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◆ハロウィンマスコット・パーティ（2/2）
ぼくの本丸の長谷部くんは、自身の物語から私物を持つのが苦手という難儀な性質があります。
刀剣男士が付喪神だということを考えると、彼らが物を持つという行動についても、少し深く考えたくなってしまいます。

どうやら長谷部くんは、この十年間で少しずつトラウマと向き合うことができていたようですね。
そんなお話なのでございました。

それでも寂しくないように、人は何かを遺すのかも知れない。
　創作意欲が湧き上がっているのか、燭台切の思索は尽きない。長谷部は茶を汲んできて、暫くメモ帳に筆を走らせる燭台切の姿を、ぼんやりと眺めていた。

　○

「というわけで、お友達ができたよ」
　数日後、任務や内番の合間を縫って、長谷部と燭台切はせっせと古着を解体し、いくつかぬいぐるみをこさえた。ふたりとも不器用ではないが縫製には慣れていない。篭手切江や加州清光と言った手先が起用な刀剣男士たちを訪ね歩いて、長谷部の古着は、ダルトーンのシックなぬいぐるみへと大変身──否、化けたのだ。狸のように。
　どうしてもぽんぽこという単語が離れなかったので、一匹だけ狸を作った。
　生地を絶ち、新たな道具に作り変え、端材をごみ袋へ詰めていく。服としての役目を終えた布を捨てるとき、罪悪感が少し減った気がする。
　そうして長谷部はゆっくりと、古着を減らすことができたのであった。
「なんだがこじんまりとしているし、ハロウィンコーナーにでも置いておくか」
「いいねえ。僕らの血と汗と涙の結晶だよ。きっとハロウィンをかっこよく盛り上げてくれるね」
　一仕事終えたとばかりに、出てもいない汗を拭う燭台切なのだった。長机の並べられた食堂の一角には、季節の飾り付けや展示品が並べられているコーナーがある。

十月の末といえば、やはりかぼちゃ祭りであり、ハロウィンなのであった。
　この本丸の審神者もハロウィンが大好きで、毎年お菓子の交換会と称した仮装パーティーを開催しているくらいだ。こじんまりした催しだったが、最近はかぼちゃ祭りと称した大規模訓練の影響か、ハロウィンに関心を向ける刀剣男士も増えた。
　十月まで食堂で彩りとして役目を果たすのが、このマスコットたちの初めての役目になるのかもしれない。
「作ってみると愛着がわくものだな」
　カーキ色と灰色のツートンカラーなかぼちゃのマスコットを手にとる。綿をたっぷり詰めてふわふわになった元ズボンの生地を、長谷部はそっと揉み込んだ。やわらかくて、落ち着く。
　これを手放すのは当分無理そうだ。
「うん、可愛くできたね。僕も楽しかったよ。着られなくなったお気に入りの一着を手元に置いておけるって考えたら、嬉しいよね。僕も作ろうかな」
「いいんじゃないか。眼帯も作ってやるといい。手伝って貰ったからには、俺もお前を手伝うぞ、燭台切」
　長谷部がテーブルの上にマスコットを並べながら言葉を返すと、燭台切は張り切ってうん、としっかり頷いた。
「ありがとう、長谷部くん。その時はよろしくね。……でも、ハロウィンは飽くまで例えだったんだけど。殆どこの季節限定のぬいぐるみになっちゃったね」
　もっと他のぬいぐるみにしてあげてもよかったのかな、と燭台切が言うと、長谷部は僅かに口の端を上げた。

「いいさ。俺だって刀のときは、冬の間しか蔵から出なかったこともあるのだからな」
　その季節になれば必ず思い出す、特別な相棒だ。
　布は刀よりもずっと脆い。いずれ擦り切れて、掠れて千切れて風化する。長く共にいるためには、こうしてしまっておく期間があったほうがいいだろう。
「じゃあ、次の古着は、春にちなんだアイテムにしようか」
「それもいいな。どんどん俺の収納が賑やかになってしまうが」
　着ていた服よりは随分と小さくなってしまったとはいえ、数が増え過ぎたら管理が大変になる。捨てるとは言わないまでも、どこかで割り切る必要があるのかもしれないが。
　ぬいぐるみ作りという新たな趣味を得て、長谷部は以前よりも、物を手放すことが恐ろしくなくなった気がした。

