#小説新潮
📢『飲中八仙歌 杜甫と李白』12/17発売決定㊗️

「小説新潮」で約4年かけて掲載していただた李杜の物語が、パワーアップしてして単行本になります。
ひとりの書生が「国破れて山河在り」を生み出すに至るまでの軌跡。
八人の酒豪が登場する、中華なお酒エンターテイメント小説です。
ぜひご予約ください🍶

📚書誌情報はこちら
『飲中八仙歌 杜甫と李白』(新潮社サイト)
www.shinchosha.co.jp/book/356571/

可愛い杜甫のイラストはシロガネロックさん🐇
November 3, 2025 at 1:24 AM
ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」新潮文庫版
実に楽しい小説だった。
悪魔とその手下たちがとにかく最高。

ミック・ジャガーやパティ・スミスにもインスパイアを与えたという、稀有な作品です。
November 3, 2025 at 12:18 PM
ジョン・アーヴィング『ホテル・ニューハンプシャー』(中野圭二訳 新潮文庫)
小説を読む快感を味わった。「おもしろうてやがてかなしき」と言うが、面白さも哀しさも背中合わせで展開していく。下巻の重要人物である熊のスージーが何故か登場人物表に載っていない(単なるミスだろう。映画ではナスターシャ・キンスキーが演じた役)。映画を先に見て原作を読んでみると、原作の面白い部分を大幅にカットして映像化していることが分かる。まさか『新・必殺仕置人』が好きな人間が喜ぶような場面があるとは思わなかった(序でに言うと『必殺仕置人』的な場面もある)。こういう小説は読める時に読んでおかないと駄目ですね
November 3, 2025 at 12:01 PM
カテジナ・トゥチコヴァー/ 阿部賢一・豊島美波訳『ジートコヴァーの最後の女神たち』(新潮クレスト・ブックス)

チェコとスロヴァキアの国境にまたがるカルパティア山脈の寒村にかつて存在していた「女神」と呼ばれる自然療法に携わる女性たちに焦点を当てた小説である。女神たちは近隣の信頼を得、遠くからも相談者を惹きつけていたが、その境遇は17世紀の異端審問の標的になったり(魔女狩り)、アーネンエルベと称するナチスによる古代知識の研究機関の対象になったり、共産主義からは人心を惑わすものとして監視対象になったりと歴史的に複雑な立場に置かれてきた。女神の姪である主人公ドラがそうした経緯だけでなく、(続く
November 3, 2025 at 9:30 PM
『家守綺譚 上』 近藤ようこ/漫画、梨木香歩/原作 | 新潮社 https://www.shinchosha.co.jp/book/356471/

> 時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。待っていたのは白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった不思議な出来事が次々と起こり……。梨木香歩の傑作小説を近藤ようこが漫画化。

うわぁ、これは気になる。

#ゆらのふの物欲
『家守綺譚 上』 近藤ようこ/漫画、梨木香歩/原作 | 新潮社
時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。待っていたのは白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった
www.shinchosha.co.jp
November 2, 2025 at 2:11 PM
〈予約受付中11月下旬〜12月上旬入荷予定〉

くどうれいん『もうしばらくは早歩き』(新潮社)

“新幹線、車、飛行機、ローラースケート、台車、たらい船、象、そして自分の足──多彩な移動手段を使った先に立ち現れるさまざまな風景。教習所の教官とのやり取りには笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがあふれる。短歌から小説まで、言葉と心を通わせてきた書き手が贈る、一歩ふみ出すエッセイ集”

books-lighthouse.stores.jp/items/68f8cc...
October 29, 2025 at 5:36 AM
2025/10/29 #買った本

◾️サラ・ピンスカー著、市田泉訳『いつかどこかにあった場所』(竹書房)
◾️リチャード・パワーズ著、木原善彦訳『プレイグラウンド』(新潮社)

