The Bluesky Book Commons 📚
banner
libro.bsky.social
The Bluesky Book Commons 📚
@libro.bsky.social
出版・読書に関する投稿をリポストします/本に関する投稿をお寄せください。/カスタムフィード -> https://bsky.app/profile/moja.blue/feed/aaadwlvp7xlda

admin: @moja.blue / technological cooperation: @ukawa.bsky.social
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
八島良子『メメント・モモ』幻戯書房

広島県の離島、百島に住む著者が豚を貰い受け、育て、自らの手で殺し、食べるまでを綴ったエッセイ。

いずれ食べる予定の豚の世話をし、その成長に喜びつつも、いずれくる最期に揺れる日々。本当に自らモモに手をかけるとこなんか、よくぞこんな決断をして、実行したなぁと言葉を失ってしまう。
食事の本質というか、普段の生活では絶対に見えない食肉の姿が垣間見える。

ほぼ同じことを内澤旬子が『飼い喰い』でやってるけど、あっちは最期は業者に頼んでたっけか。あっちもあっちで凄まじかったけど、こちらも重たい、でも読んでよかった本でした。

@libro.bsky.social
【重版出来】メメント・モモ 豚を育て、屠畜して、食べて、それから / 八島良子
———————————————— わたしは生きて死ぬことを 日々カウントしている。 コロナ禍の瀬戸内海・百島。 愛豚と向き合った333日の記録。 写真+図解100点超 青臭い理想の先に待ち構えていた不条理。 ———————————————— 「……ラップ! ラップください!」 見境なく叫んだ。そして手渡された梱包用のラップを何層にも重ねて炭酸ガスが漏れないよう塞いでいく。穴の奥に見えるモ...
genkishobou.stores.jp
December 28, 2025 at 7:24 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
吉田『日本軍兵士』(中公新書)読了。
www.chuko.co.jp/shinsho/2017...
吉見『日本軍慰安婦』からのつながりで。なによりもまず前線兵士の粗末な扱いに嘆息を禁じ得ませんし、その兵士たちに生活を破壊された無数の存在の無念、そしてそのような軍事行動を指示する指導者層の愚かさを思わずにはいられません。さらに言えば大日本帝国にとどまらない近代国民国家の欺瞞が本書には端的に示されています。昨今の社会情勢を考えたとき、このような権力への抵抗のありかたは喫緊の課題でしょう。とはいえ立場を問わず、同じ過ちを繰り返さないためにも一読をお勧めします。
@libro.bsky.social
日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 -吉田裕 著|中公新書|中央公論新社
310万人に及ぶ日本人犠牲者を出した先の大戦。実はその9割が1944年以降と推算される。本書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗色濃厚になった時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。異常に高い餓死率、30万人を超えた海没死、戦場での自殺と「処置」、特攻、体力が劣悪化した補充兵、靴に鮫皮まで使用した物資欠乏......。勇猛と語られる日本兵たちが、特異な軍事思想の下、凄惨な体験を強いられた現実を...
www.chuko.co.jp
December 28, 2025 at 6:13 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
柴崎友香著『帰れない探偵』読んだ。「今から十年くらいあとの話」という印象的な文章から始まる、家に帰れない探偵の話。はじめは実際に住居へ続く路地を見つけられなず帰れないのだけど、徐々に生まれ故郷に帰れない話へ変わっていく。色々な国が舞台となるけど、どこにもない「旧市街」の説明通り、時間も場所もぼんやしていて、『続きと始まり』に比べて風景描写が多い気がする。色々考えながら楽しく読めた。『ツイン・ピークス』も楽しく読めました。
@libro.bsky.social
December 27, 2025 at 10:16 PM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
旧版の『薔薇の名前』から普遍論争に興味を持って読んだ山内志朗『普遍論争』がすごく面白かったことを思い出した。

www.heibonsha.co.jp/book/b160822...

