#新左翼と天皇
井上亮『新左翼と天皇ー炎と爆弾の時代』(ちくま新書)を読み終えました。著者は元日本経済新聞記者として、公安を担当。著者が記者となったのは昭和から平成へと天皇が代替わりする時期で、新左翼によるゲリラ闘争が盛んだった時代です。
1955年日本共産党は極左冒険主義を自己批判し、幅広い層から支持を得る路線に転換しました。そのことがきっかけとなって新左翼が生まれましたが、本書は暴力化していった末に大衆の支持を失っていった新左翼の歴史を天皇制と絡めながら克明に描いています。読みごたえがありました。 #井上亮 #新左翼と天皇 #ちくま新書 #日本経済新聞 #日本共産党 #極左冒険主義 #天皇制 #ゲリラ闘争
December 9, 2025 at 9:50 PM
メモ。「疎外革命論批判」(廣松渉)の意味。「死を賭した闘争」へのスタンスが興味深い。

「以上のことから知られるのは、日本の反スターリン主義的な新左翼革命党派とは、基本的に「文学の自立性」に依拠した文学的転向者の思想だったということだ。それが疎外論的マルクス主義を援用して語る「主体性」とは、その自己意識の言い換え以外ではない。そして、「モラリスト論争」の花田清輝が批判しようとしたのは、そのような自己意識だった。「革命の現実性」が信じられるや、それは再び「死を賭した闘争」のサイクルに入っていくからである」(スガ秀実「天皇制の「永遠」と内ゲバの「終焉」」)
October 22, 2025 at 4:59 PM
“その「歴史の徒花」を活写する『新左翼と天皇――炎と爆弾の時代』の冒頭を公開します。” / “新左翼と天皇|webちくま(筑摩書房の読みものサイト)” (1 user) https://htn.to/3Bo8WG911E
新左翼と天皇|webちくま(筑摩書房の読みものサイト)
昭和から平成の代替わりの時期、新左翼各セクトは、反天皇制を掲げ、未曾有のゲリラ闘争を展開した。新左翼の歴史で、この時期ほど爆弾、飛翔弾などのゲリラ闘争の嵐が吹き荒れたことはなかった。冷戦が歴史の一コマとなり、共産主義の脅威や革命の夢も忘れられた現代。その「歴史の徒花」を活写する『新左翼と天皇――炎と爆弾の時代』の冒頭を公開します。 ✑ 井上亮 「昭和から平成」のゲリラ闘争 2019(令和元)年10月22日午後1時過ぎ、皇居・宮殿正殿「松の間」で令和の新天皇の「即位礼正殿の儀」が行われた。私は皇室担当記者として、松の間の記者室から儀式を見守っていた。 松の間の両サイドには記者室
www.webchikuma.com
October 10, 2025 at 2:51 PM
井上亮『新左翼と天皇――炎と爆弾の時代』(ちくま新書)、著者よりご恵贈いただきました。有り難うございます。
October 8, 2025 at 9:25 AM
◎本日発売◎

新左翼と天皇――炎と爆弾の時代(ちくま新書)
著者:井上亮
発売日:2025/10/8

日米安保闘争、ベトナム反戦運動、内ゲバ、成田空港建設反対・三里塚闘争、企業テロ、反天皇制闘争……。何が彼らを無謀な爆弾ゲリラへと駆り立てたのか。
https://www.honyaclub.com/shop/g/g21168903
October 8, 2025 at 3:17 AM
☆来週発売☆

新左翼と天皇――炎と爆弾の時代(ちくま新書)
著者:井上亮
発売日:2025/10/8

日米安保闘争、ベトナム反戦運動、内ゲバ、成田空港建設反対・三里塚闘争、企業テロ、反天皇制闘争……。何が彼らを無謀な爆弾ゲリラへと駆り立てたのか。
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October 1, 2025 at 3:17 AM
★来月発売★

新左翼と天皇――炎と爆弾の時代(ちくま新書)
著者:井上亮
発売日:2025/10/8

日米安保闘争、ベトナム反戦運動、内ゲバ、成田空港建設反対・三里塚闘争、企業テロ、反天皇制闘争……。何が彼らを無謀な爆弾ゲリラへと駆り立てたのか。
https://www.honyaclub.com/shop/g/g21168903
September 8, 2025 at 3:17 AM
生協は新左翼系の人が結構いて、農協とは雰囲気がかなり違うということみたいですけど、実際問題活動の中でどこまで左翼的な理想が実現しているかというのは未知数(僕が知らないという意味で)なところがあるという印象です。

正に人が増えると組織理念への共鳴がない人が増えていく訳ですが、戦前の共産党系の労働組合でも「いきなり反天皇制を訴えたら労働組合本来の役割を担えない」という内部からの批判があったようなこともあるのかと、想像しております。
August 23, 2025 at 11:51 PM
"日米安保闘争、ベトナム反戦運動、内ゲバ、成田空港建設反対・三里塚闘争、企業テロ、反天皇制闘争……。何が彼らを無謀な爆弾ゲリラへと駆り立てたのか"

