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JAバンク

@jabank.bsky.social

そうかあ、と思って「じゃあ、その最後の5000円でなにか美味いものでも食べに行こうぜ！」と返事をし、ふたりで尾山台へうなぎを食べに行った。5000円でふたり分だからそんなに良いところでもないんだけど、借金の打ち上げって感じで楽しかったな。

当然利子はとってないし、うなぎを食べた分だけ収支はマイナス。だけど、まあそれでよかったんじゃないかなあと思う。友達に金を貸すってことの難しさを学ぶことができたし…
基本的に友達に金は貸さない方がいいですね笑

あのうなぎ屋、まだやってるのかなあ。今度行ってみようかしら

December 5, 2025 at 4:56 PM

みそかす🥔

@msks0623.bsky.social

「食べものの恨みは。」

2025年
斑凪ポッキーの日(遅刻)

#まだら屋のふたり
#ポッキーの日
#創作BL

December 3, 2025 at 5:08 PM

ちゃせん

@arbatacaj.bsky.social

羅小黒戦記2 / 甲と乙（1-4/5）

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「おとうとたち」、「@arbata_caj」と記載されています。
以下は本文の内容です。

「よく食べるよなあ」
「ふぁ？」
　甲がふと呟くと、左手に包子、右手に箸、頬袋に木の実を貯め込むリスのように食べ物を目いっぱいに頬張り、弟弟子は純粋そのものな目をで首をかしげた。
「いつも美味そうに食べるよなあと思って」
「んー……？」
　詰め込んだ食べ物を咀嚼しながらも、しっかりとした眉がくっきりとした動線で皺を作った。今更何を言っているんだろう、と、そのまま顔に書いてある。考えていることが顔に出やすく口からも出やすいのは短所とも言えそうだったが、実のところ、弟弟子のこういう素直さは甲にとって好もしいものであった。
「だって本当にうまいから」
　ようやく詰め込んだ食べ物を飲み込んで、乙は答えた。
「見ればわかる。でも、今日は一段とすごい」
「あんな大事件のあとだよ。お腹も空くだろ。師兄はうまいと思わないの？」
「いや、確かに美味いけど」

遠くの卓のあたりで忙しく立ち働いている空空にちらと目をやる。今日は仕事抜き、純粋に飯を楽しみに来たのだ。
「この魚団子の入ったスープも、包子も、炒飯に、デザートも……」
　言ったそばから顔がだらしなく緩んで、また箸が伸びる。このままだと全部食べられかねないので、甲も手近な料理に手を伸ばした。
「落ち着いて食えよ」
　今日は別に任務でもないのだから。優しげな目にそう視線を投げる。
　頬をいっぱいに膨らませながら頷く姿全部から、幸せな空気が漂っていた。呆れ半分に肩をすくめ、ふかふかの包子にかぶりつく。
　弟弟子ほど健啖家ではないにせよ、確かに腹は減っているし、美味いものは好きなのだ。じゃんけんで奢る方を決めては屋台を巡るくらいには、食べることがふたりとも好きだった。

「そういえば」
　居並ぶ料理をひとしきり堪能したところで、乙はようやく茶を飲んで一息つい

た。
「ここの料理もうまいけど、あの角にできたアイス屋さんもうまいんだって。帰りに寄ろうよ」
「まだ食うのか？　よく腹壊さないな」
「このくらいまだまだだって。小黒がアイス好きだっていうから、先にうまい店探しといてやろうかと思っててさ」
　他にもこことここと、それからここも美味そう。あの角のお店に売ってるアイスは珍しいフレーバーなんだって。それとついでに、ここのタピオカは美味しかったって聞いた。
　兄弟子にスマートフォンを見せながら饒舌に語る乙は、今まさに美味しいアイスを食べているかのごとく楽しそうだ。それなりに長い年月を一緒に過ごしてきて、こういうあどけなささえ感じるような目やはしゃいだ声には慣れているはずなのに、いつまでも見飽きることはないのである。
「小黒、元気かなあ。また遊びに来ないかな」
　しばらくご無沙汰のようなことを言って、先週会ったばかりなのである。その

