三隅炎雄
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アバズレたちが空き地で芝居をする場面、後ろに中川信夫『地獄』近日上映の看板在り。ちなみに『地獄』公開は1960年7月30日。この映画は同年8月19日公開。
最後の病院場面、ハッピーエンドのはずが、ほとんど悪夢の中に出てくる風景、シュルーレアリズム絵画めいてなにやら禍々しく、この映画監督の持つ歪な空間感覚を意図せずにじませたかたちで面白い。
途中文太、ギター弾いて一曲キザに歌っていた.
曲谷守平『女獣』60。現金輸送車襲撃事件解明のため、ギャングの下部組織であるアバズレ・グループに潜入する婦人警官が松浦波路。アバズレ仲間で一目置かれるトレンチコートの女が小畠絹子。小畠もまたある目的を持って組織潜入していた。 意外にお金をかけた映画。岩武仙史のセット美術と平野好美の撮影を得て、曲谷守平が思い切った空間造形の個性的な犯罪映画を作り上げている。無駄のない語りで、編集も切れ味が良い。見応えがある。惜しいのは、せっかく女性中心の犯罪映画として積み上げてきたのに、最後のアクションを菅原文太に完全に譲ってしまうところで、ここだけは昔の様式。
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拙訳書『彼女の最初のパレスチナ人』(小学館)の見本書が到着!(予約開始済)
shogakukan.co.jp/books/09356756
カナダ都市部在住でパレスチナや中東にルーツを持つ登場人物たちの9つの物語。移民/難民、その子孫をとりまく状況、喜怒哀楽とパレスチナへの思いを描いたフィクションの短篇集。安田菜津紀さんご推薦です!
島耕二『女めくら物語』65。原作舟橋聖一。主演若尾文子・宇津井健。花柳界を仕事場とする按摩の若尾は、階段途中の稲荷神社脇で、心優しい実業家宇津井健に手を差し伸べられる。宇津井は金策で精神的に追い詰められた生身のいち青年実業家なのだが、同時に、お稲荷様が悪戯で若尾に引き合わせた性的なまぼろし、生と死の間を行き来する、突如現れては突如消えるひとつの謎、追い求める信仰のようなものでもある。宇津井の、輪郭がくっきりしているようでぼやけているこの在りようが面白い。幻想映画のようで幻想映画でない、あわいの面白さがある。
これはなかなかの秀作だと思う。
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自維国合作のゲリマンダーを画策してるんじゃないかと言う話がTwitterで出てきてる。

もう本当にうかうかしてると、トランプ政権みたいになっちゃうよ。
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定数削減は、政党や政治家の身を切る改革ではない。それで切られるのは少数の意見をもつ有権者だ。
父ちゃんも良かったけれど、やっぱ母ちゃんが良かったね
『ワン・バトル・アフター・アナザー』、とっても面白かった。長尺だけど、あっという間だったな。最高じゃない?
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【訃報】村山富市元首相が死去した。101歳
www.asahi.com/skh/20251017...
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Rest in peace to the great Ace Frehley, whose incredibly influential work with KISS was many a horror fan’s gateway to the dark, strange and theatrical. We send our condolences to the entire KISS Army, as well as to Space Ace’s family and friends in this galaxy and beyond.
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IVCから11月28日にDVD・BDが発売されるバーブラ・ストライサンド監督・主演『愛のイエントル』HDマスター版の解説を執筆しました。『デッドプール2』や『ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家』など、近年言及される機会が増えてきていたこともあり、待望の新規ソフト化です。 ivc-tokyo.co.jp/ivc/%e6%84%9...
愛のイエントル バーブラ・ストライサンド – IVC|株式会社アイ・ヴィー・シー
ivc-tokyo.co.jp
松林宗恵『東京のえくぼ』52。単独監督としてのデビュー作。F.キャプラかH.コスターみたい、なんか似たような話見たことあるような....監督インタビューで映画体験の出発点『オペラ・ハット』だそうで、あ、それか。クーパーのチューバが上原謙のホルンになってて。小国英雄がすぐには気づかないよう上手にアレンジしていて舌を巻く。流石。クーパーやJ.スチュアートの喜劇が好きな人は気にいるはず。上原謙、まんまその感じ。ヒロイン丹阿弥谷津子の父、工場労働者の金語楼が良い味。変顔なし。子役の顔の揃え方も楽しい。洒落た映画です。
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80年代の渋谷で思い出すのは、終電のがしてドーナツ屋で始発待って朝のスクランブル交差点を渡りながら見る「世界日報」の看板。

それとドラマの舞台がストリップ劇場なんだが、劇団員も芸人も飲むと脱ぎだす人がよくいたの思い出す。盛り上げるサービスのつもりっぽい。本人が一番楽しそうなんだけど。

昔は編集者も漫画家連れての飲み会で脱ぎだす人がいた。やはりサービスのつもりだったんだろうか。いらない、本当にいらない。楽しいのはお前だけだ。
今はもう、そういう人もいなくなってると思うけど。
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1984年の渋谷を舞台にしたドラマを見た。やたらピンクやブルーのネオンが光ってるの、令和のイラストレーターが描くPOPな80年代ぽい。
町はもっと薄暗くゴミだらけで、ガムとプルトップと吸い殻が道路に果てしなく貼りついてたような記憶。

小劇場ブームの84年の渋谷で毎日のように劇団員と飲んでた。私はただの一般人だが、人手も金もない旗揚げしたての小劇団ではチラシを配ったり雑用を手伝ったら出入り自由で遊んでもらえた。

その後、売れっ子になった人もいれば病んで消えた人もいる。
あの頃のことを漫画にしようかと思ったこともあるが、あれこれやらかしてた自分の恥ずかしさに未だに悶絶してしまって難しい。
曲谷守平『金語楼の三等兵(』58。原案の有崎勉は金語楼だそう。金語楼は軍隊体験をネタにした兵隊落語で人気のあった人だそうで、これはそれにのっかった映画なのだね。で、58歳しわしわの金語楼がまだ童貞の青年落語家、三遊亭金三=山下敬太郎(金語楼の本名)を演じる。入隊前には芸者の池内淳子と初体験、相惚れに。この絵面、兵隊落語の前段を知らない私には、ただただグロテスクに見える。映画の構成は前半が内地、後半が満州。最後は抗日ゲリラの列車爆破を阻止して敬礼ハッピーエンド。基本金語楼が変な顔して面白がらせようとするだけの酷い内容である。脇でちょっと顔を出すくらいだと愉快な人なのだが。
シネコンでアルジェント『わたしは目撃者』、ビグロー『ハウス・オブ・ダイナマイト』ハシゴ。ビグロー新作快作。この手の映画で大統領の造形これまでになかったか。アルジェント旧作は印象変わらず。ラストカッコいいけど、脚本に締まりなく退屈する。

ビグローのはもう一体何と戦ってるのか誰ひとり分からなくて、ミサイル自体飛んでるかもどうかもわかんない、そこで右往左往して。これ、怖かった。

飛んでくるミサイルのデジタル情報が、実態として裏付けのあるものなのかどうか、敢えて描いてないのが現代的な恐怖。