセイです
October 23, 2025 at 2:05 AM
elliemylove.bsky.social
おはようございます🌞☀
曇りで寒い朝ですー☁️
昨日よりさらに3℃低い。夏からストンと冬になりそう。なにこれ😂
お仕事の方は、あったかくしてお出かけください。おうちの人もご同様に。昨日の薔薇を置いていきます。良い日になりますように🌈🌹😊✨
#花
#TLを花でいっぱいにしよう
October 21, 2025 at 10:35 PM
miporingo.bsky.social
いけばなの「作品」もいいけど、余ったお花をキッチンに置いてるのも立ち働くときに癒されて良い。
October 18, 2025 at 11:22 PM
sasasanosas3.bsky.social
ﾊﾞﾙﾄﾞは持ち家みたいな感じだけど、ｱｻﾄってｺﾉｴとつがった時って２匹で一から住処作っていこうって感じだったのかなって思うと、ほっこりする

「ここにテーブル置いてさ、花も飾ろうかアサト」とか日差しが差し込む窓の前で微笑むｺﾉｴに目頭が熱くなるｱｻﾄとか見たい

ﾊﾞﾙﾄﾞはﾊﾞﾙﾄﾞで自分の物しかなかった部屋に、ｺﾉｴの物が増えてきたことに対して喜びを噛み締めてそうでいいな、「住処は変わってないのに、前とは大違いだな」って
October 19, 2025 at 8:25 AM
hisame30.bsky.social
「いつか失くしてしまうなら」っていつかのクリスマスに貰った手袋を燃やすアルフィエーリと、「いつか置いていくのだから」と自室の棚に見えるように置いておくカルちゃんの差。
アルフィエーリは友のように、カルは花のように愛してしまうのね……。
August 5, 2024 at 7:34 AM
tamakinam.bsky.social
#お花置いていきます
August 22, 2024 at 7:26 AM
you-fzk.hanameiro.net
「魔法の船はかれらを乗せて」だいぶ捏造度の高いMEDiUM二次創作です。音楽家とクラウン。
飛行艇は次の目的地をめざして、真夜中の空を泳いでいきます。 　一団のコックを兼ねる音楽家は食べ物を詰めたバスケットをぶら下げて、船室の扉をノックしました。コココン、コンコン。独特のリズムを受けて、扉はひとりでに開きました。空を飛ぶこの不思議な船には、どこもかしこも魔法がかかっているのです。 　灯りを落とした部屋には、奥の円い窓からほのかに月光が差し込んでいました。広いベッドの真ん中には、化粧をおとしたクラウンが身体を丸めるようにして眠っています。 　枕元のテーブルにバスケットを置いて、音楽家は小さく笑いました。たそがれ一座の団長であり、魔法使いでもあるクラウンの部屋に、本人の許しを得ずに入ることをゆるされているのは音楽家ひとりです。 　ふたりはこの船が空を飛ぶ前からともにいました。音楽家の奏でる曲を愛したクラウンが、世界中にその調べを響かせるために始めた旅一座は、いつの間にやらずいぶんと大がかりで、華やかなものになったのでした。 　ずれていた布団をクラウンの肩にかけ直してやると、音楽家はぐるりと部屋を 見渡しました。この部屋には、クラウンが世界中で見つけた宝物が詰め込まれています。 　見物料の代わりに街で一番価値のある宝を盗んでいく――。いまやそんな噂すら囁かれるたそがれ一座ですが、もともとクラウンが目を留めたのは、世の人々が関心を寄せない、ささやかな品々ばかりでした。愛らしい細工のスプーンや、街外れにひっそり咲いた珍しい花、土地に伝わる素朴な織物、磨かれることなくうち捨てられた鉱物……。 　ものばかりではありません。いまやたそがれ一座に欠かせない存在となった、青い瞳のナイフ投げも、人に怯える人形つかいも、生まれた土地ではうち捨てられていた、クラウンが見つけた仲間です。 　よそものであるクラウンが手を伸ばすことによって、さまざまなものに光があたりました。土地に縛られた人々は、クラウンが持ち去ったものの美しさや貴重さに、うしなってはじめて気づき、残されたよく似たものの価値を見直すのでした。そんなことの繰り返しや、おそらくはクラウン自身がショーで披露するイリュージョンの印象が、噂のもとになったのでしょう。いまではたそがれ一座が 訪れると、街の金持ちは大騒ぎです。けれどクラウンは昔から変わらず、かれ自身の心惹かれるものを求めるばかりでした。 　すうすうと寝息を立てるクラウンは、額装もしていない剥き出しの絵を大事そうに抱えています。先の街でクラウンが貰い受けてきた、いちばん新しい宝物です。カンバスいっぱいに、たそがれ一座のショーの様子が、あざやかに描きだされていました。楽しく賑やかで、あたたかく、けれどもどこか寂しさの漂う、ふしぎな魅力のある絵の真ん中で、シルクハットのクラウンがほほえんでいます。 　音楽家はやさしく笑って、クラウンの黒髪をそっと撫でました。笑顔がにがてな泣き虫クラウンは、ショーのステージでは魔法の化粧をほどこして笑います。けれど、この絵を抱えて船に戻ってきたクラウンが浮かべていた嬉しそうな笑顔は、きっとかれの心からのものでした。 　だれよりすぐれた目を持ち、えらびぬいた宝物に囲まれながら、あるいはそれゆえに、クラウンは自分自身のうつくしさを信じません。魔法を奇術といつわり、奇術を魔法といつわって、笑顔の仮面をかぶる道化師のさみしい心を、きっとこの絵が慰めてくれるのでしょう。 音楽家は窓辺のカウチに腰を下ろすと、アコーディオンを構えました。愛用の楽器に囁きかけて小さく小さく音を絞り、歌い始めたのは懐かしい子守歌です。クラウンも音楽家もまだほんの子供だった頃、優しく懐かしい日々の記憶とともにある歌でした。 　クラウンが身じろいで、口許にほのかな笑みを浮かべました。 　魔法の船はかれらを乗せて、きらめく夜空をわたっていきます。いつか、夢見たどこかにたどりつく日まで。
June 10, 2024 at 7:49 AM
mashiro946.bsky.social
そうしたら、こっちにもそっと置いていきますね……！