　終

October 26, 2025 at 5:20 PM Everybody can reply

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書籍ランキング

@bookranking.bsky.social

(10/25) honto 本の通販ストアランキング > 小説・文学 > その他海外の小説・文学ランキング1位:シェイクスピア（著）『新訳　冬物語／シンベリン』
https://amasale.newif.net/ranking/hdetail/867

October 26, 2025 at 3:09 PM Everybody can reply

コロネ

@choco-corone.bsky.social

#牧場物語 #グラバザ
冬の月３〜12日☃️
ぽかぽか祭りは今年もユリスの手料理で🍲私も作りたい…プレゼントはした🎁

ウコッケイをブランド化🥚✨全ての動物が仲良し度ものびのび度もMAXなので今回はクロエちゃん🐓で参加

パープルボトル釣れた〜✨

コロボックルそれぞれにおすそ分け2000個の称号があるのでまだまだ交流が続いてる🍄‍🟫ケケポロ可愛い🥰

October 26, 2025 at 2:44 PM Everybody can reply

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はっさく

@hassaku8.bsky.social

冬物語ビール美味

October 26, 2025 at 1:47 PM Everybody can reply

キマリー（ゆうな）

@yuuna-beatmania.bsky.social

冬物語うまーい！

カンパーイ🍺✨🍺

October 26, 2025 at 12:30 PM Everybody can reply

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梨

@nitose.bsky.social

お題箱に『831の人生』の感想をいただきました、ありがとうございます。
嬉しかったのでその後のｲﾁｬｲﾁｬしている二人の話を書きました。
アズ監♀(🐙🌸)1/2

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「この先数えきれないほどの」と記載されています。
以下は本文の内容です。

　冬の気温、とりわけ夜が好きだった。故郷の水温に近い冷たさを肌で感じられるからだ。
　だが、隣を歩く彼女には堪える気温らしい。マフラーとコートとで身体を覆い、隠せない耳と顔は寒さで痛々しい赤になっている。アズールは寮服のハットを取って彼女の頭にかぶせた。彼女の耳の上半分ほどが隠れて見えなくなる。モストロ・ラウンジでの仕事終わり。冷え込むようになってから、校舎を出てオンボロ寮までの道を歩くときに、いつもしていることだった。
「日曜日に映画を観に行くと聞きましたが」
「はい、タイトルが思い出せないんですけど……竜巻からサメが降ってくる映画みたいで」
「何ですか、それは」
　彼女は肩を竦めて「コメディだかパニックだかわからないですよね」と言った。「てっきり『百回目のファースト・キス』を観に行くのかと思ってたんですけど、よく考えたらエースとデュースと映画に行くのに、恋愛映画はありえないなって」
「『百回目のファースト・キス』、観たいんですか」
「ちょっと気になります」
　彼女が口にしたタイトルは、今流行りの映画で、ここ二週間にわたって観客動員数ランキング一位を獲り続け、顧客満足度では連日トップだ。ナイトレイブンカレッジは男

子校だが、流行に敏感な生徒たちがこぞって観に行くほど話題になっていた。ヒロインの女性が一晩ごとに記憶を失くしてしまう病で、ヒーローの男性は毎日愛を告白し続け、二人は毎日恋に落ちてキスをする……という物語らしい。
「意外ですね。あなたは恋愛映画にはあまり興味がないのだと思っていましたが」
「……それって、私が冷めているってことですか？」
「そうは言っていませんよ。読んでいる小説も、ミステリーや時代ものが多いじゃありませんか」
「ここの図書館にはあまり恋愛小説がないから、読みたくても読めないんですよ」
「それは確かに」とアズールは笑った。「読みたいのなら、僕が何冊か取り寄せましょうか」
「いいんですか」と彼女は目を輝かせた。
　アズールはその後に「ただし、給料から差し引いておきます」と付け加えるつもりだった。……のだが、彼女の顔を見てなおそれを口にはできず、「安くしておきますよ」と言うにとどめた。
「タダじゃないんですね……」
「当然です」
　オンボロ寮の門を押し開ける。鉄の棒は氷よりも冷たい。
「来週にでも行きますか」

