#北沢陶
「骨を喰む真珠」北沢陶

なにわ戦前ホラーの名手北沢陶氏の作。
関東大震災後の大正末期、大阪で婦人記者として身の上相談欄を受け持つ新波苑子は意味不明の詩が書かれた不審な手紙を続けざまに受け取る。
何者かが手紙を検閲している痕跡を認めた苑子は、差出人孝太郎を助けなくてはという使命に駆られ、大手製薬会社を動かす丹邨家に潜入取材を試みる。
丹邨家の令嬢礼以の絵の教師として入り込んだ苑子は、一家の異常な様子を目にする…
この時代の職業女性の生きづらさや着物の扱いなどに詳しいので作者は女性かとも思ったが、枝雀師似の男性であった😅
November 9, 2025 at 3:19 AM
『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー』読了。

有栖川有栖『アイソレーテッド・サークル』は本来の意味での閉鎖空間での恐怖を描いたもの。ミステリー的なオチを期待してしまったけど、やはりそこはホラー。

北沢陶『お家さん』は奉公先の主人の母親である「お家さん」に「ええ子や」と言われた少年の話だけど、断トツで怖い。なんかそういうことだろうなと思った通りだったけど、それでも怖い。やはり怪異そのものより、その背景に感情が怖い。

櫛木理宇『追われる男』も面白かった。ちょっとしたことから恨まれ理不尽な復讐をされる男の話だけど、そこまでやるか!みたいなのがやはり怖い。
October 30, 2025 at 1:56 PM
読了
ベストホラー2023

背筋  『近畿地方のある場所について』
小田雅久仁 『禍』
芦花公園  『食べると死ぬ花』
知念実希人 『ヨモツイクサ』
梨     『6』
貴志祐介  『梅雨物語』
北沢陶   『をんごく』
大島清晴  『最恐の幽霊屋敷』
原浩    『蜘蛛の牢より落つるもの』
沖方丁   『骨灰』
斜線堂有紀 『本の背骨が最後に残る』
澤村伊智  『一寸先の闇』
川野芽生  『奇病庭園』
三津田信三 『歩く亡者』

2024も楽しみだ。
February 8, 2024 at 2:28 PM
「骨を喰む真珠」北沢陶 #読了
謎の丸薬をめぐる大正ホラー。いつも通り大正時代の関西が舞台となっていて、雰囲気のある口語表現が楽しい。ホラーとしては、咳を止める丸薬というどちらかというと地味な入口から、得体の知れない現象と存在の不気味さ・悍ましさ、その裏にある地獄が存分に描かれる。咳や依存といった要素で表現されるリアルな現象の嫌さがあり、一方で得体が知れない怪異の幻想があり、となかなか盛り沢山な内容だった。
骨を喰む真珠
文芸書「骨を喰む真珠」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。横溝正史ミステリ&ホラー大賞三冠作家による、新たな恐怖と悲哀。
www.kadokawa.co.jp
February 20, 2025 at 9:51 AM
#をんごく#北沢陶 : 大正期の大阪がわかる小説。“願ほどき”といのがあるんですね。神様に願うことはあるが、それを解除してくれと頼むことはない。今の世、神様は願い事の在庫の多さに、もういいかげんに勘弁してくれ、どれが本当に大事なんだ、と困ってられるかも。願い事がかなわなかったら、一度リセットするのがよさそう。そして、くれぐれも欲張り過ぎないことが大事なようです
#読書
September 20, 2025 at 11:39 PM
【ピックアップ作品 2/2】

14.小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ4』
15.伊坂幸太郎『楽園の楽園』
16.アンソロジー『神様の本』
17.青海野灰『拝啓、やがて星になる君へ』
18.幸村百理男『東大理三の悪魔』
19.杉井光『世界でいちばん透きとおった物語2』
20.山本弘『時の果てのフェブラリー ─赤方偏移世界─』
21.マルク・ラーベ:著、酒寄進一:訳『17の鍵』
22.奥泉光『虚傳集』
23.伊吹亜門『路地裏の二・二六』
24.新川帆立『目には目を』
25.北沢陶『骨を喰む真珠』

(敬称略)
January 4, 2025 at 3:24 PM
骨を喰む真珠 (角川書店単行本)⁣ (北沢 陶⁣) が、Kindleストアで予約開始されました。1/31(金)配信。
5leaf.jp/kindle/B0DT7SPY54/#a...
骨を喰む真珠 (角川書店単行本)
著者:北沢 陶(著) 出版:KADOKAWA 2025/1/31(金)配信
5leaf.jp
January 17, 2025 at 5:14 AM
北沢陶さんの文体にまで影響を与えた萩尾望都さんの「ポーの一族」(好書好日)
#Yahooニュース