時は甲も一緒だったし、小黒の師匠と姉弟子も一緒だった。帰ってから、元気に遊んできた報告を（乙が）自分たちの師匠にしたところ、大変に渋い顔を向けられたことも記憶に新しい。
「また来るって。来ていい？　って聞かれたろ」
「そうだけどさ。楽しみなんだもん。なんか弟ができたみたいで。今度は僕がアイス買ってやるんだ」
　だとすれば、自分にとっては弟がまた増えたということかもしれない。ひそかに笑いを漏らしつつ、甲は椅子に身を預けて茶をすすった。
　そしてしばらく、店内の喧騒に任せ、ふたりともなんとはなしに黙っていた。気まずいわけではなく、むしろ長年の付き合いゆえに心地よいような、沈黙とすら思えないような時間だ。少しして、どちらからとはなしに目が合った。そうしてまた、しばし見つめ合う時間が訪れた。なにか言いたげに二、三度瞬きをしたかと思うとふと窓の外を見つめ、乙は頬杖をつく。
「師兄」
「ん？」

December 1, 2025 at 1:48 PM

Etsuko Oshita

@inzaghico.bsky.social

【読書日記】有吉佐和子『げいしゃわるつ・いたりあの』（中公文庫、2025年）

まだ花柳界がぎりぎり元気だったころのお話。社用族が野暮な遊びをすることも少なく、政財界の大物が自分の金で遊んだ時代。有吉は本作で、芸者のブロードウェイデビュー企画を軸に、すっかりのぼせ上った芸妓屋のおかみふたりと彼女たちが抱える芸妓、ブロードウェイデビューをもちかけたアメリカ人の臨時アシスタントを務めた若い女性、芸者屋がある土地の料亭、踊りの家元などの群像劇に仕立てて、それぞれの思惑を余すことなくあぶり出す。

容赦ない現実もちゃんと描きつつ、それぞれしたたかに強く生き延びて、最後に地に足の着いた希望をもたせる。

げいしゃわるつ・いたりあの -有吉佐和子著｜中公文庫｜中央公論新社

www.chuko.co.jp

November 12, 2025 at 12:51 AM

ここと此処

@cocot5510.bsky.social

とかげのしっぽさんが書かれる「先生と取り立て屋」まだ序盤なのですが、大変好みの文章で読み進めるたびうっとりしています。昭和初期の穏やかで仄暗くてどこか安心するような情景描写から、雅やかな洒落っ気のある人物同士のやりとり、どこを取っても好きです。
おっかないようでいて先生相手には甘えたような口調になる取り立て屋さん、可愛い。おふたりがこれからどうなるかとても気になります

xfolio.jp/portfolio/er...

【二】秘匿の沼に咲く蓮 - とかげのポートフォリオ

担当編集者こと取り立て屋の秘密を知った先生の元に、事件を嗅ぎつけた新聞記者がやってくる。雛記者相手にどう対応するかと悩んでいるところに取り立て屋がタイミングよく...

xfolio.jp

November 1, 2025 at 3:14 PM

古今堂かいこ

@kokondokaiko.bsky.social

週末、幼なじみ３人で久しぶりに集合。
12、3年前に私ともうひとりが住んでいた町の、おいしいスパゲティ屋さんでランチ。
ランチセットのわかめサラダのキュウリの飾り切りも、たらこいかスパゲティの味も変わってなくて嬉しかったー！

久しぶりの町を歩き、あの店がなくなっただの、ここはまだあるだの、ふたりでカフェ・喫茶を３軒ハシゴしながら喋ったことがあったねえ、とか、全然関係ない最近の話題とか、３人でとりとめないこと話して楽しかった～。
実は２人そろってこの町にいたのは３年ちょっとくらいなのですが、思い出は濃い。
相変わらず、緑が多くて道が広くて文化の香り漂うステキな町でした。

