「それってさ、ポケットの上から叩くから割れてビスケットが増えるんでしょ?」
うちの子も変な常識とやらをつけてしまったものだ。このポケットは魔法だから、中に入れたものはちゃんと倍々で増える。
そろそろ親離れの時期なのか……。全く、誰がこの宇宙を成立させるのに必要な物質を用意したと思ってるんだ。
#1ツイ小説部
「それってさ、ポケットの上から叩くから割れてビスケットが増えるんでしょ?」
全く、うちの子も変な知恵をつけてしまったものだ。それもまた成長だし可愛いところなのだが。私は苦笑いして、ポケットから二つに割れたビスケットとダイヤモンドを取り出す。
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「それってさ、ポケットの上から叩くから割れてビスケットが増えるんでしょ?」
うちの子も変な常識とやらをつけてしまったものだ。このポケットは魔法だから、中に入れたものはちゃんと倍々で増える。
そろそろ親離れの時期なのか……。全く、誰がこの宇宙を成立させるのに必要な物質を用意したと思ってるんだ。
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「それってさ、ポケットの上から叩くから割れてビスケットが増えるんでしょ?」
全く、うちの子も変な知恵をつけてしまったものだ。それもまた成長だし可愛いところなのだが。私は苦笑いして、ポケットから二つに割れたビスケットとダイヤモンドを取り出す。
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「それってさ、ポケットの上から叩くから割れてビスケットが増えるんでしょ?」
全く、うちの子も変な知恵をつけてしまったものだ。それもまた成長だし可愛いところなのだが。私は苦笑いして、ポケットから二つに割れたビスケットとダイヤモンドを取り出す。
#1ツイ小説部
「地図のない旅というのもたまにはいいわね」
「蓮子?」
「人間はもっと自由に旅をすべきなのよ。そもそも人生とは旅そのものだって、とある有名な作家も言ってたわよ」
「蓮子さん?」
「人生なてんどうなるか分からない。もしかすると、この直後に隕石が落ちてきて死ぬかもしれない。それが人生ってものよ。旅も同じじゃない」
「宇佐見蓮子さん?」
「人生という名の旅はどこまで続くのかしらね。この道みたいにどこまでも続くのかも」
「地図はいらないからって自分の記憶だけを頼りに歩いた挙げ句、この山の中で完全に迷子になった責任を取ってもらいましょうか? 宇佐見蓮子さん?」
「地図のない旅というのもたまにはいいわね」
「蓮子?」
「人間はもっと自由に旅をすべきなのよ。そもそも人生とは旅そのものだって、とある有名な作家も言ってたわよ」
「蓮子さん?」
「人生なてんどうなるか分からない。もしかすると、この直後に隕石が落ちてきて死ぬかもしれない。それが人生ってものよ。旅も同じじゃない」
「宇佐見蓮子さん?」
「人生という名の旅はどこまで続くのかしらね。この道みたいにどこまでも続くのかも」
「地図はいらないからって自分の記憶だけを頼りに歩いた挙げ句、この山の中で完全に迷子になった責任を取ってもらいましょうか? 宇佐見蓮子さん?」
宣誓が始まった。六月の雨上がりの朝、世界が二人の門出を祝福する。
「喜びのときも、悲しみのときも」
「ううっ……」
「父さん、まだ早いって!」
「富めるときも、貧しいときも」
「おい、虹だぞ」
「ほんとだぁ」
「つぶあんでも、こしあんでも」
突然差し込まれた言葉に誰もが耳を疑う。
「いま……あんこの話が……」
緊張が走り、ざわめきが広がる。もう誰も神父の言葉を聞いていない。大きな咳払い。
「誓いますか?」
全員が固唾をのんで二人の答えを待った。
「……誓います」
おお、慈悲深き神よ!彼らはカスタードクリーム派であった。
#1ツイ小説部
宣誓が始まった。六月の雨上がりの朝、世界が二人の門出を祝福する。
「喜びのときも、悲しみのときも」
「ううっ……」
「父さん、まだ早いって!」
「富めるときも、貧しいときも」
「おい、虹だぞ」
「ほんとだぁ」
「つぶあんでも、こしあんでも」
突然差し込まれた言葉に誰もが耳を疑う。
「いま……あんこの話が……」
緊張が走り、ざわめきが広がる。もう誰も神父の言葉を聞いていない。大きな咳払い。
「誓いますか?」
