著者は人間が自分の作りだす「物語」(それには宗教も哲学も含まれる)に支配されて生きることや、人間が自分の人生にありもしない「意味」を探そうとすることを間違っていると(論証や説得なく)断じる。「物語化批判」は他でも見かける議論ではあるが( 『美学入門』にも出てきた)なにがそんなに悪いのかしらん、と思ってしまう。
人を惑わす哲学からの「治療」としての哲学、というスタンスはウィトゲンシュタインっぽいなとも思う。
「いまを生きる」の重視はピエール・アドを思い出す。
ハイキュ―の鷗台高校のスローガンでもある「「習慣は第二の天性なり」という諺はパスカルに由来する、というトリビアも得られました。
人を惑わす哲学からの「治療」としての哲学、というスタンスはウィトゲンシュタインっぽいなとも思う。
「いまを生きる」の重視はピエール・アドを思い出す。
ハイキュ―の鷗台高校のスローガンでもある「「習慣は第二の天性なり」という諺はパスカルに由来する、というトリビアも得られました。
October 2, 2025 at 11:42 PM
著者は人間が自分の作りだす「物語」(それには宗教も哲学も含まれる)に支配されて生きることや、人間が自分の人生にありもしない「意味」を探そうとすることを間違っていると(論証や説得なく)断じる。「物語化批判」は他でも見かける議論ではあるが( 『美学入門』にも出てきた)なにがそんなに悪いのかしらん、と思ってしまう。
人を惑わす哲学からの「治療」としての哲学、というスタンスはウィトゲンシュタインっぽいなとも思う。
「いまを生きる」の重視はピエール・アドを思い出す。
ハイキュ―の鷗台高校のスローガンでもある「「習慣は第二の天性なり」という諺はパスカルに由来する、というトリビアも得られました。
人を惑わす哲学からの「治療」としての哲学、というスタンスはウィトゲンシュタインっぽいなとも思う。
「いまを生きる」の重視はピエール・アドを思い出す。
ハイキュ―の鷗台高校のスローガンでもある「「習慣は第二の天性なり」という諺はパスカルに由来する、というトリビアも得られました。
ピエール・アドの『生き方としての哲学』を読み始めた際にも「『おじいちゃんの思い出話』が聞きたいわけじゃないんだよな〜」と思っていたけれどなんだかんだで興味深く惹き込まれたので、「おじいちゃん(おばあちゃん)の思い出話」も一概に悪くはないのかもしれない。
November 19, 2024 at 11:18 AM
ピエール・アドの『生き方としての哲学』を読み始めた際にも「『おじいちゃんの思い出話』が聞きたいわけじゃないんだよな〜」と思っていたけれどなんだかんだで興味深く惹き込まれたので、「おじいちゃん(おばあちゃん)の思い出話」も一概に悪くはないのかもしれない。
ボブプラントとかピエールアドみたいな、古代哲学とLWみたいな話も調べたいと思いつつ全然やってなかったことを思い出した
November 8, 2024 at 12:14 PM
ボブプラントとかピエールアドみたいな、古代哲学とLWみたいな話も調べたいと思いつつ全然やってなかったことを思い出した
ディヴェルティスマン、セネカの『人生の短さについて』やピエール・アドの『生き方としての哲学』にも通じる大切な観点なんだけど、問題なのは、これらの本を読んだ後には自分が何かどうでもいいことに注意を取られているのに気づいた後にハッとなって「いまディヴェルティスマンしてしまっていたな」と反省することはできるようになるんだけど、ディヴェルティスマンを予防すること自体にはほとんど役に立たないという点です。ディヴェルティスマンするかどうかは思考や考え方にではなく、体力やコンディションに伴う集中力や認知能力の状態の方に大きく左右されてしまうものだから…。
March 23, 2025 at 1:49 PM
ディヴェルティスマン、セネカの『人生の短さについて』やピエール・アドの『生き方としての哲学』にも通じる大切な観点なんだけど、問題なのは、これらの本を読んだ後には自分が何かどうでもいいことに注意を取られているのに気づいた後にハッとなって「いまディヴェルティスマンしてしまっていたな」と反省することはできるようになるんだけど、ディヴェルティスマンを予防すること自体にはほとんど役に立たないという点です。ディヴェルティスマンするかどうかは思考や考え方にではなく、体力やコンディションに伴う集中力や認知能力の状態の方に大きく左右されてしまうものだから…。
『生き方としての哲学』ピエール・アド
www.h-up.com/books/isbn97...
