toshoshimbun.com
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www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784...
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国書刊行会っぽくない珍しい本がきたな、と思った。どっちかっていうと河出っぽいなーと思う。
10歳の少女とその親友の不謹慎で楽しくてやるせない生活のお話をされていて サリンジャーの作品に見える「子どもの反逆者」みたいな感じがした。ただ主人公よりも親友の方がそういう暴れ方があり、主人公はそんな彼女に憧れて大好きでそしてちょっとしんどさを持ってるのもいい。
ませた子どもが自分を過信して暴れてるなーって感じがすごくよかった。ライ麦畑でつかまえてもすきなので。あの作品で言うところの「ライ麦畑ではしゃぐ子ども」がこちらなのだけれど。
国書刊行会っぽくない珍しい本がきたな、と思った。どっちかっていうと河出っぽいなーと思う。
10歳の少女とその親友の不謹慎で楽しくてやるせない生活のお話をされていて サリンジャーの作品に見える「子どもの反逆者」みたいな感じがした。ただ主人公よりも親友の方がそういう暴れ方があり、主人公はそんな彼女に憧れて大好きでそしてちょっとしんどさを持ってるのもいい。
ませた子どもが自分を過信して暴れてるなーって感じがすごくよかった。ライ麦畑でつかまえてもすきなので。あの作品で言うところの「ライ麦畑ではしゃぐ子ども」がこちらなのだけれど。
ノーベル文学賞を受賞したフォッセの中編。二部に別れていて、一部がヨハネスの誕生の日の様子、二部が彼の死の様子となっていて、それぞれが「朝」と「夕」という一日に例えられているが、それは第一部がヨハネスの父親の独白であり、第二部がその娘のシグネの独白で終わるところから、日が昇り沈むという、太古の昔から繰り返されてきた、特別ではないが決してまったく同じではありえない一日というサイクルと重ね合わされているのだろう。ともかく、句点のない、意識の流れのような滔々とした文章が素晴らしく、さまざまなものが浮かび上がるようで、堪能した。
ノーベル文学賞を受賞したフォッセの中編。二部に別れていて、一部がヨハネスの誕生の日の様子、二部が彼の死の様子となっていて、それぞれが「朝」と「夕」という一日に例えられているが、それは第一部がヨハネスの父親の独白であり、第二部がその娘のシグネの独白で終わるところから、日が昇り沈むという、太古の昔から繰り返されてきた、特別ではないが決してまったく同じではありえない一日というサイクルと重ね合わされているのだろう。ともかく、句点のない、意識の流れのような滔々とした文章が素晴らしく、さまざまなものが浮かび上がるようで、堪能した。
note.com/kokushokanko...
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「十一月自体が秋から冬に向かう旅だと考えてもいいかもしれない。いながらにしての旅。移動するのは自分ではない。周囲の世界全体が冬に向かって旅をしているのだ。空は高みを増し、空気は新しくなる。花の色は薄く変わり、街や人はほかの季節より穏やかな色に包まれる。」
(西崎憲「跋」より、西崎憲編『11月の本』国書刊行会、2025、p.267)
「十一月自体が秋から冬に向かう旅だと考えてもいいかもしれない。いながらにしての旅。移動するのは自分ではない。周囲の世界全体が冬に向かって旅をしているのだ。空は高みを増し、空気は新しくなる。花の色は薄く変わり、街や人はほかの季節より穏やかな色に包まれる。」
(西崎憲「跋」より、西崎憲編『11月の本』国書刊行会、2025、p.267)
(リンク先の本は、刊行年を1800年としていますが、正確なところが不明なためにつけられた年代かもしれません)
archive.org/details/lang...
(リンク先の本は、刊行年を1800年としていますが、正確なところが不明なためにつけられた年代かもしれません)
archive.org/details/lang...
愛:[→四月 ミルトス]
悪徳・不品行:[→七月 ドクムギ]
あなたがいれば私は元気になる:ローズマリー Romarin.◉「ハンガリー王妃の水」は、ローズマリーを用いて作られる。それは気力を奮い立たせ、眩暈や失神を防いでくれる。
*ハンガリー水とも呼ばれる、ローズマリーをアルコール(蒸留酒)と共に蒸留した薬酒。中世ヨーロッパで好まれた治療薬・香水。
花を贈るときに思い浮かべてもいいですね。中には「あなたに宣戦布告します」だなんてのもあるようですからご注意あれ。
www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784...
愛:[→四月 ミルトス]
悪徳・不品行:[→七月 ドクムギ]
あなたがいれば私は元気になる:ローズマリー Romarin.◉「ハンガリー王妃の水」は、ローズマリーを用いて作られる。それは気力を奮い立たせ、眩暈や失神を防いでくれる。
*ハンガリー水とも呼ばれる、ローズマリーをアルコール(蒸留酒)と共に蒸留した薬酒。中世ヨーロッパで好まれた治療薬・香水。
花を贈るときに思い浮かべてもいいですね。中には「あなたに宣戦布告します」だなんてのもあるようですからご注意あれ。
www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784...
1819年にパリで刊行されて、大いに読まれたという花言葉の書です。
月ごとに植物とその花言葉、それと博物学や歴史、神話や文学にまつわる文章が添えられています。
11月最初の植物はこんなふう。
アマランサス
AMARANTE.
「不死不滅・永遠」
アマランサスは、秋の最後の贈り物である。古代の人々は、神々の頭をアマランサスの花で飾り、そこから、この花を至高の名誉に結びつけた。時に、詩人たちはこの輝かしき花を哀しく暗いイトスギと組み合わせて歌に詠んだが、それはすなわち……
1819年にパリで刊行されて、大いに読まれたという花言葉の書です。
月ごとに植物とその花言葉、それと博物学や歴史、神話や文学にまつわる文章が添えられています。
11月最初の植物はこんなふう。
アマランサス
AMARANTE.
「不死不滅・永遠」
アマランサスは、秋の最後の贈り物である。古代の人々は、神々の頭をアマランサスの花で飾り、そこから、この花を至高の名誉に結びつけた。時に、詩人たちはこの輝かしき花を哀しく暗いイトスギと組み合わせて歌に詠んだが、それはすなわち……
www.nikkei.com/article/DGXZ...
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www.kokusho.co.jp/sp/isbn/9784...
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