彼女は首を傾げた。
「映画ですよ。観たいのですよね？」
「観たいです……だって、何だか素敵なタイトルですし、ストーリーも気になるし。けど、――」と彼女は遠慮がちに言った。「先輩こそ、恋愛映画には興味がないのでは」
「ないわけではありませんよ。特に流行しているものであれば、話のネタになりますから」
「ああ、そういう理由で……」
　風が吹き、飛ばされそうになった帽子を彼女は手で押さえた。そうしている間に寮舎の扉の前まで来て、二人は向かい合った。
「先輩、送っていただいてありがとうございます」
　送り届けると、彼女はいつもそうして礼を言う。それにアズールが「お疲れさまでした。おやすみなさい」と労いの言葉をかける。そして、オンボロ寮のドアを開けて、中に入って扉を閉める。
　今日はそうではなかった。アズールはいつもの言葉を口にせず、ただじっと彼女を見つめていた。彼女の吐く息が、白く生温い水滴となって鼻先を掠めていく。「アズール先輩、」と彼女が口にしたところで、ぐ、とその息を自らの口へと迎え入れた。
「……んっ」
　何度も角度を変えながら唇を吸う。鈍い音がして、彼女の背がドアに凭れ掛かったこ

とに気づいた。後頭部と背中に手を回して引き寄せ、後ろの逃げ道を失くさせる。彼女の頭にかぶせていた寮服のハットが、音もなく下に落ちた。それに構わず、額や頬にもキスを落とし、彼女が何かを言おうとすれば唇を吸うのを繰り返した。
「急に……」
　わざと与えた隙に、彼女はそう口にした。
「すみませんね。急にキスしたくなったもので」
「……ここで、百回するつもりですか」
「まさか。今のはカウント『１』です」
　そう言って再び唇を重ね、今度は舌を潜り込ませて彼女の舌先を舐めた。腕にかかる負荷が重くなり、彼女の身体から力が抜けかけているのを感じた。彼女の吐く息が、瞳が、次第に濡れていく。気分がいい。アズールにとっては彼女がファースト・キスの相手だったが、彼女はそうではなかった。アズールは唇を触れ合わせるだけのキスしかできなかったのに、彼女は舌を絡めるキスができた。
「少し前までは、あなたのほうがキスが巧かったのですがね」
「い、今だって先輩よりは、ッん」
　口答えする彼女の口を塞ぎ、ざらりとした舌の表面を舐め上げる。どう唇を吸い、舌をどう動かせばいいかは全て彼女から教えられたものだ。彼女自身は教えているつもりなどなかっただろうが、主導権をアズールに明け渡した今、するんじゃなかったと後悔