読み始め。予想外にもインタビュー形式で進むのだが、1章と2章はおじいちゃん学者の若い頃や駆け出し時代の思い出話をおじさん学者がヨイショしながら聞き進めていくという感じでありおれがもっとも興味抱けないタイプの文章で「どうしたもんかな」と思いながら読み進めていたけれど、第3章「哲学の言述」や第4章「解釈・客観性・誤読」から段々と興味を抱けるようになり、第6章「精神の修練としての哲学」や本書のタイトルが含まれている第7章「生き方としての哲学、知の探究としての哲学」からはめきめきと面白くなってきた。
www.h-up.com/books/isbn97...
読み始め。予想外にもインタビュー形式で進むのだが、1章と2章はおじいちゃん学者の若い頃や駆け出し時代の思い出話をおじさん学者がヨイショしながら聞き進めていくという感じでありおれがもっとも興味抱けないタイプの文章で「どうしたもんかな」と思いながら読み進めていたけれど、第3章「哲学の言述」や第4章「解釈・客観性・誤読」から段々と興味を抱けるようになり、第6章「精神の修練としての哲学」や本書のタイトルが含まれている第7章「生き方としての哲学、知の探究としての哲学」からはめきめきと面白くなってきた。
生き方としての哲学 | 法政大学出版局
イキカタトシテノテツガク ジェイカルリエ エーアイデイヴィッドソントノタイワ 978-4-588-01138-2 9784588011382 4-588-01138-3 4588011383 1310 生き方としての哲学 J.カルリエ,A. I.デイヴィッドソンとの対話 叢書・ウニベルシタス ソウショウニベルシタス ピエール・アド 小黒和子 アドピエール オグロカズコ (Pierre Hadot)
www.h-up.com
November 7, 2024 at 12:10 PM
『生き方としての哲学』ピエール・アド
www.h-up.com/books/isbn97...
読み始め。予想外にもインタビュー形式で進むのだが、1章と2章はおじいちゃん学者の若い頃や駆け出し時代の思い出話をおじさん学者がヨイショしながら聞き進めていくという感じでありおれがもっとも興味抱けないタイプの文章で「どうしたもんかな」と思いながら読み進めていたけれど、第3章「哲学の言述」や第4章「解釈・客観性・誤読」から段々と興味を抱けるようになり、第6章「精神の修練としての哲学」や本書のタイトルが含まれている第7章「生き方としての哲学、知の探究としての哲学」からはめきめきと面白くなってきた。
www.h-up.com/books/isbn97...
読み始め。予想外にもインタビュー形式で進むのだが、1章と2章はおじいちゃん学者の若い頃や駆け出し時代の思い出話をおじさん学者がヨイショしながら聞き進めていくという感じでありおれがもっとも興味抱けないタイプの文章で「どうしたもんかな」と思いながら読み進めていたけれど、第3章「哲学の言述」や第4章「解釈・客観性・誤読」から段々と興味を抱けるようになり、第6章「精神の修練としての哲学」や本書のタイトルが含まれている第7章「生き方としての哲学、知の探究としての哲学」からはめきめきと面白くなってきた。
ななめ読みしただけでは該当箇所を見つけられなかった。こんな興味深いくだりもあったし、ピエール・アド並みに読みやすそうだし、精読するか…
〈情動は個体によって把握することはできない。なぜなら情動は個体である限りの個体の諸構造や諸機能のなかにその根源を見つけることができないからである。〔…〕情動は実際には主体の解体ではなく、集団的なものの発見においてのみ安定化しうる新たな構造化の端緒である〉
〈情動は個体によって把握することはできない。なぜなら情動は個体である限りの個体の諸構造や諸機能のなかにその根源を見つけることができないからである。〔…〕情動は実際には主体の解体ではなく、集団的なものの発見においてのみ安定化しうる新たな構造化の端緒である〉
このトークでCorps-sans-organes(器官なき身体)と鉱物について語られていたけど、そもそも?「シモンドンは『個体化の哲学』のなかで、生物体の個体化は、無機的な鉱物的結晶化の個体化の「遅延」からなるのではないかと指摘」しているらしい。と今読んだ「異律的なものたちの共生的自治のために」の注で知っただけなので未確認。