October 8, 2025 at 12:05 PM

ちゅん

@ncbgr.bsky.social

こんなん店長×2よりやってることやばいよ　擁護できる人は、裏でちゃんと話してると思ってんのかな？　そうだったら、ふたりともちゃんとしてるから後語りでありがとうございましたとか言いそうなものなのに　まだしのぶ側しか見てないけど、名前すら出てこなかったよ？　当たり屋すぎるだろ

September 19, 2025 at 6:44 AM

佐々木遥

@kidourakumnri.bsky.social

タスクが終わってから腰を据えて読もうと思ってるから私はまだ読めてないんだけど、今日は水中書店の方とパフェ屋さんでお会いした方のおふたりに帷子つらね「Miss Me」の話をしてヤバ組版なんだよ！と見せてました。うちおひとりはそんなに短歌読まない方なのにその場で「帷子つらねさん？」って検索してたからたぶんあれを読むと思います。ごめん崖から子を突き落とす獅子みたいな真似して

September 18, 2025 at 4:20 PM

Issey Ammann

@isseyammann.bsky.social

朝、小屋を掃除した。資材置き場に汚れたマスクが吊るしてあった。新しいのを置いた。大工の写真を印刷した。旅行前に渡したい。堆肥にできるカップを注文した。堆肥ゴミ箱の中のペットボトルを拾い上げ、リサイクルするとエドガーが笑った。ヒマだけど忙しいんだよ。おとなしい若いエドガーは、恥ずかしがり屋ではないと言った。ボスのホルヘとエドウィンが、ペンキを塗ったお隣の家の前で話をしていた。どう思う。気に入ったかい？とホルヘが聞いた。群青も灰青も大好きです。白と３色だが。白はどうかまだわからない。承認するかい？はい。やはり客の意見は気になるようで、ふたりはパッと笑った。ホルヘ、撮ります。近寄って。

September 5, 2025 at 7:43 PM

みそかす🥔

@msks0623.bsky.social

「不動一輪」

8/31、斑葉の誕生日でございました
遅刻しましたごめん

#まだら屋のふたり

September 5, 2025 at 10:50 AM

みそかす🥔

@msks0623.bsky.social

タグつけてなかった！！！

#まだら屋のふたり

September 5, 2025 at 10:48 AM

南天

@nantengoh.bsky.social

直近の襲名だと音羽屋さんですが、あれだけ盛り上がるのもお名前を継いだおふたりに実力あってこそだし（菊之助さんまだ小学生なのに上手すぎてビビる）
そして、やる気と健康とタイミング、周りとの関係、受け手の時代感覚など、必要な条件が揃わないとその実力を活かす舞台に立てない
ひとことで片付けられない

孝玉ブームをこの目で見たかったぜ…

July 21, 2025 at 6:32 AM

みそかす🥔

@msks0623.bsky.social

雷様になった凪ちゃんらくがき⚡
そしてその後のオチ

#まだら屋のふたり

July 8, 2025 at 11:58 AM

八雲ひつじ

@traum13.bsky.social

強引な手段を取ったとしても、彼のバックボーンから察するに、ロノアちゃんが嫌がることしなさそうなところが安心&好きポイントすごく高い。(あくまで私の妄想なのだけど、実際はどうなんだろうな…🧐💭)

イシャンさんとロノアちゃんには、たまにお寝坊決め込んで欲しいなとも思ってる。ふたりとも頑張り屋さんなので。
晴れた休日の朝、清潔感のある布団にくるまってじゃれあって、まだセットしてないロノアちゃんのふわふわの髪の毛撫でながら「たまにはいいでしょう？」って笑ってほしい。全然イシャンさんの方が年上のはずなのに、同年代の男の子のような笑い方するんだなあ〜みたいな感想を抱きたい。

