saijo_reina(she/they)
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@rsaijo.bsky.social
北海道、京都・大阪を経て東京で哲学倫理学の教育研究をしています。分析哲学、フェミニズム、クィア理論など。ベジタリアン。Research and education in Philosophy and Ethics: analytic feminism and queer theory, metaphysics, aesthetics, robot ethics. Being a vegetarian. Tokyo, Japan.
充電器にも表情があるとかわいい
嬉しくて買ってしまう
October 31, 2025 at 11:24 AM
ドラフトからの修正に取り掛かっている原稿、なかなか進まなくてつらい。週末までに第2稿仕上げたいな。ポケモンの続きもやりたいけど。
October 30, 2025 at 10:21 AM
10月25日に社会存在論ワークショップ( sites.google.com/kyoto-u.ac.j... )に呼んでいただき「「評価が同等である場合は女性を優先して採用します」の「女性」とは誰のことであるべきか」というタイトルで、分析フェミニズムの概念分析の応用事例を提供する、という話をしました。 researchmap.jp/reinasaijo/p... 日本の場合「法的に女性」に限定する大学だけでなく、「戸籍上女性である必要はない」「女性またはそれに類する従属的属性」という記述で公正さを保とうとする大学の存在も知れて、そこはよかったです。
社会存在論ワークショップ - 第2回ワークショップ概要
2025年 10月25日(土) 13:00〜17:00予定 @一橋大学国立キャンパス 第3研究館研究会議室 Keynote: 西條玲奈(東京電機大学)
sites.google.com
October 30, 2025 at 10:20 AM
Steamのセールをきっかけに、ずっと気になっていた Detroit: Become Human(2018)をプレイ中。シミュレーションとしての設計が非常に巧みで、ボタンの連打やコントロールキーの動作を繰り返すうちに出来事へのコミットメントが深まり、感情が動く仕組みになっていることに驚いた。その分児童虐待など精神的に負荷の高い内容も含まれているため、注意が必要そう。私はプレイ前にDoes the Dog Dieで、動物が死んだりぬいぐるみが破壊されたりしないか事前に調べた。
October 16, 2025 at 12:38 PM
吉屋信子の『わすれなぐさ』(1932)を読んだ。『花物語』くらいしか知らなかったが、少女向け青春小説としてストーリー展開が速く、娯楽作品としても楽しい。少女たち三人の三角関係も、主人公の家族との葛藤もハッピーエンドできれいにまとまっている。昭和初期を舞台に東京の女学校という、ある種同時代の子どもたちの憧れの舞台だからなのか、主要キャラクター3名は父親が全員権威的職業。実業家や大学教授というのは現代でもありそうだが、軍人という設定がさらっと出てくるところは時代性を感じるところだった。
October 14, 2025 at 1:11 PM
大竹しのぶ主演、フィリップ・ブリーン演出の『リア王』をTHEATER MILANO-Zaで観てきた。もともと大竹のリア役を見たくて出向いたのだが、予想以上に宮沢りえのゴネリルがよかった。大竹の演技は、過去にラシーヌの『フェードル』で主演を怪物的な迫力で演じきっていたのを観ていたので、今回も安心して観ることができた。それを踏まえても、リアに対峙する存在として印象に残ったのが長女ゴネリル。もともとゴネリルや次女のリーガンは老いた親の暴言や横暴に振り回されてげんなりしている子世代のように演出されることが多いが、リアの呪詛のような言葉の数々に真正面から対抗する存在感があった。
October 12, 2025 at 2:35 PM
ジョルジュ・サンド 『黒い町』(石井啓子訳、藤原書店、2006)を読んだ。原著は1861年の出版。サンドがフランスの街ティエールをモデルに、工業化が進む中で生まれた労働者階級を思わせる刃物職人を主人公に据えた作品。社会問題を取り込みつつも、主人公の経済的野心の行く末と人格的成長物が中心の娯楽要素も強めで楽しく読めた。解説では訳者の石井先生が「空想的社会主義の失敗は理解しながらも、サンドが共鳴したかつての理念を<黒い町>として描いた」という解釈をしていてなるほどなと思った。 www.fujiwara-shoten-store.jp/SHOP/9784894...