これは本当に“蛇足”。
(庭師、枯れ花 バレあり。現未✕。獣班向け)
fse.tw/juttHSZE#all
March 30, 2024 at 7:10 AM
lolitakillsyou.bsky.social
川内村（横田龍儀さんの地元）にある秋風舎、とても良いカフェだった
カフェ「秋風舎」外観。庵風の平屋。土壁の真ん中に引き戸、上に気の看板が掲げてある。向かって左には小さな白い椅子と生け花、向かって右には大きな陶器の壺（傘立て）とイーゼル。イーゼルには「秋風舎 OPEN」と掲げられている いけばな。白い円柱型の花器の中央から溢れるように赤椿が4つ、赤椿の蕾が2つ、白椿が2つ。花々を囲うように椿の葉。外側にはトサミズキが向かって左側、斜め左上、真下に伸びる。後ろは土壁。 瓶詰めの並んだ棚。下段には梅酒や梅干しの瓶が10個、冗談にはピクルスやシロップの棚が8個 テーブルに置かれた紫蘇ジュース。背景にマティーニグラスに活けられた白梅・紅梅とトサミズキ
April 5, 2025 at 12:43 PM
yk43d.bsky.social
金夜狐さんのしっぽモフモフして癒されてるたきの姿が目に浮かぶ〜！
遊郭で流行ってるものとか、逆に街で流行ってるものとかお互いに教え合ったりして短い時間でも交流重ねていきそう！
文通めっちゃアリですね！
これはただの妄想なんですが、金夜狐さんからの文は御香が焚き染められていい匂いしそうだし、たきは遊郭には置いてないようなめちゃくちゃ素朴な花で押し花とか作って入れてそうです
June 6, 2024 at 4:07 PM
osonodesign.bsky.social
陸奥A子さんの絵を見て和むのってやはり少女漫画の素養があるのよね