July 8, 2025 at 3:36 AM

ドド

@dkdkwssioi.bsky.social

まだわかんない！卯木くんがどういう人なのか…案外照れ屋でブリザードふたりに全然遠慮とか怯みのない図太い神経の男ということしか…

July 3, 2025 at 11:10 AM

Leonardo

@leonardo-yoa.bsky.social

忍者と◯し屋のふたりぐらし第12話視聴🧐

たいへんな危機が迫りながらも、何とか平和な暮らしを続けていけそうなラストで凄く良かったです…😭👍

まだ物語的な展開が可能そうなので、2人の日常を…2期や続編に期待したいです❗️😎

さとこの眼には何か余分な機能が付いてそう…😅
#にんころ
#ninkoro

June 29, 2025 at 3:00 AM

でんちゅう

@denchu5u.bsky.social

#五悠
※年齢操作
※ﾛ兄術師ごじょ×一般人ゆじ(🍜屋さん)パロ

「いつも来てくれるから煮卵オマケしといた！皆には内緒ね？」
古びた小屋みたいな店内、遅くまでやっている、何よりも美味い🍜は任務の後に行くのに最高だった。まだふたりで俺たちは最強だと信じていた頃。
ふたりでよく行っていた🍜屋があった。
「よかったね、さとる」
「あん？お前も煮卵付けてもらっただろう……？」
「ほら、でも……君はあれだからね」
「はぁ!? またその話かよ。違ぇって言ってんだろう!?」
→

June 27, 2025 at 8:08 PM

鳴海　甲太郎（光人格）

@malmikotalo02.bsky.social

忍者と殺し屋のふたりぐらし

まだニンジャだからNRSを発症して発狂していられるが、これがロボットアニメで殺し屋達が殺し屋のパイロットだったら危なかった

俺の性癖に刺さりまくって、厄介なキモヲタ親父になっていただろうから……👄

June 22, 2025 at 6:24 AM

しゃーくちゃん🦈🫧

@sya-kuchan.bsky.social

珍しくタイミングが合って
古いご飯屋さんで
旦那とふたりでご飯食べました。
ふたりでご飯食べるのも年に1.2回かなぁ〜

子供もいないので珍しくテーブル煙草🚬

あーなんだか10年くらい前のまだ分煙とかなかった時代を思い出しましたねエモい🚬
(私は吸いません)

20そこそこの時は煙草を吸う横顔が好きだったのに、今は煙草やめろ煙草やめろばっかり言ってます(っ`ω´c)ｷﾞﾘｨ

子供できたら辞める話はどうなったのかなぁ〜🫩笑(妊娠して5年くらい経ちますけど)

June 18, 2025 at 8:02 AM

無念

@ooooccccc5.bsky.social

友有の死んだ都 (4／9)

友有が死んだ都
処刑から四ヶ月あまり、都では橋の上に舞う友有の亡霊が噂になる
友有座が消えた。お上の言いつけがあったらしい。
座長の友有は処刑されて、都の景色はやけに色が悪かった。井戸端で女達が二言三言交わし、笑い声をあげたかと思えば押し黙る。猫が鳴く。消えていくばかりの人生かと、大工見習いは都を飛び出したらしい。親方は口を割らない。木を売りつけにきた材木屋は、近頃の人間ちゆうのは面白みがねぇと、嫌味を垂れるのであった。
真夜中、満月が空のてっぺんに上るとき。あの橋に友有の亡霊が出るという噂が広まったのは、それから四ヶ月ほど経った頃のことだった。都を出たという大工見習いが急に帰ってきて、しきりに友有を見たと騒ぐ。背中に故郷の土産を背負って、愛も髭もすっかり伸び切った見習いは、突然帰ってきたかと思うと大通りでこう叫んだ。
「友有だ！俺は友有を見たぞ！」
騒ぎを聞きつけて、あたりの者は一斉に駆けつけて見習いに詰め寄った。後から来た者は、あまりに人が多いので何の集まりか分からないほどだった。見習いは近くの男に水を柄杓一杯分貰うと、あちらこちらにこぼしながら急いで飲んで語り始めた。
「だからな、俺は見たんだ。友有だった。あれは確かに友有その人さ。親方に休みをもらったんで産まれ故郷の方へもどってたんだが、俺があまりにちんたらしてるもんでかかに追い出されちまったよ。それで仕方ないもんだから、都に戻るしかねぇ。土産の干し魚を持たしてもらって、出発したんだ。丁度きのうの日の入り前に関所を潜って、あまりに疲れていたもんだからすぐそこで眠り込んじまった。目が覚めると真夜中だ。月の明かりでどうにか歩いたよ。それであの橋の辺りへ差し掛かったとき、見たのさ。見たんだ、友有を。黒い長い髪をはためかせて踊り狂う友有を。俺は犬王の巻を目の前で聞いてたんだ。見紛うはずがねぇ。間違いなく友有だ。月明かりに浮かび上がる友有の影が、動き回って、翔んで、舞うのさ。舞って、舞って、舞って。それで俺？…・。」見習いがそこで戸惑うように言葉を切るので、それでどうしたんだ！と後ろの方から野次が飛ぶ。すぐ側の女が固唾を飲んでつづきを待っている。見習いは決まりの悪
I