セリフのリズムもそうだし、視線の誘導も(時間すらも)考え抜かれた作品
素晴らしい…
北沢陶さんの文体にまで影響を与えた萩尾望都さんの「ポーの一族」(好書好日) - Yahoo!ニュース
高校生のときだった。当時少年マンガや青年マンガを読みあさっていた私に、ある日友人が熱のこもった口調でこう言ってきた。 「『ポーの一族』を読んで!」と。  少女マンガは中学生のときにはほとんど読
news.yahoo.co.jp
February 9, 2024 at 5:08 AM
ただ、最後にひとつ、エリマキに頼みたかったことを、私は言った。
「……倭子を喰うてくれ。私と初めて会うたとき、おまはんが言うた通りに。倭子を、楽にしてやっとくれ。それをでけるのは、おまはんだけや。おまはんだけが、私の頼りや」

「をんごく」北沢陶

#読了 #読書
March 7, 2024 at 12:32 PM
『骨を喰む真珠』北沢 陶(著/文) 発行:KADOKAWA
yorunoyohaku.com/items/67e0db...
もう逃げられない。気付いてからが、本当の地獄の始まりだった。
「丹邨家に巣くう災厄をあなたが払えることを祈ります」

きゃー!
『骨を喰む真珠』北沢 陶(著/文) 発行:KADOKAWA
「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」 大正十四年、大阪。病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る。 大手製薬会社・丹邨製薬の社長令息からの手紙であり、不審を覚えた苑子は、身分を偽り丹邨家に潜入することに。 調査を進めるうち、その異様さが明らかになっていく。苑子を苦しめていた咳をただちに止める、真珠のような丸薬。 一家の不可解な振る舞い。丸薬を怪...
yorunoyohaku.com
March 24, 2025 at 8:43 AM
北沢 陶「骨を喰む真珠」読了。(3/28)
大正時代の関西が舞台。丹邨製薬の社長令息から届いた投書に興味を持った女性新聞記者の苑子は、身分を偽り潜入取材を行う。
前半は苑子の行動にハラハラしながらも、謎の多い丹邨家の不気味さが良い。後半は一転し、スピード感のあるバディものに。グロ描写はあるが、怖くはない。
最初は関西弁に慣れなかったが、独特の雰囲気が感じられ、面白くて一気読みだった。
色々と疑問を残したまま、あっさりラストに突入してしまい、結末にはなんだかモヤモヤ。若干、消化不良。
amzn.asia/d/6PLAr2k
骨を喰む真珠 (角川書店単行本)
Amazon.co.jp: 骨を喰む真珠 (角川書店単行本) eBook : 北沢 陶: Kindle Store
amzn.asia
April 4, 2025 at 1:25 AM
北沢陶「をんごく」読了。面白すぎて一気に読んでしまった。その場にいるような映画のような感覚で読めて、満足感たっぷりでした。
February 18, 2024 at 11:44 AM
北沢陶「骨を喰む真珠」(角川書店)読了.表紙からして「これ絶対怖いやつだべな!」と周囲から言われていたし,私自身も恐怖体験を期待して読んだら,想像の10倍グロかった.許容値をギリ超えて来た.中盤のコミカルな展開から,終盤の予想を遥かに上回る超絶悪趣味さと恐怖との落差に体温が奪われ,マジで寒くなった.それでも,肝心な最も盛り上がる山場の描写が秀麗で,極限状況における凄絶な美ってこういうことだよなと感服した.
April 22, 2025 at 2:09 PM
#読んだ本
北沢陶「をんごく」
「ダ・ヴィンチ」でみて気になっていた本。
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東京で画家をしていた主人公は関東大震災を機に大阪に戻るが、地震の際の傷が元で妻は他界してしまう。妻の死を認められず、彼は口寄せができるという巫女を訪ねる。
- - -
装丁や目次からわかりやすい怪談なのかと思いましたが、読み始めると夫婦の情愛がしっとりと滲む作品でした。
主人公の一人称というのも少し久しぶりかも。

やわらかな口調で語られる巫女とのやり取りや妻との思い出を通して、情愛の深さが伝わってきます。
派手な怖がらせ方はなく、怖さとしてはおとなしめでしたが、ハッと息を飲む迫力あるシーンもあり
May 4, 2024 at 3:44 AM
慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー (角川ホラー文庫)⁣ (有栖川有栖,北沢陶,背筋,櫛木理宇,貴志祐介,恩田陸⁣) が、Kindleストアで予約開始されました。12/24(火)配信。
5leaf.jp/kindle/B0DPYFKDRC/#a...
慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー (角川ホラー文庫)
著者:有栖川 有栖(著), 北沢 陶(著), 背筋(著), 櫛木 理宇(著), 貴志 祐介(著), 恩田 陸(著) 出版:KADOKAWA 2024/12/24(火)配信
5leaf.jp
December 10, 2024 at 3:39 AM
#有栖川有栖
#北沢陶
#背筋
#櫛木理宇
#貴志祐介
#恩田陸
『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー』
KADOKAWA