@libro.bsky.social
普遍論争 - 平凡社
普遍論争詳細をご覧いただけます。
www.heibonsha.co.jp
December 27, 2025 at 9:24 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
『薔薇の名前』を受け取ってきたー
(下は自分で刺繍した『薔薇の名前』の図書館の見取り図 Tシャツに縫い付けてある)

海外文学
@libro.bsky.social
December 27, 2025 at 8:21 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
マーティン・クルーズ・スミス『ゴーリキー・パーク』早川書房

70年代のソ連、モスクワ、市民の憩いの場であるゴーリキー公園で三体の死体が発見される。指紋と顔が奪われた異様な死体の捜査に乗り出した捜査官のレンコはこれが単なる猟奇殺人ではないことを知る。

タイトルだけ長らく知ってたけど読んだことなかったので、読んでみた。結論、超面白かった。
ジョン・ル・カレのスマイリーの裏番組みたいな雰囲気とでも言いますか。中間管理職の悲哀と、体制の本音と建前が滲み出てて常に思っ苦しい空気なのが良い。
前半はミステリ、後半はスパイものとして楽しめた。

@libro.bsky.social
ゴーリキー・パーク 上: 書籍- 早川書房オフィシャルサイト|ミステリ・SF・海外文学・ノンフィクションの世界へ
早川書房オフィシャルサイトのゴーリキー・パーク 上ページです。当サイトでは、ミステリ、SF、海外文学、ノンフィクションの名作から最新刊まで、幅広いジャンルを網羅した書籍の情報を提供しています。早川書房の世界を、こちらの公式サイトからご堪能ください。
www.hayakawa-online.co.jp
December 26, 2025 at 2:19 PM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
大島真寿美『うまれたての星』(集英社)
少女まんが雑誌「週刊デイジー」「別冊デイジー」が、1969年からの10年間を編集部からの視点で描く。
小説ではあるが、実在の編集者や漫画家がモデルとなって登場するため、これはあの作品かと想像がつきやすい。
家人は、「その頃の同級生は覚えていないが、読んだマンガは忘れない」と言っていた。まったくもってその通りで、本編のクライマックスにちょっとかすっただけの読者だったが、夢中で読んだことを思い出す。
ストーリーや登場人物たちはいまも頭に住んでいる。
www.shueisha.co.jp/books/items/...

@libro.bsky.social
コミックス~書籍~雑誌の公式情報と試し読み | 集英社 ― SHUEISHA ―
集英社刊行情報公式。コミックス~書籍~雑誌など、紙と電子の新刊発売情報と試し読み
www.shueisha.co.jp
December 26, 2025 at 1:19 PM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
アンソニー・ドーア/藤井光訳『天空の都の物語』を読んだ。

素晴らしかった。「天空の都の物語」という架空のギリシャ小説を軸に、過去・現在・未来の物語が綾に結ぼれていく。それは『オデュッセイア』のように、“地の果てまで行って帰ってくる” それぞれの長い旅だ。どんなに過酷な境遇にあろうと、かそけし光となって心に灯る物語は誰にも奪えない。と、物語への賛美が全篇の底流をなす。
ビザンツ帝国の少女アンナや、〈アルゴス号〉の少女コンスタンスのパートが好きだった。

“ばかな人のなにが美しいかって、いつあきらめるべきかまったくわかってないところ” …希望を手放すことはかくも難しい。
#海外文学
December 26, 2025 at 11:42 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
えぬびい『田んぼのまん中のポツンと神社』飛鳥新社
www.asukashinsha.co.jp/bookinfo/978...

日本各地にある田んぼの中に取り残されたような神社の写真集。時に桜が舞い散り、夏の新緑に囲まれ、落ち葉や雪に埋もれる神社の姿がただただ良い。
ぼけーっと写真を眺める幸せよ。

ほぼ確実に木とセットで佇む社に、色褪せた鳥居、そういや近所にもこういのあったなぁと懐かしい気持ちにさせられる。
温暖化が進んで将来、「昔の日本には四季ってものがあったんやで」って証拠となる一冊にならないように願いたいもんだね。

@libro.bsky.social
December 25, 2025 at 11:24 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
ジョン・マクレガー『奇跡も語る者がいなければ』読了。
読んでいる内に自分もその通りの1人になっているような、不思議な気分。ラストでは良かったー、と大きなため息が。読後感、とても良い。
@libro.bsky.social
December 25, 2025 at 11:13 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
買ったり借りたり📚

『カズオ・イシグロ』秦邦生 (三修社)
『肉は美し』アグスティナ・バステリカ/ 宮崎真紀訳 (河出書房新社)

海外文学
@libro.bsky.social
December 25, 2025 at 6:37 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
そういえば以前「王立刑事ニコラ・ル・フロック」っていうジャン=フランソワ・パロの小説を原作にしたドラマがあったけど、あれも日本では半分ぐらいしか放送されなかったなー
っていうか、ジャン=フランソワ・パロの原作すら、3冊しか翻訳が出ていない。おもしろいシリーズだったのに....