そうな表情でつづけた。
「それで、それで俺はあんまりおっかなくて、気を失っちまったんだ。目が覚めると真っ昼間さ。急いでここまで帰ってきたわけで。」
側の女は眉尻を上げ、唇をワナワナと震わせた。静まり返って見習いの話を聞いていた聴染も、次第に隣にいる者同士で話しはじめた。男の声の届かなかったずっと後ろの者達は、前の奴らの肩をチョイチョイと叩きまた初めから聞いている。人だかりは昼飯の時刻がとうに過ぎても着えずに、人々はいつまでも話し続けていた。
大工見習いは夜道もろくに一人で歩けない腑抜けだという話が都中に広まる頃には、真夜中に橋で舞う友有の亡釜の噂は誰もが知るところとなった。
「難儀な奴だよ、友有も。浄土に行けず歌ってやがる。
近頃は念仏のみで救われるだとか言うが、幽霊になっちや祈れもしねぇ。できるこたアただ己の身体に恨みつらみを乗っけるのみよ。」
親方が茶を飲みながら言う。サラリとした涼しい風が吹く。よく晴れた空。無駄話をしに来た客はそこらの丸太に誇って、おうよと相槌を打った。
「おうよ。その通りよ、おやっさん。話に聞きや月が一巡りする間に一度、あの橋に現れて舞うらしい。それも満月の日だ。度胸がある奴ア見に行くらしいがどうだ？
お前さんのとこの見習いはもう行かねえだろうな。なにしろ都きっての億病者ときた。しかしまぁ、実際恐ろしいことだろうよ。死んだモンの恨みは、生きてる俺たちにゃどうにも出来ないことなんだから。」わざわざ持参した団子なんかを口に咥えて、客は大きな身振り手振りで話を続ける。
「大体がな、友有の最後がいけねえだろうよ。お上がなんだって、犬王はどうしたよ。今じゃ足利のお気に入りだ。あいつは友有座を売ったのさ。俺は友有のことを考えると今でも胸が痛んで仕方ないよ。なんだって、あんなイイ男が死ななけりゃならなかったんだろうな。そりやあ正しい理由なんてありやしねぇ。だからな、大王のしたことを考えれば、友有が成仏できないのも無理ないよ。未練だって残るもんだろう。」客は、眉間に皺を寄せそこまで言うと、串に刺さった三つ目の団子を食い始めた。モタモタと噛んで茶で流し込む。そうしてしばらく黙り込んだかと思うと、さて俺はお屋根の柱をどうするかなぁと、まだ日の高く青い空を見上げて考え始めた。
口を挟まず客の話に頷いていた親方は、足の指の付け根を手でグリグリと回しながら、茶で口を置いでそこらへ吐き捨てた。草履の裏で濡れた土の表面を踏みしめなが
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ら立ち上がる。大工見習いは奥で材木を切りながらその話を聞き、さて友有は本当に大王を恨んでいるだろうかと考えていた。気もそぞろに鋸を擦り、見つけた親方はおめぇ、と怒鳴るのだった。
都では友有の亡霊を見たという者たちによる語りが流行るようになった。ひとり、ふたりと語り始めると、後はもう流れに乗るように皆が口を開いた。その話は実に様々で、本当に橋へ行った者なんて幾人もいやしないのは、誰も彼もが気づいていた。それでも道の真ん中で語り始めるのがいれば、律後に立ち止まって聞いてみる。ある者は友有が涙を流したと言い、ある者は怒って地面を蹴りつけていたと言った。このように友有は死んでもお騒がせ人なわけだ、と締め括ると、いくら騒がせても死んだことには変わりないさ、と聴衆の中の誰かが返事をする。そんなこんなで皆は散らばって、それぞれの仕事に戻っていくというような様相であった。
大工見習いは律儀にこの色々な語りを聞いていたが、勿論、じてはいなかった。己の見た友有は舞っていたのだ。あの長い黒髪を振り乱して、橋の上で踊り狂っていたのだ。それは恐ろしい舞いだった。泣かねえし、地団なんて踏まねぇさ。舞うだけだ。それだけだ。それでも再び見に行くのは恐ろしくて、語る奴らに文句も言えず、結局は心の中で、見てもないくせに、とひとりごちたのだった。
真夜中のことだった。起きろよ、起きろよ、と声がする。
見習いはその晩、しこたま酒を呑んで寝た。親方が、おめえは鉋の腕は悪いが、それでも目のつけどころは悪くねぇ、鍛錬すれば良い大工になると、珍しくめたからであった。良い気になって酒を買い込み、ひとりでべろべろに酔っ払って、いつのまにか眠り込んでしまった。
声に起こされてみると、家の戸口に膝立ちの女がふたり、こちらを呼んでいる。驚いて起き上がって、足をよろめかせながら駆け寄った。
「おい、どうした。どうした。こんな夜中になんだってんだ。
女たちは暗がりの中で互いに目配せをしたが、寝惚けた見習いは気がつかなかった。そうかと思うと、女たちは見習いにぎゅっとしがみついて言った。
「ねぇ、あんた。あんたが友有を見たっていう臆病者だろ？はじめに友有を見つけたってお人だろ。連れてってくれ。あたし達も連れてってくれよ。友有様がすぐ近くにいるってのに、やっぱり会わないわけにいかない。あたし達、恐ろしくっても行くって決めた。ね、着いてきてくれないか。一緒に来てよ。ねえお願いだから、この
3