井上亮 『新左翼と天皇 炎と爆弾の時代』
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
新左翼と天皇 井上 亮(著) - 筑摩書房
日米安保闘争、ベトナム反戦運動、内ゲバ、成田空港建設反対・三里塚闘争、企業テロ、反天皇制闘争……。何が彼らを無謀な爆弾ゲリラへと駆り立てたのか。 - 引用:版元ドットコム
www.hanmoto.com
August 22, 2025 at 12:20 PM
本棚の整理があまりできていないので、その時々によって興味のある本の変遷がわかって面白い
新左翼運動史→アナキズム→反天皇制→ポストコロニアリズム→フェミニズム→赤軍派・反日武装戦線→反グローバリズム→アナキズム(再び)→インドネシア という感じで変わっている
July 9, 2025 at 11:00 PM
www.youtube.com/live/IXr2WhI...
例えば新左翼は差別主義者ではあるけど、差別の大元である天皇制反対を掲げない日本の左派政党に怒るのは当然だし、その欺瞞を映し出す鏡になってる。
天皇一家が沖縄を訪問 天皇制問題と植民地主義【烏丸ラジオ第115回】
YouTube video by 烏丸百九の烏丸レポート
www.youtube.com
June 7, 2025 at 7:38 AM
現代的なグロさの極みに達した例のろくでもない雑誌、かつてはどういう内容だったかも知らなかったので、いまだに左翼と新左翼の区別もおぼつかない己を恥じつつ1976年の5月号を買ってみました。表紙と裏表紙が山下菊二のコラージュだということにまず興奮、しかし寓意をちゃんと読めてる気はしない…(表紙のこけしみたいな天皇くらいはそりゃ識別できますけど)
June 4, 2025 at 8:10 AM
同感です。あと、農本主義的なところも含めて、高度経済成長を正面から敵視していたのは、戦後は左翼だったのかなと思います。

引用部にあるように、土地所有に「狂熱的な愛着」を持つフランスの小農家を「「いっさいの社会的進歩にたいする、とりわけ土地の国有化にたいする最も断固たる敵」とみなすマルクス自身の発想からは、天皇家の牧場と農家の土地所有権を国家から守ろうとする成田闘争的な発想を導き出すのは困難だと思うのですが、結局これも右翼農本主義者ではなく新左翼が戦ってたわけですし。ここら辺で戦後右翼は思想的に自己の役割を確立できなかったのかなと感じます。

bsky.app/profile/bemy...
マルクスは同時代のフランスの農民を、「いまなお狂熱的な愛着をもって、その一片の土地と、この土地のたんに名目的な所有権とにしがみついている」(マルクス/村田陽一訳「土地の国有化について」(1872年3月から4月までに執筆)『マルクス=エンゲルス全集第18巻』、大月書店、東京、1967年4月25日第1刷発行、54頁より引用)と表現し、「いっさいの社会的進歩にたいする、とりわけ土地の国有化にたいする最も断固たる敵」(同)と呼んだけど、フランス革命の成果である小土地所有の伝統への愛着がファシズムへの防波堤にとなり、自由を擁護すことになるということは予想もできなかったのだろう。
May 24, 2025 at 2:37 AM
中核派を筆頭とする反革マル系の新左翼は、元々天皇家の御料牧場死守という、忠君愛国的な動機から始まった三里塚闘争については早めに政府と合意して終わらせて、全力でトヨタと日産の労組に浸透していく、という戦略を立てた方が、「労働者階級」の利益は擁護できたんじゃないかなとたまに考えたりする。
May 14, 2025 at 3:26 AM
年始から本当に真面目な話をすると、戦後の日本人が物質的な豊かさを追求したのは、三島や新左翼の一部が考えていた、戦前日本の総括(中国との戦争から日米全面戦争に至り、ポツダム宣言を受諾するに至る)をどうするか、という問題を回避して、「民衆が国家に『騙された』被害者である」という自己イメージを選んだ結果でもあるので、軍部や天皇の戦争責任に回収されない、民衆自身の戦争責任をどう考えるかという視点が戦後早期に出されなかった以上、精神的に空虚さを物質的な富の追求で代替する戦後日本人が歩んだ路線は変更できなかったと私は考えている。
January 1, 2025 at 1:30 PM
ほんと編集しにくい青空で

で又上から目線で申し訳ないが...
togetter.com/li/2360106
正解だと思う
左翼として?いや現実として
だから組合って何?
転じて日本人って何?

で新自由主義?だからそれは?=個人主義者で
で助け合いの精神?だからそれは?=群れ主義者で
つまりこの国、ニッポンとは?
明治のご一新で、近代に脱皮の際にも
ちゃんと残した...何を?
群れを!其の総体を!天皇陛下=祭祀を!
だからこそ自由も糞も
権利じゃどうとか...西洋唯物が...

この国は!一大宗教国家なんだ!=島国日本おらが群れ
だから
”お陰様のお互い様”で
30歳で労働組合(高教組)の責任者になった教員が体験した2年間の回顧録が「労働組合の存在意義」を分かりやすく伝えていて興味深い
教職員組合と聞くと思想強めなイメージがよぎってしまうけど、これは為になる話でした
togetter.com
May 10, 2024 at 4:31 AM
山中剛史さんによると、東欧諸国では頻繁に「祖国独立を目指した左翼」と勘違いされるそうで。確かスウェーデン王立アカデミーにも一度「左翼の過激派」と間違えられて、本人困惑してますが、天皇以外ほとんど新左翼ですよね。
February 12, 2024 at 4:27 AM