October 3, 2025 at 1:37 PM
武内今日子さんの著作『非二元的な性を生きる』(明石書店、2025)を通して読んだ。カタカナの「ノンバイナリー」より日本語で「非二元的」と書いたほうが男女二分法になじまない性のあり方という意味がしっくりくるなと思う。性別のなじめなさを多様な概念を使って自分を位置付けようとしたり、便宜的に使う人たちの言葉が繊細にたどられていて、なぜか読んでいる自分もケアされている気持ちになった。こういう仕事を読むとふりかえって学問上の哲学の手法ってどうしてもがさつだよなと思ってしまう。 www.akashi.co.jp/book/b659860...
非二元的な性を生きる - 株式会社 明石書店
非二元的な性を生きる 詳細をご覧いただけます。
www.akashi.co.jp
September 19, 2025 at 12:34 PM
応用哲学会@大阪成蹊大学に参加してきました。体調崩し気味なので早めに離脱!明日も参加します
September 6, 2025 at 8:48 AM
札幌に滞在しています。いちばん賑わいのある大通公園付近の西4丁目のメインストリートに札幌レインボープライドに合わせてプログレッシブフラッグが並んでいたよ。
August 27, 2025 at 11:42 AM
Bettcherさんの*Beyond Personhood*の学術誌掲載の書評は初かな?評者は認識的不正義の研究をしているNick Clanchyさん。本の内容がざっくりわかる。反トランス的な多数派の空間だけでなく、北米のトランスコミュニティ内部の意味の構築も批判的に検討しているところはやはり現代的。人との距離感の取り方が、そもそも近代植民地主義の影響を受けていて、その悪さの源泉の一つをジョン・ロックの人格概念に定めているようなので、近世イギリス哲学の研究者の評価も聞きたいな doi.org/10.1093/pq/p...
Beyond Personhood: An Essay in Trans Philosophy
In his landmark 1910 study The Transvestites, Magnus Hirschfeld reported: Some time ago there was a story in the newspaper told by a child, which gives som
academic.oup.com
August 25, 2025 at 3:18 PM
>RP ヴィーガンキャラが比較的メインにいるなら読んでみたいかも。以前The Cosmic Wheel Sisterhood をプレーしたとき、サブキャラにヴィーガンがいたのだけど「行動が倫理的に完璧すぎて周囲に悪気なく引け目や鬱陶しさを感じさせる」というキャラ付けで微妙な気持ちになったことがある。(ゲーム自体はフェミニズム的なテーマもあり、アートワークも魅力的で面白い store.steampowered.com/app/1340480/... )地図上の少なからぬ飲食店や食料品店がただのデッドゾーンになるのはヴィーガン側なのだが、肉食する人が感じる心理的負担を優先して表現するの?という
The Cosmic Wheel Sisterhood on Steam
Immerse yourself in an enchanting narrative experience as Fortuna, a fortune-teller Witch condemned to exile on her asteroid home. Craft your own Tarot deck, regain your freedom, and shape the fate of...
store.steampowered.com
August 19, 2025 at 12:12 PM
Reposted by saijo_reina(she/they)
アンチヴィーガンで思い出したが、『エクソシストを堕とせない』はやっぱ暴食編が今のとこ白眉だと思った。
というのもフェミニズムへのバックラッシュを扱った作品は色々と思いつくが、ビーガニズムへのバックラッシュを敵に据えたエンタメ作品は(海外も含めて)たぶん初めて見たので。
ネットで散見するビーガニズムへの嗜虐心(ビーガンの人の前で肉食う、結局お前も肉たべたいんだろ笑?的なやつ)が「蠅の王」の形でうまいこと擬人化されている。
それに立ち向かうのがビーガンのシスター・レアなのだが、そもそもビーガンのキャラが肯定的に描かれる時点でまだ相当に珍しいっていう
bsky.app/profile/numa...