#海外ドラマ
海外文学
@libro.bsky.social
December 24, 2025 at 9:50 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
録画したドラマ「刑事アダムズベルグ」(フレッド・バルガスの"Sur la Dalle"が原作)を見ていたら、主人公のアダムズベルグをイヴァン・アタルっていうのもびっくりしたけど、映画「ニキータ」のフィリップ・デュ・ジャネランが出ていた。

#海外ドラマ
海外文学
@libro.bsky.social
December 24, 2025 at 9:46 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
昨日図書館で借りてきた本、夜布団の中で少しだけ読む用。幸せになれそうな内容のものを🍰🍛

『なかしましほのツイートレシピ』なかしましほ、主婦と生活社
『アンソロジー料理をつくる人』西條奈加・秋永真琴・千早茜・織守きょうや・深緑野分・越谷オサム、創元文芸文庫

これらとは別に借りた金原ひとみ『YABUNONAKA』の返却期限が明後日。読み終わるかなあ……
@libro.bsky.social
December 23, 2025 at 9:53 PM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
よいお買い物📚

@libro.bsky.social
December 23, 2025 at 8:19 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
トーマス・ヘザウィック『HUMANISE』草思社

世界には200以上の国があるのにほぼ全ての都市生活が退屈なのはなぜなのか?
を多種多様な写真、タイポグラフィを用いて近代建築が現在の社会に及ぼす影響と、今後に向けての提案をまとめた真面目な、でも絵本の様に愉しい本。

建築の世界における美学の大切さを真正面から説いてるのが印象的だった。美的感覚は贅沢ではなく、人間らしさなのだと。
これを読むとなぜ時としてフィクションの中で登場する架空の都市が魅力的に思えるのかが分かる。(SWのナブーとか、フィフス・エレメントとか、LOTRのミナス・ティリスとか)

@libro.bsky.social
HUMANISE 建築で人間味のある都市をつくる
建築が人間的らしさを取り戻すための「ビジュアル・マニフェスト」登場!麻布台ヒルズ、上海万博イギリス館などの設計で世界を熱狂させる建築家のデザイン哲学。 ■目次・人間的な場所、非人間的な場所・いかにしてつまらなさ信仰のカルトが世界を席巻したか・世界を再び人間的なものにする方法
nanyodo.com
December 22, 2025 at 1:12 PM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
ジェーン・スー『介護未満の父に起きたこと』読了。
随分売れた本で、私も傍らに積んでいたが読み出すとあっという間。誰もが年を取り、いつかは介護する身からされる身へと。個人差が大きすぎて、そして誰もが初体験。
明日は我が身となるかならないか。何を体験するんだろう。
@libro.bsky.social
December 22, 2025 at 12:01 PM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
『雪の詩集』福嶋伸洋編訳
欧州、南北米の有名(日本では)無名の詩人の雪の詩のアンソロジー。
カエイロ、カモンイス、トラークル、ブロンテ、パスコリ、ヴェルレーヌ、ディキンソン等が好み。
原文と訳文のページ構成の品がよく、装丁もすてきでとても参考になりました。