楽しみにしていた2冊。
October 29, 2025 at 4:48 AM
有吉佐和子『悪女について』新潮文庫
amzn.to/43Hz8LM

《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》──醜聞(スキャンダル)にまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子。彼女に関わった二十七人の男女へのインタビューで浮び上がってきたのは、騙された男たちにもそれと気付かれぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の愉しみ方だった。男社会を逆手にとり、しかも女の魅力を完璧に発揮して男たちを翻弄しながら、豪奢に悪を愉しんだ女の一生を綴る長編小説。
October 28, 2025 at 1:10 PM
発売中の小説新潮2025年11月号、「幽霊って絶滅するらしい」という短編が掲載されてます。よろしくどうぞ。
www.shinchosha.co.jp/shoushin/bac...
小説新潮 2025年11月号 | 新潮社
新潮社がお届けする『小説新潮 2025年11月号』の情報 【特集】明るい絶滅 千早 茜/木原音瀬/須藤古都離/宮澤伊織/村崎なつ生/坂崎かおる
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October 25, 2025 at 7:43 AM
「波」最新号が届いて対談の後半をまず読んだ。

「漫画化のさいは、小説の文体のリズムを壊さないようにも心がけました。(中略)小説における文体は、漫画だとコマ割りになると思うんです」(近藤ようこ)

「私は小説を漫画化するときは、いつも読者のみなさんに「原作も読んでほしい」と思っています。今回は小説『家守綺譚』だけでなく、ぜひ残りの二作も読んでいただきたい。とくに『村田エフェンディ滞土録』は現在とリンクさせられるところがあると思います」(近藤ようこ)

漫画『家守綺譚』刊行記念対談|近藤ようこ×梨木香歩「やさしく、きびしく、しあわせな仕事でした」『波』2025年11月号、新潮社
October 27, 2025 at 9:15 AM
メンタルと自律神経の不具合が閾値超えた感があり、色々と本が読めなくなってきたので、ごく軽そうな畠山『しゃばけ』(新潮文庫)に手を出してみた。
時代小説読むの、ずいぶん久しぶり…十年くらい読んでないかも。司馬遼太郎の諸作品や鬼平は勿論、『十時半睡事件帖』、『物書同心居眠り紋蔵』、『御宿かわせみ』(どれもNHKのドラマも秀逸だったなぁ)等々、延々と読んでいた時代もあったのだが、ある小説を機にぱたりと読まなくなってしまった。
October 25, 2025 at 11:49 AM
ほぼ1日で読み終えてしまった第170回直木賞受賞作『ともぐい』。文章が上手くて読んでてとにかく気持ち良いんですよ。何も起こらない四季描写だけでも300ページ読みたいとちょっと考えたくらいに。最近熊の被害ニュース多過ぎて怖い……そういや数年前の直木賞に熊の小説あったよなという雑な連想で借りてきたらこれ話の肝は熊じゃないすごい。主人公は熊の肝売ってるけど。「コミュニケーションの極北で孤高の火柱を上げている」というマライ・メントラインさんの評が大変しっくり来る人より熊に共感する猟師をフックにした素晴らしい歴史小説。先読みを拒否する展開と圧巻の着地に興奮した。グロ描写多いので苦手な方はご注意ください。
October 24, 2025 at 5:12 AM
今朝のCBCラジオ「#プラス」で紹介したのは早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫)でした。TBS系日曜劇場の原作小説。かなり大きく改変されてます。ブラックペアンもそうだったけど、なぜ日曜劇場は小泉孝太郎に「原作ではいい人なのにドラマだと悪い人設定になる」役を当てるのか。なお、噂の目黒蓮の役は原作を読めば見当がつくよ。
www.shinchosha.co.jp/book/120693/
『ザ・ロイヤルファミリー』 早見和真 | 新潮社
お前に一つだけ伝えておく。絶対に俺を裏切るな――。父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」のワンマン社長・山王耕造の秘書として働くことに。競
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October 22, 2025 at 3:33 AM
日本ファンタジーノベル大賞、一次通過・二次落選でした! 応援してくださった方々、ありがとうございました!
3回目にしてやっと一次通過は嬉しい! けど、来年の刊行予定が未定&選考待ちの持ち玉ゼロというなかなか追い詰められた状態でちょっぴりへこみ中……😭
October 22, 2025 at 4:11 AM
藤本和子さんによる翻訳。いずれも、ロス・トーマス Ross Thomas の作品( The Mysterious Press と Briar Patch )。古書で購入。解説は別の方々が書いています。