やっぱちゃおじゃなくなかよしでもなく

りぼんなのよ

ここから始まって花とゆめに流れたのよね

後に雑誌が嵩張り過ぎてコミックスに移るのだけど

蔵書が2000冊を超え出してから置く場所に困り人にあげたり古本屋に売りながらどんどん減らしていって地震で全てやられてから一冊も買わなくなった

姉の影響もあるが純情クレイジーフルーツや少年三白眼、あさきゆめみし、はじめちゃんが1番、生徒諸君、ガラスの仮面などの少女漫画を小学生の頃から見れたのは良い環境だったと思う
May 24, 2025 at 9:44 AM
tezukurimura.bsky.social
本日の2本目(2本立てです)。

【部長、出稼ぎ中のてづくり村　つづき】

#村長のつまみ細工 。

「細長い花弁のキク」の「続きの続き」になります。
前回は「キクの花弁」を一重から四重まで
土台に貼って乗せていきました。

そして花の中心に、
ペップでつくった「しべ(おじべやめしべ的な)」をまとめたのを置きますと、

きれいなキクになりました❗️
（2025.9.5深夜）

#村長のつまみ細工
#てづくり村のせまいアトリエ
September 8, 2025 at 7:04 PM
itomakimoji.bsky.social
西陽のあたる庭なので中々難しかったけど、蔓性植物は強くて可愛い子が多くてよかったな

あとは北に置いてる蚊連草が強すぎてどんどんでかい鉢になっていってるのには笑ってるかな
花が可愛いよ！
September 4, 2025 at 1:57 PM
tamakinam.bsky.social
#お花置いていきます💐
May 26, 2024 at 12:20 AM
tomiya829.bsky.social
てか周りの人たちが僕を置いて大人になっていくのすごく辛かったけど、いつまで経っても何もちゃんとできない僕を見て元気を出してくれる人がもし出てきたりするのであれば、僕が悩んでいることなんて、本当はちっぽけなものなのかもしれない……
他人に誠実でありたい……草や花を大切にし、動物たちが住む自然を守りたい……
May 9, 2024 at 4:50 PM
huakopooo.bsky.social
ハピエンをお願いした夜、ハピエン神がカサカサ言わせながら枕元に枯れた花を置いていくと、ハピエンを迎えると言われています
September 13, 2024 at 12:01 PM
yubetuee.bsky.social
ときめき/2639ローコラ（転生現パロ/全６頁、リプに続く）

Xのローコラ版マンスリーお題様
x.com/lc_1month?s=...
より「チョコレート」「鼓動」をお借りして一本。🍫💝も書けてなかったのでそれも込みで🐯❤️‍🔥