@libro.bsky.social

saudadebooks.thebase.in/items/125091...
雪の詩集【国内送料無料キャンペーン実施中!】 | Saudade Books powered by BASE
翻訳詩アンソロジー雪の詩集編訳者 福嶋伸洋発行 サウダージ・ブックス​​​​​​予価 2000円+税112ページ A5判変形 ペーパーバックブックデザイン 堀渕伸治◎tee graphics初版発行日 2025年12月22日予定​紹介文雪が あらゆるものに沈黙の布を被せた。感じられるのは 家のなかの物事だけ。わたしはシーツにくるまり 何も考えずにいる 考えることさえ。動物のように寛ぎ おぼろな想い...
saudadebooks.thebase.in
December 21, 2025 at 2:00 PM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
いまさらですがイブラム・X・ケンディ『アンチレイシストであるためには 』(辰巳出版)読了。評判通りの良書。反省の視線で振り返る自分史を基点にして歴史的なトピックや事実との対照を乗せていく語り口は若い世代ならではの新しい方法論として新鮮に写りました。またそのように視線を据えたからこそインターセクショナリティにまで接続できたのでしょう。もう一歩踏み込めたのではないかとも思いますが、贅沢は言いますまい。何者かとともにあることを考えるときのよすがとして、さらに多くの人の元に届けばと思います。
tg-net.co.jp/tatsumi_book...
@libro.bsky.social
アンチレイシストであるためには (&books) – 辰巳出版株式会社
ディスクリプション
tg-net.co.jp
December 21, 2025 at 11:07 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
原田裕規 編著『ラッセンとは何だったのか』フィルムアート社

現代アートを語る際、必ずと言っていいほどハブられてる画家:クリスチャン・ラッセン。
CGなの?って感じの色使いとド派手な構図。見れば誰もが「ああ、コレね」となるあの絵は芸術なの?それとも露悪趣味の権現なの?
局所的に日本で受容されたラッセンの受容のされ方を、美術、哲学、博物館学など多様な視点から切った評論集。

蠢く群衆の欲望を的確に描き出した画家・ラッセン。その正体はビジネスマンでもあり、サーファーでもある。
山師的な魅力と、それに魅せられたがった当時の人々の精神史って感じで面白かった。

@libro.bsky.social
ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]
www.filmart.co.jp
December 19, 2025 at 4:57 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
ジョージ・ソーンダーズ/岸本佐知子訳『短くて恐ろしいフィルの時代』を読んだ。

昔(この作品が単行本で新刊だった頃)かなり話題になったけれど私は読まずじまいで、この度の河出文庫のフェアで手に取った(全面帯のおかげw)。
頗る変梃りんな面白さで、恐ろしい話だった。何が恐ろしいって、訳者あとがきにもあるように「今」の話にしか思えない。「なんじゃこりゃ」と引き込まれたらあっという間に読み終えてしまう短さで、悪い夢を繰り返されるような徒労感の中に残される(フィル・モンスター、すぐに待ち望まれるじゃん)。
#海外文学 @libro.bsky.social
December 18, 2025 at 4:25 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
港千尋『ヒルマ・アフ・クリント』インスクリプト

モンドリアンやカンディンスキーよりも先に抽象画を描き、美術史を書き換える大事件を引き起こした天才ヒルマ・アフ・クリント。その生涯、作品の題材、19世紀に大流行した神秘主義を背景に紹介した評伝。

謎に満ちた画家の育った環境、制作環境、交友関係など知られざる画家の素顔が描かれる。
特筆すべきは神秘主義っていう、ともすればペダンチックに溺れそうになる分野を作品のテーマに絞って、小出しに解説しているところ。

発見されたのが現代故に、伝記皆無なこの御方。その知られざる生涯に迫ってみるのは如何でしょう?

@libro.bsky.social
ヒルマ・アフ・クリント 抽象画 女性画家 霊媒ドローイング 神秘主義 神秘主義絵画
アジア初の大規模展、3月4日より東京国立近代美術館で開催!(主催:国立近代美術館、NHK、日経新聞社) 彗星のごとく世紀をまたいで現れた、抽象画のパイオニア、ヒルマ・アフ・クリント。躍動する色彩と神秘的な体系をそなえた絵画群は女性たちによるスピリチュアルな世界との交信から誕生した。その仕事と人生の場所をたんねんに訪ね、多くの作品と対話を続けてきた第一人者による書下し!
inscript.co.jp
December 17, 2025 at 11:06 AM
Reposted by The Bluesky Book Commons 📚
シェイクスピア/松岡和子訳『アントニーとクレオパトラ』を再読した。

英雄が好きで、悪びれずに不倫の恋に賭ける女王クレオパトラは、シェイクスピア劇では異色のヒロインだ。アントニーの臣下イノバーバス曰く、「あの女は無限の変化をみせるので一緒にいて飽きることがなく」「神官たちは、あの人が淫らな振る舞いをしても祝福する」と。…おお。
#海外文学 @libro.bsky.social
December 17, 2025 at 4:32 AM