とおり。」
女たちがあんまり強く縋り付いて、あんまり早口なもんだから、起き抜けの見習いは事態を飲み込めなかった。
それで、行かねぇよ、俺はおっかねぇ、とかなんとかモゴモゴ返事をすると、それでも、と追い縋る。何度かそんな問答を繰り返した後で、見習いが女たちをようやくまじまじと見つめたところ、それはまだ十三、四の若い娘だった。
「なんだ、まだまだ子供じゃねえか。こんな夜中に歩き回るもんじゃねぇ。だいたい、俺はもうあんなおっかないもん見るつもりはねぇ。臆病だからなんだってんだ。
結構じゃあねえか。お前らに分けてやりたいくらいだよ。
どこのもんか知らねぇが、うちへ戻りな。友有のことなら、語ってる奴がいくらでもいる。そいつらに詳しく聞けば良い。こうしてると近所の者まで起き出すぞ。もど
れもどれ。」
「そう言わないで、頼むから行こう。あたしらだけじゃないんだよ。たくさんいるんだ。」そう言うとにわかに娘たちは身を引いて、半身を翻した。
見習いが釣られて奥へ目をやったところ、ほんの六尺ほど離れたところへ、ざっと十、超えて、一、二人ほどいる。若いのから老いたのまで、みな暗がりから見習いを眺めているではないか。見習いは驚いて尻餅をついた。
「なに、やっぱり臆病だね。
r
娘は呆れたように言ったが、見習いは気にも留めなかった。腑抜けと呼ばれるのに、とうに慣れてしまっていたからである。暗がりの中に立つ者たちはどれも心配そうな顔で見習いを見つめた。見習いはその中に、見覚えのある女の姿を見つけた。片時はたと考えて、それが橋に向かって走った女のうちのひとりであることに気がついた。友有が死んだと知らせを受けて、橋まで走った女だ。
誰に止められても友有の元へ向かって、しかし死に目には会えなかった女。それが今、一筋の望みをかけて見習いを見ている。女はしゃがみ込んで、ひとつ瞬きをした。
見習いはどうにもばつが悪くなった。それで、地面に尻をつけたまま宙を見上げた。
「仕方ねぇから行くが、俺はなんにも知らねぇぞ。おめえらがどこぞの幽霊に喰われてもなんでも、俺はなんの責任だって取れっこねぇ。だからおめぇらは、ただ勝手に着いて来ただけだ。」
念を押すように見習いは言った。集まった者たちは良い加減焦れったい表情でそれを聞いていたが、見習いが行くと分かるや否や胸を押さえて喜んだ。見習いのもとに集った人々は、あの日から殺され続けるような痛みを味わっていたのである。娘が見習いの衣の裾を引っ張って立ち上がらせた。見習いは最後にもう一度少しだけ悩ん