ロス・トーマスの小説は、『愚者の街』(The Fools in Town Are on Our Side 松本剛史 訳、新潮文庫)をはじめ、近年また日本語に翻訳されはじめています。くだらないけれどおかしみのある会話が、牛のよだれのようにたれながされつづけます。これがクセになります。
October 20, 2025 at 1:09 PM
本日読んだ本
椎名誠『すっぽんの首』(文春文庫)2003
タイトルのつけかたや表紙デザインから、うっかりすると「新宿赤マント」シリーズに間違えられそうですが、こちらは「別冊文藝春秋」や「小説新潮」に掲載された、もっと文字数のあるエッセイをまとめた一冊。
20ページ前後で、旅の話やサラリーマン時代の話などをしっかり語っていて、やはりこのくらいまとまった分量のある方が読みごたえありますね。
ロシアでポルターガイスト現象を体験した話や、8ミリ・16ミリカメラへの愛着とそれを使って自主映画を作っていた時代の話が特に面白く読めました。
October 16, 2025 at 12:34 PM
偶然の関連:クオ・チャンシェン(郭強生)の小説『ピアノを尋ねて』倉本知明訳、新潮社、2024年、では、リヒテルが重要な実演者で、それからグールドと。そう言えば、だけど、私自身も、いま顧みるピアニスト、まずこの二人なんだな(現役だとアンデルシェフスキも、レベルは違うけど)それから、別の観点からホロヴィッツかな。
本作、小説としてはいま一つだけど、この一文「多くの夢は天の時、地の利、人の和に頼ってしか叶わないのだと分かったのです」は言いえて妙、原文中国語ならではの表現だと思った。日本語に訳すの、ほぼそのままでよかったのではないかと察する。自分自身の実感でもある。
October 16, 2025 at 8:08 AM
ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』(石井信介訳 新潮文庫)を読了。モスクワに突然現れた悪魔とその手下たちが人間たちを翻弄するという幻想小説です。

ある日モスクワに現れた教授ウォーランドは、実は悪魔でした。チェック柄の背広を着た邪悪なのっぽ、巨大な黒ネコ、口から牙がのぞく赤毛の殺し屋、全裸の女吸血鬼などの手下を従えた悪魔は、人の運命や秘密を言い当て 、人間たちを翻弄していきますが…。

人間たちの間に現れた悪魔が混乱を引き起こす…という幻想小説です。街中に現れた悪魔たちがやりたい放題を重ねていく、というのが序盤の展開で、この部分が本当に痛快。
October 15, 2025 at 10:50 AM
マリアーナ・エンリケス『秘儀』(宮崎真紀訳 新潮文庫)を読了。アルゼンチン作家エンリケスによる、霊能力を持つ父子の運命を語ったホラー大河小説です。

