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博物月報主宰者。フリーランスの文筆&編集業。著書に『親子で楽しむ!歴史体験ミュージアム』(朝日新聞出版)、史料集成『テーマで読む現代史』(朝日新聞社)など。河出書房新社の書籍「本で楽しむ博物館」シリーズの企画構成を担当。
1934(昭和9)年の今日11月24日、電車内の「たばこ御遠慮下さい」の表記を来春から「禁煙」に変えるとの記事が東京朝日新聞に載った。
「遠慮しながら吸ってるんだ」とか言う人もいたとかで、「御遠慮」は自由主義全盛の頃の風潮であり、近頃はファッショ流行りだから役所も威厳を示せという時代めいた話にまでなっている。
November 24, 2025 at 12:51 PM
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今日11月24日は「鰹節の日」。1124を「いいふし(いい節)」との語呂合わせで、かつお節・だしの食品メーカー・ヤマキが制定した。
写真は東京海洋大学マリンサイエンスミュージアムの鰹節の標本。同館には鰹節の模型(削る部位を学ぶためのもの)もある。
November 24, 2024 at 7:58 AM
今TBSで「まどか☆マギカ」再編集版を放送しているけど、昭和60年代のまちづくりに関する自治体資料から。
この時代にはまだ「インキュベーター」に「奇跡を約束して取り入ろうとする者」の意味合いはない。
November 23, 2025 at 4:43 PM
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宝永4年(1707)の今日11月23日、富士山が大規模噴火を起こした(宝永噴火)。房総半島まで降灰し、江戸では気管支炎になる人が続出、28日の登城は60人以上の大名が「風邪」で休んだ。
富士山の最新の噴火のために防災面からも注目されており、2007年には噴火300年の展示が国立科学博物館で行われた。

一方、当時の資料に噴火による直接の死者の記録はないが、2019年に静岡県の須走地区で火山灰に埋没した家屋の一部が見つかっている。
November 23, 2024 at 9:33 AM
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『図書館を建てる、図書館で暮らす』、昨年12月刊行の拙著が5刷となりました。同じ穴の🦡の皆さまのご支持、ご愛読に心から御礼申し上げます(狢の絵文字あるんだ…)
www.shinchosha.co.jp/book/355991/
November 23, 2025 at 1:42 AM
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2001年の今日11月22日、アイアイが上野動物園で日本初公開。飼育コーナーには来場者のほとんどが童謡「アイアイ」を口ずさみながら入ってくる。
アイアイの名がこれだけ人口に膾炙する国も珍しいと思われるが、作詞者の田村裕美氏によると〈〆切が迫ってもいいアイディアが浮かばない、そこで百科事典をめくっていると、アイアイという個所が目に入ったんです。南の島にすむおさるさんで、目も丸く、しっぽも長いと。あ、これだ。これは歌になると思いました〉と語っている(朝日新聞1990年2月4日付)。
あの歌は〆切の女神の賜物だったのだ。
November 22, 2024 at 2:03 PM
>RPs この展示か!動物の標本と書籍がボンと置いてあるのはすごい。

山形県立博物館特別展「両羽博物図譜~博物学者 松森胤保に描かれた動物たち~」(〜12/14日)
〈両羽博物図譜は胤保が生涯最後の10年を費やし、羽前・羽後(現山形県・秋田県)の動植物を網羅しようとした図譜で、全59冊からなります。本章では両羽博物図譜の各部の紹介とともに、動物の標本を展示し、描かれた動物たちに注目します。〉
www.yamagata-museum.jp/exhibition/3...
両羽博物図譜 ~博物学者 松森胤保に描かれた動物たち~
●開催にあたって 今からちょうど200年前、現在の山形県鶴岡市に松森胤保(まつもりたねやす)は生まれました。江戸時代が終わりを告げ、日本が一気に近代化した幕末・明治の激動の時代。その渦中にありながら胤
www.yamagata-museum.jp
November 22, 2025 at 10:09 AM
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①-2
そんでさ、私的な「可愛いof 可愛い」はこの2点ですよ!オオミズアオとオオサンショウウオ!!
ちょ…ヤバくない?めちゃ素敵なんだけど。心の中で「これでミュージアムグッズ作ってくれないかな…なんなら私にやらせて欲しい。私、やれます!」ってずっと思ってたよ。ほんとこのオオミズアオをシャツに刺繍できたらいいのに〜。
November 20, 2025 at 8:58 AM
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今日の旅まとめ①-1
どうしてもね、行きたかったんですよ。山形県立博物館の企画展「両羽博物図譜」に。
とはいえ時間なさすぎて早歩きで見たのであまり解説も読めず消化不良です。雰囲気味わっただけ。でも行けてよかったよ〜!
幕末から明治に活躍した武士にして博物学者の松森胤保の描いた動植物を中心に展示してあるんだけど、実物の剥製と並べられてるの、すごく楽しかった。私は全然生き物のこと分からないけれど、詳しい方が見たらもっと楽しいんだろうな。
哺乳類、鳥類、両生類に植物、昆虫、貝類と…この胤保という人は本当にすごいな〜!!
November 20, 2025 at 8:54 AM
やっと行けた、古代オリエント博物館(東京・池袋)の特別展「やっぱりエジプトが好き❤️—昭和のニッポンと古代のエジプト」(〜11/24月)へ。展示では北名古屋市歴史民俗資料館砲が炸裂、同館所蔵の昭和エジプトグッズをこれでもかと展開し、昭和30~40年代の日本人の古代エジプトへの興味と憧れを辿る。