全員が固唾をのんで二人の答えを待った。
「……誓います」
おお、慈悲深き神よ!彼らはカスタードクリーム派であった。
#1ツイ小説部
私は自嘲するかのようにくすりと笑ってみせる。
信仰が暴力と狂気に変わったあの日、燃え盛る炎の中で必死に手を伸ばした。
神は穢らわしい私の血塗れの手を払い除けた。
「もう神の国は来ない」
#1ツイ小説部
私は自嘲するかのようにくすりと笑ってみせる。
信仰が暴力と狂気に変わったあの日、燃え盛る炎の中で必死に手を伸ばした。
神は穢らわしい私の血塗れの手を払い除けた。
「もう神の国は来ない」
#1ツイ小説部
いよいよ打ち上げだ。三年も待つなんて……でも厳しい訓練には必要な時間だった。
「Ignition sequence start...6,5,4」
轟音と共に激しい振動がコックピットに伝わる。
――貴方がその足で木星へ行くなんて知らなかった。それならその夜に会いに行ったのに。基地のフェンスなんて飛び越えて。
「3,2,1,0...All engines running」
ぐっとシートに押し付けられ……私は空へ昇る!自分の翼よりもずっと高く遠くへ。
「Liftoff! We have a liftoff!」
無重力でもきっと機を緒ってみせる。待っていて。
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いよいよ打ち上げだ。三年も待つなんて……でも厳しい訓練には必要な時間だった。
「Ignition sequence start...6,5,4」
轟音と共に激しい振動がコックピットに伝わる。
――貴方がその足で木星へ行くなんて知らなかった。それならその夜に会いに行ったのに。基地のフェンスなんて飛び越えて。
「3,2,1,0...All engines running」
ぐっとシートに押し付けられ……私は空へ昇る!自分の翼よりもずっと高く遠くへ。
「Liftoff! We have a liftoff!」
無重力でもきっと機を緒ってみせる。待っていて。
#1ツイ小説部
新兵を叩き潰そうとしたロボットが停止する。俺が横っ腹に弾丸を叩き込むとそいつは地面に倒れ込んだ。
「た、助かった……」
「漏らしてんじゃねぇよ」
ショックだったんだろう、宿舎に帰っても若造はずっと上の空だ。
「おっさん、『サラダ』ってなんだ……どうして助かった?」
「あぁ?おれも詳しくはねぇが……遊びで画像に何でもかんでも『サラダ』ってタグ付けしてたのをAIが律儀に読み込んじまって、奴らそこだけ混乱するんだとよ。戦前の話さ」
「おいバカども!油売るな!サラダ持ってこい!」
「チッ……」
弾薬箱を担ぐ。隊長が欲しいのはこれだ。俺には分かる。
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新兵を叩き潰そうとしたロボットが停止する。俺が横っ腹に弾丸を叩き込むとそいつは地面に倒れ込んだ。
「た、助かった……」
「漏らしてんじゃねぇよ」
ショックだったんだろう、宿舎に帰っても若造はずっと上の空だ。
「おっさん、『サラダ』ってなんだ……どうして助かった?」
「あぁ?おれも詳しくはねぇが……遊びで画像に何でもかんでも『サラダ』ってタグ付けしてたのをAIが律儀に読み込んじまって、奴らそこだけ混乱するんだとよ。戦前の話さ」
「おいバカども!油売るな!サラダ持ってこい!」
「チッ……」
弾薬箱を担ぐ。隊長が欲しいのはこれだ。俺には分かる。
#1ツイ小説部
汝は人狼なりや?
「いいえ。私は善良な村人です」
影狼は自信をもって答える。
汝は人狼なりや?
「だから村人だって言ってるじゃない」
汝は人狼なりや?
「だから私は村人だって……」
いたぞ! 人狼だ! 吊るせ!
「え!? なんで!? そんな……」
「ねーわかざきちゃん。なんでその小話、私が吊るされるのよ~」
「その方が面白いと思ったんだけど」
「それじゃ誰も納得しないわ。ほら、鈴奈庵で面白い本借りてきたから。一緒に読んで勉強しよう」
「うん……そうする(こうすると影狼ちゃん本借りてきてくれるのよね。作戦成功♪)」
汝は人狼なりや?
「いいえ。私は善良な村人です」
影狼は自信をもって答える。
汝は人狼なりや?
「だから村人だって言ってるじゃない」
汝は人狼なりや?
「だから私は村人だって……」
いたぞ! 人狼だ! 吊るせ!