良い評判聞くけど未読だった『エクソシストを堕とせない』5巻まで読んだが、なるほどこれは面白いね。
フレッシュな点は、敵となる悪魔(七つの大罪モチーフ)が、アンチフェミニズム、アンチヴィーガンのような、進歩や多様性や倫理へのバックラッシュを体現していて、過酷な過去をもつエクソシストの主人公や仲間がそれらと対峙するところ。
興味深いのはエログロ系の「過激」な描写とそうした問題意識が共存していることで、むしろそこらのジャンプ漫画より容赦ない描写もあるが、そこに耐性あればぜひオススメ。
失礼かもだが、ジャンプ系列でやってるのが驚きなほど(美少女アニメの枠組みで『前橋ウィッチーズ』をやった驚きに近い)。
August 19, 2025 at 3:36 AM
大久保駅近くこ高麗博物館を訪問し、企画展「なぜ『朝鮮人』が戦犯になったのか」を鑑賞した。日本統治下の朝鮮半島や台湾の若者が日本軍の捕虜監督として徴収され、戦後になると「日本人」としてBC級戦犯として裁かれる一方「日本人ではない」ので恩給の対象外とされた経緯を証言や手記、資料をもとにポスターで再構成した展示内容だった。労作。日本の植民地主義とレイシズムをあらためて認識させられる。
August 15, 2025 at 8:54 AM
私は主要な勤務先が工科系大学なので工学者の人たちと話す機会も多いのだが、論文や資料の要約はLLMに任せて済ませることが多いようだ。分野によってはそれで本当に問題がないのだと思う。ただそれで文献調査が全部LLM任せでいいと思われないか勝手に不安になった。「テキストをベタに読む」作業の重要性はちゃんと主張しておきたい気持ち。私はChatGPTの有料版を使っているけど、特性上、論考の要約は紋切り型に落とし込まれて凡庸化しがち。著者の独創的な主張や異質な特徴が捨象されやすい。人文系の論考をまとめるには不向きになりがちというか。新規論文の定期チェックとか、自分の書いたものを批判してもらうにはいいんだけど
August 13, 2025 at 10:25 AM
三島由紀夫が北海道を舞台にした作品と聞いて『夏子の冒険』を読んだ www.kadokawa.co.jp/product/2008... 読みやすい文体に続きの気になる展開でどんでん返しもあり、細部の心理描写や風景描写も上手い。が、1951年の作品なだけに予想していたものの、北海道に対する東京からの無邪気な他者化に満ちている。こうしたエンタメ作品の視線が「観光地北海道」のイメージを作り経済効果を生んだのだろうという点も悩ましい。特にアイヌの人たちはヒグマと並び「エキゾチック」な舞台装置としてのみ登場し、和人からの差別にも言及はない。こういうのを読むと北海道内部からの物語を読みたいと思ってしまうな
夏子の冒険
文庫「夏子の冒険」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。男たちに絶望した女の前に、理想の男が現れた! 彼こそ運命の男なのか?
www.kadokawa.co.jp
August 12, 2025 at 10:44 AM
アメリカのクィア史を19世紀末から21世紀初頭にかけて扱った教科書。エイズアクティビズムの章が私は一番読み応えがあった。ピンクトライアングルを連想する表紙通り(白人)ゲイ男性観点での記述が多いなと感じた。図式的になるのはコンパクトにまとめる教科書の特性上仕方ない面はありあそう。インターセクショナリティがブラックフェミニズム由来の概念であることはちゃんと書いた方がよいとは思った。誤解されそうな感じ。『クィア・アクティビズム』新ヶ江章友, 花伝社, 2022. www.kadensha.net/book/b100324...
クィア・アクティビズム - 花伝社
新ヶ江 章友 著
www.kadensha.net
August 8, 2025 at 2:58 AM
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【拡散希望】
『クィア・レヴィナス』の冒頭4頁を初公開します。拙著のマニュフェストととも言える内容です。ビビッときた方は、ぜひ拙著をご購入ください。
July 27, 2025 at 8:46 AM
researchmap.jp/blogs/blog_e... *Trans Philosophy* ( Perry Zurn, Andrea J. Pitts, Talia Mae Bettcher and PJ DiPietro eds. University of Minnesota Press, 2024. (www.upress.umn.edu/978151791704...) の読書会を6月からオンラインで開催しています。Introductionのまとめを私が担当したので少し修正したPDFをリサーチマップに掲載しました。興味のある方はご覧ください。
論文集Trans Philosophy読書会(第1回まとめPDF)
Trans Philosophy Edited by Perry Zurn, Andrea J. Pitts, Talia Mae Bettcher and PJ DiPie...