有栖川有栖×霧に閉じ込められた学生たちの悲劇
北沢陶×大阪の商家で聞こえる、恨めし気な声とは?
背筋×集められた怪談から導かれる真相
櫛木理宇×あなたを追いかける謎の男
貴志祐介×姉の自死を怪しむ妹と叔父の心理戦
恩田陸×車窓から見える看板が描き出す恐怖

(カバーより)
#読了
January 28, 2025 at 10:31 AM
をんごく/北沢陶
これも出たときに気になったまま読みそびれていたやつ。大正時代の大阪が舞台で、亡くなった妻がヒトではないものとしてやって来る。夫が妻の死を受け入れて彼女を見送るまでの物語で、文章も情景も美しい。昔の大阪の商家の言葉も。あとこれ、壮一郎とエリマキの、男が男を救う物語じゃあないですか!?(大好き)
honto.jp/isbn/9784041...
をんごく
嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられ
honto.jp
November 8, 2024 at 12:11 AM
おすすめの本の紹介:『をんごく (角川書店単行本)』(北沢 陶 著) a.co/e0DLOkh
読了。

大正時代の大阪を舞台としたホラー。ゲゲゲの謎が好きな人は好きそう、というレビューを見たけどまさにその通りで、人外と人間のバディものとして面白かった。ホラーでも後味はよく、エモさもあった。
これほんとゲ謎好きな人にオススメ。そこまで怖くないしグロくないし、バディで謎解きしたり戦ったりして、お互い信頼していく感じがとても良き…。
ホラーにありがちなバドエンでもないのも良き
をんごく (角川書店単行本) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!<br /><br />嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――<br /><br />大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。<br />未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。<...
a.co
January 8, 2025 at 10:56 AM
『をんごく』北沢陶
読了。
January 15, 2024 at 6:24 AM
ウア――ッ美しい! 横溝正史ミステリ&ホラートリプル受賞作『をんごく』の北沢陶さん新作『骨喰む真珠』書影、なんて妖艶なんだ……。
大正時代の化け込み記者、いったい何が起こるんだろう。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322404000862/
December 10, 2024 at 8:11 AM
図書館にある俺のオススメのホラーを紹介するね!

「をんごく」(北沢陶)
 著者デビュー作
 ホラーながら、着地点の後味がとてもいい
 大正後期の大阪を舞台にした、「音」を感じるホラー

「怪談のテープ起こし」(三津田信三)
 三津田信三の、実話風怪談で一番怖いと思うホラー
 こちらにも障りがありそうな作風が特徴
「逢魔宿り」「どこに家にも怖いものはいる」も同系統なので、このあたりはすべてオススメ

「ぼぎわんが、来る」(澤村伊智)
 怪異×霊能者×ミステリ仕立て
 娯楽ホラー小説として面白さが凝縮されている
 キャラ立ちが魅力でオススメ
December 7, 2024 at 11:00 AM
『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー (角川ホラー文庫)』北沢陶・恩田陸・櫛木理宇その他 #読了
角川ホラー文庫30周年記念アンソロジー第3弾『慄く』。有栖川有栖、恩田陸、貴志祐介ら豪華作家陣が集結し、異なる切り口で「最恐」を描き出す一冊。
北沢陶さんはしっとりとした時代物の趣がありながら、確実に恐怖を刻み込み、恩田陸さんは怪異も人外も出ないのに、言葉の積み重ねだけで背筋を冷やす。
櫛木理宇さんの一篇は真っ向から怖く、しかも霊的ではなく“フィジカルに強すぎる存在”で迫るのが鮮烈。物理的強さがここまで効果的に恐怖になるとは…。

www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー 有栖川 有栖(著) - KADOKAWA
角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー、待望の第3弾。有栖川有栖×霧に閉じ込められた学生たちの悲劇。北沢陶×大阪の商家で聞こえる、恨めし気な声とは? 背筋×集めら… - 引用:版元ドットコム
www.hanmoto.com
August 21, 2025 at 1:25 PM
「をんごく」の作者の新刊やっと買えた!
ラス1げっと出来てラッキー✌️
February 3, 2025 at 10:00 AM
「エドガー・ミント、タイプを打つ。」ブレイディ・ユドール
「この世の富」イレーヌ・ネミロフスキー
「ドグラ・マグラ」夢野久作
「奇跡の時代」カレン・トンプソン・ウォーカー
「黒い本」ロレンス・ダレル
「ギフテッド」山田宗樹
「百年法」山田宗樹
「光」道尾秀介
「幻詩狩り」川又千秋
「をんごく」北沢陶

 #2024年の本ベスト約10冊
December 29, 2024 at 4:53 AM