「え!? なんで!? そんな……」
「ねーわかざきちゃん。なんでその小話、私が吊るされるのよ~」
「その方が面白いと思ったんだけど」
「それじゃ誰も納得しないわ。ほら、鈴奈庵で面白い本借りてきたから。一緒に読んで勉強しよう」
「うん……そうする(こうすると影狼ちゃん本借りてきてくれるのよね。作戦成功♪)」
「へぇ……何?」
「ブラックホール」
レポートの手を止め顔を上げるとメリーのドヤ顔。
「光をも飲み込むやつ」
彼女は食べかけのカツパンを手に持ったまま続ける。
「大きいと思って諦めていたのだけど、この前言ってた微小なの?ならお腹に入るなって。試したらいけたわ」
経験からすれば、この場合比喩か事実かは五分五分。気付くと確かに大量の皿がテーブルに積まれている。
「なるほどね」
そして焦ってはいけない。彼女が飽きるのを待つ。
「羨ましい限り」
私は微笑み、またレポートに目を落とす。次はシロノワールを頬張るメリーが楽しそうならそれで良いのだ。
#1ツイ小説部
「へぇ……何?」
「ブラックホール」
レポートの手を止め顔を上げるとメリーのドヤ顔。
「光をも飲み込むやつ」
彼女は食べかけのカツパンを手に持ったまま続ける。
「大きいと思って諦めていたのだけど、この前言ってた微小なの?ならお腹に入るなって。試したらいけたわ」
経験からすれば、この場合比喩か事実かは五分五分。気付くと確かに大量の皿がテーブルに積まれている。
「なるほどね」
そして焦ってはいけない。彼女が飽きるのを待つ。
「羨ましい限り」
私は微笑み、またレポートに目を落とす。次はシロノワールを頬張るメリーが楽しそうならそれで良いのだ。
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残念ながら、文明が進歩しても人類の倫理観は進歩せず、「荒らし」や「炎上」といった概念は千年前に単語が生まれて以来、変わらず残っている。ただ、距離の長さが人々の心をいささか寛容にさせた。地球人達は、アルファ・ケンタウリから届く4.3年前当時の時事ネタを含む荒らし投稿を少し懐かしい気持ちで見ている。カフェの隣の席でパソコンを開く、カモノハシみたいな頭のプロキシマ・ケンタウリb人と一緒に。
#1ツイ小説部
残念ながら、文明が進歩しても人類の倫理観は進歩せず、「荒らし」や「炎上」といった概念は千年前に単語が生まれて以来、変わらず残っている。ただ、距離の長さが人々の心をいささか寛容にさせた。地球人達は、アルファ・ケンタウリから届く4.3年前当時の時事ネタを含む荒らし投稿を少し懐かしい気持ちで見ている。カフェの隣の席でパソコンを開く、カモノハシみたいな頭のプロキシマ・ケンタウリb人と一緒に。
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三途の川辺に漂着した一枚のCD。そこに載っていたお話らしい。
二人の女の子が旅をして……それが瓔花の幼心に火を付けて。彼女の「産まれて」初めて読む物語。
「潤美、火星って何?」
「月みたいな物さ」
「二人も火星には行けてないの。ゆーじんたんさは見送りだって。二人は火星に行けるのかな?」
潤美は憐れんだ。漂流物は偶然の産物。この子が続きを読む事も無いのだ。
「どうなるのかなあ」
――だから。
「そういえばね」
溜息と微笑。
「火星には火星人が棲んでてね……」
童を寝かしつけるのは慣れっこだ。
「秘封倶楽部を待つ間、瓔花の旅を考えようか」
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三途の川辺に漂着した一枚のCD。そこに載っていたお話らしい。
二人の女の子が旅をして……それが瓔花の幼心に火を付けて。彼女の「産まれて」初めて読む物語。
「潤美、火星って何?」
「月みたいな物さ」
「二人も火星には行けてないの。ゆーじんたんさは見送りだって。二人は火星に行けるのかな?」
潤美は憐れんだ。漂流物は偶然の産物。この子が続きを読む事も無いのだ。
「どうなるのかなあ」
――だから。
「そういえばね」
溜息と微笑。
「火星には火星人が棲んでてね……」
童を寝かしつけるのは慣れっこだ。
「秘封倶楽部を待つ間、瓔花の旅を考えようか」
#1ツイ小説部
twstキャラのイメージ季語と二次創作俳句の本『鴉の巣』掲載の俳句とイメ季語作文を季節に合わせて紹介します。
*イメージ季語=対象のキャラクターとの組み合わせに妙味を感じる季語、またその組み合わせ。
#ツイステ俳句
『鴉の巣』通販はこちら
pictspace.net/Dr_gaap
twstキャラのイメージ季語と二次創作俳句の本『鴉の巣』掲載の俳句とイメ季語作文を季節に合わせて紹介します。
*イメージ季語=対象のキャラクターとの組み合わせに妙味を感じる季語、またその組み合わせ。
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個人的に遊んでるゲームでは、『恋と深空』と『ツイステ』がめちゃ参考になる。
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