霊能力を持つフアンは、霊媒として見込まれ、少年の頃から<教団>に利用されていました。<教団>は、フアンの<闇>を開く力を使って、ある目的を実現させようとしていたのです。
フアンの息子ガスパルもまた、父同様の能力を発現させつつあるのを見たフアンは、病を抱えた自分の死期が近いことを鑑み、息子を<教団>の手から逃そうと考えていました…。
October 11, 2025 at 4:37 AM
『わたしがナチスに首をはねられるまで (新潮クレスト・ブックス)』ミリアム・ルロワ
ドイツ将校を殺した罪に問われて斬首されたロシア系ベルギー人女性の話。小説だがこれはノンフィクションで書いた方のがよかったんじゃないのかなーと思った。たぶんその方が伝わりやすかったと思う。マリーナはラトビア生まれのロシア人で家族でベルギーに移住した人だ。ラトビアはロシアに支配されていた時代があるからマリーナはラトビア生まれなのだろう。結局事件の真相は明かされない。死刑に向かう中で死を恐れぬマリーナが何を思ったかは本当のところはわからない。願うはこんな風に人が死ぬのはもうごめんだよということだ。
#読書メーター
わたしがナチスに首をはねられるまで ちょこさんの感想 - 読書メーター
わたしがナチスに首をはねられるまで。ドイツ将校を殺した罪に問われて斬首されたロシア系ベルギー人女性の話。小説だがこれはノンフィクションで書いた方のがよかったんじゃないのかなーと思った。たぶんその方が伝わりやすかったと思う。マリーナはラトビア生まれのロシア人で家族でベルギーに移住した人だ。ラトビアはロシアに支配されていた時代があるからマリーナはラトビ...
bookmeter.com
October 11, 2025 at 3:28 PM
読了。
興味深い、というような意味でずっと変!小説なんだけど、誰かの初出の体験を目の前で語られてる、みたいな。こんなことしていいんだ?と思うなど。

ブロッコリー・レボリューション (新潮文庫 お 76-2) amzn.asia/d/hH5BtAW
ブロッコリー・レボリューション (新潮文庫 お 76-2)
Amazon.co.jp: ブロッコリー・レボリューション (新潮文庫 お 76-2) : 岡田 利規: 本
amzn.asia
October 10, 2025 at 1:52 PM
読了。
熊のニュースが頻繁に報道されるので、これを機に読んでみようと思ったのだけれど、なんだこの恐怖は。読んでるだけなのに本気で怖い。実際にあった、日本獣害史上最大の、三毛別羆事件をもとにした小説。事件のことはwikiで知っていたけれど、こうやって淡々とした筆致で書かれることで、さらに恐怖を煽る。北海道の自然の厳しさと暗闇の深さ、そこに突如現れる羆の大きさと強さ、対する人間の無力さ。絶望と緊張に晒された時間だった。
#はるな読書記録2025

『羆嵐 (新潮文庫)』吉村 昭
#読書メーター
bookmeter.com/books/580066
『羆嵐』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター
吉村 昭『羆嵐』の感想・レビュー一覧です。電子書籍版の無料試し読みあり。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。
bookmeter.com
October 10, 2025 at 2:06 PM
10月9日は大佛次郎 (本名、野尻清彦)の誕生日(1897)。『鞍馬天狗』の原作者として有名。猫好き。『赤穂浪士』(新潮文庫)などの時代小説、戦後の現代小説、『パリ燃ゆ』(朝日新聞社)などの史伝の三つの分野を晩年まで書き続けた。このなかには『銀簪』のような怪談も含まれる。
October 8, 2025 at 11:02 PM
おれたちのヴァンパイアゴシックミステリー小説『リストランテ・ヴァンピーリ』がついに重版5刷を達成...ということで、本日 10/8 (水) に下記5店舗へお邪魔し 数量限定の新デザイン帯&サイン本を置いていただくことになった。その場で作った色紙もあるぞ (ジュンク堂書店 池袋本店様のみ後日公開予定)。ぜひ立ち寄って「この売場にあいつも来ていたんだな...」と気配を感じてみてほしい🧛

[東京都] ジュンク堂書店 池袋本店 様
[東京都] 三省堂書店 池袋本店 様
[東京都] 芳林堂書店 高田馬場店 様
[東京都] ブックファースト 新宿店 様
[東京都] オリオン書房 ルミネ立川店 様
October 8, 2025 at 10:33 AM
家守綺譚
梨木香歩(原作)
近藤ようこ(漫画)
新潮社

亡友の家で待っていたのは四季折々の草花と、ちょっと不思議な毎日でした。時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。

待っていたのは白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった不思議な出来事が次々と起こり……。

梨木香歩の傑作小説を近藤ようこが漫画化。

(新潮社紹介文より)
tohon.shop-pro.jp?pid=188799499
October 8, 2025 at 4:49 AM