June 10, 2025 at 4:52 PM

アニオタB

@aniotab.bsky.social

忍者と殺し屋のふたりぐらし第9話｢忍者と殺し屋と実験｣

評価　3/5 →

良かった点：新しい忍者服を求めて！
　さとこちゃんの調子が戻って良かったです！
　そして実験によって、マリンちゃんのお家が...予想外でインパクトありました！
　葉っぱを元に戻すのは、まだ難しそうな様子。次回も楽しみです！

#にんころ

June 8, 2025 at 1:53 PM

伊達

@date-611.bsky.social

な、にがどうなっ久々の生⚔️の破壊力やべぇいや久々の逢瀬がまさかこんな形におれの嫁が今日も当たり前にかわいいそもそもこの状況は御褒美が過ぎるなんなんだ夢か現実かラフ〒ルか目の前に天使がいるから天国か、現実であるなら何の干渉だ？場所の特性或いは能力者かえろい乳首しゃぶりてぇしかし近くの海域にいたとしてもまだ距離があっただろうう全身に痕残したいおれたちふたりを同時になんて突然のとろ顔⚔️屋心臓に悪いが健康にいい一体どんなあああ゛つか⚔️屋！久々の生⚔️屋可愛すぎるおまえいつも🐌越しにこんなえろいことになってたのか知ってはいたが毎回これを生で見れてねぇとかおれは一体どれだけの損失を‥‥‥ックソ！

June 5, 2025 at 3:57 PM

おさ

@osapon.mstdn.nere9.help.ap.brid.gy

[忍者と殺し屋のふたりぐらし第7葉を視た。]

重課金してるのに、サ終するんだ。お金で承認欲求辛かったね。承認欲求先をSNSに向けて蹴落とすの、酷いことになりそう。SNS指南、為になるわぁ。フォロバ100%。父親殺されてるのに健気だなぁ。コノハさんめっちゃ目撃されてるやん。両親ともに…。ホロリ…。いきなり知らん人間の進路相談される友達かわいそう。さりげなくコノハにお菓子の皿を出す、吉田さん良い人なのに。靴ボロボロなの、苦労人か。か？か、顔出しSNS！確実に拗らせるやつだ。もう殺害シーンすらない。あー、こいつ、もうだめだ。早くなんとかしないと。あっさり辞められるんだ。まあまだ深みには […]

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mstdn.nere9.help

May 24, 2025 at 1:53 PM