ただ並べるだけでなく、描かれたヒエログリフや人物の読み説きが秀逸❗
素人目にはなんとなくエジプト風としか思えないマッチラベルを〈ハトホル女神〉と看破し、ビールと強い結び付きがある女神であると明らかにしたり、模様からツタンカーメンの王名を読み取るなど、なんかスゴイ展開に。これがオリ博の底力なのか‼️
November 21, 2025 at 1:55 PM
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文明13年の今日11月21日(1481.12.12)、一休宗純没。

一休と言えば、2015年の五島美術館「一休 とんち小僧の正体」展が圧巻だった。奇行に満ちた禅僧の一休が、いかにして我々が知る「一休さん」になったかを追ったもので、その鍵は没後200年経った江戸前期の説話集『一休咄』(編著者不詳)にある。

一休の奇行に、その他の説話も加えた同書の成功で、以後、一休は新たに説話やとんちなどを加えて語り継がれることとなる。
『一休咄』は〈禅者としての高徳性を失わせない配慮が一貫して感じられる〉(同展パネル)という。やはり優れた二次創作にはオリジナルへのリスペクトが欠かせないのである。
November 21, 2024 at 11:36 AM
栃木県立博物館テーマ展「ミミズ」、来年5月までやってる。
前に気になっていたけれども、行けなかった展示の続編だ❗️
〈ミミズには体の大きさや色が異なる多くの種類がいること、卵から生まれることなど、意外と知られていないことが、たくさんあります。この展示では、2018年に開催したテーマ展「ミミズ」をもとに新たな知見を加えて、ミミズの体のつくりや暮らし、自然界における働き、人との関わりについて紹介します〉
www.muse.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t...
November 21, 2025 at 3:57 AM
今日11月20日はエビス講。福徳の神としてエビスをまつるもので、春に稼ぎに出かけたエビスが戻ってくる日とされ、膳に魚を供えたりして祝う。旅立ちの1月20日を祝う場合や、1月10日に出かけ12月8日に戻るとする地方もある。
写真は平塚市博物館の「相模の家」のエビス講の展示。関東地方では田の神の性格も兼ねていると平凡社『世界大百科事典』にある。
November 20, 2025 at 1:37 PM
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1965年の今日11月20日、新型の南極観測船「ふじ」が東京を出港した。
1957年から行われた南極観測隊の派遣は62年で一旦打ち切られていたが、日本初の本格的な砕氷艦として「ふじ」を新造して再開。同船は、現在名古屋港で、観測隊の船内での様子や南極での研究成果を展示する施設となっている。図は当日発行の記念切手。
November 20, 2024 at 1:58 PM
岩波新書がツイッターで『星の古記録』の重版決定を速報❗️
40年以上も前の本で、永らく品切れだったのですが、『源平盛衰記』の日食の記述から年月日さらに合戦の時間まで特定したり、藤原定家が『明月記』に記した「客星出現」を1054年7月4日の超新星爆発(かに星雲)と突き止めたり、ついでにいろんな史料の誤記が分かっちゃうなど、知的好奇心を刺激する1冊です。オススメ🌟
x.com/Iwanami_Shin...
November 20, 2025 at 9:51 AM
川崎市立日本民家園で「夜の民家園—もみじと古民家のライトアップ」が、2025/11/22土、23日、29土の3日間開催。冬期は通常16:30まで開園のところ、この日は20時までオープン。