October 26, 2025 at 11:20 AM Everybody can reply

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キマリー（ゆうな）

@yuuna-beatmania.bsky.social

冬物語うまーい！

カンパーイ🍺✨🍺

October 26, 2025 at 11:09 AM Everybody can reply

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ハイズ･サン･ダヨダーヨ ✅

@hyzsui.com

「だれがわたしの百合なのか！？ 2」読みました

ずっと楽しみにしてた2巻。前巻に続いて楽しいガルコメ。わたなれの次に読むならこれ一択、なシリーズ

鹿乃愛巻ということで、もちろん鹿乃愛の人物像の解像度がぐぐぐんと上がった巻だったんだけど、それに負けないくらいひと葉の物語が重さを伴って伝わってきた

↓🧵

本の表紙。

「だれがわたしの百合なのか！？ 2」 / 著: 悠木りん / イラスト: 万冬しま / 刊: ガガガ文庫

October 26, 2025 at 10:31 AM Everybody can reply

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hola-baja

@hola-baja.bsky.social

サッポロ冬物語で始めます。アテは激安な中華惣菜屋で、さらに半額神が降臨していた八宝菜丼。
#青空ビール部

October 26, 2025 at 10:27 AM Everybody can reply

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ねこぱん

@nekopan-xx.bsky.social

今週末はVRWCウィークでしたが雨が降ってたしー昨日はキャンプ帰りで疲れてたしーと言い訳三昧してランニングさぼりました！
代わりに飲みます！冬物語です！

October 26, 2025 at 10:23 AM Everybody can reply

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hola-baja

@hola-baja.bsky.social

こちらも冬物語飲みまーす　。かんぱい☺️

October 26, 2025 at 10:21 AM Everybody can reply

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タマ子

@cvvuomvcc3fi0yu.bsky.social

冬物語！！！冬もビールが美味しいよね

October 26, 2025 at 10:03 AM Everybody can reply

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手羽先　雀

@suzume-teba00.bsky.social

北海道物産展ついでに駅ビルの魚売場のぞいたらおろしたニシンがあったのでタラとフライにして冬物語で優勝🎊

October 26, 2025 at 7:31 AM Everybody can reply

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書籍ランキング

@bookranking.bsky.social

(10/25) honto 本の通販ストアランキング > 小説・文学 > その他海外の小説・文学ランキング1位:シェイクスピア（著）『新訳　冬物語／シンベリン』
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October 26, 2025 at 7:09 AM Everybody can reply

JT

@jtfb.bsky.social

きょうのおやつ。
いよいよこの季節がやって来ましたねー、サッポロ『冬物語』！おつまみはかっぱえびせんの絶品シリーズ。わさびが効いてて美味！🐴ｳﾏｰ

早々に帰宅しました。
このあとはゆっくり過ごします。

自宅で＼かんぱーい／☺️🍺⛄️

October 26, 2025 at 6:47 AM Everybody can reply

鷲ヲとも

@wotomo.bsky.social

帰宅して冬物語。

October 26, 2025 at 6:22 AM Everybody can reply

Antony

@antony02-19.bsky.social

返信が遅れてごめんなさい。🌸花はいつも人に優しさと強さをもたらしてくれますよね。四季の変化も、咲くたびに違った物語を生み出してくれます✨来年1月に日本へ旅行に行く計画を立てています。冬の景色と日本の文化を直接見られるのがとても楽しみです。何か特におすすめの観光地はありますか？自然の風景を楽しめて、地元の生活を体験できるような場所があれば、とても興味があります💐🇯🇵

October 26, 2025 at 2:50 AM Everybody can reply

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蘇我かおり

@sogakao.bsky.social

恋愛物語の基本技法は恋愛障壁と解消の繰り返しだから（冬ソナとかほぼそれだけでできてる）そこに過去の差別による葛藤を代入するのは非常に便利だったんだろうね。まさに消費。
本人たちにもどうにもできない困難とそれを乗り越えたい欲求の葛藤→乗り越える（ハッピーエンド）乗り越えられない（バッドエンド）。
物語にたいして、その葛藤機能、ほんとに社会的な差別の内面化を使わないとなんです？　って問われてるのが今だと思うんだよな。禁じられた愛が「禁じられる」のが、安易に差別からであってはならないというか。

October 26, 2025 at 12:08 AM Everybody can reply

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空宮くお

@soramiya.bsky.social

#グラバザ 2年目夏。地下室に春秋の太陽を設置したため食物の幅が拡がった。嫁が好き好き愛してるとデレデレしてくれて最高だと思ってたら同性でも赤ちゃんが「来る」らしい。愛のパワーってすげー。やること多すぎてまだ飛行石も作れてない。夏はフェザージュエルと冬の太陽を頑張る。
#牧場物語風のグランドバザール

October 25, 2025 at 8:45 PM Everybody can reply

MAGMOE

@magmoe.bsky.social

アメフト – 残り59秒のドラマ、「騎馬入場」の法政と4年ぶりの関西学院が史上4度目の両校V | 4years. #学生スポーツ

https://www.magmoe.com/2628307/drama/2025-10-25/

連載：甲子園ボウルが人生を教えてくれた～「冬の甲子園」物語篠原大輔 2025/10/25 （最終更新：2025/10/25）＃甲子園ボウル＃甲子園ボウルが人生を教えてくれた～「冬の甲子園」物語甲子園ボウルの優勝カ [...]