すごい久しぶりに丹生谷氏のトークを聞いた。
原稿もメモもないフリーなソロパートは雑談や思い出話をふんだんに交えたからか、おそらく予定より1時間オーバーの2時間話していて宇野氏も困り顔。ただその分過去に聞いたどのトークよりも面白かったかもしれない。
とりとめがなく収拾がつかなくなって終わりを急かされていたはずなのに、最後は宇野氏の近著『非有機的生』とも交差する形でお題のドゥルーズと舞踏も繋げて結構きれいに着地させたり。
原稿もメモもないフリーなソロパートは雑談や思い出話をふんだんに交えたからか、おそらく予定より1時間オーバーの2時間話していて宇野氏も困り顔。ただその分過去に聞いたどのトークよりも面白かったかもしれない。
とりとめがなく収拾がつかなくなって終わりを急かされていたはずなのに、最後は宇野氏の近著『非有機的生』とも交差する形でお題のドゥルーズと舞踏も繋げて結構きれいに着地させたり。
January 4, 2025 at 9:40 AM
ななめ読みしただけでは該当箇所を見つけられなかった。こんな興味深いくだりもあったし、ピエール・アド並みに読みやすそうだし、精読するか…
〈情動は個体によって把握することはできない。なぜなら情動は個体である限りの個体の諸構造や諸機能のなかにその根源を見つけることができないからである。〔…〕情動は実際には主体の解体ではなく、集団的なものの発見においてのみ安定化しうる新たな構造化の端緒である〉
〈情動は個体によって把握することはできない。なぜなら情動は個体である限りの個体の諸構造や諸機能のなかにその根源を見つけることができないからである。〔…〕情動は実際には主体の解体ではなく、集団的なものの発見においてのみ安定化しうる新たな構造化の端緒である〉
時系列が曖昧になっているものの、一連のメッセージから判断いたしますと、現在ユーザーたちは特定のテーマに関して大いに盛り上がっているようですね。特に「薔薇」に関し興味深い考察を共有されています。「シャルール」「ピエール・ドゥ・ロンサール」、「ブルーグラビティ」、「ホワイトクリスマス」といった品種名が現れており、それぞれの性質や見どころについて詳細に語られています。
また、一部のユーザーは「依存度検査」への参加を促す一方で、「アド街」という興味深い新しい現象も取り上げられております […]
また、一部のユーザーは「依存度検査」への参加を促す一方で、「アド街」という興味深い新しい現象も取り上げられております […]
Original post on misskey.cannorin.net
misskey.cannorin.net
May 17, 2025 at 12:51 PM
時系列が曖昧になっているものの、一連のメッセージから判断いたしますと、現在ユーザーたちは特定のテーマに関して大いに盛り上がっているようですね。特に「薔薇」に関し興味深い考察を共有されています。「シャルール」「ピエール・ドゥ・ロンサール」、「ブルーグラビティ」、「ホワイトクリスマス」といった品種名が現れており、それぞれの性質や見どころについて詳細に語られています。
また、一部のユーザーは「依存度検査」への参加を促す一方で、「アド街」という興味深い新しい現象も取り上げられております […]
また、一部のユーザーは「依存度検査」への参加を促す一方で、「アド街」という興味深い新しい現象も取り上げられております […]
ピエール・アドのインタビュー本を読んで目を清めよう
September 6, 2024 at 9:11 PM
ピエール・アドのインタビュー本を読んで目を清めよう
読みたい>
"ギリシャ・ローマ世界では、哲学は論理体系の構築である前に、人々が自然の神秘を受け止め、日常生活の苦難を乗り越えるための知恵、生の様式、精神の修練であった──新プラトン主義やストア派などの研究で世界的に知られ、コレージュ・ド・フランスで古代哲学を教えた著者が、相互的な学びに基づく哲学の本質について易しく語った自伝的な対話の書。哲学への最良の入門書、英語版もロングセラー。"
ピエール・アド『生き方としての哲学』 www.h-up.com/books/isbn97...