（『どれだけ食わせる気だ！』）
Unauthorized use, reproduction, or AI learning is prohibited. 無断使用・無断転載・AI学習禁止 　灯火が揺れている。 　リビングの食卓の上、ちいさなランタン型のキャンドルに灯ったそれは、ふよふよと暖房の流れを感じ取っては揺れている。ほのかにやわらかな花の香りが漂ってくることからして、これはいわゆるアロマキャンドルというものなのだろう。つい半月前、ともに住む彼が微妙な顔をして持って帰ってきたこれは、どうやら彼の前世からの友たちにもらったものらしい。キャプテン、おれたちからのバレンタインです、と、冗談半分でじゃれつきながら敬愛する彼に贈り物をしているあの子らの姿を想像するだにおかしくて、ため息をつきつつまんざらでもなさそうに箱を開ける彼を茶化そうとしていたおれは、出てきた洒落っ気のかたまりのようなそれに、お、おお、と、彼ともども反応に困ってしまったのだったか。 　いったいどういう生活をしていると思われているのか、彼とおれがひとつ屋根の下で過ごしているそこに、このいかにもムーディーなキャンドルが似つかわしいと、本気でそう思われているとしたらずいぶんな買いかぶりである。おれがドジをしでかさないよう、ちゃんと安全そうなものが選ばれているという明瞭な気遣いがまたちぐはぐで、ここまで来ると、いったいおまえは普段どんな話をしているのか、と彼に問いたくもなる。 　とはいえ、せっかくの贈り物であったものだから、その日こそ試しに火をつけて、おお、と数分見つめては、へえ、いいなあ、うん、などと感想 を述べあって早々に吹き消したのだ。それからというもの、なんとはなしに無骨な机上の真ん中に飾ったままであったそれを、なにを思ったか、彼がふと、かぱりと蓋を開けて灯したのが、先ほどのことである。 「なんだ、ディナーはもう終わったぜ」 「そんなんじゃあねえ」 　腹に収めたばかりの魚の煮つけを思い出しながらにやりとわらってやれば、彼が辟易としたように顔をしかめて台所へと消えていく。なにか酒でも持ってくるのだろうか、と首をひねっては、暗に座れと言われているような気がして、ソファではなく食卓の椅子に腰掛けて待つ。予想は外れ、しかし待っていたのは正解であったらしい。戻ってきた彼が両の手にそれぞれ持っていたのは、湯気を立てた紅茶であった。ソーサーにはひと粒ずつ、キャンディ包みの安いチョコレートがころりと鎮座していて、ああ、それもまた、二週間前におれが彼に、くるしまぎれによこしてしまったものであった。 　バレンタイン、など、すっかりわすれていたのだ。いや、自分にはまったく関係のない行事だと、意識から完全に外してしまっていた、と言ったほうが正確かもしれない。今世でも父はよく母に花を贈っていたし、母は母でチョコレート菓子を作っていたが、おれはといえば、彼と再会を果たすまで、時折菓子をもらいはすれど、大抵数ヶ月でおれの荒気なさや無神経、そしてなにより幾多ものドジに音を上げて離れていく人間がほとんどであった。来る者拒まずをどうにかすればどうだ、と、頼んでもいないのに母に相談されたらしい兄がふらりとこの身の前に姿を現しては、それだけ を言い置いて去っていったこともある。癪に障りながらも、母上のおねがいにはいつまでたっても弱い兄の姿が愉快で、それならばと受け取ること自体をやめたものだから、余計に縁遠いものとなってしまったのだ。 　彗星のようにまばゆい彼の情熱にとかされるまま、契りを交わしてはじめての冬。ひょっとしたら恋人である彼も例外なく、この日をたのしみにしていたのではないか、と思い当たったのはほとんどの菓子屋も閉まった帰り際のことで、泡を食って購入したのがチョコレートの徳用袋であった。帰宅して早々、急に押し寄せた冷静に、これはないだろう、と頭を抱えていた、そこにあの、小洒落た袋を持った彼が帰ってきたものだから、一瞬だけ心臓が裏返りそうになったのは言うまでもない。 （『……コラさん、それ、溶けるんじゃねえか』） 　ずっと、そんなに握ってたら。彼の友人のおかしな贈り物のおかげで緊張が緩んだ、そこへ、言い出しづらそうに口を開いた彼の指摘に、はっと気づけばチョコレートの詰まった袋が手に潰されている。正直に言おうか言わまいか、迷うこの目はきっと、なによりも克明に語っていたのだろう。もしかして、と、彼が声を浮かせた、それと同時に、おれはごめん、と謝っていた。 （『また、ちゃんとしたやつ、買ってくるから』） 　これしか、見つけられなくて。思い返すもなさけない台詞に、ああ、あのときの彼は、よくあきれかえらなかったものだといまでも思う。差し出す袋を受け取りつつ、いや、それを言うならおれなんか、なにも用意してねえが、と、いっそ困惑したように袋の印刷を読んだ彼は、五十個入り、
February 28, 2025 at 2:43 PM