日本民家園は丘陵の起伏や自然環境を活かして民家が点在しているので、思った以上に旅情を満喫できる。
自分はここのライトアップには行ったことはないけれども、陽が稜線に消える夕暮れ時は旅先の寂寥感にも似て、とにかく旅に出た気分を味わいたいという人にもおすすめ。
www.nihonminkaen.jp/event/light-up
November 19, 2025 at 4:55 PM
1956(昭和31)年の今日11月19日、東海道本線の米原—京都間の電化が完成し、東海道本線が全線電化した。これに伴って国鉄は大規模なダイヤ改正を実施し、東京—大阪間は特急で7時間30分で結ばれた。
写真は同日発行の切手。東海道五十三次・由井を背景に、新ダイヤで登場した特急つばめを描く。
November 19, 2025 at 2:17 PM
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2012年の今日11月19日、群馬県の金井東裏遺跡から甲(よろい)を着た古墳人の骨が発見された。
榛名山の噴火による火砕流の下から見つかったもので、現場は火口から8.5km。甲を着たままの状態で発見されたのは全国初で、このほかに成人女性、幼児などが被災した状態で見つかった。

写真は「発掘された日本列島展 2018年」で展示されたレプリカ。
November 19, 2024 at 10:18 AM
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cloudflareの大規模障害のため現在デイリーポータルZが閲覧できなくなっております。
XでアナウンスしようとしたらXも死んでいたので、Blueskyのみなさまだけにお知らせします。
November 18, 2025 at 12:00 PM
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サンはBlueskyで、私はXで暮らそう。共に生きよう。会いに行くよ、Xが落ちた時に。
November 18, 2025 at 12:02 PM
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ちなみに…直接当人に関係ない施設に、かつて東大駒場にあったという「レーニン体育館」が挙げられる。

「トレーニング体育館」の看板が、2文字壊れたからだという。
1922年の今日11月18日、物理学者のアインシュタインが来日して東京に到着、以後各地で講演を行った。
写真は北大総合博物館のアインシュタインドーム。アインシュタインと直接関係はないそうだ。
仏ポツダムのアインシュタイン塔(一般相対性理論を検証するため建設)を想起させるため、こう呼ばれたのでは、と北大理学部広報誌は書いている。
November 18, 2024 at 2:54 PM
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1922年の今日11月18日、物理学者のアインシュタインが来日して東京に到着、以後各地で講演を行った。
写真は北大総合博物館のアインシュタインドーム。アインシュタインと直接関係はないそうだ。
仏ポツダムのアインシュタイン塔(一般相対性理論を検証するため建設)を想起させるため、こう呼ばれたのでは、と北大理学部広報誌は書いている。
November 18, 2024 at 10:07 AM
文政4年(1821)の今日11月17日の夜、平戸藩主を隠居した松浦静山が随筆を書き始めた。
この日が甲子(きのえね)の日だったので『甲子夜話』と名付けられたこの随筆は、以後20年、278巻にわたって書き進められ、自らの見聞きした森羅万象あらゆるものを「書物」というストレージにアウトプットした。

その内容は、将軍や大名から市井の人に至るまでの逸話や人物評、異国船の来航や浅間山の噴火など政治社会の事件、さらに珍しい土地へ旅した人の話、盗賊の手口、幽霊や人魚の目撃談、その時々に流行った俗謡や川柳などなど多岐にわたり、平凡社の東洋文庫版で全20巻に及ぶ。
November 17, 2025 at 2:24 PM
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1973年の今日11月17日、『泣いた赤鬼』などで知られる童話作家の浜田広介が没。
人間と友達になりたい赤鬼のために悪役を買い、村を去っていった青鬼がその後どうなったか、気がかりだった子どもも少なくないと思われるが、先年、うどん県で余生を送っていることが判明した。
〈香川県に立ち寄った青鬼が讃岐の/人々の温かい心に感謝してこの地に住み着いた〉という。
www.my-kagawa.jp/aooni/featur...
November 17, 2024 at 7:16 AM
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「同館は14日の毎日新聞の取材に、『計画についてあらためて発表の場を設ける』と話している」

「同館は寄せられた意見の件数などは明らかにしていないが、『真摯(しんし)に受け止め、誠実に対応していきたいと考えており、近日中に当館より情報発表をさせていただく』としている」
mainichi.jp/articles/202...

大元の「東京国立博物館2038ビジョン」策定に関する会議体の存在や議事録等、館のサイトや上位機関で公開された形跡がないので、いずれにしても今後の「情報発表」での詳細な経緯説明待ちですね(館長ブログはいろいろな意味で参考になる)。
東博の「顔」池を撤去へ 東京国立博物館の改修計画、SNSで議論に | 毎日新聞
日本最古の博物館としても知られる東京国立博物館(東京都、東博)が庭の池を撤去すると10日発表し、交流サイト(SNS)上で議論を呼んでいる。大規模な改修計画の一環で、博物館の「顔」として長年親しまれてきた池の撤去に、惜しむ声や批判が相次いでいる。同館は14日の毎日新聞の取材に、「計画についてあらため
mainichi.jp
November 16, 2025 at 1:04 PM