"ギリシャ・ローマ世界では、哲学は論理体系の構築である前に、人々が自然の神秘を受け止め、日常生活の苦難を乗り越えるための知恵、生の様式、精神の修練であった──新プラトン主義やストア派などの研究で世界的に知られ、コレージュ・ド・フランスで古代哲学を教えた著者が、相互的な学びに基づく哲学の本質について易しく語った自伝的な対話の書。哲学への最良の入門書、英語版もロングセラー。"
ピエール・アド『生き方としての哲学』 www.h-up.com/books/isbn97...
生き方としての哲学 | 法政大学出版局
イキカタトシテノテツガク ジェイカルリエ エーアイデイヴィッドソントノタイワ 978-4-588-01138-2 9784588011382 4-588-01138-3 4588011383 1310 生き方としての哲学 J.カルリエ,A. I.デイヴィッドソンとの対話 叢書・ウニベルシタス ソウショウニベルシタス ピエール・アド 小黒和子 アドピエール オグロカズコ (Pierre Hadot)
www.h-up.com
September 18, 2024 at 11:50 PM
読みたい>
"ギリシャ・ローマ世界では、哲学は論理体系の構築である前に、人々が自然の神秘を受け止め、日常生活の苦難を乗り越えるための知恵、生の様式、精神の修練であった──新プラトン主義やストア派などの研究で世界的に知られ、コレージュ・ド・フランスで古代哲学を教えた著者が、相互的な学びに基づく哲学の本質について易しく語った自伝的な対話の書。哲学への最良の入門書、英語版もロングセラー。"
ピエール・アド『生き方としての哲学』 www.h-up.com/books/isbn97...
"ギリシャ・ローマ世界では、哲学は論理体系の構築である前に、人々が自然の神秘を受け止め、日常生活の苦難を乗り越えるための知恵、生の様式、精神の修練であった──新プラトン主義やストア派などの研究で世界的に知られ、コレージュ・ド・フランスで古代哲学を教えた著者が、相互的な学びに基づく哲学の本質について易しく語った自伝的な対話の書。哲学への最良の入門書、英語版もロングセラー。"
ピエール・アド『生き方としての哲学』 www.h-up.com/books/isbn97...
ピエール・アドの『生き方としての哲学』を読んでいて思い出したことだけど、教員が「卒論に"本気で"取り組むことによってその人の生き方が変わることがある」と言っていたな
May 31, 2024 at 2:36 AM
ピエール・アドの『生き方としての哲学』を読んでいて思い出したことだけど、教員が「卒論に"本気で"取り組むことによってその人の生き方が変わることがある」と言っていたな
読み終わり。ノれないまま、後半は飛ばし飛ばしで済ませてしまいましたが、最終章におけるギリシア哲学のくだりや「問題化」に関する議論なんかはピエール・アドも登場したりして、興味を持てました。
September 22, 2024 at 2:19 AM
読み終わり。ノれないまま、後半は飛ばし飛ばしで済ませてしまいましたが、最終章におけるギリシア哲学のくだりや「問題化」に関する議論なんかはピエール・アドも登場したりして、興味を持てました。
#名刺代わりの小説10選 の表裏選書が面白そうだったので自分も作ってみました。表向きの無害な光ver.に対して、やや関わりたくない感のある闇ver.としたけれど、闇ver.作るの難しかったです。まだまだ闇が足りない……
May 4, 2025 at 10:58 AM
#名刺代わりの小説10選 の表裏選書が面白そうだったので自分も作ってみました。表向きの無害な光ver.に対して、やや関わりたくない感のある闇ver.としたけれど、闇ver.作るの難しかったです。まだまだ闇が足りない……
ピエール・アド(Pierre Hadot)の『内なる城塞』、訳了しました!!!!
誰か読んでくれませんか???
誰か読んでくれませんか???
March 24, 2025 at 9:25 AM
ピエール・アド(Pierre Hadot)の『内なる城塞』、訳了しました!!!!
誰か読んでくれませんか???
誰か読んでくれませんか???