researchmap.jp
August 5, 2025 at 8:55 AM
前期の採点が一息ついたのでパヤル・カパーリヤ監督の『私たちの光と想うすべて』を観てきた。ムンバイで看護師として働く、世代の異なる女性たちの日常がタイトルを裏切らない詩的な映像で描かれていて好みの作品だった。個人的には、雨続きで薄暗く、不安定な都市の灯りに揺れる前半のムンバイの描写のほうがより印象に残っているかもしれない。ただ、自分がインドの社会状況に明るくないせいで、きちんと受け取れていない部分も多そう。 watahika.com
映画『私たちが光と想うすべて』公式サイト
第77回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞 インドのムンバイで働く真面目なプラバと陽気なアヌ 仕事、結婚、恋の悩みを抱え海辺の村へ旅をする、優しさに満ちた感動作 7/25(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町Roadshow
watahika.com
August 3, 2025 at 12:01 PM
お!アドリエンヌ・リッチの"Compulsory Heterosexuality and Lesbian Existence"の日本語訳読めるようになるんだ。楽しみ。
August 1, 2025 at 1:13 PM
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アドリエンヌ・リッチ三部作、完結! #晶文社

『新版 女から生まれる』
高橋茅香子訳、小川公代解説
amzn.to/3UGlpQw

『新版 噓、秘密、沈黙。』
大島かおり訳、満谷マーガレット解説
amzn.to/4l8iSJS

『新版 血、パン、詩。』
大島かおり訳、イリナ・グリゴレ解説
amzn.to/3HawExB
August 1, 2025 at 11:54 AM
居住地の自治体に出していた問い合わせへの返信が届いた。先日の参院選のあと、投票所で投票券を発券する際に、選挙管理委員の方が見た目で性別を判断し「男女別ボタン」を押す運用を見直してほしいという要望を出していた。返信の内容は、上級官庁の選挙管理委員会の規定に従って運用しているとのこと。要するに、「そういうことは上位機関に言ってください」ということだろう。性別ごとの統計情報が有用であるとは思うけど、他人の性別を見た目だけで、しかも男女の二択に分類する手続きというのはやはり乱暴だと思う。どうにかならないもんかな。
July 26, 2025 at 2:45 AM
原告は太平洋低地諸島の学生グループとのことで、このICJの判決はまさに環境正義の実践だと思う。「勧告的意見であり、法的拘束力はない」そうだけど、先進国への損害賠償を求める道も開かれるというのは大きい www.bbc.com/japanese/art...
気候変動の責任、国が他国を提訴するのは可能 国際司法裁が勧告的意見 - BBCニュース
国際司法裁判所(ICJ)は23日、気候変動に関する画期的な判断を下した。国が別の国を相手に、温室効果ガスの過去の排出を含む気候変動の責任を問う訴訟を起こす道を開いた。この判断に法的拘束力はないが、司法専門家らは、広範な影響を及ぼす可能性があるとみている。
www.bbc.com
July 25, 2025 at 12:28 PM
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本日19時から! 要登録(無料)です。
明日です! 奇しくも気の重い選挙の当日になってしまいましたが、ロシアで体制への抵抗を続けたフェミニストたちに勇気をもらう会になれば!

KUNILABOブックトーク 高柳聡子『ロシア 女たちの反体制運動』(集英社新書、2025年) | Peatix 2025booktalk4.peatix.com/view
KUNILABOブックトーク 高柳聡子『ロシア 女たちの反体制運動』(集英社新書、2025年)
KUNILABOブックトーク 高柳聡子『ロシア 女たちの反体制運動』(集英社新書、2025年)    2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、いまだに出口の見え...
2025booktalk4.peatix.com
July 20, 2025 at 6:59 AM